新窓販国債とは?|金利と個人向け国債との違い
新窓販国債は、財務省が決めた同じ条件で証券会社・銀行・郵便局などが販売する、満期2年・5年・10年の固定金利の国債です。
表面利率は直近の入札と同じで、10月債の10年は年3.1%、11月債の2年は年1.9%でした。満期前は市場価格での売却になるため、個人向け国債と違い元本割れの可能性があります。
直近の回の金利と利子の試算、個人向け国債との6商品比較、取扱機関560の内訳まで確認できます。
- 3行要約
①満期2年・5年・10年の固定金利の国債で、額面5万円から5万円単位で購入
②表面利率は直近の入札と同じで、10月債の10年は年3.1%、11月債の2年は年1.9%
③満期前は市場価格での売却となり、個人向け国債と違って元本割れの可能性
新窓販国債とは
新窓販国債は、財務省が定めた「新型窓口販売方式」で売られる、満期2年・5年・10年の固定金利の国債です。入札で発行される国債と同じ銘柄を、募集期間中は財務省が決めた同じ条件で、証券会社・銀行・郵便局などの窓口から買えます。
個人だけでなく、法人やマンションの管理組合も購入できます。発行は毎月で、購入単位は額面5万円から5万円単位、1申込みあたりの上限は額面3億円です。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、『新窓販国債 商品概要』
新窓販国債の読み方
新窓販国債は「しんまどはんこくさい」と読みます。「新型窓口販売方式」で販売される国債を縮めた呼び名で、財務省のQ&Aにも「『新型窓口販売方式』で販売される国債を『新窓販国債』と呼んでいます」とあります。
「新窓販」は「新型窓口販売」の頭の文字を取った言葉です。「新窓販 国債」「国債 新窓販」と語順を変えて検索しても、指している商品は変わりません。
新窓販国債が始まった経緯
新型窓口販売方式は平成19年10月に始まりました。日本郵政公社の民営化に合わせ、それまで郵便局にだけ認められていた販売方式を民間の金融機関へ広げたものです。
従来の郵便局の方式は、財務省が指定する価格で募集し、売れ残った分を日本郵政公社が引き受ける仕組みでした。新しい方式はこの引受けの義務をなくし、参加を希望する全ての金融機関に広げたため「新型」と呼ばれています。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、『個人向け国債・新窓販国債の商品性の比較』
利付国債との関係
新窓販国債は、新しい種類の国債ではありません。直近に入札で発行された同じ年限の利付国債と同じ銘柄として発行され、その売り方を指す名前です。
同じ利付国債でも、金融機関が入札や市場で仕入れて独自の価格を付けて売る場合があります。財務省も商品概要の注記で、新型窓口販売方式ではない販売がありうることを示しています。
| 項目 | 新窓販国債 | 金融機関が仕入れて売る利付国債 |
| 銘柄 | 直近に入札で発行した同年限の国債と同じ | 入札や市場で調達した国債 |
| 価格の決め方 | 発行毎に財務省が決定 | 各金融機関が独自に設定 |
| 取扱機関による違い | 発行条件は取扱機関で変わらない | 金融機関ごとに価格を設定 |
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、『新窓販国債 商品概要』
新窓販国債の商品性
財務省の商品概要とQ&Aにある条件を1つの表にまとめました。満期・購入単位・換金の方法が個人向け国債と違うので、買う前に確認しておきたい項目です。
| 項目 | 内容 |
| 満期 | 2年・5年・10年 |
| 金利タイプ | 固定金利 |
| 金利設定方法 | 発行毎に市場実勢に基づき財務省で決定 |
| 利払い | 半年毎に年2回 |
| 購入単位 | 額面5万円から5万円単位 |
| 購入限度額 | 1申込みあたり額面3億円 |
| 販売価格 | 発行毎に財務省で決定 |
| 発行 | 毎月(年12回) |
| 購入できる人 | 制限なし(法人やマンションの管理組合も可、年齢制限なし) |
| 中途換金 | 市場で売却(国の買取りによる中途換金制度はなし) |
| 償還金額 | 額面100円につき100円 |
国債証券は発行されず、金融機関に開いた国債の口座に記録して管理されます。元本や利子の支払いは国が責任を持って行います。
出典:財務省『新窓販国債 商品概要』、『新窓販国債についてのよくある質問』
新窓販国債の金利
