ゆうちょ銀行のNISAの評判は?|手数料と取扱本数を公式情報で確認
ゆうちょ銀行のNISAを検討するとき、手数料の高さや商品数の少なさが気になる人もいるでしょう。
公式の情報で確かめると、買えるのは公募株式投資信託だけで、つみたて投資枠の対象は18件です。購入時手数料はネットなら0円、窓口は初回のみ0円になります。
窓口ごとにできる手続き、口座開設の流れ、他の銀行・証券会社との数字の違いが分かります。
- 3行要約
①ゆうちょ銀行のNISAで買えるのは公募株式投資信託だけで株式・ETFは対象外
②購入時手数料はネットなら0円、窓口は初回のみ0円
③つみたて投資枠は18件で自動積立の下限は月1,000円
ゆうちょ銀行のNISAの評判を公式の数字で確認
ゆうちょ銀行のNISAの評判は、郵便局の窓口と通帳アプリで完結できるという面と、買える商品の幅や窓口の手数料という面に分かれます。どちらの評価も、ゆうちょ銀行が公開している仕様で説明できます。
取り扱うのは公募株式投資信託だけで、つみたて投資枠の対象ファンドは18件です。購入時手数料はインターネットなら0円で、窓口では初回の購入だけが0円になります。
| 項目 | ゆうちょ銀行のNISA |
| 取扱商品 | 公募株式投資信託のみ(上場株式・ETFは取扱いなし) |
| つみたて投資枠の取扱ファンド | 18件 |
| 成長投資枠の取扱ファンド | 71件 |
| 購入時手数料 | インターネットは0円/窓口は初回のみ0円(条件あり) |
| つみたて投資枠の自動積立 | 1,000円以上1,000円単位 |
| 積立代金の支払い | 本人名義の総合口座(通常貯金)から引き落とし |
| 申込の窓口 | ゆうちょダイレクト、ゆうちょ銀行・郵便局の窓口(簡易局は不可) |
| NISA口座の開設まで | 申込から約1か月 |
| 取引・残高の確認 | ゆうちょ通帳アプリ、ゆうちょダイレクト |
ファンドの件数は、公式の取扱ファンド一覧で販売停止ファンドを除いて数えた値です(基準日2026年10月1日)。販売停止を含めると、成長投資枠の表示は76件になります。
出典:ゆうちょ銀行『NISA ~少額投資非課税制度のご案内~』、『お申し込みに際しての注意事項』、『取扱ファンド一覧』
評価が分かれるポイント
評価が上がる仕様と下がる仕様は、相談・手続き・商品・手数料・積立代金の5項目で対になっています。
| 項目 | 評価が上がる仕様 | 評価が下がる仕様 |
| 相談 | 全国の郵便局・ゆうちょ銀行の窓口のほか、オンラインでも相談できる | 投資信託取扱郵便局以外の郵便局では、口座開設とつみたて投資枠の自動積立しか手続きできない |
| 手続き | ゆうちょ通帳アプリで購入と残高の確認ができる | NISA口座の開設に約1か月かかる |
| 商品 | 質問に答えると、NISAの両方の投資枠に対応した13種類のファンドから候補を示す診断がある | 公募株式投資信託のみで、つみたて投資枠は18件 |
| 手数料 | インターネットは購入時手数料0円 | 窓口の2回目以降は、ファンドによって購入時手数料がかかる |
| 積立代金 | 自動積立の引落手数料は無料 | 支払いは通常貯金からの引き落としで、クレジットカード払いの案内はない |
クレジットカードで積み立てる仕組みについて、ゆうちょ銀行の公式ページに案内はありません。自動積立の代金は、決済口座に指定した本人名義の総合口座(通常貯金)から引き落とされます。
クレカ積立に対応する証券会社とカードの組み合わせは、クレカ積立の比較記事で扱っています。
公式の取扱ファンド一覧の全133件(販売停止を含む)に、名称に「Slim」を含むファンドはありません(2026年10月1日時点)。eMAXIS Slimシリーズを積み立てる予定なら、ゆうちょ銀行では買えない点を先に確認しておきましょう。
出典:ゆうちょ銀行『投資信託自動積立について』、『ゆうちょでNISA 全国の郵便局で口座開設』、『取扱ファンド一覧』
2019年に公表された高齢者向け販売の社内規則違反
ゆうちょ銀行と日本郵便は2019年9月13日、70歳以上の人への投資信託の販売で、勧誘前の管理者承認を怠っていた社内規則違反の調査結果を公表しました。日本証券業協会のガイドラインに沿って両社が定めた社内規則への違反です。
