野村證券の手数料は高い?|対面とオンラインの料金差と安くする方法
野村證券の手数料は、口座が店舗(本・支店)にあるか、オンライン専用支店にあるかで料金表が分かれます。同じ金額の取引でも、支払う額は数倍変わります。
国内株50万円の注文なら、野村のエコ割を最大限適用した店舗口座のオンライン注文で3,575円、オンライン専用支店のオンライン注文で524円です。店舗口座は窓口などで相談しながら取引できる口座です。
商品別の料金表と、対面大手2社・ネット証券4社との比較をまとめました。
- 3行要約
①野村證券の手数料は店舗口座とオンライン専用支店で別の料金表
②国内株50万円のネット注文はエコ割を最大限適用した店舗口座3,575円、オンライン専用支店524円
③口座開設料・口座管理料・出金手数料はどちらの口座も無料
野村證券の手数料は口座の種類で決まる
野村證券の手数料は、口座が店舗(本・支店)にあるか、オンライン専用支店にあるかで決まります。オンライン専用支店は野村ネット&コールとほっとダイレクトの2つで、国内株式の手数料は店舗口座と別の料金表になっています。
同じ口座の中でも、店頭・電話・オンラインサービスのどれで注文するかで料金は変わります。商品ごとの料金を口座の種類で並べると、次のとおりです。
| 商品 | 店舗(本・支店)口座 | オンライン専用支店 |
| 国内株式(現物) | 20万円以下2,860円、20万円超は約定代金に応じた段階制。オンライン注文は20%割引、エコ割で50%割引まで | オンライン:1注文152円〜 電話:1注文1,991円〜 |
| 信用取引 | 現物と同じ料率。オンライン注文は70%割引 | オンライン:1注文524円 電話:約定代金の1.4300%(下限2,860円) |
| 外国株式(国内手数料) | 75万円以下は7,810円(71,000円以下は11.00%)など。オンライン注文は20%割引 | オンライン:20万円以下2,389円〜 電話:20万円以下2,986円〜 |
| 投資信託 | 銘柄ごとの購入時手数料(無料の銘柄もある) | 銘柄ごとの購入時手数料 |
| 債券 | 購入対価のみ(売値と買値に差額あり) | 購入対価のみ(売値と買値に差額あり) |
| 口座開設・口座管理・出金 | 無料 | 無料 |
出典:野村證券『店舗(本・支店)の手数料』、『オンライン専用支店の手数料』
口座開設料・口座管理料
口座開設料と口座管理料、オンラインサービスの利用料は無料です。株式・債券・投資信託を預けても口座管理料はかからないため、口座を持っているだけで発生する費用はありません。
出金手数料も、証券総合サービスを利用していれば無料となります。入金はあんしん振替とWeb入金が無料で、3,000円以上の振込入金は、入金時に取引店へ連絡すると振込手数料を野村證券が実費で負担します。
他社へ株式を移す場合は1銘柄ごとに費用がかかり、20単元未満なら基本料金550円+1単元あたり550円(下限1,100円)、20単元以上なら11,000円です。他社から野村證券へ株式・投資信託を移す移管は無料となっています。
出典:野村證券『手数料・その他費用』、『株式(株式積立を含む)・債券・投資信託を預けると、口座管理料はかかりますか?』
店舗口座のオンライン注文
店舗口座でも、オンラインサービスから注文すると手数料が下がります。基本料率に対して、国内株式の現物取引は20%割引、信用取引は70%割引です。外国株式もオンライン注文は20%割引になります。
国内株式の現物取引は、「野村のエコ割」に登録すると割引率が25%・30%・50%に上がります。ただしエコ割を最大限適用しても、オンライン専用支店の料金表とは別の水準のままです。
店舗口座とオンライン専用支店の違い
2つの口座は、取引の進め方そのものが違います。店舗口座は窓口などで相談しながら取引でき、オンライン専用支店は自分で情報を集めてオンラインサービスや専用のコールセンターで取引する仕組みです。
| 項目 | 店舗(本・支店)口座 | オンライン専用支店 |
| 相談の窓口 | 窓口などで相談しながら取引できる | 来店での相談・手続きは受け付けていない |