新窓販国債の表面利率は、直近に入札で発行された同じ年限の銘柄と同じ値です。募集期間中は、どの取扱機関で買っても利率と募集価格は変わりません。
直近の募集回の表面利率と募集価格
財務省の「現在募集中の個人向け国債・新窓販国債」(令和8年10月30日現在)と各回の発行条件ページの値を並べました。2026年11月4日時点で募集期間中なのは、2年の第490回です。
| 項目(財務省) | 10年(10月債) | 5年(10月債) | 2年(11月債) |
| 回号 | 第384回 | 第188回 | 第490回 |
| 表面利率(税引後) | 年3.1%(年2.470235%) | 年2.4%(年1.912440%) | 年1.9%(年1.514015%) |
| 応募者利回り(税引後) | 年3.048%(年2.421%) | 年2.312%(年1.827%) | 年1.867%(年1.481%) |
| 募集価格(額面100円につき) | 100円39銭 | 100円38銭 | 100円06銭 |
| 募集期間 | 令和8年10月9日〜10月28日(終了) | 令和8年10月19日〜10月30日(終了) | 令和8年11月4日〜11月27日 |
| 発行日 | 令和8年11月10日 | 令和8年11月12日 | 令和8年12月9日 |
| 利払日 | 毎年3月20日・9月20日 | 毎年3月20日・9月20日 | 毎年5月1日・11月1日 |
| 償還期限 | 令和18年9月20日 | 令和13年9月20日 | 令和10年11月1日 |
10年の11月債は、募集期間が令和8年11月10日〜27日、発行日が令和8年12月9日です。表面利率・応募者利回り・募集価格は11月6日発表予定で、11月4日時点では未確定となっています。
5年の11月債は、募集期間が令和8年11月17日〜30日の予定です。利率は11月4日時点で公表されていません。
出典:財務省『現在募集中の個人向け国債・新窓販国債』、『新窓販国債10年 10月債 発行条件』
表面利率と応募者利回りの違い
表面利率は、額面に対して受け取る利子の年率です。新窓販国債は募集価格が額面100円ちょうどとは限らないため、満期まで持った場合の利回りは応募者利回りで見ます。
10月債の5年は、表面利率が年2.4%で応募者利回りが年2.312%でした。募集価格が100円38銭と額面を上回り、満期の償還金100円との差が、利回りを押し下げた形です。
個人向け国債は募集価格が額面100円につき100円で、財務省も応募者利回りは表面利率と同じとしています。新窓販国債と比べるなら、応募者利回りどうしで並べると条件がそろうでしょう。
発行条件は、対象銘柄の入札日の翌営業日に財務省のホームページで公表されます。発行スケジュールのページには、金利は各年限とも募集開始日の2営業日前に公表予定とあります。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、『新窓販国債 発行スケジュール』
利子の受取額のシミュレーション
1回に受け取る利子は「額面金額×利率×1/2」で計算し、半年ごとに年2回支払われます。直近の各回の表面利率で、額面100万円を買った場合を試算しました。
| 額面100万円の場合 | 10年(第384回・年3.1%) | 5年(第188回・年2.4%) | 2年(第490回・年1.9%) |
| 半年ごとの利子(税引前) | 15,500円 | 12,000円 | 9,500円 |
| 半年ごとの利子(税引後) | 約12,351円 | 約9,562円 | 約7,570円 |
| 利払いの回数 | 20回 | 10回 | 4回 |
| 満期までの利子合計(税引後) | 約247,023円 | 約95,622円 | 約30,280円 |
| 購入代金(募集価格×額面) | 1,003,900円 | 1,003,800円 | 1,000,600円 |
| 初回の利子の調整額 | 約4,331円 | 約3,484円 | 約1,978円 |
| 満期の償還金 | 1,000,000円 | 1,000,000円 | 1,000,000円 |
税引後の利子は、国債の利子から受取時に差し引かれる20.315%を除いて計算しました。初回の利子の調整額は、財務省の発行条件にある額面100円あたりの金額から求めた目安です。
10月債の5年と10年、11月債の2年は、どれも購入代金が償還金を上回ります。この差額は満期までの利子でまかなう形になり、その分を織り込んだ値が応募者利回りです。
