仮想通貨ポルカドット(Polkadot/DOT)とは?特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説
Polkadot(ポルカドット)という仮想通貨を知っていますか?ポルカドットは日本語にすると「水玉」という意味です。なんとなく可愛らしいイメージがしますよね。
しかし、その名前のイメージとはうらはらに、ポルカドットは非常に革新的かつ普遍的なテーマを持つブロックチェーンです。
そのテーマとは、異なるブロックチェーン同士を接続させるというものです。ブロックチェーンプロジェクトは多数ありますが、意外にハブのような役割を担おうとするプロジェクトは決して多くありません。
本記事では、ポルカドットの特徴や今後の見通し、将来性を交えて、ポルカドットが真に実現させようとしている仕組みについて解説します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
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BITPOINTで口座開設してみるポルカドット(Polkadot/DOT)とは?
ポルカドットは2020年5月にメインネットが稼働し、同年8月に上場した比較的若いプロジェクトです。
ギャビン・ウッド率いるWeb3Foundationによって、Web3を実現させるために、考案されました。
詳しくみていきましょう。
Web3Foundationとは
Web3Foundationとは、スイスにある世界的な財団であり非営利団体です。
ポルカドットはそのWeb3Foundationによって作られました。
Web3Foundationは、Web3を推進するため様々な活動を行っています。
Web3とは、次世代インターネットとも呼ばれ、新たな未来のWebの時代を指しています。
Web3の比較として用いられるのがWeb2の時代です。
Web2の時代である今は、GAFAMなどのプラットフォーム企業にデータが一極集中しています。いわゆる中央集権型社会です。
自分とその自分のデータの間にGAFAMなどの大企業が存在しているのが特徴です。
結果、自分のデータにも関わらず、それがどのように使われ、マネタイズされているのかが、ユーザーにはわかりにくい問題が生じています。
しかしWeb3では、ブロックチェーン技術によって、データを中央に集中させておくのではなく、分散して皆で監視し管理しあいます。分散型インターネットと言われています。
それゆえ、ユーザーが自身のデータを自分で制御できるようになると言います。
Web3Foundationは、分散型の公正なインターネット社会を目指しています。
ギャビン・ウッド氏とは
ギャビン・ウッド氏はWeb3Foundationの創設者です。
元々はイーサリアム共同創設者で、ヴィタリック・ブテリンらと共にイーサリアムの開発をしていました。
ギャビン・ウッド氏といえば、「信頼(信仰)に代わる真実を〜LESS TRUST, MORE TRUTH〜」という言葉で有名です。
これまでは、人々はSNSなどのサービスを利用するために、自身のデータを”信頼して”GAFAMなどの大企業に託すしかありませんでした。
しかし、Web3の未来は、信頼しなくても安心して委ねられることが鍵となります。安心して自身のデータをブロックチェーンに託すことのできるようになるのです。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の特徴
冒頭でも述べたように、ポルカドットとは、異なるブロックチェーン同士を接続するプロトコルです。
ポルカドットプロトコルがあれば、たとえばビットコインやイーサリアムなど異なるブロックチェーンの間に取引所などを介さずとも、データや価値を送受信できるようになります。
ここでは、ポルカドットの以下の特徴を順番に見ていきましょう。
- 異なるブロックチェーン同士を接続させることができる
- 堅牢なセキュリティ
- スケーラビリティ問題を解決する
異なるブロックチェーン同士を接続させることができる
ポルカドットの最大の特徴は、異なるブロックチェーン同士を接続させることができる点です。
現状だと、ビットコインとイーサリアムは異なるネットワークなので繋ながっていません。ウォレットも異なります。しかし、ポルカドットがあれば、将来的にそれらを繋げることができるようになるのです。
たとえば、インターネットができる前は、それぞれのネットワークは独立して存在していました。大学のネットワーク、研究所のネットワーク、病院のネットワークがそれぞれ独立して繋がっていない時代でした。
しかし、インターネットに繋がることで、それぞれのネットワークは繋がるようになりました。