| 注文方法 | 店頭・電話・オンラインサービス | オンラインサービス・専用のコールセンター |
| 国内株50万円の手数料 | 3,575円(エコ割を最大限適用したオンライン注文) | 524円(オンライン注文) |
| 野村のエコ割 | 対象 | 取り扱いなし |
| 新規の口座開設 | 受け付けている | 野村ネット&コールは受け付けている。ほっとダイレクトは受け付けていない |
出典:野村證券『オンライン専用支店(野村ネット&コール)と店舗(本・支店)の違いは何ですか?』、『野村ネット&コール』
店舗(本・支店)口座の特徴
店舗口座は、窓口のある本店・支店に置く口座です。店頭・電話・オンラインサービスの3つの方法で注文でき、窓口でのコンサルティングサービスも利用できます。金融商品仲介の口座も、店舗口座と同じ料金表が適用されます。
店頭と電話の注文には基本料率がそのままかかり、オンラインサービスの注文には割引が入ります。同じ店舗口座でも、注文方法を変えるだけで支払う額は変わるでしょう。
オンライン専用支店(野村ネット&コール)の特徴
野村ネット&コールは、店舗を持たず、インターネットと専用のコールセンターで取引するオンライン専用支店です。来店での相談や手続きは受け付けていません。野村證券はこの口座を、店舗と比べて「リーズナブルな手数料体系」と案内しています。
オンライン注文と電話注文で料金表が分かれており、電話のほうが高い設定です。取り扱う商品・サービスも店舗口座と一部異なります。なお、野村ネット&コールの口座と店舗口座の両方を開設することはできません。
出典:野村證券『野村ネット&コール』、『オンライン専用支店(野村ネット&コール)と店舗(本・支店)の違いは何ですか?』
ほっとダイレクトの位置づけ
ほっとダイレクトも、店舗を持たず電話とインターネットで取引するオンライン専用支店です。手数料は野村ネット&コールと同じ料金表が適用されますが、新規の口座開設は受け付けていません。これから口座を作る場合の選択肢は、店舗口座か野村ネット&コールの2つになります。
出典:野村證券『ほっとダイレクト』、『オンライン専用支店の手数料』
口座の種類はあとから変えられる?
口座の種類を変えるには、取引店の変更手続きを行います。手続きは書面で行い、現在の取引店へ電話で申し出ると必要書類が郵送されます。マイナンバーと本人確認書類の提出も必要です。
ただし、野村ネット&コールと店舗の間の変更は、預け入れている資産や契約内容によってはできない場合があります。変える前に、取扱商品と手数料の違いを取引店に確認してください。
出典:野村證券『取引店を変えたいのですが、どうすればよいですか?』
国内株式の手数料
国内株式(ETF・REITなどを含む)の手数料は、店舗口座が約定代金に料率を掛ける段階制、オンライン専用支店が約定代金の区分ごとの定額制です。計算の仕組みそのものが違うため、料金表は口座ごとに確認してください。
店舗口座の国内株式手数料
店頭と電話の注文には、次の基本料率がかかります。20万円以下は定額2,860円で、20万円を超えると約定代金に料率を掛け、金額帯によって定額を足す計算です。
| 約定代金 | 基本料率(税込) |
| 20万円以下 | 2,860円 |
| 20万円超50万円以下 | 1.4300% |
| 50万円超70万円以下 | 1.1000%+1,650円 |
| 70万円超100万円以下 | 0.9460%+2,728円 |
| 100万円超300万円以下 | 0.8800%+3,388円 |
| 300万円超500万円以下 | 0.8470%+4,378円 |
| 500万円超1,000万円以下 | 0.7040%+11,528円 |
| 1,000万円超3,000万円以下 | 0.5720%+24,728円 |
| 3,000万円超5,000万円以下 | 0.2640%+117,128円 |
| 5,000万円超 | 0.1100%+194,128円 |
同じ日に同じ銘柄を同じ売買の向きで複数回約定させた場合は、1日の合計約定代金に対して手数料を計算します。オンラインサービスからの注文は、この基本料率から20%割引です。
