Bybitのレバレッジ取引を初心者向けに解説
Bybitのレバレッジ取引を利用すると、自分が持っている資金よりも大きな金額でトレードが行なえます。
少ない資金でもハイリターンが望める取引手法です。
その一方で、ロスカットが早めに行われてしまうリスクも存在するため、取引を始める際には注意が必要。
本記事ではBybitのレバレッジ取引について具体例や図を用いて説明をしました。レバレッジ取引について理解を深めて、トレード環境をより良いものにして頂ければ幸いです。
Bybit レバレッジ取引の基本情報
Bybitの最大レバレッジは125倍
Bybitの最大レバレッジは125倍です。
国内取引所はレバレッジ2倍と決まっています。それと比べるとBybitのレバレッジは高いといえるでしょう。
海外取引所の中には125倍以上のレバレッジをかけられるところもありますが、1日の先物取引高はBybitが圧倒的に多いです。
| 取引所名 | 最大レバレッジ | 先物取引高(24h) |
|---|---|---|
| Bybit | 125倍 | $31,820,333,192 |
| Bitget | 125倍 | $25,416,813,085 |
| XT.COM | 100倍 | $11,193,629,324 |
| BingX | 150倍 | $10,100,344,553 |
| MEXC | 200倍 | $18,379,311,076 |
取引高が多ければ多いほど約定する確率が高まります。
その観点からいうとBybitはレバレッジ倍率と取引の流動性においてバランスの取れた海外取引所といえます。
余談ですが、国内取引所に関してもレバレッジを是正する動きが見られています。2023年10月17日には個人のレバレッジ倍率を4倍~9倍にする改正案が提出されましたが、2025年10月まで変更には至っていません。
とはいえ議論は続き、2025年9月2日に提出されたJBA意見資料では「レバレッジを5~10倍にするように提言」も含まれていました。
Bybitに追証はない
Bybitでは、基本的に「追証(追加保証金)」が発生しない仕組みが採用されています。
ポジションが証拠金維持率を下回ると、自動的にロスカット(強制決済)が行われ、それ以上の損失を防ぐように設計されています。
この際に利用されるのが、Bybit独自の「保険基金(Insurance Fund)」と「自動デレバレッジ(ADL)システム」です。
これらによって、通常の取引では証拠金以上の損失を被る可能性が極めて低く、多くの場合で「ゼロカット(口座残高がマイナスにならない)」が成立します。

ただし、以下のようなケースでは一時的なマイナス残高が発生することがあります。
- 急激な相場変動で、保険基金が一時的に不足した場合
- 資金調達料や手数料が即時に精算できない場合
- Bybitカードやユニファイドアカウント(UTA)で発生した残高調整時
そのため、「絶対に借金にならない」とは断言できません。正確には、「通常取引では追証はなく、ゼロカット機能で損失は原則として証拠金以内に制限される」と理解しておくのが安全です。
レバレッジ手数料
Bybitでは取引手数料が発生します。
デリバティブおよび先物取引の取引手数料率は以下の通り。
| ランク | メイカー手数料(指値注文) | テイカー手数料(成行注文) |
| 非VIP | 0.0200% | 0.0550% |
| VIP0 | 0.2000% | 0.1500% |
| VIP1 | 0.1000% | 0.0675% |
| VIP2 | 0.0775% | 0.0650% |
| VIP3 | 0.0750% | 0.0625% |
| VIP4 | 0.0600% | 0.0500% |
| VIP5 | 0.0500% | 0.0400% |
| VVIP | 0.0450% | 0.0300% |
ランクは資産をたくさん持っていたり、Bybitで取引をたくさん行なったりすると高くなります。
Bybitのデリバティブ取引手数料の計算方法
・取引手数料 = 注文価格 × 取引手数料率
・注文価格 = 数量 ÷ 約定価格
例えば、トレーダーAが1万BTCUSDを成行注文で購入し、トレーダーBは指値注文で1万BTCUSDを売却すると仮定します。
