SBI証券のNISAの特徴は?|つみたて投資枠の本数と取引手数料
SBI証券でNISAを始める前に、つみたて投資枠で買える投資信託の本数と、どの取引に手数料がかかるのかを確かめておく必要があります。
つみたて投資枠の対象は2025年3月10日時点で271本(インターネットコースの場合)で、投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFの取引手数料は0円です。ただし投資信託の成長投資枠で0円になるのはインターネットコースだけです。
2つの枠で買える商品、手数料0円のコース条件、預り金・クレカ積立・ポイントでの払い方、口座の注意点が分かります。
- 3行要約
①つみたて投資枠の対象投信は2025年3月10日時点で271本(インターネットコース)
②投信・国内株式・米国株式の手数料0円で投信の成長投資枠はインターネットコースのみ対象
③買付代金の払い方は証券総合口座の預り金・クレカ積立・ポイントの3種類
SBI証券のNISAの特徴一覧
SBI証券のNISAは、証券総合口座の中にNISA口座を開き、つみたて投資枠と成長投資枠の2つの枠で投資信託や株式を買う仕組みです。主な数字と、その数字に付いている条件を次の表にまとめました。
| 項目 | SBI証券のNISA | 条件・時点 |
| つみたて投資枠の対象投資信託 | 271本 | インターネットコースの場合・ETF除く・2025年3月10日時点 |
| 成長投資枠の対象投資信託 | 1,351本 | インターネットコースの場合・投資信託協会公表の対象商品・2025年3月10日時点 |
| つみたて投資枠の積立設定 | 月100円から10万円 | SBI証券での設定金額(制度の年間投資枠は120万円)・一部の銘柄は100円から設定できない |
| 取引手数料 | 投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFが0円 | 投資信託の成長投資枠はインターネットコースのみ・S株は一部のコースと電話注文が対象外 |
| 口座開設料・管理料 | 無料 | 証券総合口座と同時に開設する場合も無料 |
| 外国株式 | 9か国 | 原則として取扱いのある9か国すべて・海外ETFを含む |
| 払い方 | 預り金・クレカ積立・ポイント | クレカ積立は投資信託の積立が対象 |
| 対象者 | 日本国内在住の18歳以上 | 利用する年の1月1日時点の年齢 |
| 口座の数 | 全金融機関を通じて1人1口座 | 金融機関の変更は年単位 |
表の本数は、SBI証券が2025年3月10日時点として示している数字です。2026年10月6日に公式ページを確認した時点でも、本数と時点の表記は変わっていません。
NISA口座は複数の金融機関で同時に開けず、金融機関の変更は年単位でしかできません。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』、『NISAの取扱商品』
NISA口座は証券総合口座の中に開く
SBI証券のNISA口座は、証券総合口座の中で取引する専用の口座です。課税口座である一般口座・特定口座とは別に、NISA専用の口座として開設が必要になります。
課税口座では、売却益や配当金・分配金に20.315%の税金がかかります。NISA口座で保有している金融商品から得られる利益は、この税金がかからない扱いです。
SBI証券に初めて口座を作る場合は、証券総合口座とNISA口座を同時に申し込めます。すでに総合口座を持っている人は、ログインしてNISA口座だけを追加で開設できます。
出典:SBI証券『NISA』、『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
SBI証券のつみたて投資枠
SBI証券のつみたて投資枠で買えるのは、金融庁の定める基準を満たした投資信託です。対象は271本(インターネットコースの場合・ETF除く・2025年3月10日時点)で、年間120万円までの範囲で積立できます。
つみたて投資枠の対象ファンド数
SBI証券は、インターネットコースの場合のつみたて投資枠の対象銘柄を271本(ETF除く・2025年3月10日時点)としています。S&P500などのインデックスに連動したファンドや、金融庁の定める基準を満たしたファンドが対象です。
基準の例として、SBI証券は指定されたインデックスに連動していることを挙げています。信託報酬の上限は、国内資産を対象とするもので0.5%以下(税抜)、海外資産を対象とするもので0.75%以下(税抜)です。