オンライン専用支店の国内株式手数料
野村ネット&コールとほっとダイレクトの国内株式(現物)は、1注文の約定代金で手数料が決まる定額制です。オンラインサービスなら10万円までの注文が152円で、5,000万円を超えると一律78,571円になります。
| 1注文の約定代金 | オンラインサービス(税込) |
| 〜10万円 | 152円 |
| 〜30万円 | 330円 |
| 〜50万円 | 524円 |
| 〜100万円 | 1,048円 |
| 〜200万円 | 2,095円 |
| 〜300万円 | 3,143円 |
| 〜500万円 | 5,238円 |
| 〜1,000万円 | 10,476円 |
| 〜2,000万円 | 20,952円 |
| 〜3,000万円 | 31,429円 |
| 〜5,000万円 | 41,905円 |
| 5,000万円超 | 一律78,571円 |
電話での注文は別の料金表で、20万円までが1,991円、50万円までが4,505円、100万円までが7,648円です。同じ口座でも、電話で注文すると50万円の取引でオンラインの約8.6倍の手数料がかかります。
同じ日に同じ銘柄・同じ売買の向きで複数の注文が約定した場合は、1日の合計売買金額で計算します。野村證券は、1注文ごとに計算するより割高になることがあると案内しています。
取引額別の手数料早見表
1回の注文で国内株式を買う場合の手数料を、口座と注文方法ごとに並べました。50万円の注文では、店頭・電話の基本料率がオンライン専用支店のオンライン注文の約13.6倍です。
| 約定代金 | 店舗口座:店頭・電話(基本料率) | 店舗口座:オンライン(エコ割を最大限適用) | オンライン専用支店:オンライン | オンライン専用支店:電話 |
| 10万円 | 2,860円 | 1,430円 | 152円 | 1,991円 |
| 50万円 | 7,150円 | 3,575円 | 524円 | 4,505円 |
| 100万円 | 12,188円 | 6,094円 | 1,048円 | 7,648円 |
| 300万円 | 29,788円 | 14,894円 | 3,143円 | 18,333円 |
| 500万円 | 46,728円 | 23,364円 | 5,238円 | 25,143円 |
店舗口座のオンライン欄のうち、50万円・100万円・300万円・500万円は野村證券が公表している比較例の金額です。店頭・電話の欄と10万円のオンライン欄は、料金表の料率から計算した値になります。
野村證券は、端数処理によって実際の手数料が料金表の料率で計算した結果より少なくなる場合があると案内しています。比較例の店舗口座の金額は、野村のエコ割を最大限適用した場合の数字です。
出典:野村證券『手数料・その他費用』、『オンライン専用支店の手数料』
野村のエコ割の条件と割引率
野村のエコ割は、店舗口座のオンラインサービスから出す国内株式の注文が対象の割引です。対象は個人で、Web交付サービス・メール交付サービス・メールアドレス登録の3つを登録すると基本料率から50%割引になります。
登録が2つなら30%割引、1つなら25%割引です。Web交付サービスとメール交付サービスを申し込むと、メールアドレス登録も自動で済むため、割引率は50%になります。
割引が始まるのは、申し込みから起算して3営業日後または4営業日後の6時以降の発注分です。単元未満株は対象外で、野村ネット&コール・ほっとダイレクトでは取り扱っていません。
出典:野村證券『野村のエコ割』
単元未満株(まめ株)の手数料
野村證券では単元未満株を「まめ株」として扱っています。手数料は1注文の約定代金に料率を掛ける方式で、オンラインサービスの注文は口座の種類にかかわらず1.1000%(下限550円)です。
店舗口座の店頭・電話の注文は1.4300%(下限2,860円)、オンライン専用支店の電話注文は1.4300%(下限2,200円)となります。まめ株は野村のエコ割の対象になりません。
