メガバンクの普通預金金利が11月から0.5%へ引き上げ|利息は100万円でいくら増える?
3メガバンクとゆうちょ銀行が、普通預金の金利を年0.40%から年0.50%へ引き上げます。100万円を預けている場合、利息は1年でいくら増えるのでしょうか。
税引前では100万円で年1,000円、1,000万円で年1万円の増額です。改定日は3メガバンクが11月2日、ゆうちょ銀行が11月9日で、新しい金利の利息が初めて口座に入るのは2027年2月以降です。
預入額ごとに増える利息、4行の改定日と発表内容、10月29日〜30日の日銀会合の日程を確認できます。
- 3行要約
①3メガバンクは11月2日、ゆうちょ銀行は11月9日から普通預金金利が年0.50%
②税引前で100万円は年1,000円、1,000万円は年1万円の増額
③新金利の利息が初めて入る月は2027年2月、ゆうちょ銀行は4月
金利改定で増える普通預金の利息
普通預金に100万円を1年間置いた場合、金利が年0.40%から年0.50%へ上がると、利息は税引前で年1,000円、税引後で年797円増えます。
三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の3メガバンクは2026年11月2日から、ゆうちょ銀行は11月9日から、普通預金の金利を年0.40%から年0.50%へ引き上げます。預入額ごとの増え方は、次の表で確認できます。
上げ幅0.10%で増える利息
4行とも上げ幅は年0.10%で同じなので、どこに預けても増える額は変わりません。増える額は預入額に比例し、100万円ごとに税引後で約800円という計算になります。
| 預入額 | 増える利息(税引前・年) | 増える利息(税引後・年) | 増える利息(税引後・月あたり) |
| 100万円 | +1,000円 | +797円 | 約66円 |
| 300万円 | +3,000円 | +2,390円 | 約199円 |
| 500万円 | +5,000円 | +3,985円 | 約332円 |
| 1,000万円 | +10,000円 | +7,969円 | 約664円 |
※税引前は「預入額×年0.10%(金利の上げ幅)」で出した1年分の金額です。実際に口座に入る利息とは、数円ずれることもあるでしょう。
※税引後は、改定前と改定後の1年分の利息から、それぞれ国税15.315%と地方税5%(合計20.315%)を1円未満切り捨てで差し引き、その差を出した額です。月あたりは、税引後の増える額を12か月で割った目安です。
計算方法・利息が付く時期・税金の詳細は、普通預金の金利と利息の解説記事を参照してください。
1,000万円を3メガバンクに預けたときの増額
1,000万円を3メガバンクの普通預金に1年間置くと、改定で増える利息は税引前で年1万円、税引後で年7,969円です。月に換算すると、税引後で約664円の増額になります。
金利の上げ幅は年0.10%ですが、改定前の年0.40%と比べると、税引前の利息は1.25倍になるのがポイントです。
1つの銀行に1,000万円を超えて預ける場合の預金保険の扱いは、1,000万円を超える預金の保護の解説記事にまとめています。
3メガバンクとゆうちょ銀行の改定発表
4行とも、2026年9月18日に普通預金金利の引き上げを発表しました。改定日は3メガバンクが11月2日(月)、ゆうちょ銀行が11月9日(月)で、1週間の差があります。
ゆうちょ銀行は通常貯金とあわせて、通常貯蓄貯金も10万円未満・10万円以上とも0.400%から0.500%へ引き上げます。ただし、通常貯蓄貯金の新規申し込みは2025年5月2日で終わっており、対象はすでに口座を持っている人だけです。
4行の改定日と発表内容
9月18日の4行の発表を、改定日と上げ幅、同じ告知に書かれたほかの内容で並べました。上げ幅は4行とも年0.10%で、違いは改定日と同時に発表された内容です。
| 銀行名 | 改定日 | 普通預金金利の改定(改定前→改定後) | 同じ告知に書かれたほかの内容 |
| 三菱UFJ銀行 | 2026年11月2日(月) | 0.40%→0.50% | スーパー普通預金(メインバンク プラス)[段階金利型]にも同じ利率を適用 |
| 三井住友銀行 | 2026年11月2日(月) | 0.400%→0.500% | 円定期預金の店頭金利も引き上げ予定 |
| みずほ銀行 | 2026年11月2日(月) | 0.400%→0.500% | 円貯蓄預金も年0.200%引き上げ(12月13日までのキャンペーン金利)/定期預金も引き上げ予定 |
| ゆうちょ銀行 | 2026年11月9日(月) | 0.400%→0.500%(通常貯金) | 通常貯蓄貯金も0.500%へ/定期性貯金も引き上げ予定 |