約定価格が4万ドルであった場合、手数料は以下のように算出されます。
・トレーダーAのテイカー手数料
= 10,000 ÷ 40,000 × 0.055% = 0.0003875 BTC
・トレーダーBのメイカー手数料
= 10,000 ÷ 40,000 × 0.020% = 0.00005 BTC
約定後、トレーダーAは0.0003875 BTCのテイカー手数料を支払います。
トレーダーBは0.00005 BTCのメイカー手数料を支払います。
取引手数料は売買が成立した瞬間に発生します。
そのため手数料を抑えるには何度もポジションを持たないのがコツです。
先物取引を行う際には”資金調達料”と呼ばれる手数料も発生します。資金調達料はポジションを持続させるために必要な手数料です。
Bybitのレバレッジ取り扱い通貨
Bybitでは100種類以上の仮想通貨ペアでレバレッジ取引が可能です。
| 通貨ペア | 最大レバレッジ |
| BTC/USDT | 125倍 |
| ETH/USDT | 100倍 |
| SOL/USDT | 75倍 |
| XRP/USDT | 75倍 |
| DOGE/USDT | 75倍 |
| LINK/USDT | 50倍 |
| ETC/USDT | 50倍 |
| LTC/USDT | 50倍 |
| BNB/USDT | 50倍 |
| DOT/USDT | 50倍 |
仮想通貨ペアごとに設定できるレバレッジ倍率は異なります。
【WEB】Bybitのレバレッジ取引のやり方|設定方法を解説
Bybitのレバレッジ取引の始め方を見てみましょう。
WEBの場合は以下の手順で進めていきます。
- デリバティブアカウントに資金を振替する
- デリバティブ取引を選ぶ
- 通貨ペアを選ぶ
- マージンモードとレバレッジを設定する
- 注文事項を入力する
- 注文する
①デリバティブアカウントに資金を振替する
レバレッジ取引を行うために、資金を「デリバティブアカウント」に入金しなければなりません。
画面上部にある「資産(Aseets)」をクリックし、「資産概要」のページに遷移します。
次に画面右上にある「振替(Transfer)」をクリックしましょう。
現物アカウントに資金が入っている場合は、「振替元(From)」を「現物」にして、「振替先(To)」を「デリバティブ」にしてください。
通貨を選択し、数量を入力して「確定(Confirm)」をクリックしてください。
以上で、デリバティブアカウントへの振替は完了です。
②デリバティブ取引を選ぶ
次に画面上部にある「デリバティブ」にカーソルを合わせましょう。

「USDT無期限」「USDC契約」「インバース契約」などが表示されるので、取引したい項目をクリックしてください。(ここではUSDT無期限)。
③通貨ペアを選ぶ
トレード画面が表示されます。
レバレッジ取引をしたい通貨ペアを選択してください。
画面左上のBTCUSDTにカーソルを合わせれば通貨ペアを選ぶことができます。
④マージンモードとレバレッジを設定する
右側の注文画面でマージンモードとレバレッジを設定しましょう。
「分離マージン」は、すべての資産を失うリスクがないので、初心者の方におすすめです。またレバレッジも上げすぎないように注意しましょう。
設定できたら「確定」をクリックしてください。
⑤注文事項を入力する
次に注文方法(指値・成行・条件付)を選択しましょう。指値注文の場合は価格を、条件付の場合は、トリガー条件などを入力してください。
契約数量を入力すれば完了です。
⑥注文する
「買い/ロング」または「売り/ショート」をクリックして注文してください。
以上でレバレッジ取引を開始できます。
Bybitのレバレッジ(デリバティブ)取引の種類と必要証拠金
Bybitのデリバティブ取引には3つの種類があります。
- USDT無期限
- USDC無期限
- インバース契約
USDT無期限
USDT無期限は、ステーブルコインのUSDTを証拠金とした無期限契約のこと。
決済までの期間に有効期限がなく、ロスカットがない限りはいつまでも保有し続けることが可能です。
USDT無期限契約の必要証拠金は以下の通り。
必要証拠金 =契約サイズ x 参入価格/レバレッジ
たとえば、レバレッジを10倍、参入価格10,000USDT、1BTCの買い注文を行う場合、
