SBI Web3ウォレットとは?特徴や使い方を徹底解説!
SBI Web3ウォレットは、SBIグループが提供する暗号資産・NFT統合型ウォレットサービスです。
日本円でのNFT取引ができる自動円転機能があるため暗号資産の知識がなくてもNFT市場に参加しやすいのが特徴です。さらに利用料は無料。
SBI Web3ウォレットは2023年1月にサービスを開始し、Web3技術の普及を目指すSBIグループの戦略の一環として位置づけられています。
本記事では、SBI Web3ウォレットの特徴や作り方、今後の展望などについて解説します。
SBI Web3ウォレットとは

SBI Web3ウォレットは、SBIグループが開発した暗号資産・NFTを取り扱えるウォレットサービスです。暗号資産取引所の”SBI VCトレード”やNFTマーケットプレイスを持つSBI NFT株式会社などが開発・運営を行なっています。
SBI Web3ウォレットは2023年1月にサービス開始。
ユーザーが誰でも手軽にWeb3の世界に飛び込むことができるように、日本円だけでNFTの売買が可能である点や、秘密鍵を管理する手間がかからない点などに特色があります。
SBI Web3ウォレットの特徴
SBI Web3ウォレットの特徴を4点説明します。
- SBI VCトレードが提供するWebウォレット
- メールアドレス+パスワードで作成できる
- 自動円転機能
- SBINFT Marketと接続できる
SBI VCトレードが提供するWebウォレット
SBI Web3ウォレットは、SBI VCトレードが提供するWebベースのウォレットサービスです。
SBI VCトレードは金融庁に登録されている暗号資産交換業者です。SBIグループによる運営のため、セキュリティ面や運用面では高い信頼性があります。
SBI Web3ウォレットのアプリは今のところ用意されていませんが、Webブラウザであればどこからでもアクセスが可能です。
メールアドレス+パスワードで作成できる
SBI Web3ウォレットはSBI VCトレードの口座開設時と同時に作成できます。最初に必要なのはメールアドレスとパスワードくらいです。
従来とは異なり、暗号資産ウォレットを作成するのに複雑な手順はありません。また秘密鍵の管理が不要な仕様となっているため、ユーザーはウォレット管理の手間を省いて利用できます。
自動円転機能
SBI Web3ウォレットには自動円転機能があります。
自動円転機能は、NFTの売買時に「日本円と暗号資産を自動的に交換してくれる機能」のことです。自動円転機能があるため、ユーザーは日本円だけでNFTを取引できるようになっています。

通常、NFTは暗号資産で売買します。
しかしSBI Web3ウォレットでは、暗号資産と日本円を自動的に変換してくれるため、NFTの売買時の作業が少なくなっています。
ユーザーは暗号資産の管理や交換を意識することなく、日本円でNFTを取引できます。
SBINFT Marketと接続できる
SBI Web3ウォレットはSBINFT Marketと接続できます。
SBINF TMarketは、SBINFT株式会社が運営するNFTのマーケットプレイスです。

SBINFT Marketではアート、音楽、スポーツ、ゲームなど様々なジャンルのNFTが売買されています。
コインムスメというWeb3ゲームのNFTのローンチパッドが行われた実績もあります。
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SBI Web3ウォレットのメリット
SBI Web3ウォレットのメリットは3つ。
- NFTを簡単に売買できる
- アイドルや有名ゲームのNFTが貰える
- SBIグループが管理する安心感
NFTを簡単に売買できる
SBI Web3ウォレットの最大のメリットは「NFTの売買が非常に簡単」という点です。
NFTを売買する際、普通は6つの工程を踏みます。しかし、SBI Web3ウォレットはその半分で済みます。
通所のNFT売買フロー | SBI Web3ウォレット |
---|---|
①Web3ウォレットの作成 | ①暗号資産取引所とウォレットを同時開設 |
②暗号資産取引所の口座開設 | ②日本円の入金 |
③日本円の入金 | ③NFTを売買する |
④暗号資産の購入 | |
⑤暗号資産の送金 | |
⑥NFTを売買する |
SBI Web3ウォレットは、SBI VCトレードの口座と日本円さえあればすぐにNFTを取引できます。
アイドルや有名ゲームのNFTが貰える
SBI Web3ウォレットは、キャンペーンを通じて特別なNFTを獲得できるチャンスがあります。
例えば、アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」のNFTフリーミントキャンペーンや、ゲーム「元素騎士オンライン」のオリジナルNFTプレゼントキャンペーンなどが実施されました。