公表時点の違反件数は、ゆうちょ銀行が17,700件・213店、日本郵便が1,891件・187局でした。両社は再発防止策として研修とマニュアルの改正を挙げ、対象となった約1.5万人へのアフターフォローを実施するとしています。
出典:ゆうちょ銀行・日本郵便『投資信託の不適切な取扱いに関する社内調査結果および今後の対応について』(2019年9月13日)
ゆうちょ銀行で買える投資信託
ゆうちょ銀行は「公募株式投資信託のみを取り扱っています」としていて、NISAで上場株式やETFを買うことはできません。公式の取扱ファンド一覧で販売中のファンドは123件です(基準日2026年10月1日)。
そのうちNISAで買えるファンドは、つみたて投資枠と成長投資枠で対象が分かれます。投資枠ごとの件数と中身を順に確認していきます。
出典:ゆうちょ銀行『お申し込みに際しての注意事項』、『取扱ファンド一覧』
つみたて投資枠の取扱ファンド18件
公式の取扱ファンド一覧を「NISAつみたて投資枠」で絞り込むと、表示は18件です。販売停止ファンドを表示しない設定にしても、件数は変わりません(基準日2026年10月1日)。
18件の名称と運用会社を、金融庁の「つみたて投資枠対象商品届出一覧」の表記で、運用会社の五十音順に並べました。
| ファンド名 | 運用会社 |
| キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用) | キャピタル・インターナショナル |
| セゾン・グローバルバランスファンド | セゾン投信 |
| セゾン資産形成の達人ファンド | セゾン投信 |
| iFree S&P500インデックス | 大和アセットマネジメント |
| iFreeNEXT NASDAQ100インデックス | 大和アセットマネジメント |
| 野村6資産均等バランス | 野村アセットマネジメント |
| 野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2030 | 野村アセットマネジメント |
| 野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2040 | 野村アセットマネジメント |
| 野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2050 | 野村アセットマネジメント |
| 野村資産設計ファンド(DC・つみたてNISA)2060 | 野村アセットマネジメント |
| 野村インデックスファンド・米国株式配当貴族 | 野村アセットマネジメント |
| つみたて8資産均等バランス | 三菱UFJアセットマネジメント |
| つみたて日本株式(TOPIX) | 三菱UFJアセットマネジメント |
| 日経平均高配当利回り株ファンド | 三菱UFJアセットマネジメント |
| つみたて先進国株式 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| つみたて新興国株式 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| つみたて全世界株式 | 三菱UFJアセットマネジメント |
| JP4資産均等バランス | ゆうちょアセットマネジメント |
公式の取扱ファンド一覧の分類では、バランス8件・国内株式2件・海外株式8件です。信託報酬はファンドごとに異なるため、購入前に交付目論見書で確認してください。
出典:金融庁『つみたて投資枠対象商品』、ゆうちょ銀行『取扱ファンド一覧(NISAつみたて投資枠)』、『投資信託にかかる手数料と税金』
成長投資枠の取扱ファンド71件
成長投資枠で絞り込むと、販売停止ファンドを除いて71件になります。販売停止を含めた一覧の表示は76件で、差の5件は新規の販売を停止したファンドです。
投資対象の内訳は、海外株式25件、バランス19件、海外債券9件、リート8件、国内株式7件、金(ゴールド)2件、国内債券1件です。海外株式とバランスで71件のうち44件を占めています。
成長投資枠では、信託期間20年未満の投資信託、デリバティブ取引を用いた投資信託、毎月分配型の投資信託は対象外です。この線引きはNISA制度の決まりで、ゆうちょ銀行に限った条件ではありません。
