NISA口座のおすすめはどこ?|ネット証券5社の手数料とポイントを比較

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NISA口座はどの証券会社で開いても制度のルールは同じですが、ランキング記事ごとに1位が違い、何で比べればよいか迷う人もいるでしょう。

差が出るのは、積立の設定、クレカ積立に使えるカード、ポイント投資に使えるポイント、投信保有ポイントといった各社のサービスです。

ネット証券5社の公式条件を同じ項目で並べた比較表と、重視する条件ごとの見方が分かります。

3行要約

①NISAの枠・非課税期間・1人1金融機関のルールは5社とも共通
②差が出るのは積立の設定・クレカ積立のカード・使えるポイントの種類
③手持ちのクレジットカードとためているポイントで変わる候補の証券会社

NISA口座おすすめ候補5社の比較表

NISA口座を開く証券会社に、誰にでも当てはまる1位はありません。年間投資枠や非課税期間といったNISAの制度のルールは、どの証券会社で開いても同じだからです。

差が出るのは各社のサービスで、積立の設定、クレカ積立に使えるカード、ポイント投資に使えるポイント、投信保有ポイントの4つが中心です。ふだん使っているクレジットカードとためているポイントで、条件に合う証券会社が変わるでしょう。

比べたのは、SBI証券・松井証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・楽天証券のネット証券5社です。NISA口座は銀行や郵便局でも開けますが、銀行・郵便局などのNISA口座で投資できるのは公募株式投資信託に限られます。

出典:日本証券業協会『2024年以降のNISAに関するQ&A』

5社のNISA口座の公式条件

5社の公式サイトの記載を、五十音順に同じ項目で並べました。2026年10月6日時点の各社公式ページの内容です。

証券会社投資信託の積立クレカ積立に使えるカードポイント投資に使えるポイント投信保有ポイントNISA口座の国内株式の売買手数料公式サイト
SBI証券100円から三井住友カード(Oliveフレキシブルペイを含む)※1Vポイント・Pontaポイントあり(投信マイレージ)0円(S株は一部のコースと電話注文を除く)SBI証券『NISAの取扱商品』
松井証券100円からJCBオリジナルシリーズ松井証券ポイントあり(毎月のエントリーが必要)無料(インターネット経由)松井証券『NISA・こどもNISA』
マネックス証券100円からマネックスカード・dカード・JCBオリジナルシリーズdポイント・マネックスポイントあり(一部対象外の銘柄あり)0円マネックス証券『NISA(少額投資非課税制度)』
三菱UFJ eスマート証券100円から三菱UFJカード・au PAY カードPontaポイントあり(auIDの登録が必要)無料三菱UFJ eスマート証券『NISA』
楽天証券100円から楽天カード(提携カードを含む)楽天ポイント対象は楽天・プラスシリーズの6本無料(オペレーター取次ぎは対象外)楽天証券『NISA/新NISA』

※1 SBI証券は、一部の仲介口座の利用者に限り、タカシマヤカード・東急カード・オリコカード・JCBカードなどでもクレカ積立ができます。

投資信託の取扱本数は、各社の公式表記の時点がそろわないため表に入れていません。本数と積立の頻度は、後半の「投資信託の取扱本数と積立の設定」で各社の表記のまま示します。

比較表の見方

売買手数料の「0円」「無料」には条件があります。松井証券はインターネット経由の取引、楽天証券はオペレーター取次ぎを除く取引が無料の対象です。

SBI証券も、S株(単元未満株)は一部のコースと電話での注文が手数料無料の対象外になります。条件を外して「どこで買っても手数料はかからない」と読まないようにしてください。

投信保有ポイントは同じ「あり」でも、対象の銘柄や受け取りの手続きが社ごとに違います。松井証券は毎月のエントリー、三菱UFJ eスマート証券はauIDの登録が必要で、楽天証券は対象が6本のファンドに限られます。

出典:松井証券『NISA口座 取引ルール』、楽天証券『日米株式の取引手数料が無料』、SBI証券『NISAにおける取引手数料』

全社共通の制度のルール

証券会社を比べる前に、どこで開いても変わらない部分を先に外しておきましょう。次の5項目はNISAの制度で決まっていて、5社のあいだに差はありません。

項目どの証券会社でも同じ内容
年間投資枠つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円(併用で年間360万円)
非課税保有限度額1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円)
非課税で持てる期間無期限
新たに投資できる金融機関ある年に1人1つの金融機関
金融機関の変更年単位で変更できる