保有する単元未満株を会社に買い取ってもらう買取請求の取次は無料で、買い増す買増請求の取次は1銘柄330円です。単元未満株の仕組みと各社の比較は単元未満株の解説記事にまとめています。
出典:野村證券『店舗(本・支店)の手数料』、『手数料・その他費用』
国内株式以外の手数料
信用取引・投資信託・外国株式・債券も、口座の種類と注文方法で費用が変わります。とくに信用取引は売買手数料のほかに金利がかかり、金利の水準も店舗口座とオンライン専用支店で違います。
信用取引の手数料と金利
売買手数料は、店舗口座の店頭・電話が国内株式と同じ基本料率で、オンラインサービスの注文はそこから70%割引です。オンライン専用支店は、オンライン注文が約定代金にかかわらず1注文524円、電話注文が約定代金の1.4300%(下限2,860円)となります。
買建玉にかかる買方金利(年利)は、口座と注文方法で次のように分かれます。店舗口座の買方金利は2026年11月16日約定分(11月18日受渡分)から3.04%に上がります。
| 口座・注文方法 | 買方金利(2026年10月28日時点) | 2026年11月16日約定分から |
| 店舗口座:店頭など | 制度信用2.82% | 3.04% |
| 店舗口座:オンラインサービス | 制度信用2.82%、一般信用3.00% | 制度・一般とも3.04% |
| オンライン専用支店 | 制度信用・一般信用とも1.96% | —(改定の案内は店舗口座の2欄のみ) |
売方金利は0.00%で、売建てには貸株料1.15%がかかります。新規建てから1か月を超えるごとに1株11銭の管理費(下限110円・上限1,100円)もかかり、買建玉が権利付最終日を越えると1売買単位につき55円までの権利処理等手数料が発生します。
信用取引の仕組みや、委託保証金を上回る損失が出る理由は信用取引の解説記事で扱っています。
出典:野村證券『手数料・その他費用』、『オンライン専用支店の手数料』
投資信託の購入時手数料と信託報酬
投資信託の手数料は、店舗口座・オンライン専用支店とも銘柄ごとの買付金額・買付口数で決まります。国内株式のように口座で決まる一律の料金表はありません。購入時手数料がかからないノーロードの銘柄もあります。
野村證券が示す上限は、購入時手数料が申込金額の5.5%(税込)、国内投資信託の信託報酬が年率5.5%(税込)です。換金時には基準価額の2.0%までの信託財産留保額がかかる場合もあるため、銘柄ごとに目論見書で費用を確認してください。
出典:野村證券『投資信託』、『NISAで株式や投資信託を購入した場合の手数料を教えてください。』
外国株式の手数料
外国株式には、野村證券に払う国内手数料と、外国の市場での手数料・税金がかかります。国内手数料は店舗口座が料率制、オンライン専用支店が定額制で、50万円の注文ならオンライン専用支店のオンライン注文で5,405円です。
| 売買金額 | 店舗口座:基本料率 | オンライン専用支店:オンライン | オンライン専用支店:電話 |
| 20万円 | 7,810円 | 2,389円 | 2,986円 |
| 50万円 | 7,810円 | 5,405円 | 6,757円 |
| 100万円 | 10,450円 | 6,160円 | 7,700円 |
店舗口座の基本料率は、71,000円以下が11.00%、71,000円超75万円以下が7,810円、75万円超500万円以下が1.0450%です。表の店舗口座の欄はこの料率から計算した値で、オンラインサービスの注文はここから20%割引されます。
為替のコストを含めた米国株の会社ごとの比較は、米国株の手数料の比較記事にまとめています。
出典:野村證券『店舗(本・支店)の手数料』、『オンライン専用支店の手数料』
債券の手数料
債券を野村證券から買う場合は、購入対価だけを支払い、売買手数料は別にかかりません。ただし、同じ時点で同じ債券に野村證券が示す購入価格と売却価格の間には差額があります。
個人向け国債も購入手数料はかからず、支払うのは購入対価だけです。転換社債(CB)は別に料金表があり、約定代金50万円以下は1.1000%(下限4,400円)の手数料がかかります。