出典:ゆうちょ銀行『取扱ファンド一覧(NISA成長投資枠)』、『お申し込みに際しての注意事項』
上場株式・ETFは買えない
ゆうちょ銀行のNISAで買えるのは投資信託だけで、個別株・ETF・上場REITは対象外です。公式のよくある質問でも、NISAの対象商品のうち「公募株式投資信託」のみを取り扱うとしています。
成長投資枠で株式やETFも買いたい場合の金融機関の選び方は、銀行と証券会社の違いを扱う記事で整理します。
ゆうちょ銀行が公表する初心者に人気のファンド
ゆうちょ銀行は、NISAの案内ページで「初心者に人気のファンド」の上位3本を公表しています。対象は、2025年10月から2026年3月に初めて投資信託を購入した人が選んだファンドです。
| 順位 | ファンド名 |
| 1位 | つみたて全世界株式 |
| 2位 | iFree S&P500インデックス |
| 3位 | JP4資産均等バランス |
ここでの初めての購入は、一括購入なら口座開設月と同じ月に約定した取引、積立購入なら口座開設月の翌月までに約定した取引を指します。
3本とも、つみたて投資枠と成長投資枠の両方の対象です。
出典:ゆうちょ銀行『ゆうちょでNISA 全国の郵便局で口座開設』
ゆうちょのNISAの購入時手数料と信託報酬
購入時手数料は、インターネット(ゆうちょ通帳アプリ・ゆうちょダイレクト)ならどのファンドも0円です。窓口では初回の購入だけが0円で、2回目以降はファンドごとの料率がかかります。
保有している間は、どの経路で買っても信託報酬が日割りで差し引かれる仕組みです。手数料の種類ごとに、経路による違いを表にしました。
| 手数料の種類 | インターネット | 窓口(初回) | 窓口(2回目以降) |
| 購入時手数料 | 0円 | 0円(自動積立を除く・条件あり) | ファンドごとに異なる |
| 運用管理費用(信託報酬) | ファンドごとに異なる | ファンドごとに異なる | ファンドごとに異なる |
| 信託財産留保額 | 解約時にかかるファンドと、かからないファンドがある | ||
| 自動積立の引落手数料 | 無料 | ||
出典:ゆうちょ銀行『投資信託にかかる手数料と税金』、『投資信託自動積立について』
窓口の購入時手数料が0円になる条件
ゆうちょ銀行は2024年5月7日から「初回窓口購入時手数料無料サービス」を始めています。対象は、ゆうちょ銀行・郵便局で初めて投資信託を買う人の、初回の窓口での購入です。
条件は、2回目以降の購入をインターネット(ゆうちょ通帳アプリ、ゆうちょダイレクト)で行うと約束することです。あわせて、過去にゆうちょ銀行・郵便局で投資信託を買っていないことが条件になります。
投資信託自動積立は、このサービスの対象外です。相続で投資信託を保有したことがある人も対象外です。予告なく変更・終了する可能性もあるサービスです。
利用するときは、サービスの申込書を記入して窓口に出す流れです。2026年10月2日時点でも、公式のNISAページは「窓口でも初回であれば購入時手数料は0円です。」と案内しています。
出典:ゆうちょ銀行『投資信託の「初回窓口購入時手数料無料サービス」の開始について』、『NISA ~少額投資非課税制度のご案内~』
窓口で2回目以降に買うときの手数料
ゆうちょ銀行は、購入時手数料について「投資信託(ファンド)ごと、取引チャネルごとに手数料率が異なります」としています。窓口で2回目以降に買うときの料率は、ファンドによって違います。
インターネットなら、どのファンドも購入時手数料は0円です。同じファンドでも買う経路で手数料が変わるので、窓口で買う前に交付目論見書で料率を確認してください。
保有中にかかる信託報酬
信託報酬は、ファンドの資産から保有期間中に日割りで差し引かれる費用です。料率はファンドごとに決まっているため、購入前に交付目論見書で確かめてください。
解約時に信託財産留保額がかかるファンドもあるので、費用の有無もあわせて確認しておきましょう。
分配金と換金時の税金
NISA口座以外で投資信託を持つと、普通分配金と換金時の利益には20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金がかかります。NISA口座なら、普通分配金と換金時の税金は0円です。