NISA口座で新たな投資ができるのは、ある年において1人1つの金融機関です。最初に選んだ証券会社で買付を続け、変えるときは年単位の手続きになります。

つまり証券会社を選ぶときに比べるのは、各社のサービスの部分だけで足ります。

出典:金融庁『NISAを知る』、日本証券業協会『2024年以降のNISAに関するQ&A』

投資信託の取扱本数と積立の設定

投資信託の品ぞろえと積立の決め方は、証券会社ごとに違いが出る部分です。本数、積立の金額と頻度、代金の払い方の順に見ていきます。

投資信託の取扱本数

つみたて投資枠で買えるのは、金融庁の定める基準を満たした投資信託です。各社はその中から取り扱う商品を選んでいるため、本数の差は各社の品ぞろえの差として表れます。

SBI証券は、インターネットコースの場合のつみたて投資枠の対象銘柄を271本、成長投資枠を1,351本としています。どちらも2025年3月10日時点の数字です。

楽天証券のつみたて投資枠の対象銘柄は「200本超」です。三菱UFJ eスマート証券は、つみたて投資枠の取扱商品を2026年9月25日現在の一覧で公開しています。

本数が多いことと、自分に合う投資信託があることは別の問題です。

出典:SBI証券『NISAの取扱商品』、楽天証券『つみたて投資枠』、三菱UFJ eスマート証券『NISA(つみたて投資枠)取扱商品』

積立の金額と頻度

投資信託の積立は、5社とも100円から始められます。マネックス証券と三菱UFJ eスマート証券は、100円以上1円単位で金額を決める形です。

頻度の選択肢は社によって違います。松井証券は毎月・毎週・毎日から選べ、マネックス証券は毎日と月1回から選べます。

ただしマネックス証券は、つみたて投資枠では毎日つみたて(日額指定)を申し込めません。楽天証券がつみたて投資枠で毎日を選べるのは、引落方法が証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)の場合です。

特定の月だけ積立額を増やすボーナス設定は、SBI証券と楽天証券の通常の積立で使えます。一方でSBI証券・マネックス証券・楽天証券のクレカ積立では、ボーナス設定ができません。

出典:松井証券『NISA・こどもNISA』、マネックス証券『ルール・約款 投信つみたて』、楽天証券『積立設定 操作ガイド(NISAつみたて投資枠)』

積立代金の支払い方法

積立の代金を何で払えるかも、社ごとに選択肢が違います。SBI証券は証券口座の現金・銀行引落サービス・クレジットカードから選べ、銀行引落とクレカ決済を並行して使うことも可能です。

楽天証券の引落方法は、楽天ペイ残高・楽天カードクレジット決済・証券口座(楽天銀行マネーブリッジ)・その他金融機関の4つです。

マネックス証券は、全国の金融機関の口座からの積立やd払い残高での積立にも対応しています。

楽天証券の引落方法ごとの違いは、楽天証券の引き落とし方法を比べた記事で詳しく扱っています。

出典:SBI証券『クレカ積立』、楽天証券『積立設定 操作ガイド(NISAつみたて投資枠)』、マネックス証券『ルール・約款 投信つみたて』

クレカ積立とポイントの違い

クレカ積立に使えるカードと、ポイント投資に使えるポイントは、証券会社ごとに決まっています。手持ちのカードとポイントに対応しているかが、5社を比べるときの分かれ目です。

クレカ積立に使えるカード

SBI証券は、三井住友カードが発行するクレジットカードが対象で、Oliveフレキシブルペイも含まれます。松井証券はJCBオリジナルシリーズ、マネックス証券はマネックスカード・dカード・JCBオリジナルシリーズの個人カードに対応しています。

三菱UFJ eスマート証券は三菱UFJカードとau PAY カード、楽天証券は楽天カード(提携カードを含む)で積み立てます。

SBI証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・楽天証券は、クレカ決済で積み立てられる額を月10万円までとしています。これはクレカ決済の上限で、つみたて投資枠そのものの上限は年120万円です。

カードごとのポイントの付き方や選び方は、クレカ積立を比べた記事で扱っています。社ごとの設定はSBI証券のクレカ積立の記事、マネックス証券のクレカ積立の記事、楽天証券の積立の記事にまとめました。

三井住友カードの案内からSBI証券の口座を開く場合の注意点は、三井住友カード経由でSBI証券を作る場合を解説した記事で取り上げています。

出典:SBI証券『クレカ積立』、松井証券『クレカ積立』、三菱UFJ eスマート証券『au PAYカード決済(投資信託)』

ポイント投資に使えるポイント

ポイント投資は、ためたポイントを投資信託などの買付代金に充てるサービスです。使えるポイントは社ごとに1〜2種類で、種類の組み合わせは5社で異なります。

SBI証券は、VポイントとPontaポイントを国内株式と投資信託の買付に使えます。マネックス証券で投資信託の積立に使えるのは、dポイントとマネックスポイントの2種類です。