個人向け国債の金利の推移と今後の見方は個人向け国債の金利の今後で扱っています。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、『個人向け国債』
新窓販国債と個人向け国債の違い
新窓販国債と個人向け国債の主な違いは、金利の決まり方・購入単位・中途換金の3点です。どちらも毎月発行され、元本や利子の支払いは国が責任を持って行います。
新窓販国債と個人向け国債の6商品比較
新窓販国債の3年限と、個人向け国債の3タイプを1つの表に並べました。利率は財務省の現在募集中ページ(令和8年10月30日現在)と10年10月債の発行条件ページにある、それぞれの直近の回の値です。
| 項目 | 新窓販2年 | 新窓販5年 | 新窓販10年 | 個人向け変動10年 | 個人向け固定5年 | 個人向け固定3年 |
| 満期 | 2年 | 5年 | 10年 | 10年 | 5年 | 3年 |
| 金利タイプ | 固定 | 固定 | 固定 | 変動(半年毎に見直し) | 固定 | 固定 |
| 金利の決まり方 | 直近の入札で発行した国債と同じ | 直近の入札で発行した国債と同じ | 直近の入札で発行した国債と同じ | 基準金利×0.66 | 基準金利−0.05% | 基準金利−0.03% |
| 金利の下限 | なし | なし | なし | 0.05% | 0.05% | 0.05% |
| 直近の表面利率 | 年1.9%(第490回) | 年2.4%(第188回) | 年3.1%(第384回) | 年2.05%(第199回) | 年2.39%(第187回) | 年2.07%(第197回) |
| 購入単位 | 額面5万円から5万円単位 | 額面5万円から5万円単位 | 額面5万円から5万円単位 | 1万円から1万円単位 | 1万円から1万円単位 | 1万円から1万円単位 |
| 購入上限 | 1申込み額面3億円 | 1申込み額面3億円 | 1申込み額面3億円 | 上限なし | 上限なし | 上限なし |
| 購入できる人 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 個人に限定 | 個人に限定 | 個人に限定 |
| 募集価格 | 回ごとに財務省が決定 | 回ごとに財務省が決定 | 回ごとに財務省が決定 | 額面100円につき100円 | 額面100円につき100円 | 額面100円につき100円 |
| 中途換金 | 市場で売却(元本割れのリスクあり) | 市場で売却(元本割れのリスクあり) | 市場で売却(元本割れのリスクあり) | 発行後1年経過で国が買取(元本割れのリスクなし) | 発行後1年経過で国が買取(元本割れのリスクなし) | 発行後1年経過で国が買取(元本割れのリスクなし) |
| 取扱金融機関 | 561機関 | 561機関 | 561機関 | 872機関 | 872機関 | 872機関 |
個人向け国債の利率は10月募集分の値で、11月募集分は令和8年11月9日〜30日に募集されます。取扱金融機関の数は、現在募集中ページ(令和8年10月30日現在)の表示です。
出典:財務省『個人向け国債・新窓販国債の商品性の比較』、『現在募集中の個人向け国債・新窓販国債』
金利は満期と金利タイプをそろえて比べる
新窓販10年と個人向け変動10年は、どちらも満期10年ですが金利の前提が違います。個人向け変動10年は半年ごとに利率が見直され、新窓販10年は満期まで利率が変わりません。
比べやすいのは、満期と金利タイプがそろう新窓販5年と個人向け固定5年の組み合わせです。10月の回は表面利率が年2.4%と年2.39%でほぼ並び、新窓販5年は募集価格が100円38銭だったため応募者利回りは年2.312%でした。
個人向け国債の基準金利の決まり方や、個人向け国債そのもののデメリットは個人向け国債は買ってはいけない?で扱っています。
換金ルールの違い
個人向け国債は、発行から1年たてば国が買い取る中途換金ができます。換金時には直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれますが、償還金額は額面100円につき100円のままです。
新窓販国債には国の買取制度がなく、金融機関を通じて市場で売却して換金します。その時々の市場価格での売却となり、買い手がつかないと売却できない場合もあります。
出典:財務省『現在募集中の個人向け国債・新窓販国債』、『新窓販国債についてのよくある質問』
新窓販国債と個人向け国債はどっちが得?
