マルチバースの意味を簡単に解説!メタバースとの違いやマーベル映画をご紹介

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マルチバースは、現実世界以外にも複数の世界や宇宙が存在するという考え方のことです。

メタバースという言葉はよく聞かれますが、マルチバースは聞き慣れない方が多いかもしれません。

本記事では、マルチバースの概要やメタバースとの違いについてくわしく解説します。

本記事を読めば、異世界が存在するという考え方を理解できるため、物事を多種多様な視点で見られるようになるでしょう。

マルチバースを活用している映画作品も紹介しているため、最新のテクノロジーや考え方に興味がある方は最後まで読んでみてください。

この記事のポイント

  • マルチバースは現実世界以外にも複数の世界や宇宙が存在するという考え方
  • 「泡宇宙論」と「多世界解釈(エベレット解釈)」の2つの仮説が存在
  • マルチバースは「考え方」、メタバースは「テクノロジー」

マルチバースとは

マルチバースとは、自分の存在する現実世界とは別に、観測できない複数の現実世界や宇宙が存在するという考え方のことです。

理論物理学の説で、多元宇宙論とも呼ばれています。

日本で馴染みのある言葉「パラレルワールド」もマルチバースを指す言葉です。

マルチバースでは、それぞれの存在は互いに関わりがないと考えられています

そのため、現実世界でどんな選択をしても別の世界に影響を与えません。

マルチバースに関する2つの理論

マルチバースには2つの仮説があります。

  • 泡宇宙論
  • 多世界解釈(エベレット解釈) 

泡宇宙論

泡宇宙論とは、宇宙の存在はたった一つではなく、泡のようにたくさんの宇宙が存在しているという考え方のことです

初期の宇宙がビッグバンにより短期間で急激に膨張したことで、複数の宇宙が泡のように誕生したと考えられています。

泡の性質はそれぞれ違って、たとえば惑星が存在しない宇宙や、数えきれない数の惑星が存在する宇宙もあるといわれています。

ただ、泡のように宇宙が無数に存在していても、互いの存在を知る方法はありません。

泡宇宙論では、それぞれの存在は互いに影響を与えないと考えられています

多世界解釈(エベレット解釈) 

多世界解釈(エベレット解釈)とは、現実世界の中で複数の現実が存在するという考え方のことです

現実世界での選択によって世界は複数に分岐し、複数の存在が生まれるといわれています。

たとえば、サイコロを振って1が出た場合、他にも2〜6が出た場合の世界が別に生まれるということです。

すでに複数の存在があるという考え方の泡宇宙論とは異なり、多世界解釈では常に世界が増え続けると考えられています

真相は解明されておらず、いまだに科学者同士でも議論が続いている状態ですが、どちらも興味深い仮説です。

メタバースとは

メタバースとは、ネット上に存在する三次元のバーチャル(仮想)空間のことです

世界(Universe)を超越(Meta)する存在を意味した造語で、1992年に発表されたSF小説『スノウ・クラッシュ』で初めて使用されました。

メタバースでは自身の分身体「アバター」が存在し、現実世界に限りなく近い世界を楽しめます。

  • ゲーム
  • ビジネス
  • イベント
  • ファッション
  • ショッピング
  • コミュニケーション など

メタバース内では、現実世界と同じように時間が経過しています

そのため、自身がメタバース空間を離れている間にも他のだれかが活動を続けているのです。

また、2021年に公開された映画『竜とそばかすの姫』は、「U」と呼ばれるメタバース空間を舞台にしたことで話題になりました。

マルチバースとメタバースの違い

マルチバースとメタバースの違いを解説します。

名称マルチバースメタバース
内容観測できない複数の現実世界や宇宙が存在するという考え方ネット上に構築されたバーチャル空間
ジャンル・理論物理学
・哲学
・テクノロジー
・ビジネス
・エンタメ
特徴科学者が議論を続けている現実世界に限りなく近い環境を楽しめる
具体的な活用方法・映画
・ドラマ
・小説
・研究
・ゲーム
・ビジネス
・イベント
・ショッピング
・コミュニケーション
現実世界との繋がりなしあり
資産性なしあり(他のメタバース空間に資産を移せる)