ポルカドットも同様に、現在はそれぞれ独立して存在しているイーサリアム、ソラナなどのブロックチェーンを通信しあえるようにします。
ポルカドットの持つ、異なるブロックチェーン同士を繋げる技術を、専門用語では「インターオペラビリティ」(相互運用性)と呼びます。
堅牢なセキュリティ
2つ目のポルカドットの特徴として、堅牢なセキュリティを持ち合わせている点が挙げられます。
まず、ポルカドットの仕組みについて説明します。
ポルカドットはリレーチェーンとパラチェーンの2つのチェーンで構成されています。
リレーチェーンの「Relay」は、日本語でもおなじみの「リレー」です。リレーといえば、バトンの受け渡しをするリレーです。リレーチェーンは異なるブロックチェーンの中継をします。
リレーチェーンの最大の特徴は、分散性が高く、強固なセキュリティを持ち合わせている点です。
パラチェーンは、リレーチェーンに繋がるブロックチェーンのことを指します。名前のパラはパラレル(並行)の略称です。その名の通り、リレーチェーンの周りに円を描くように並列して存在しています。
パラチェーンとなるブロックチェーンはイーサリアムなどの大規模なブロックチェーンと異なり、小規模なものがほとんどです。
その場合、懸念点としてセキュリティ問題が浮上してくるのですが、パラチェーンはリレーチェーンに接続するときに、大元であるリレーチェーンのセキュリティをインポートします。
結果、パラチェーンは強固なセキュリティに守られることになります。
ポルカドットのリレーチェーンのセキュリティが、接続するパラチェーンとも共有できるようになるからです。
スケーラビリティ問題を解決する
3つめの特徴は、ポルカドットではスケーラビリティ問題が起きないとされている点です。
スケーラビリティ問題とは、取引量が多くなった場合に、取引の処理が遅延したり、手数料が高くなったりすることを指します。
なぜ、ポルカドットでは、そのスケーラビリティ問題が起きないのでしょうか?
理由は、複数のパラチェーンがトランザクションを並行して行う仕組みだからです。
トランザクションを1つずつ処理する仕組みに比べると、複数の並行処理の方法は画期的と言えるでしょう。
ポルカドット(Polkadot/DOT)のチャート・価格動向
2021年までの値動き
ポルカドットは2020年8月に上場しています。その後、2021年に入るまでは400円から500円を推移しています。
2021年に入ってから急成長を開始、上昇相場となります。
要因としては、Binanceがポルカドット(DOT)をサポートし、1,000万ドルのポルカドットエコロジカルファンドを設立したことが考えられます。
5月がピークとなり、およそ4,600円まで上がりますが直後に急落しました。5月後半に中国の仮想通貨禁止が発表されたことが要因として考えられます。
2021年の7月に底値となりますが、その後、少しずつ価格は上昇しています。きっかけはポルカドットの2回目のプライベートセール(コインを安く売るイベント)で推定約4300万ドル(45億円)を調達したことによります。
2021年11月には、6,000円を超えるタイミングもありました。理由は、ポルカドットのパラチェーンオークションが開催されたからとされています。
ここに至るまでに、アメリカでビットコイン先物ETFが許可されたり、エルサルバドルでビットコインが法定通貨となったりした出来事もあり、仮想通貨市場全体が上昇したことも一因となっています。
その後は仮想通貨相場全体の下降トレンドに影響されて下がり続けます。2021年11月末にはオミクロン株が発生、米国の金融政策などが原因で、株式市場が急落したことも仮想通貨市場へ影響を与えた可能性があります。
2022年に入ってからの値動き
2022年に入ってからは、2月のロシアのウクライナへの軍事侵攻や、5月のTerra(TLUNA)の暴落もあり、仮想通貨市場全体が厳しい冬の時代とたとえられる状況です。
ポルカドットもその影響を受けて価格は下降しています。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の今後の見通し・予想
次に、ポルカドットの今後の見通しや予想について説明します。
ステーキングができるため、売られにくい
ポルカドットではステーキングを行うことができます。
ステーキングとは、仮想通貨を預けて利子をもらえる仕組みのことを言います。
ポルカドットのステーキングは、DOTをロックして預けることで、報酬がもらえてDOTをさらに増やせる仕組みです。
ポルカドット公式のステーキングサイトやBinanceなど、さまざまな場所でステーキングができるのが魅力です。
ステーキングする人が増えれば、ポルカドットが長期保有されるため、ある日突然売られて大暴落となるリスクを回避できます。
プロジェクトにステーキングが盛り込まれているため、ポルカドットの安定性は担保されると言えます。