出典:野村證券『店舗(本・支店)の手数料』、『個人向け国債の購入手数料はいくらですか?』
NISA口座で取引する場合の手数料
野村證券のNISA口座で株式などを売買する場合も、所定の売買手数料がかかります。国内株式なら、口座の種類と注文方法に応じた料金表の手数料を払う形です。
投資信託は銘柄ごとに費用が決まり、ノーロードの銘柄とつみたて投資枠の対象銘柄は購入時手数料が無料です。NISAを銀行と証券会社のどちらで開くかはNISAの銀行と証券会社の比較記事で扱っています。
出典:野村證券『NISAで株式や投資信託を購入した場合の手数料を教えてください。』、『NISA』
野村證券の手数料が高いと言われる理由
「野村證券の手数料は高い」と言われるのは、店舗口座の料金表がネット証券の料金表とそのまま並べて比べられるためです。料金に差が出る理由は、口座で受けられるサービスの違いと、ネット証券側の0円化の2つから説明できます。
店舗口座とネット証券の料金差
国内株式を50万円分買う場合、店舗口座の店頭・電話の注文は7,150円、エコ割を最大限適用したオンライン注文でも3,575円です。ネット証券には条件付きで0円のところがあるため、店舗口座の数字だけを並べると差は数千円になります。
売買の回数が多いほど、この差は積み上がります。たとえば50万円の売買を月に4回すると、エコ割を最大限適用した店舗口座のオンライン注文で1か月14,300円、オンライン専用支店のオンライン注文で2,096円です。
国内株の売買手数料0円のネット証券
ネット証券では、国内株の売買手数料を0円にする会社が出ています。SBI証券はインターネットコースで取引報告書などを電子交付にすると約定金額にかかわらず0円、GMOクリック証券は現物株を約定代金にかかわらず0円としています。
松井証券は1日の約定代金合計が50万円までなら0円です。0円にはそれぞれ条件があり、GMOクリック証券もコールセンターでの取引は0円の対象外となります。各社の0円の条件は、H2「対面大手・ネット証券との手数料比較」の表で並べています。
出典:SBI証券『ゼロ革命』、GMOクリック証券『手数料一覧』、松井証券『国内株式の手数料』
店舗口座で受けられる相談
店舗口座は、窓口などで相談しながら取引やコンサルティングサービスを利用できる口座です。注文の前に担当者へ相談できることが、店舗口座とネット証券の大きな違いになります。
野村證券は、オンライン専用支店を店舗と比べて「リーズナブルな手数料体系」と案内し、提供する商品・サービスも一部異なるとしています。2つの口座の違いは、手数料と受けられるサービスの両方にあるということです。
出典:野村證券『オンライン専用支店(野村ネット&コール)と店舗(本・支店)の違いは何ですか?』
オンライン専用支店なら縮まる差
野村證券の中でも、オンライン専用支店のオンライン注文なら国内株50万円の手数料は524円です。エコ割を最大限適用した店舗口座の3,575円と比べると、約7分の1になります。
ただし、オンライン専用支店でも1注文ごとに手数料はかかります。条件を満たせば0円になるネット証券と比べると、取引の回数が多い人ほど差が残ります。
対面大手・ネット証券との手数料比較
野村證券の手数料を、対面型の大手2社とネット証券4社の料金表で比べました。対面型どうしなら店頭の手数料に大きな差はなく、差が開くのはネット証券と比べたときです。
対面大手3社の店舗手数料比較
野村證券・SMBC日興証券・大和証券の、店舗(支店担当者)経由とオンライン注文の国内株式手数料です。
50万円の注文では野村證券の店頭の基本料率7,150円が2社の6,325円を上回り、100万円の注文では野村證券の12,188円が2社の12,650円を下回ります。
| 証券会社・注文方法 | 50万円 | 100万円 | 公式サイト |
| 野村證券:店舗口座の店頭・電話 | 7,150円 | 12,188円 | 公式サイト |
| 野村證券:店舗口座のオンライン(エコ割を最大限適用) | 3,575円 | 6,094円 | 公式サイト |