271本は2025年3月10日時点の数字なので、その後に対象に加わったファンドは含まれていません。いま買える対象は、SBI証券の「つみたて投資対象のファンド一覧」で確かめられます。
つみたて投資枠ではETFを扱っていない
制度の上では、ETFもつみたて投資枠の対象商品になり得ます。ただしSBI証券は「制度上ではETFも対象商品になりますが、SBI証券では現在、つみたて投資枠のETFの取扱いはございません。」としています。
そのため、SBI証券のつみたて投資枠で買えるのは投資信託だけです。国内ETFや海外ETFをNISAで買うなら、つみたて投資枠ではなく成長投資枠を使うことになるでしょう。
月100円から10万円までの積立
SBI証券は「つみたて投資枠では年間120万円までが非課税で、月100円から10万円まで投資信託の積立ができます。」としています。積立の設定はボーナス月の設定にも対応しています。
制度で決まっているのは年間120万円の投資枠で、月100円から10万円はSBI証券での積立設定の金額です。ただし、一部の銘柄は100円からの積立設定ができません。100円で始めたい銘柄があるなら、SBI証券の例外銘柄一覧に載っていないかを先に見ておきましょう。
つみたて投資枠での取引は、積立契約に基づく定期かつ継続的な買付に限られます。
出典:SBI証券『つみたて投資枠』、『少額からはじめる積立投資』
成長投資枠との違い
2つの枠は、年間投資枠・対象商品・投資方法の3点が違います。SBI証券の比較表をもとに整理すると次のとおりです。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 対象商品 | 投資信託(一部対象外) | 投資信託、国内株式(国内ETF・ETN・REIT含む)、外国株式(海外ETF含む) |
| 投資方法 | 積立のみ | 積立・一括 |
2つの枠は併用でき、年間では合わせて360万円まで投資できます。非課税保有限度額は2つの枠の合計で1,800万円で、そのうち成長投資枠で使えるのは1,200万円までです。
売却した分の非課税保有限度額は、買付時の取得価額の分だけ売却の翌年に復活します。
SBI証券の成長投資枠で買える商品
成長投資枠では、投資信託1,351本(インターネットコースの場合・2025年3月10日時点)、国内株式、9か国の外国株式を買えます。一方で、信用取引や一部の銘柄は成長投資枠の対象外です。
投資信託は1,351本
SBI証券が示す成長投資枠の対象投資信託は、インターネットコースの場合で1,351本です。投資信託協会が公表するNISA成長投資枠の投資信託(非上場)対象商品を、2025年3月10日時点で数えた本数になります。
新しいNISAでは、次の3つに当たる投資信託は成長投資枠の対象になりません。SBI証券は、リストの更新が確認でき次第、順次成長投資枠の対象ファンドとして取り扱うとしています。
| 対象外になる理由 | 対象外の投資信託 |
| 信託期間 | 信託期間が20年未満の投資信託 |
| 分配の頻度 | 毎月分配型の投資信託 |
| デリバティブの使い方 | ヘッジ以外の目的でデリバティブ取引による運用が行われている投資信託 |
国内株式はS株とIPOも対象
成長投資枠の国内株式には、国内ETF、REIT、ETN、単元未満株(S株)も含まれます。IPO、PO、立会外分売も対象になります。
S株なら1株単位、数百円から取引できます。S株も成長投資枠の対象なので、NISA口座でも少額から国内株式を買えるのがポイントです。
ある銘柄が成長投資枠の対象かどうかは、国内株式の銘柄検索で個別銘柄を開き、[NISA]と表示されているかで確かめます。
外国株式は9か国
SBI証券のNISAでは、原則として取扱いのある9か国すべての外国株式を成長投資枠で取引できます。海外ETFもNISAの対象です。
このうち取引手数料0円の対象としてSBI証券が示しているのは、米国株式・海外ETFです。個別の銘柄が対象かどうかは、外国株式の銘柄検索で[NISA]と表示されているかで確かめます。
成長投資枠で買えない商品
SBI証券で取引できる商品でも、NISAの成長投資枠では買えないものがあります。公式の記載をまとめると次のとおりです。
| 買えない商品 | SBI証券の記載 |
| 信用取引 | NISA制度の対象とはなっていない |
| 現引き・現渡し | 対象外 |
| 監理銘柄・整理銘柄 | 指定されている株式は対象外 |