一方で、NISA口座での損失は税務上ないものとされ、ほかの口座との損益通算はできません。元本払戻金(特別分配金)はもともと非課税なので、NISAによる上乗せの効果はありません。
NISA制度そのものの注意点は、NISAのデメリットをまとめた記事で扱います。
出典:ゆうちょ銀行『投資信託にかかる手数料と税金』、『お申し込みに際しての注意事項』
ゆうちょ銀行と郵便局の窓口でできること
NISAの手続きが全部できるのは、ゆうちょ銀行の窓口と投資信託取扱郵便局の窓口です。それ以外の郵便局でできるのは、投資信託口座・NISA口座の開設と、つみたて投資枠の自動積立だけになります。
簡易局では、NISAの手続きができません。窓口ごとに買えるファンドの件数も違うため、場所別に整理しました(販売中123件・2026年10月1日時点)。
| 場所 | できる手続き | 購入できるファンド |
| ゆうちょ銀行の窓口 | 口座開設・購入・自動積立 | 39件 |
| 投資信託取扱郵便局の窓口 | 口座開設・購入・自動積立 | 25件 |
| 投資信託取扱郵便局以外の郵便局 | 投資信託口座・NISA口座の開設、つみたて投資枠の自動積立 | — |
| 簡易局 | 手続き不可 | — |
| ゆうちょ通帳アプリ・ゆうちょダイレクト | 購入・自動積立・残高の確認(口座開設はゆうちょダイレクト) | 123件(全ファンド) |
販売中123件のうち84件はインターネット専用で、窓口では買えません。投資信託取扱郵便局の窓口で買えるのは25件で、ゆうちょ銀行の窓口の39件より少なくなっています。
出典:ゆうちょ銀行『NISA ~少額投資非課税制度のご案内~』、『取扱ファンド一覧』
窓口で買えないインターネット専用ファンド
インターネット(ゆうちょ通帳アプリ、ゆうちょダイレクト)だけで扱うファンドは、店頭や投資信託テレホンサービスでは買えません。逆にインターネットからなら、窓口で買えるファンドを含めて全ファンドを購入できます。
つみたて投資枠の18件は、ゆうちょ銀行の窓口・郵便局の窓口・インターネットのどれでも買えます。ただしそのうち13件は、成長投資枠で買う場合はインターネットに限られます。
出典:ゆうちょ銀行『購入(一括投資・積立投資)までの流れ』、『取扱ファンド一覧(NISAつみたて投資枠)』
窓口の受付時間と注文の締め時刻
投資信託の購入・換金の申込は、ゆうちょ銀行または投資信託取扱郵便局の営業時間(9時から16時)に受け付けています。15時30分以降と非営業日の申込は、翌営業日の扱いです。
ニッセイ日本債券ファンド(毎月決算型)とeMAXIS国内債券インデックスは、15時以降の申込が翌営業日の扱いになります。この2本は、どちらもインターネット専用のファンドです。
窓口で買うときは、決済口座に指定した総合口座(通常貯金)の通帳とお届け印を持参します。ゆうちょダイレクト+(プラス)の利用者は通帳の代わりにキャッシュカードを使います。
手続きは自分の投資信託取扱店でしかできません。普段使っていない店舗や郵便局の窓口では手続きできない点に注意してください。
窓口とオンラインの相談
ゆうちょ銀行は、NISAや投資信託の相談を窓口またはオンラインで受け付けています。来店予約は、ゆうちょ銀行の窓口が「ゆうちょ銀行 予約サービス」、郵便局の窓口が日本郵便の相談予約と、予約先が分かれています。
郵便局の窓口では、日本郵便がゆうちょ銀行の委託を受けて投資信託の申込みを媒介しています。日本郵便は金融商品仲介業者として登録していて、ゆうちょ銀行の代理権は持っていません。
窓口で申し込むと、重要情報シートと投資信託説明書(交付目論見書)が書面または電子で交付されます。インターネットの申込では、交付目論見書が電子で交付されます。
出典:ゆうちょ銀行『NISA ~少額投資非課税制度のご案内~』、『お申し込みに際しての注意事項』
ゆうちょでNISAを始める流れ
ゆうちょ銀行でNISAを始めるには、総合口座(通常貯金)、投資信託口座、NISA口座の3つが必要です。インターネットで手続きする場合の流れは次のとおりです。
- ゆうちょ手続きアプリまたは窓口で、総合口座(通常貯金)を開設する
- 窓口で総合口座を開設した場合は、ゆうちょダイレクトに登録する
- マイナンバーカードと、総合口座の通帳またはキャッシュカードを用意する