| SMBC日興証券:総合コースの支店 | 6,325円 | 12,650円 | 公式サイト |
| 大和証券:ダイワ・コンサルティングコースのお店 | 6,325円 | 12,650円 | 公式サイト |
| 大和証券:ダイワ・コンサルティングコースのオンライントレード | 4,741円 | 9,482円 | 公式サイト |
野村證券の店頭・電話とSMBC日興証券の支店は料金表の料率から計算した値で、野村證券のオンラインと大和証券は各社が公表している計算例の金額です。SMBC日興証券の支店は100万円以下が1.265%(下限5,500円)となっています。
SMBC日興証券の総合コースは、オンライントレードなら100万円以下が0.8855%(下限1,925円)です。大和証券は国内株式の取引に年間1,650円の口座管理料がかかり、eメンバーの申し込みなどで無料になる特典があります。
出典:SMBC日興証券『国内株式手数料』、大和証券『手数料』、『国内株式等のお取引にあたってのご留意事項』
ネット証券4社との国内株手数料比較
野村證券のオンライン専用支店と、ネット証券4社のインターネット取引の国内株式手数料です。4社のうち3社は、条件を満たせば50万円の取引が0円になります。
| 証券会社 | 50万円 | 100万円 | 条件・計算の単位 | 公式サイト |
| 野村證券(オンライン専用支店) | 524円 | 1,048円 | 1注文ごと。オンラインサービスの注文 | 公式サイト |
| SBI証券 | 0円 | 0円 | インターネットコースのインターネット取引で、取引報告書などを電子交付 | 公式サイト |
| マネックス証券 | 275円(取引毎手数料コース) 550円(一日定額手数料コース) | 535円(取引毎手数料コース) 550円(一日定額手数料コース) | 2つのコースから月ごとに選択。取引毎は1注文ごと、一日定額は1日の約定金額の合計100万円まで550円 | 公式サイト |
| 松井証券 | 0円 | 1,100円 | 1日の約定代金合計で計算。50万円まで0円 | 公式サイト |
| GMOクリック証券 | 0円 | 0円 | 現物株は約定代金にかかわらず0円。コールセンターでの取引は対象外 | 公式サイト |
出典:SBI証券『ゼロ革命』、マネックス証券『国内株式の手数料』、GMOクリック証券『手数料一覧』
計算の単位の違い
計算の単位は会社ごとに違います。野村證券とマネックス証券の取引毎手数料コースは1注文ごと、マネックス証券の一日定額手数料コースと松井証券は1日の合計で決まるため、1日に何回も売買する人は合計額で比べてください。
松井証券は1日の約定代金合計が50万円を超えると、100万円までは1,100円です。
各社の料金表と0円の条件は、SBI証券の手数料、マネックス証券の手数料の記事で詳しく扱っています。
松井証券のボックスレートは松井証券の手数料の記事、GMOクリック証券の費用はGMOクリック証券の評判の記事にまとめました。
出典:松井証券『国内株式の手数料』、マネックス証券『国内信用取引の手数料を教えてください』
野村證券の手数料を抑える方法
野村證券の手数料は、口座の選び方・割引の登録・注文の金額の3点で下げられます。同じ取引でも、組み合わせ次第で手数料は10分の1以下になります。
オンライン専用支店を使う
相談をせずに自分で銘柄を選んで取引するなら、野村ネット&コールのオンライン注文が野村證券の中で低い料金です。国内株50万円なら524円で、店舗口座の店頭・電話の7,150円より6,626円安くなります。
ただし、野村ネット&コールと店舗口座は両方を持つことができません。店舗口座から移る場合は取引店の変更手続きになり、預け入れている資産や契約内容によっては変更できない場合があります。
出典:野村證券『オンライン専用支店の手数料』、『野村ネット&コール』、『取引店を変えたいのですが、どうすればよいですか?』
店舗口座はエコ割の条件を満たす
店舗口座を使い続けるなら、国内株式はオンラインサービスから注文し、野村のエコ割の3つのサービスをすべて登録します。50万円の注文なら、店頭・電話の7,150円が3,575円に下がります。