三菱UFJ eスマート証券はPontaポイントを100円以上1円単位で使え、NISA口座の成長投資枠とつみたて投資枠も対象です。楽天証券は楽天ポイントを1ポイント=1円として使え、NISAでも利用できます。

松井証券のポイント投資は、松井証券ポイントで行います。J-POINTは1ポイントを松井証券ポイント0.7ポイントに交換でき、松井証券ポイントでの積立は松井証券が指定する銘柄が対象です。

出典:SBI証券『SBI証券のポイントサービス』、三菱UFJ eスマート証券『ポイント投資』、楽天証券『ポイント投資』

投信保有ポイントの有無

投資信託を持っているだけでポイントが付くサービスは、5社とも用意しています。付与率は銘柄ごとに違うため、ここでは対象と条件だけを並べます。

SBI証券のサービス名は投信マイレージ、マネックス証券は投信保有ポイントです。マネックス証券は、MRFや公社債投資信託、iDeCoで保有する投資信託などを対象外としています。

松井証券は投信残高ポイントサービスで松井証券ポイントが付き、新NISAとそれ以外の口座の両方が対象です。受け取るには毎月のエントリーが欠かせません。

三菱UFJ eスマート証券は保有残高に応じてPontaポイントが付き、auIDの登録が条件です。同社が指定する銘柄以外は、月間平均保有額12,000円以上から加算の対象になります。

楽天証券は対象を楽天・プラスシリーズの6本に絞っていて、保有残高に応じて楽天ポイントが毎月付きます。このサービスはNISAでも使えます。

出典:マネックス証券『投信保有ポイントとは』、松井証券『投信残高ポイントサービス』、三菱UFJ eスマート証券『資産形成プログラム』

成長投資枠で株式も買う場合の違い

成長投資枠では、投資信託のほかに株式も買えます。NISA口座での株式の手数料と単元未満株の扱いを、5社で並べると次のとおりです。

証券会社国内株式の売買手数料米国株式の取引手数料単元未満株の扱い
SBI証券0円(成長投資枠・全コース)0円S株を成長投資枠で扱う(一部のコースと電話注文は手数料無料の対象外)
松井証券無料(インターネット経由)無料(インターネット経由)NISA口座でできるのは売却のみ
マネックス証券0円(ワン株の売却手数料はキャッシュバック)国内取引手数料は無料(売却時は別途現地手数料)ワン株も成長投資枠の対象
三菱UFJ eスマート証券無料無料プチ株も取引手数料無料
楽天証券無料(オペレーター取次ぎは対象外)無料(オペレーター取次ぎは対象外)かぶミニも成長投資枠の対象(リアルタイム取引はスプレッドが別にかかる)

国内株式の売買手数料は、表の条件の範囲で5社とも無料または0円です。差が出るのは単元未満株の扱いで、松井証券のNISA口座でできる単元未満株の取引は売却に限られます。

出典:SBI証券『NISAにおける取引手数料』、マネックス証券『NISA 手数料と費用』、三菱UFJ eスマート証券『NISA』

各社のNISAで他社と違う点

比較表で他社と違いが出た点を、五十音順に1社ずつまとめます。比較表の項目のうち、その社だけの組み合わせになっている条件を中心に取り上げます。

SBI証券のNISA口座

SBI証券は、VポイントとPontaポイントの2種類をポイント投資に使える点が他社と違います。クレカ積立は三井住友カードが対象で、一部の仲介口座ではタカシマヤカードや東急カードなども選べます。

クレカ積立のカード選びは、SBI証券のクレカ積立の記事で扱っています。

出典:SBI証券『SBI証券のポイントサービス』

松井証券のNISA口座

松井証券は、ポイント投資と投信残高ポイントがどちらも松井証券ポイントです。投信残高ポイントは毎月のエントリーで付き、クレカ積立にはJCBオリジナルシリーズを使います。

積立の頻度は、毎月・毎週・毎日から選べます。NISA口座でできる日本株の取引に、単元未満株の買付は含まれていません。売買手数料が無料になるのは、インターネット経由の取引です。

出典:松井証券『NISA口座 取引ルール』

マネックス証券のNISA口座

マネックス証券は、マネックスカード・dカード・JCBオリジナルシリーズの3系統をクレカ積立に使えます。ポイント投資はdポイントとマネックスポイントで、積立の頻度は毎日と月1回から選べます。