| 高レバレッジ型ETF等 | 対象外 |
| SBI証券が指定する制限銘柄 | NISAの取扱商品から除く |
| デリバティブ取引を用いた一定の商品 | NISAの取扱商品から除く |
投資信託で対象外になる3つの類型は、「投資信託は1,351本」の表のとおりです。SBI証券は、対象銘柄は今後変更となる場合があるとしています。
出典:SBI証券『NISAの取扱商品』、『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
SBI証券のNISAの手数料
SBI証券のNISA口座では、投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFの取引手数料が0円です。ただし0円になるコースには条件があり、取引手数料とは別にかかる費用もあります。
| 商品 | 取引手数料 | 対象のコース・条件 |
| 投資信託(つみたて投資枠) | 0円 | 全コース |
| 投資信託(成長投資枠) | 0円 | インターネットコースのみ |
| 国内株式(成長投資枠) | 0円 | 全コース(S株は一部のコースと電話注文が対象外) |
| 米国株式・海外ETF(成長投資枠) | 0円 | 全コース |
| 口座開設料・管理料 | 無料 | 証券総合口座と同時の開設も無料 |
SBI証券自身も「当社同様に3つの商品(投資信託・国内株式・外国株式)の取引手数料が無料の証券会社もございます。」としています。比較の範囲は、口座開設数上位5社の主要ネット証券です。
手数料0円の対象になるコース
投資信託の取引手数料0円は、成長投資枠ではインターネットコースのみが対象です。つみたて投資枠の投資信託と、国内株式・米国株式・海外ETFは全コースが対象になります。
SBI証券は、全コースを「インターネットコースおよびその他ダイレクト、IFA、対面コースを含むコース」と定義しています。IFAや対面のコースで成長投資枠の投資信託を買う場合は、手数料0円の対象から外れる点に注意してください。
国内株式でも、S株(単元未満株)は一部のコースと電話での注文が手数料無料の対象外です。信用取引は、現引き・現渡しを含めてNISAの対象外となっています。
手数料0円とは別にかかる費用
取引手数料が0円でも、投資信託には信託報酬がかかります。信託報酬は銘柄ごとに異なり、SBI証券は銘柄の詳細ページで確認するよう案内しています。
銘柄によっては、信託財産留保額がかかる場合もあります。NISAで買った投資信託の信託報酬等の概算値は、原則として年1回の通知で確かめられるでしょう。
SBI証券の取扱商品には、商品ごとに所定の手数料や必要経費等がかかる場合があります。
出典:SBI証券『NISAにおける取引手数料』、『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
SBI証券のNISAの払い方
SBI証券のNISAの買付代金は、証券総合口座の預り金・クレジットカード・ポイントの3つで払えます。払い方ごとに使える取引が違います。
| 払い方 | 使える取引 | SBI証券の案内 |
| 証券総合口座の預り金 | NISA口座での買付 | 預り金をそのままNISA口座の購入資金にできる |
| クレカ積立 | 投資信託の積立 | 毎月100円〜100,000円で積立できる |
| ポイント投資 | 国内株式・投資信託 | VポイントとPontaポイントが使える |
NISAで取引するには、まず証券総合口座への入金が必要です。すでに総合口座を使っている人は、口座内の預り金をそのままNISA口座の購入資金に回せます。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』、『NISAにおける取引手数料』
クレカ積立で払う場合
クレカ積立は、投資信託の積立代金をクレジットカードで決済するサービスです。SBI証券は、つみたて投資枠の投資上限額年間120万円(月10万円)をクレカ積立で使えると案内しています。
積立額に応じてポイントが貯まる仕組みで、使えるカードと還元率はSBI証券のクレカ積立に使えるカードを比べた記事で扱っています。
三井住友カードを経由してSBI証券の口座を作る仕組みは、三井住友カード経由のSBI証券口座を解説した記事を参考にしてください。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』、『NISAにおける取引手数料』
ポイントで買う場合