(1×10,000)/10=1,000USDTとなるので、必要証拠金は1,000USDTが必要です。
USDC無期限
USDC無期限は、ステーブルコインのUSDCを証拠金とした無期限契約のことです。
USDC無期限契約の必要証拠金は以下の通り。
必要証拠金 =ポジションサイズ x ポジション平均参入価格/レバレッジ
レバレッジを10倍、参入価格10,000USDT、1BTCの買い注文を行う場合、
(1×10,000)/10=1,000USDTとなるので、必要証拠金は1,000USDTが必要です。
インバース契約
インバース契約は暗号資産を証拠金に利用する取引方法です。
決済期限のあるなしで2種類に分かれます。
インバース契約の特徴は価格の変動が大きい点です。暗号資産を担保としているために、取引している暗号資産だけでなく証拠金の額も動きます。
先述したUSDTやUSDCなどのステーブルコインを証拠金にしているのであれば、預け入れている資産額はさほど動きません。

100USDTを預け入れているとすれば、時間が経っても100USDT相当のものになるでしょう。
その一方で暗号資産を証拠金に入れていた場合。
当時は100USDT相当の価値があったけれど、いまでは200USDT相当の価値になっていることがありえます。その逆もしかりで、50USDT相当に減ってしまうことも考えられます。
例えば2023年はじめにビットコインを証拠金にしてインバース契約取引をしていた場合、証拠金は約2倍に増えていることになるでしょう。

インバース契約を行う際には、証拠金にする暗号資産と取引する暗号資産2つの値動きを読み解く必要があるため上級者向きと言えるでしょう。
インバース契約の必要証拠金は以下のとおりです。
必要証拠金 =契約数量/注文価格 x レバレッジ倍率
たとえば1BTCが25,000USD、レバレッジ10倍で10,000枚購入するとした場合、
必要証拠金は、10,000/(25,000×10)=0.04BTCとなります。
Bybitのレバレッジ取引の注文方法
Bybitでレバレッジ取引を行う際、注文方法は大きく以下の3つがあります。
| 注文方法 | 特徴 |
| 指値注文 | 売買価格を指定して発注する方法。 希望した額で売買できるのがメリット。 ただし同じ条件の売買相手がいないと約定しません。 |
| 成行注文 | 売買値段を指定しないで発注する方法。 素早く確実に売買できるのがメリット。 ただし想定より安い価格(または高い価格)で売買する可能性がある。 |
| 条件付き注文 | 条件が満たされることでトリガーが発動し、注文板に掲載される注文方法。 逆指値参入注文や、利食注文、損切注文などがある。 戦略的な注文ができることから、やや上級者向けの注文方法。 |
またこの他にも、ポストオンリーやGTC、IOC、FOK注文など、より高度な注文形態もあります。
Bybitのレバレッジ取引のマージンモード
Bybitでは、レバレッジ取引をコントロールするマージンモードが2種類あります。
クロスマージン
クロスマージンは、アカウント内にある残高すべてを担保として取引する方法です。
ロスカットが発動する可能性が低いのがメリットでしょう。ただし、すべての資産を失うリスクがあるので注意が必要です。
同一のアカウント上のすべてのポジションで共有されるのが特徴です。
分離マージン
分離マージンは、証拠金がアカウントの口座残高と分離されている取引です。
ロスカット発動のリスクは高くなりますが、口座内のすべての資金を失うリスクがありません。
単一のポジションのみ利用可能です。
マージンモードの変更方法
PCの場合は取引画面の右下に設定項目があります。

Bybitのレバレッジ取引のメリット
Bybitのレバレッジ取引のメリットは3つ。
- 少額で大きな利益を得られる可能性がある
- 追証なしのゼロカットシステムを採用している
- 約定力が高い
少額で大きな利益を得られる可能性がある
暗号資産はボラティリティが大きく、1日で10%以上変動することも珍しくありません。
とはいえ資産が1万円しかない場合、自分の予想通りに価格が動いたとしても、1日で1,000円程度の利益にしかなりません。10万円を稼ぐには、かなりの時間がかかるでしょう。