- ゆうちょダイレクトにログインし、メニューの「資産運用」>「投資信託口座・NISA口座の開設」から申し込む
- 投資信託口座は約1週間、NISA口座は約1か月で開設のお知らせが届く
- ゆうちょ通帳アプリまたはゆうちょダイレクトでファンドを選び、購入か自動積立を申し込む
ゆうちょ手続きアプリで総合口座を開設した場合は、ゆうちょダイレクトをすぐに使えます。投資信託口座とNISA口座は、ゆうちょダイレクトから同時に申し込めます。
窓口で申し込む場合、総合口座と投資信託口座は即日で開設が完了し、NISA口座は約1か月で開設のお知らせが届きます。郵送による口座開設の申込は、2023年3月31日で終了しました。
過去にゆうちょ銀行のNISA口座を持っていて再び開設するときは、ゆうちょ銀行か投資信託取扱局の窓口で手続きします。
出典:ゆうちょ銀行『投資信託口座・NISA口座のお申し込みの流れ』
NISA口座の申込書類
インターネットで申し込む場合の基本の書類は、マイナンバーカードと、総合口座(通常貯金)の通帳またはキャッシュカードです。マイナンバーカードがないときは、マイナンバー記載の書類1点と本人確認書類の組み合わせになります。
マイナンバー記載の書類は、通知カード(現住所と現氏名の記載があるもの)、住民票の写し、住民票の記載事項証明書のいずれかです。住民票の写しは、発行後6か月以内のものでなければ使えません。
本人確認書類は、顔写真付きなら1種類、顔写真のないものなら2種類が必要です。窓口で申し込む場合は、総合口座の通帳(ゆうちょダイレクト+の利用者はキャッシュカード)、お届け印、マイナンバーカードを持参します。
出典:ゆうちょ銀行『投資信託口座・NISA口座のお申し込みの流れ』
NISA口座ができる前に買った投資信託は課税扱い
ゆうちょ銀行のNISA口座は、申込の受付後、所轄税務署での確認手続きを含めて1か月程度で開設されます。開設までの間に買った投資信託は課税扱いとなり、NISAの非課税は使えません。
自動積立の申込画面では、NISA口座が未開設だと「NISA預り」が表示されません。NISAで積み立てたいなら、開設のお知らせが届いてから自動積立を申し込む順番になります。
出典:ゆうちょ銀行『お申し込みに際しての注意事項』、『購入(一括投資・積立投資)までの流れ』
つみたて投資枠の自動積立の設定内容
NISA(つみたて投資枠)の自動積立は、店頭・電話・インターネットとも1,000円以上1,000円単位で申し込めます。NISAを使わない自動積立は、店頭・電話なら5,000円以上1,000円単位です。
| 項目 | 内容 |
| 積立金額 | 1,000円以上1,000円単位 |
| 買付日 | 1日〜31日から指定(非営業日は翌営業日) |
| 積増月 | 年2回まで指定できる |
| 引落日 | 買付日の前営業日 |
| 引落口座 | 決済口座に指定した本人名義の総合口座(通常貯金) |
| 残高不足の月 | 引き落としも購入もしない(引落日の日中に入金すれば同日夜間に再度引き落とし) |
| 自動貸付け | 総合口座の自動貸付けでは購入しない |
| 初回の買付日まで | 申込日から原則5営業日 |
| 変更・廃止 | 買付日の4営業日前の18時までなら当月分から反映 |
残高不足で引き落とせなかった月の分を、後日あらためて引き落とすことはありません。自動積立の契約は続くため、積立をやめるときは廃止の手続きが必要です。
ゆうちょと他社のNISAの公式数値の比較
ゆうちょ銀行のNISAを、ほかの銀行・証券会社の公式ページに載っている数字と並べました。並びはゆうちょ銀行を先頭に、ほかの金融機関は五十音順です。
公式ページの文字で値を確かめられなかった項目は「—」としました。つみたて投資枠の本数は、各社が示している時点のまま載せています。
| 金融機関 | つみたて投資枠の本数 | 積立の下限 | NISAでの株式・ETF | 積立代金の支払い | 公式サイト |
| ゆうちょ銀行 | 18件(2026年10月1日時点) | 1,000円 | 取扱いなし(公募株式投資信託のみ) | 通常貯金から引き落とし | ゆうちょ銀行 |
| SBI証券 | 271本(2025年3月10日時点・インターネットコース・ETF除く) | 100円 | 国内株式(ETF・J-REIT含む)、外国株式(ETF含む) | クレジットカード決済に対応 | SBI証券 |