定期預金について、三井住友銀行・みずほ銀行・ゆうちょ銀行の告知は、対象商品や金利を確定次第知らせるとしています。一方、三菱UFJ銀行の9月18日の発表は普通預金だけが対象で、定期預金の記載はありません。
みずほ銀行の円貯蓄預金は、改定後に10万円未満で年1.000%、300万円以上で年1.100%です。預けるだけで金利が2倍になる、12月13日(日)までのキャンペーンに伴う金利となっています。
手数料やアプリなど、メガバンク3行のほかの違いはメガバンク3行の比較記事で扱っています。
出典:三菱UFJ銀行『円普通預金金利の改定について』、三井住友銀行『各種預金金利の変更について』、みずほ銀行『円預金金利の改定について』
改定後の金利が通帳に反映される時期
改定日から新しい金利で利息の計算が始まりますが、11月から通帳の利息がすぐ増えるわけではありません。改定日以降で次に利息が入るのは、3メガバンクが2027年2月、ゆうちょ銀行が2027年4月1日です。
この日に入る利息が、新しい金利の分を含む初めての利息になります。2027年2月に入る利息には、改定前の年0.40%で計算した期間の分も含まれます。
出典:三菱UFJ銀行『普通預金規定』、三井住友銀行『普通預金 商品説明書』、ゆうちょ銀行『通常貯金 商品概要説明書』
日銀の金融政策決定会合と普通預金金利
今回の普通預金金利の引き上げのきっかけは、日本銀行が9月の金融政策決定会合で決めた利上げです。次の会合は10月29日〜30日に開かれます。
9月の利上げから今回の改定までの経緯
日本銀行は2026年9月17日〜18日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を「1.0%程度」から「1.25%程度」へ引き上げました。新しい方針は、翌営業日の9月24日から適用されています。
会合の決定が公表された9月18日に、3メガバンクとゆうちょ銀行は普通預金金利の引き上げをそろって発表しました。三菱UFJ銀行は発表文で、改定の理由に日本銀行の金融政策決定会合の結果と市場金利の上昇を挙げています。
出典:日本銀行『金融市場調節方針の変更について』、『(参考)金融市場調節方針の変更(2026年9月金融政策決定会合)』、三菱UFJ銀行『円普通預金金利の改定について』
10月29日〜30日の会合と次の改定
日本銀行の次の金融政策決定会合は、2026年10月29日(木)・30日(金)に開かれます。同じ10月30日には、経済・物価情勢の展望(基本的見解)も公表される日程です。
この記事の公開時点では、会合の結果はまだ出ていません。結果と、それを受けた3メガバンク・ゆうちょ銀行の普通預金金利の動きは、10月30日の公表後にこの見出しへ追記します。
ゆうちょ銀行は、金利の改定は市場金利の動向などを踏まえて行うもので、次回の改定時期は未定としています。次の利上げと預金金利の関係は預金金利の今後の見通しで解説しています。
出典:日本銀行『金融政策決定会合の運営』、ゆうちょ銀行『貯金金利の引き上げ(2026年11月9日実施)について、詳しく教えてほしい。』
金利改定に関するよくある質問
預けてあるお金にも新しい金利は付く?
付きます。普通預金は変動金利のため、改定日より前から預けている残高にも、改定日以降は新しい金利で利息が計算されるのが基本です。
ゆうちょ銀行は、通常貯金・通常貯蓄貯金は日々利子を計算しており、11月9日以降は引き上げ後の金利を適用すると案内しています。三井住友銀行とみずほ銀行も、普通預金の商品説明書で適用利率を変動金利と定めています。
三菱UFJ銀行の普通預金規定も、店頭に表示する毎日の利率によって利息を計算する内容です。
出典:ゆうちょ銀行『貯金金利の引き上げ(2026年11月9日実施)について、詳しく教えてほしい。』、みずほ銀行『みずほ普通預金 商品説明書』、三菱UFJ銀行『普通預金規定』
1,000万円以上を1つの銀行に置いても大丈夫?
1,000万円を超える部分が預金保険でどう扱われるかと、預け先の分け方は1,000万円を超える預金の解説記事で扱っています。
まとめ
3メガバンクは2026年11月2日、ゆうちょ銀行は11月9日から、普通預金金利を年0.40%から年0.50%へ引き上げます。100万円なら年1,000円、1,000万円なら年1万円の増額で、税引後ではそれぞれ797円と7,969円です。
新しい金利の分が初めて口座に入るのは、3メガバンクが2027年2月、ゆうちょ銀行が2027年4月1日です。10月29日〜30日の日本銀行の会合の結果は、公表後にこの記事へ追記します。
年0.50%より高い金利の普通預金を探すなら普通預金金利の銀行別の解説を、ネット銀行全体から選ぶならネット銀行のおすすめ記事を参考にしてください。