またSBIグループは2025年大阪・関西万博のデジタルウォレット事業にも参画しており、今後さらに多様なNFT関連サービスの展開が期待されています。
SBIグループが管理する安心感
SBI Web3ウォレットは、日本の大手金融会社のSBIグループの関連会社により管理されています。
暗号資産取引所のSBI VCトレードは、2017年の設立以来ハッキング被害はゼロ。金融庁に認可されており、法令遵守とセキュリティ体制には一定の強みがあります。
さらにSBI VCトレードは資産の分別管理を実施しており、顧客資産の保護に務めています、日本円に関しては、SBIグループ会社の”SBIクリアリング信託株式会社”にて全額信託保全の体制です。
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SBI Web3ウォレットのデメリット
SBI Web3ウォレットのデメリットについても見ておきましょう。
- 接続先サービスが少ない
- 取り扱い仮想通貨が制限されている
- 秘密鍵を自己管理できない
接続先サービスが少ない
2025年2月時点では、SBI Web3ウォレットの接続先はSBINFT Marketのみとなっています。売買できるNFTはマーケット内のものだけになってしまうため、選択肢が狭まってしまうのはデメリットです。
ただ、SBI Web3ウォレットはサービスの拡張計画を発表しています。ゲーム市場やふるさと納税自治体、決済、チケット市場など様々なサービスと繋がる将来像を提示しています。

2024年10月~2025年3月にかけての大型アップデートも予定されています。
アップデート期間は約半年間に及びます。
かなり大規模なアップデートとなりそうなので、ほかのNFTマーケットプレイスやWeb3サービスとの連携が期待されています。
取り扱い仮想通貨が制限されている
SBI Web3ウォレットで利用可能な暗号資産は「ポリゴン(MATIC/POL)」のみとなっています。ほかの暗号資産と比べると、取り扱いできるブロックチェーンは少ないです。
NFTにはイーサリアム(ETH)やソラナ(SOL)などほかの暗号資産、ブロックチェーンで売買されるものも多くあります。
SBI Web3ウォレットは今後はほかのブロックチェーンも対応する予定となっていますが、現時点では選択肢が狭まってしまっています。
秘密鍵を自己管理できない
SBI Web3ウォレットは、ユーザーが秘密鍵を自己管理しません。
これは「管理が楽」「秘密鍵を紛失するリスクがない」というメリットがある一方で、「ウォレットの完全な所有権がユーザーに無い」「SBIグループのサービス環境に左右される」というデメリットでもあります。
SBI Web3ウォレットは暗号資産やブロックチェーンに不慣れなユーザーにとっては利便性が高いものの、分散管理や匿名性を重視するWeb3の思想からは少し外れる可能性があります。
ユーザーはこのトレードオフの関係は理解しておく必要はあるでしょう。
SBI Web3ウォレットの作り方
SBI Web3ウォレットは、SBI VCトレードの口座開設と同時に作成できます。
作成する流れは次のとおりです。
- SBI VCトレードの口座を開設する
- 口座開設の途中の設問「SBI Web3ウォレットも開設しますか?」に「はい」と答える
- 必要事項を記載して、SBI VCトレードの本人確認を行う
これだけです。SBI Web3ウォレットは手軽に作れるのがメリットですね。
既存のSBI VCトレード口座保有者は、マイページから簡単にウォレットを開設できます。
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SBI Web3ウォレット使い方
SBI Web3ウォレットの使い方をシーン別に解説します。
SBI VCトレードでNFTを受け取る
SBI Web3ウォレットでは、SBI VCトレードのNFTプレゼントキャンペーンに参加できます。
スマホの手順
SBI VCトレードにログインをして、メニューから「SBI Web3ウォレット」をタップ。キャンペーンタブをタップしたら、現在開催中のNFTプレゼントキャンペーンが表示されます。

あとは該当のキャンペーンを選択してNFTを取得します。
PCの手順
SBI VCトレードにログインをしたら、画面左にある「SBI Web3ウォレット」をクリックします。

キャンペーンタブをクリックすると、NFTキャンペーンが開催されていたら内容が表示されます。
「NFTを取得する」をクリックすると、特別なNFTを獲得できます。NFTを獲得するのに条件が必要な場合は「エントリーする」をクリックして、条件を満たした後にNFTを取得します。