しかしレバレッジを125倍でかければ、1万円を125万円にしてポジションを持つことができます。1日で12万円稼ぐことも可能なのです。
レバレッジ取引は、少額からでも大きな利益を得られる可能性があるのがメリットでしょう。
追証なしのゼロカットシステムを採用している
前述したように、Bybitではゼロカットシステムを採用しています。
急な価格変動で強制ロスカットされ、口座残高がマイナスになってしまったとしても、マイナス分はBybitが負担してくれます。
最悪の場合でも、借金を背負うことがないのはメリットでしょう。
約定力が高い
Bybitは世界中のユーザーが利用している世界トップクラス※1の取引所です。
取引量が多く約定率が高い。自分のタイミングで約定できるのがメリットでしょう。
サーバーが強いので売買する際の遅延も発生しにくいです。
Bybitのレバレッジ取引のデメリット
Bybitのレバレッジ取引のデメリットは2つ。
- ロスカットのリスクがある
- 資金調達手数料が発生する
ロスカットのリスクがある
Bybitのレバレッジ取引にはロスカットがあります。
相場が自分の予想と逆方向に動き、損失が一定の基準を超えるとポジションが強制的に決済されてしまうのです。
現物取引であれば、価格が下落し損失が出ても、保有し続ければいつかは利益になるかもしれません。
しかしロスカットが発動した場合は、資産がなくなってしまい損失が確定してしまいます。損失を膨らませないための救済措置ではあるものの、人によってはデメリットに感じるかもしれません。
ただしロスカットはどの取引所でも採用されており、Bybit特有のデメリットではありません。
資金調達手数料が発生する
冒頭でも解説したように、先物取引ではポジションを維持するために「資金調達料」が発生します。
価格に一切動きがない場合でも、ポジションを保有しているだけで損失となる可能性があるのはデメリットでしょう。
Bybitでレバレッジ取引を上手に行うコツ
Bybitでレバレッジ取引を上手に行うために、以下に注意してください。
- キャンペーンボーナスを利用する
- レバレッジをあげすぎない
- 損切り設定をしておく
- 余剰資金で取引をする
キャンペーンボーナスを利用する
Bybitでは定期的にキャンペーンを実施しています。たとえば2023年11月現在、「口座開設」で5ドル獲得、「初回入金と取引」で最大30,000ドル獲得などのキャンペーンがあります。
獲得したボーナスやクーポンは、デリバティブ取引の証拠金や手数料の支払いに使用できるので、有利に暗号資産取引を行えます。
Bybitの最新キャンペーン情報は別記事を参照ください。
レバレッジをあげすぎない
レバレッジを上げれば大きな利益を得られる可能性があります。
ただし上げすぎると、すぐにロスカットが発動してしまうので注意が必要です。
闇雲にトレードするのではなく、適切なレバレッジの設定をして資金管理を徹底しましょう。
損切り設定をしておく
レバレッジ取引で最も気をつけなければならないのは、ロスカットです。
ポジションを持った時点で「このラインを超えたら損切りする」と決めておくのがおすすめです。
私も経験があるのですが、多くの人は感情でトレードしてしまうために適切なタイミングで売買ができなくなってしまいます。
あらかじめ損切り注文を発注しておけば、感情に左右されることもありません。
余剰資金で取引をする
レバレッジ取引だけでなく投資全般に当てはまることですが、余剰資金で取引をするようにしましょう。
間違っても借金をしたり、生活費から捻出したりしてレバレッジ取引を行うのはやめましょう。
Bybitのレバレッジ取引でよくある質問
Bybitのレバレッジ取引で借金を背負うことはある?
Bybitではロスカットシステムが採用されています。そのため基本的には投資した金額以上の損失は出ないようになっています。
しかし途中で解説したように、急激な価格変動により保険基金が不足する場合等、追加保証金が生じる可能性があります。なので「基本的には借金の可能性はないけど、絶対ではない」と覚えておいてください。
レバレッジを途中で変更することはできる?
途中でレバレッジ変更することは可能です。ただしロスカットの基準も変わるので注意しましょう。
Bybitの最大レバレッジは何倍?