エコ割の対象は国内株式の現物取引だけで、単元未満株は含みません。信用取引は、オンラインサービスから注文すれば基本料率から70%割引になります。
1回の約定代金と料金区分の境目
オンライン専用支店の料金表は金額の区分ごとの定額のため、区分の上限をわずかに超えると手数料が上がります。50万円の注文は524円、51万円の注文は1,048円です。
店舗口座は20万円以下が定額2,860円のため、10万円の注文では約定代金の2.86%を払う計算です。少額の注文を何度も出すより、金額をまとめたほうが約定代金に対する手数料の割合は下がります。
なお、同じ日に同じ銘柄・同じ売買の向きで複数の注文が約定すると、どちらの口座でも1日の合計額で手数料を計算します。注文を分けても、同じ日に約定すれば手数料は合算されるということです。
出典:野村證券『オンライン専用支店の手数料』、『店舗(本・支店)の手数料』
売買の多い取引はネット証券の口座と分ける
相談したい資産は野村證券の店舗口座に置き、短い期間で売買をくり返す取引はネット証券の口座で行う方法もあります。売買の回数が多い取引ほど、1注文ごとの手数料の差が積み上がるためです。
口座を分けるときの注意点は証券口座を複数持つ場合の解説記事で扱っています。
野村證券の手数料に関するよくある質問
口座管理料はかかる?
かかりません。店舗口座・オンライン専用支店とも口座開設料と口座管理料は無料で、株式・債券・投資信託を預けていても費用は発生しません。
売るときにも手数料はかかる?
かかります。国内株式の手数料は買付と売却のそれぞれに、同じ料金表で発生します。売却代金が手数料に満たない場合は受渡代金がマイナスになり、不足する金額を入金する必要があります。
電話で注文した場合の手数料は?
店舗口座は電話でも店頭と同じ基本料率で、50万円なら7,150円です。オンライン専用支店は電話専用の料金表になり、50万円の注文で4,505円かかります。
出金の手数料はいくら?
証券総合サービスを利用していれば、出金手数料は無料です。入金も、あんしん振替とWeb入金なら手数料はかかりません。
IPOを買うときの手数料は?
IPO(新規公開株式)・PO(公募・売出し株式)・TOB(公開買付け)・立会外分売は、店舗口座・オンライン専用支店のどちらでも取引手数料が無料です。
NISA口座の売買手数料は0円?
0円ではありません。NISA口座でも株式などの取引には所定の手数料がかかります。投資信託の扱いは、H2「国内株式以外の手数料」のNISAの項で説明しています。
出典:野村證券『手数料・その他費用』、『オンライン専用支店の手数料』、『NISAで株式や投資信託を購入した場合の手数料を教えてください。』
まとめ
野村證券の手数料は、店舗口座とオンライン専用支店のどちらで取引するかで決まります。国内株50万円の注文なら、エコ割を最大限適用した店舗口座のオンライン注文で3,575円、オンライン専用支店のオンライン注文で524円です。
担当者に相談しながら資産を動かすなら店舗口座、自分で判断して売買するならオンライン専用支店が料金表に合った使い方でしょう。どちらの口座も、口座開設料と口座管理料はかかりません。
売買の手数料をさらに抑えたい場合は、国内株の売買手数料が条件付きで0円になるネット証券が選択肢です。0円の条件と料金表はSBI証券の手数料の記事と松井証券の手数料の記事にまとめています。
信用取引を使う場合は、金利の改定にも注意してください。店舗口座の買方金利は2026年11月16日約定分から3.04%に上がり、オンライン専用支店の1.96%(2026年10月28日時点)との差が広がります。
1日の合計で決まる定額コースはマネックス証券の手数料の記事、手数料0円の範囲はGMOクリック証券の評判の記事で確認できます。各社の特徴を並べた証券会社のおすすめ比較もあわせて見てください。
各社の口座開設は公式サイトから申し込めます。GMOクリック証券、SBI証券、松井証券、マネックス証券、野村證券の各公式サイトで最新の手数料を確認してください。