ウォレットアドレスの確認方法
SBI VCトレードのマイページから、ウォレットアドレスを確認できます。
SBI WEBウォレットのページに入ったら、画面右上の人型アイコンをタップ。「アドレスを表示」をタップすると、QRコードとアドレスが表示されます。

アドレス表示画面の右上をタップすると、ほかのブロックチェーンアドレスに切り替えられます。
なおここで表示されるアドレスはNFT管理専用です。暗号資産を送らないように注意してください。
ウォレットの接続方法
SBI Web3ウォレットはSBINFT Marketに接続できます。
2024年10月~2025年3月までは、SBI Web3ウォレットが大型アップデートを予定しているため接続ができません。アップデートが終了するまで、ウォレットの接続は待っておきましょう。
なお以前までの接続方法はSBINFT Market公式サイトに詳しいやり方が載っています。
NFTを売買する
SBINFT Market上でNFTを売買できます。
ただし、NFTの売買についても大型アップデートが完了するまでは行えません。それまでは以前までのNFT売買方法を確認しておいて、取引の流れをイメージしておくのがよいでしょう。
SBI Web3ウォレットの今後の展開
2024年10月~2025年3月の大型アップデート
SBI Web3ウォレットは、2024年10月23日から2025年3月31日まで大規模なシステムバージョンアップを予定しています。

この期間中は外部連携サービスが一時的に停止されますが、アップデート後はさらに機能が向上すると期待されています。
接続先サービスは拡充予定
将来的には、ゲームやマーケットプレイスなどのdApps(分散型アプリケーション)との接続が可能になる予定です。
SBIグループはWeb3戦略に積極的
SBIグループは、Web3技術を活用した新たな金融サービスの創造とグローバルなエコシステムの構築を目指しています。
SBIホールディングス代表取締役会長兼社長CEOの北尾吉孝氏は、WebX2024に出席した際にSBIグループとしてのWeb3成長戦略について話しました(参考)。すでに多くの事業が展開されています。
- マーケットメーカー事業:仮想通貨取引所に流動性を供給するマーケットメーカー
- リップル社との提携とXRP活用:国際送金分野での活用
- ステーブルコイン事業:米サークル(USDC)との提携
- セキュリティトークン事業:大阪デジタルエクスチェンジのグローバル展開
- デジタルアセット運用事業:米国の有力資産運用会社であるFranklin ResourcesとETFやデジタル資産の運用を行う合弁会社を設立
- R3社へ投資:ブロックチェーン技術「Corda」を貿易金融や地域通貨事業などに活用
- デジタルウォレット事業:EXPO 2025大阪・関西万博でのデジタルウォレットを提供
- スポーツファントークンプラットフォーム:TDFと提携して世界最上級のスポーツファントークンプラットフォームを共同で開発
- SBIデジタルアセット:Web3コンサルティング事業を拡大して、eスポーツチームの運営やVtuber事業などのエンターテインメント分野への進出
- ブロックチェーンゲームプラットフォーム:Oasysと提携して、日本初のブロックチェーンゲームプラットフォームを開発
SBI Web3ウォレットは、これら事業との連携が期待されています。まだ直接的に接続できるサービスは少ないものの、SBIグループが提供するWeb3エコシステムが拡大するにつれて、SBI Web3ウォレットの重要性も高まるかもしれません。
SBI Web3ウォレットよくある質問
ビットコインを保管することはできる?
SBI Web3ウォレットでビットコインを保管することはできません。
手数料はかかる?
SBI Web3ウォレットの利用手数料は0円です。
対応しているブロックチェーンは?
SBI Web3ウォレットは「ポリゴン(Polygon)」ネットワークに対応しています。
SBI Web3ウォレットのまとめ
SBI Web3ウォレットは、SBIグループが提供する革新的な暗号資産・NFT統合型ウォレットサービスです。
日本円を使ってNFTを売買できるほか、大手金融会社のSBIグループによる運営と信頼性の高さが特徴です。暗号資産の知識がなくても誰でも簡単にNFT市場に参加できます。
現時点では接続先や取り扱い暗号資産に制限がありますが、今後のアップデートや機能拡張によりさらに便利なサービスになるかもしれません。
なおSBI Web3ウォレットの利用にはSBI VCトレードの口座が必要です。SBI VCトレードのキャンペーンや口座開設のやり方は別記事をご参照ください。