| PayPay銀行 | 115本(2026年10月1日時点・販売停止1本を含む) | 500円 | 取扱いなし(税法上の株式投資信託のみ) | 普通預金口座から出金 | PayPay銀行 |
| 松井証券 | — | 100円 | 日本株・米国株 | クレカ積立に対応 | 松井証券 |
| マネックス証券 | — | 月100円または1,000円 | 日本株・米国株・中国株 | dカード・マネックスカードの決済に対応 | マネックス証券 |
| みずほ銀行 | — | 月1,000円 | 取扱いなし(公募株式投資信託のみ) | 普通預金口座から引き落とし | みずほ銀行 |
| 三井住友銀行 | 4ファンド | 月1万円 | 取扱いなし(税法上の株式投資信託のみ) | — | 三井住友銀行 |
| 三菱UFJ eスマート証券 | — | 投資信託は月100円 | 上場株式 | 三菱UFJカード・au PAYカードの決済に対応 | 三菱UFJ eスマート証券 |
| 楽天証券 | 200本超 | 100円 | 国内株式・海外株式(国内ETF・国内リート含む) | 楽天カードのクレジット決済に対応 | 楽天証券 |
各社の値は、2026年10月2日に各社の公式ページで確認した内容です。SBI証券の本数は、公式ページの表記が2025年3月10日時点となっています。
ゆうちょ銀行と同じく、みずほ銀行・三井住友銀行・PayPay銀行も、NISAで扱うのは株式投資信託だけです。
銀行と証券会社のどちらでNISAを開くかの考え方は、業態の違いを比べた記事で扱います。カードごとのポイント還元の条件は、クレカ積立の比較記事にまとめています。
よくある質問
郵便局の積立NISAのデメリットは?
郵便局でつみたて投資枠を使う場合、選べるのは公募株式投資信託の18件です。積立代金は通常貯金からの引き落としで、クレジットカードで払う案内はありません。
投資信託取扱郵便局以外の郵便局では、口座開設と自動積立の申込しかできません。近くの郵便局が投資信託取扱郵便局かは、申し込む前に確認しておきましょう。
ゆうちょのNISAで損をすることはある?
あります。ゆうちょ銀行は「投資信託は、預金・貯金ではありません。また、投資信託は、元本および利回りの保証がない商品です。」としています。
組み入れた株式・債券の価格変動や為替の変動などで、損失が生じるおそれがあります。損失が出たときの扱いや値下がり局面の考え方は、NISAの元本割れを扱う記事で整理します。
ゆうちょのNISAをやめたいときは?
現金にするには投資信託の解約が必要です。海外休業日などで解約できない日があり、解約金額の入金には日数がかかります。
ほかの金融機関でNISA口座を使いたい場合は、自分の投資信託口座取扱店に来店して手続きします。NISA口座で持っている投資信託を、ほかの金融機関へ移すことはできません。
途中で引き出すときの手順と、金融機関を変えるときの時期や書類は、それぞれ専用の記事で扱います。
出典:ゆうちょ銀行『NISA ~少額投資非課税制度のご案内~』、『ゆうちょ銀行でNISA口座を開いていますが、他の金融機関でNISA口座を利用したいです。』、『お申し込みに際しての注意事項』
ゆうちょで人気のファンドは?
ゆうちょ銀行は、2025年10月から2026年3月に初めて投資信託を購入した人が選んだファンドの上位3本を公表しています。
1位はつみたて全世界株式で、2位以下は前の「初心者に人気のファンド」の表で示しています。
まとめ
ゆうちょ銀行のNISAで買えるのは公募株式投資信託だけで、つみたて投資枠の対象は18件、成長投資枠の対象は71件です(2026年10月1日時点・販売停止を除く)。上場株式やETFは扱っていません。
購入時手数料はインターネットなら0円で、窓口は初回だけ0円です。2回目以降の窓口ではファンドごとの料率がかかり、つみたて投資枠の自動積立は月1,000円から通常貯金で引き落とされます。
全部の手続きができるのはゆうちょ銀行と投資信託取扱郵便局の窓口で、販売中のファンドのうち84件はインターネット専用です。評判の分かれ目は窓口とアプリのどちらで使うかにあるので、使い方を決めてから口座を開いてください。