Bybitの最大レバレッジは125倍です。なお通貨ペアによって最大レバレッジは異なります。BTCであれば100倍となりますが、それ以外の銘柄は125倍のペアもあります。
ただ倍率は都度変更となる場合があるので、事前に確認してください。
| 対象 | 最大レバレッジ | 公式根拠 |
|---|---|---|
| BTCUSDT(USDT無期限、最小リスクリミット時) | 100x | 「TP/SL解説」ヘルプに“BTCUSDTは最大100x”と明記。 |
| USDC無期限(銘柄による) | 最大125x | 2022/09/29の公式告知「USDC Perpetual: Now Supporting 125x」。 |
| Bybit全体のプロモ文言(対象契約に限る) | 最大125x | 公式プロモページに“perpetual contracts up to 125x”の記載。 |
| 参考:Smart Leverage(別プロダクト) | 最大200x | 公式ヘルプ「Smart Leverage」の説明。 |
Bybitのコピートレードでもレバレッジ取引は可能?
可能です。
Bybitのコピートレードについては別記事で詳しく解説をしました。よろしければご参照ください。
Bybitのレバレッジ取引とは?
Bybitのレバレッジ取引は、口座に資金を預けておくことでそれを担保にして預けた資金以上の取引が行える投資手法です。

要するにレバレッジ取引とは「お金を担保にお金を借りて投資をする」取引方法です。
たとえば100万円の資金を入金して、レバレッジを5倍にした場合は、500万円の取引を行うことができます。レバレッジ10倍なら1000万円分の取引です。
レバレッジ取引の何が良いのかというと「得られるリターンが大きくなる」点につきます。
【例】400万円の資産を持っている人
・1BTC=400万円のときに購入
・1BTC=450万円に上がった
・レバレッジなし
400万円×1BTC=400万円
450万円‐400万円=50万円の利益
・レバレッジあり(2倍)
400万円×2BTC=800万円
900万円‐800万円=100万円の利益
・レバレッジあり(100倍)
400万円×100BTC=4億円
4億5000万円‐4億円=5000万円の利益
レバレッジを高くすることで購入できるBTCの数量が変わっています。それに伴い利益額にも大きな差が出ました。
保有している資金は同じだとしても、レバレッジのかけ方によってハイリターンが望めるのが利点です。
その一方でレバレッジ取引にはリスクも存在します。
先ほどの例はBTCの価格が上がった場合でしたが、もし下がったらどうなるのか。
損失額が大きくなってしまいます。
【例】400万円の資産を持っている人
・1BTC=400万円のときに購入
・1BTC=350万円に下がった
・レバレッジなし
400万円×1BTC=400万円
350万円‐400万円=-50万円の損失
・レバレッジあり(2倍)
400万円×2BTC=800万円
700万円‐800万円=-100万円の損失
・レバレッジあり(100倍)
400万円×100BTC=4億円
3億5000万円‐4億円=-5000万円の損失
「5,000万円の利益 OR 5,000万円の損失」という意味では、レバレッジ取引はハイリスク・ハイリターンな取引と言えます。
ただしBybitのレバレッジ取引では自分が保有する資金以上の損失は発生しません。
損失額が証拠金以上になると”ロスカット”という強制決済が行われて、証拠金以上の借金を背負うことはありません。この自動決済の仕組みををゼロカットシステムといいます。

ゼロカットシステムは国内取引所にはありません。Bybitを始めとした海外取引所ならではの機能です。
ほかにもレバレッジでかけられる倍率が国内と海外では大きく異なっています。
国内暗号資産取引所のレバレッジは法律により2倍までになっていますが、Bybitのレバレッジは最大125倍です。
レバレッジ(leverage)は日本語で「てこ」を意味します。本来は持つことのできない重い物(大きな金額)でも、てこを利用することで動かすことができます。
この様子を指して、自分の資金以上の取引を行うことを”レバレッジ取引”と呼ぶようになりました。
なお今回は説明のために簡略化しましたが、レバレッジ取引は暗号資産の現物を受け渡すのではなく、「売り」と「買い」の差額で決済を行います。ポジションを保有するという考え方です(差金決済とも呼ぶ)
レバレッジ取引はこのような仕組みから、先に売り注文から入り、あとで買い注文を行う「ショート(空売り)」という方法も行えます。