両者の違いを一言でいうと、マルチバースは「考え方」で、メタバースは「テクノロジー」ということです

また、マルチバースはそれぞれの存在が完全に分離しているという考え方なので、現実世界との繋がりはありません。

一方、メタバースは現実世界との繋がりがあるため、仮想空間内で得た資産や他のユーザーとの繋がりを現実世界でも活用できます

たとえば、メタバース内で仕事をして生計を立てたり、オンラインで交流したユーザーとオフラインで会ったり、活用方法は豊富です。

マルチバースを活かすエンタメ業界

マルチバースは映画やドラマをはじめとして、様々なエンタメ業界で活用されています。

その理由は、新作を作るうえで人気キャラクターの設定を変えても違和感がないからです。

そもそもアメコミ作品は100年以上の歴史がありますが、元々の設定を維持した作品に仕上げると現代では違和感が生じます。

一方、同じシリーズでキャストやキャラクターの設定を変えて制作した場合も、「なぜか設定が変わっている」という違和感が生じます。

そこでマルチバースの考え方を利用すれば、人気のキャラクターを新たな世界観で描くことで違和感のない作品になるのです。

実際に、アメリカの人気映画『スパイダーマン』は、4つのシリーズ作品でそれぞれ違った設定やストーリーで描かれています。

  • 初代シリーズ(2002年~2007年)
  • アメイジングシリーズ(2012年~2014年)
  • MCU(マーベル作品)シリーズ(2017年~2022年)
  • アニメシリーズ(2019年)

初代が公開されてから20年以上の年月が経過していますが、いまだにスパイダーマンは人気です。

人気キャラクターを新たな世界観で描けるため、マルチバースはエンタメ業界で多く活用されています

マルチバースを使ったマーベル映画•作品

マルチバースを使ったマーベル映画を2つご紹介します。

  • ドクター・ストレンジ
  • ロキ

ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス

(作品情報)

作品名ドクター・ストレンジ
マルチバース・オブ・マッドネス
公開年2022年
ジャンルアクションSF
視聴方法Disney+
公式サイトhttps://marvel.disney.co.jp/movie/dr-strange2

本作品は、2016年に公開された『ドクター・ストレンジ』の2作品目です。

優秀な外科医から最強の魔術師に転身したドクター・ストレンジのいる世界では、「マルチバース」と呼ばれる異世界への繋がりができてしまいます。

無数の世界を舞台に、異世界から現れた最恐の敵から現実世界を守る物語です。

作品名にもマルチバースが取り入れられており、作中でもマルチバースについて語られる描写がありました

作中ではマルチバースが現実と繋がるという設定になっており、本来の考え方とは異なる点が興味を引き立たせます。

ロキ

(作品情報)

作品名LOKI -ロキ-
公開年2021年
ジャンルアクションSF
視聴方法Disney+
公式サイトhttps://disneyplus.disney.co.jp/program/loki

『ロキ』はマーベルでも人気のアベンジャーズ作品の一つです。

本作品では、2012年公開の『アベンジャーズ』で囚われたロキが、「もしもアベンジャーズから逃げ出せていたら」といった未来が描かれています。

作中では別の世界に存在する同一人物の事を「変異体」と呼ぶなど、マルチバースの存在が語られていました

マルチバースまとめ

本記事では、マルチバースという概念について解説しました。

マルチバースは考え方のことですが、メタバースはテクノロジーを指す言葉であるため、それぞれまったくの別物であることがわかりましたね。

主にエンタメの世界で活用されており、歴史の長いアメコミでは多くの作品に取り入れられています。

マルチバースという考え方をより一層深めたい方は、本記事で紹介した作品を一度ご覧になってみてください。

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