SBI証券のポイントサービスでは、VポイントとPontaポイントを国内株式と投資信託の取引(ポイント投資)に使えます。投資信託は100ポイント(100円分)以上あれば、現金を使わずに購入できます。
出典:SBI証券『SBI証券のポイントサービス』、『NISAにおける取引手数料』
SBI証券のNISAの注意点
SBI証券は注意事項で、NISA口座で国内上場株式等の配当金を非課税で受け取るには、受領方法を株式数比例配分方式に事前登録する必要があるとしています。
配当金等は、口座を開設した金融機関経由で受け取らないものは非課税になりません。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
公式の数字に付いた時点とコースの条件
「SBI証券のNISAの特徴一覧」の表にある本数と手数料0円は、時点やコースの条件つきの数字です。条件を外して読むと、自分の口座に当てはまらないことがあります。
つみたて投資枠の271本はインターネットコースの場合で、2025年3月10日時点の数字です。成長投資枠の1,351本も同じコースと時点の数字で、どちらも本数は今後変わる可能性があります。
投資信託の手数料0円は、成長投資枠ではインターネットコースだけが対象です。SBI証券の口座をIFAや対面のコースで持っている場合は、成長投資枠で投資信託を買う前にコースを確認してください。
出典:SBI証券『NISAの取扱商品』、『NISAにおける取引手数料』
仮開設中の買付と二重口座の扱い
SBI証券では、NISA口座を仮開設した段階で買付ができます。ただし確認の結果、買付後に二重口座だったと分かった場合は、譲渡益と配当金等がさかのぼって課税されます。
この場合、そのNISA口座で買った上場株式等は、当初から課税口座で買ったものとして扱われます。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
値下がりと損失の扱い
SBI証券は、各商品等は価格の変動等により損失が生じるおそれがあるとしています。NISA口座で買っても、値下がりのリスクは課税口座と変わりません。
NISA口座で発生した損失は税務上ないものとされ、一般口座や特定口座の譲渡益・配当金等と損益通算できず、繰越控除もできません。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
出国時と10年ごとの住所確認
出国により非居住者になる場合は、事前にSBI証券への届出が必要です。特例の手続きを済ませた場合を除き、NISA口座は廃止され、預りがあれば一般口座での管理に移ります。
NISA口座の開設から10年たった日と、その後5年ごとに、氏名・住所等の確認が必要になります。SBI証券が確認できない場合は、NISA口座での新規の買付等ができなくなることがあります。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』
よくある質問
SBIの積立NISAはどれがいい?
どの投資信託が合うかは、投資の目的や期間によって変わります。SBI証券のつみたて投資枠の対象は271本(インターネットコースの場合・2025年3月10日時点)で、信託報酬は銘柄ごとに異なります。
候補の銘柄の信託報酬は、SBI証券の各銘柄の詳細ページで確認できます。
総合口座があればNISA口座だけ追加できる?
できます。SBI証券の証券総合口座をすでに持っている人は、ログインしてNISA口座のみを開設できます。他社のNISA口座を廃止済みの人は、同じ案内からNISAの乗り換えも申し込めます。
SBI証券のNISAは何歳から使える?
2026年10月6日時点のSBI証券の案内では、対象は日本国内在住で、利用する年の1月1日時点で18歳以上の人です。
出典:SBI証券『NISA / 新NISA(少額投資非課税制度)』、『NISAにおける取引手数料』
まとめ
SBI証券のNISAは、証券総合口座の中に開いたNISA口座で、つみたて投資枠と成長投資枠を使う仕組みです。つみたて投資枠の対象投資信託は271本(インターネットコースの場合・2025年3月10日時点)です。
取引手数料は投資信託・国内株式・米国株式・海外ETFで0円ですが、投資信託の成長投資枠はインターネットコースのみが対象になります。信託報酬は取引手数料とは別にかかります。
買付代金は、預り金・クレカ積立・ポイントの3つで払えます。クレカ積立に使うカードを選ぶなら、SBI証券のクレカ積立に使えるカードを比べた記事を確認してください。