クレカ積立の設定上限は、カードの種類にかかわらず毎月合計10万円以下です。カードごとの違いは、マネックス証券のクレカ積立の記事にまとめています。

出典:マネックス証券『ルール・約款 投信つみたて』

三菱UFJ eスマート証券のNISA口座

三菱UFJ eスマート証券は、旧社名をauカブコム証券という証券会社です。クレカ積立は三菱UFJカードとau PAY カードに対応し、ポイント投資と投信保有ポイントはどちらもPontaポイントで行います。

NISA口座では、現物株式・プチ株・米国株式・投資信託の取引手数料が無料です。プチ株は毎月1株から積み立てられます。

出典:三菱UFJ eスマート証券『NISA』

楽天証券のNISA口座

楽天証券は、クレカ積立とポイント投資が楽天カードと楽天ポイントでそろう点が特徴です。楽天ペイ残高でも毎月5万円まで投資信託を積み立てられ、NISAでの利用も可能です。

投信保有ポイントの対象は、楽天・プラスシリーズの6本です。このほか、毎月末の投資信託の保有残高がはじめて基準残高に到達したときにポイントが付くプログラムも実施しています。

株式の取引手数料の無料は、オペレーター取次ぎによる取引を除きます。楽天カードと楽天ペイ残高の積立の違いは、楽天証券の積立の記事で扱っています。

出典:楽天証券『楽天証券はポイントが貯まる・使える』、『投信積立』

重視する条件別の比較表の見方

どの証券会社が合うかは、重視する条件で変わります。条件ごとに比較表のどの列を見ればよいかと、条件に当てはまる証券会社を五十音順でまとめました。

重視すること見る列当てはまる証券会社
三井住友カードで積み立てたいクレカ積立に使えるカードSBI証券
JCBオリジナルシリーズで積み立てたいクレカ積立に使えるカード松井証券・マネックス証券
dカードで積み立てたいクレカ積立に使えるカードマネックス証券
三菱UFJカードかau PAY カードで積み立てたいクレカ積立に使えるカード三菱UFJ eスマート証券
楽天カードで積み立てたいクレカ積立に使えるカード楽天証券
Vポイントを投資に使いたいポイント投資に使えるポイントSBI証券
Pontaポイントを投資に使いたいポイント投資に使えるポイントSBI証券・三菱UFJ eスマート証券
dポイントを投資に使いたいポイント投資に使えるポイントマネックス証券
楽天ポイントを投資に使いたいポイント投資に使えるポイント楽天証券
成長投資枠で単元未満株も買いたい株式の手数料の表SBI証券・マネックス証券・三菱UFJ eスマート証券・楽天証券

SBI証券は一部の仲介口座でJCBカードのクレカ積立も扱いますが、表では証券総合口座の対象カードだけを載せています。

複数の条件に当てはまる場合は、毎月の積立に直接かかわるカードとポイントの列から先に絞ると比べやすくなります。

よくある質問

NISAをやるならどこの口座がいい?

全員に当てはまる1社はありません。ふだん使っているクレジットカードとためているポイントを手がかりに、前の「重視する条件別の比較表の見方」の表で当てはまる証券会社を確かめてください。

NISAの制度のルールは5社とも同じなので、比べるのはサービスの部分だけで足ります。株式も買う予定があれば、単元未満株の扱いもあわせて見ておきましょう。

SBI証券と楽天証券のNISAの違いは?

違いが大きいのは、クレカ積立のカードとポイントの種類です。SBI証券は三井住友カードとVポイント・Pontaポイント、楽天証券は楽天カードと楽天ポイントを使います。

投信保有ポイントは、SBI証券が投信マイレージ、楽天証券が楽天・プラスシリーズ6本を対象にしたプログラムです。

取扱本数は、SBI証券がつみたて投資枠の対象銘柄を271本(インターネットコース・2025年3月10日時点)、楽天証券が「200本超」としています。

NISA口座はあとから別の証券会社に変えられる?

変えられます。NISA口座は年単位で金融機関を変更できる仕組みで、変更した結果2つの金融機関に口座を持つことになっても問題ありません。

ただし変更後の年は、変更前の金融機関のNISA口座で新たに買い付けることはできません。

出典:日本証券業協会『2024年以降のNISAに関するQ&A』

まとめ

NISAの枠・非課税期間・1人1つの金融機関という制度のルールは、5社のどこで開いても同じです。差が出るのは、積立の設定、クレカ積立のカード、ポイント投資のポイント、投信保有ポイントといった各社のサービスです。

ふだん使っているクレジットカードとためているポイントの種類で、条件に合う証券会社が絞れます。株式も買うなら、単元未満株の扱いと手数料の条件まで確かめておきましょう。

クレカ積立のポイントまで比べたいときは、クレカ積立を比べた記事が参考になります。