XCMの実装でパラチェーン同士のやりとりができるようになった
ポルカドットでは、2022年5月4日に画期的なアップデートが実施されました。
ポルカドットのネットワークに通信プロトコルであるXCM(Cross Chain Message)が導入されたのです。
XCMが実装されると、ポルカドットに接続されているパラチェーン同士で、トークンやNFTのやりとりができるようになります。
XCMのアップデートによって、5月4日から5日にかけて価格は上向きとなりました。
その後、テラの大暴落の影響を受けてポルカドットも大きく落ち込みますが、あくまで影響を受けたことが原因です。ポルカドット自体が技術的なポテンシャルを秘めていることには変わりないでしょう。
Web3の未来と密接に関わっている
ポルカドットは運営団体がWeb3Fundationということもあり、Web3の浸透が進むのと比例して、その真価を発揮する可能性が高いと言えます。
なぜなら、Web3を実現するにあたって、異なるプロックチェーン同士を一つのネットワークとして繋げることへの需要は高まると考えられるからです。
ポルカドットのパラチェーンにはスロットと呼ばれる枠が100個あり、いずれはパラオークションによって、その枠が埋まっていきます。
さらに、前述のXCMのアップデートにより、パラチェーンに接続されているブロックチェーン同士もやりとりができるようになりました。
冒頭で、インターオペラビリティについて説明したように、異なるブロックチェーンが相互接続され、データや価値を交換することができるようになることへの人々の期待は今後いまよりもさらに大きくなるでしょう。
ポルカドット(Polkadot/DOT)の買い方
ポルカドットの購入方法についてbitFlyerを例に説明します。
おおまな流れは以下です。
- bitFlyerにログインする
- 販売所のポルカドットを選択する
- 必要に応じて入金を行う
- ポルカドットを購入する
bitFlyerにログインする
まずはbitFlyerのWebページにアクセスして、ログインを行ってください。
下記の画像右上の赤枠の箇所をクリックするとログインが行える画面に切り替わります。
販売所のポルカドットを選択する
ログインしたら、画面左上の「販売所」をクリックしてください。
ポルカドットは取引所では購入できないため、販売所で購入します。
販売所のポルカドットを選択する
販売所画面の上部にコインの一覧があり、DOT/JPYという箇所があるため、クリックしてください。
その後、「買う」をクリックします。
入金がまだの人は、入金を促されるため、画面に従いましょう。
すでに日本円入金済みの人は、そのまま購入しましょう。
ポルカドット(Polkadot/DOT)を取り扱っている国内外取引所は?
国内でポルカドットを取り扱っている取引所は以下の6つの取引所です。
- bitFlyer(ビットフライヤー)
- GMOコイン
- BITPoint(ビットポイント)
- SBI VCトレード
- FTX Japan
- Huobi(フォビ)
- KURAKEN(クラーケン)
ポルカドット(Polkadot/DOT)のQ&A
ポルカドットのパラチェーンオークションとは何ですか?
パラチェーンオークションとは、ポルカドットの大元であるリレーチェーンに接続するパラチェーンをどのブロックチェーンプロジェクトにするか選ぶためのオークションのことです。
勝者は、一定期間にDOTトークンの保有量が一番多いプロジェクトに決まります。
最初のパラチェーンオークションは2021年11月に開催されました。
そこで選ばれたパラチェーンは以下の5つのプロジェクトです。
- Acala
- Moonbeam
- Astar
- Parallel Finance
- Clover
日本発のプロジェクト「Astar Network」も枠を獲得したことで話題となりました。
さらに、このパラチェーンオークションには「クラウドローン」という仕組みがあります。
クラウンドローンとは、個人投資家も各プロジェクトの支援者となって、間接的に参加できるという仕組みです。
間接的に投票したプロジェクトがオークションで勝つと、個人投資家は、その応援したプロジェクトのトークンを獲得することができます。
ポルカドットでよく聞く「Kusama」とは何ですか?
kusama(クサマ)ネットワークは、ポルカドットの試験的ネットワークです。
Polkadotは日本語にすると「水玉」です。
芸術家の草間彌生氏は、水玉模様の作品の多さで有名です。
ポルカドット(水玉)模様にちなんで、kusamaと名付けられたのではないかと推測されています。
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