どちらが得かは、利率の水準と、満期まで持つかどうかで変わります。条件ごとに、それぞれの商品がどう扱われるかを並べました。
| 条件 | 新窓販国債 | 個人向け国債 |
| 満期まで持つ前提で利率を比べたい | 応募者利回りで比べる | 応募者利回りは表面利率と同じ |
| 発行から1年以内に換金する可能性がある | 市場で売却できる(価格次第で売却損) | 原則として中途換金できない |
| 1万円単位で買いたい | 額面5万円単位 | 1万円単位で購入できる |
| 法人・管理組合で買いたい | 購入できる | 個人に限られる |
| 購入後の金利上昇を利子に反映させたい | 固定金利のため利子は変わらない | 変動10年は半年毎に利率が変わる |
| 2年で満期を迎えたい | 満期2年がある | 満期は3年・5年・10年 |
同じ5年でも、10月の回は表面利率がほぼ同じで応募者利回りに差がありました。資金を使う時期と換金の方法を先に決めると、比べる軸が定まります。
出典:財務省『個人向け国債・新窓販国債の商品性の比較』、『現在募集中の個人向け国債・新窓販国債』
新窓販国債の元本割れ
新窓販国債は、満期前に売ると元本割れする可能性があります。財務省も中途換金について「その時々の市場価格となるため、売却損、売却益が発生します(元本割れのリスクあり)」としています。
満期前の売却は市場価格で決まる
新窓販国債の時価は、購入後の市場金利の動きで上下します。財務省の商品概要は、金利の向きと元本・利子の関係を次のように整理しています。
| 購入後の市場金利 | 元本(時価) | 利子 | 償還期限前に売却した場合 |
| 上昇していく | 下落する | 変わらない | 売却損が出ることもある |
| 下降していく | 上昇する | 変わらない | 売却益が出ることもある |
財務省が決めるのは募集の価格で、売却するときの価格は取扱機関が示します。SBI証券は社内時価を基準に一定の値幅で取引価格を決め、その価格に取引の実行に必要なコストを含めています。
SBI証券で買った利付国債は、原則として発行日の翌営業日の17時から売却できます。売却の受渡日は、中途換金請求日から2営業日後です。
出典:財務省『新窓販国債 商品概要』、SBI証券『利付国債』
新窓販国債は満期まで持てば額面100円で償還
満期まで持てば、償還金は額面100円につき100円です。売却しなければ、途中の市場価格の上下は償還金額に影響しません。
ただし、募集価格が100円を超える回では、払い込んだ購入代金が償還金を上回ります。10月債の5年は募集価格100円38銭で、額面100万円なら購入代金1,003,800円に対して償還金は1,000,000円です。
この3,800円の差は、満期までに受け取る利子でまかなう形になります。差を織り込んだ利回りが応募者利回りの年2.312%で、表面利率の年2.4%を下回っています。
買い手がつかないと売れない場合
新窓販国債は市場で売却して換金するため、買い手がつかないと売却できない場合もあります。個人向け国債のように、国が買い取る中途換金制度はありません。
ゆうちょ銀行で買った利付国債は、市場実勢で定めた価格での買取りになります。元利金支払日の4営業日前から前営業日までは買取請求ができず、買取代金の受渡しは請求日から3営業日目以降です。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、ゆうちょ銀行『利付国債(2年・5年・10年)の商品概要』
新窓販国債を預けた金融機関が破綻した場合
新窓販国債の権利は、振替口座簿の記載又は記録によって決まります。口座のある金融機関が破綻しても権利は保護され、利子や償還金を受け取れなくなることはありません。
ゆうちょ銀行は、利付国債を預金保険制度の対象外としています。預金保険で守られる範囲は預金保険で守られる範囲の解説で扱っています。
出典:財務省『新窓販国債についてのよくある質問』、ゆうちょ銀行『利付国債(2年・5年・10年)の商品概要』
新窓販国債のメリット・デメリット
ここまでの仕組みを、メリットとデメリットに分けて一覧にしました。デメリットの多くは、国の買取制度がないことから生じています。
| 項目 | 区分 | 内容 |
| 満期2年がある | メリット | 個人向け国債にない満期2年を選べる |
| 発行条件が同じ | メリット | 募集期間中は取扱機関で発行条件が変わらない |
| 購入者の制限なし | メリット | 法人やマンションの管理組合も購入できる |
| 毎月発行 | メリット | 募集期間中は原則としていつでも申し込める |
| 市場で売却できる | メリット | 発行から1年以内でも売却できる |
| 元本割れの可能性 | デメリット | 満期前の売却は市場価格になる |
| 国の買取制度なし | デメリット | 買い手がつかないと売却できない場合がある |
| 金利の下限なし | デメリット | 個人向け国債の0.05%のような下限がない |
| 購入単位 | デメリット | 額面5万円単位で、1万円単位では買えない |
| 募集価格 | デメリット | 額面100円を超える回がある |
| 初回の利子の調整額 | デメリット | 購入代金とは別に払い込む |
出典:財務省『新窓販国債 商品概要』、『個人向け国債・新窓販国債の商品性の比較』
新窓販国債のメリット
満期2年の国債を毎月買えるのは、個人向け国債にない特徴です。個人向け国債の満期は3年・5年・10年なので、2年後に使う予定の資金なら、新窓販国債の2年で満期を合わせられます。
発行条件は取扱機関によって変わりません。証券会社で買っても郵便局で買っても、同じ回なら利率も募集価格も同じです。満期前に資金が要るときは、1年待たずに市場で売却できます。
新窓販国債のデメリット
満期前の売却は市場価格になり、元本割れの可能性があります。個人向け国債と違って金利の下限もなく、国が買い取る制度もありません。
購入単位は額面5万円からで、1万円単位で買える個人向け国債より大きくなります。購入時には初回の利子の調整額を払い込み、募集価格が100円を超える回もあります。
ただし、市場価格で売却損が出る可能性は、市場で取引される債券に共通する性質です。新窓販国債だけの弱点ではありません。
新窓販国債はどこで買える?
新窓販国債は、財務省が公表する募集取扱機関で買えます。令和8年11月1日現在の一覧には、証券会社・銀行・農業協同組合など合計560機関が載っています。
| 業態 | 機関数 |
| 証券会社 | 48 |
| 都市銀行 | 2 |
| 地方銀行 | 35 |
| 第二地方銀行 | 23 |
| 農業協同組合 | 339 |
| 農業協同組合連合会 | 26 |
| 信用組合 | 28 |
| 信用金庫 | 58 |
| ゆうちょ銀行 | 1 |
| 合計 | 560 |
現在募集中ページ(令和8年10月30日現在)は、取扱金融機関を561機関と表示しています。一覧(令和8年11月1日現在)の560機関とは基準日が違うので、口座のある機関が載っているかは一覧で確かめてください。
一覧に載っていても、全ての年限や募集期間を扱うとは限りません。財務省は、取扱機関によっては全ての種類を扱っていない場合や、一部の期間を扱っていない場合があるとしています。
出典:財務省『新窓販国債 取扱金融機関一覧』、『新窓販国債についてのよくある質問』
ネット証券で買う
ネット証券では、SBI証券と楽天証券が財務省の一覧に載っています。SBI証券は固定利付国債の10年・5年・2年を、個人・法人とも額面5万円から5万円単位で扱っています。
SBI証券の必要買付金額は「額面金額×募集価格/100+経過利子」です。募集で買う場合は購入対価のみを支払い、別途の手数料はかかりません。
SBI証券の口座開設の流れと特典はSBI証券の口座開設キャンペーンで扱っています。
出典:SBI証券『利付国債』、財務省『新窓販国債 取扱金融機関一覧』
ゆうちょ銀行・郵便局で買う
ゆうちょ銀行は、全国のゆうちょ銀行と郵便局の貯金窓口で、新型窓口販売方式の利付国債(2年・5年・10年)を扱っています。法人・個人を問わず、額面5万円以上5万円単位で購入できます。
ゆうちょ通帳アプリとゆうちょダイレクトで扱うのは、個人向け国債の各種手続きです。利付国債を購入するときは購入対価のみを支払い、受け取る利子には20.315%の申告分離課税がかかります。
出典:ゆうちょ銀行『国債』、『利付国債(2年・5年・10年)の商品概要』
対面証券・銀行で買う
対面の証券会社では、大和証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、岩井コスモ証券などが財務省の一覧に載っています。都市銀行の区分にあるのはりそな銀行と埼玉りそな銀行の2行で、地方銀行には静岡銀行やスルガ銀行も入っています。
どの取扱機関で買っても、同じ回なら発行条件は同じです。違いが出るのは扱う年限や口座の手数料で、財務省も口座の開設や維持に手数料が必要な金融機関があるとしています。
窓口ごとのキャンペーンを比べたいときは、個人向け国債はどこで買うのが得?を参照してください。
出典:財務省『新窓販国債 取扱金融機関一覧』、『新窓販国債についてのよくある質問』
購入の流れと初回の利子の調整額
新窓販国債は、毎回の募集期間内に取扱機関で申し込んで買います。初めて国債を買うときは、先に国債の口座を開く必要があります。
- 取扱機関で国債の振替口座を開きます。本人確認書類、マイナンバーが確認できる書類、印鑑等が必要です。
- 募集期間内に購入を申し込みます。取扱機関によっては一部の期間を扱わない場合があります。
- 購入代金と初回の利子の調整額を払い込みます。
- 発行日に国債の口座へ記録されます。国債証券は発行されません。
初回の利子の調整額は、債券の取引の慣行でいう経過利子です。発行日から初回の利払日までは半年に満たないため、足りない日数分の利子相当額を購入時に払い込み、初回の利払日に半年分の利子を受け取ります。
2年の第490回なら、調整額は額面100円につき0.1978082円(38日分)です。調整額は、売却や償還のときの所得税の計算で取得費に加算できます。
出典:財務省『新窓販国債 商品概要』、『新窓販国債2年 11月債 発行条件』
新窓販国債のよくある質問
新窓販国債は買い時?
新窓販国債の発行条件は毎月、対象銘柄の入札日の翌営業日に財務省が公表します。判断材料になるのは、その回の利率と、資金を使う予定の時期です。
個人向け国債の金利の推移と今後の見方は個人向け国債の金利の今後にまとめています。
新窓販国債はNISA口座で買える?
NISA口座で国債を買えるかどうかと、国債の代わりになる債券ファンドの扱いは、NISAで国債は買える?で扱っています。
子ども(未成年)でも買える?
新窓販国債に購入者の年齢制限はありません。ただし未成年が購入する場合は、親権者の同意が必要などの手続きがあります。
別の金融機関へ移せる?
口座のある取扱機関で手続きすれば、別の金融機関の口座へ振り替えられます。振替先の金融機関に、あらかじめ口座を開いておく必要があります。
新窓販国債の利子にかかる税金は?
個人が受け取る国債の利子からは、受取時に20.315%分の税金が差し引かれます。法人が受け取る新窓販国債の利子は、地方税を除いた15.315%分です。
障害者の方や寡婦年金等を受給している方は、障害者等のマル優・特別マル優の適用を受けられます。
出典:財務省『個人向け国債』、『新窓販国債についてのよくある質問』
まとめ
新窓販国債は、入札で発行される2年・5年・10年の固定利付国債を、財務省が決めた同じ条件で窓口販売する仕組みです。発行条件は毎月公表され、額面5万円から買えます。
満期前の換金は市場価格での売却になり、元本割れの可能性があります。国が買い取る個人向け国債とは、換金ルール・購入単位・金利の決まり方が違います。
2年の第490回は11月27日まで募集中で、10年の11月債は11月10日から募集が始まります。毎月の募集に額面5万円から申し込める状態にしておくために要るのが、SBI証券の口座です。
ほかの証券会社と比べてから決めるなら、おすすめの証券会社で手数料や取扱商品を並べています。




