三井住友銀行のオリーブにデメリットは?やめたほうがいい人の条件

【PR】記事内には広告が含まれることがあります。

三井住友銀行からOliveへの切り替えを勧められても、口座と決済を1枚にまとめる変更なので、あとで元に戻せるのかが気になるはずです。

デメリットは大きく11個あり、そのうち実害が出るのは紙通帳の廃止、引き落とし口座の限定、審査に落ちたときの年会費の3点に集約されます。

どのランクなら負担が生じないのか、切り替えない場合に何が起きるのかまで踏み込みます。

3行要約

①実害が大きいのは紙通帳の廃止・引き落とし口座の限定・審査落ち時の年会費の3点
②一般ランクは年会費が無料でリスクなし、ゴールド以上は不承認でも5,500円以上が発生
③既存口座は切替なければ従来どおり、一般とゴールドはATM無料が3ヵ月目に1枠へ縮小

年会費永年無料
国際ブランドVisa
ポイント還元率0.5%(条件達成で最大20%※)
発行期間最短70分前後
追加カード家族カード、ETCカード発行可能
電子マネーApplePay、GooglePay
公式サイトhttps://www.smbc.co.jp/kojin/olive-account/flexible-pay/
※ 最大20%は、Oliveフレキシブルペイのクレジットモードで、Vポイントアッププログラムの条件をすべて達成した場合の還元率です。内訳は、通常ポイント0.5%+対象のコンビニ・飲食店でスマホのVisaのタッチ決済・Mastercardタッチ決済またはモバイルオーダーで+7.5%+家族ポイントに5人以上登録(主会員1人+従会員5人以上)で+5%+Vポイントアッププログラム対象サービスをすべて利用で+7%です。家族ポイント+5%には取引条件があります。デビットモードでの利用分は+1%の還元となります。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象となりません。複数の条件を達成して合算が20%を超える場合も、景品表示法の定めに基づき、実際にポイントアップされる還元率の上限は20%までとなります。
(2026年8月時点/出典:三井住友カード「Vポイントアッププログラム」

目次

三井住友銀行のオリーブのデメリット11個

Oliveアカウントに切り替えると、銀行口座・クレジット・デビット・ポイント払いが1枚のカードにまとまります。便利さの裏側で、従来の口座では起きなかった制約が11個生まれます。

まず一覧で、どのデメリットが自分に当たるのかと、回避できる余地があるのかを確認してください。回避の可否は、公式が定める条件から判定しています。

デメリット影響を受ける人回避余地
紙通帳が使えなくなる記帳して家計を管理する人
クレジットモードは別途審査クレジット機能が目的の人
審査に落ちても年会費が発生ゴールド以上で申し込む人
引き落とし口座が三井住友銀行に限定他行がメインの人
国際ブランドはVisaのみMastercardが必要な人
ランク切替で再審査とポイント失効途中でランクを変える人
コンビニATM無料が3ヵ月目に1枠へ現金の出し入れが多い人
2年以上未利用で口座管理手数料口座を放置しがちな人
既存のデビットカードが解約されるデビットで引き落としを設定中の人
デビットモードでは8%還元にならない審査に不安がある人
SMBCポイントパックと同時保有できない同一支店で両方使いたい人

※記載のスペック情報は2026年9月15日時点の情報です。

紙通帳が使えなくなる時点

紙通帳が止まるのは、Oliveへの切替手続きが完了した時点です。紙通帳を契約している場合はOlive申込をもってWEB通帳へ切り替わるため、動くなら申込の前になります。

切替後の明細確認はWEB通帳に一本化されます。WEB通帳では明細にメモを書き込んだり、過去の取引を検索したりできます。

紙で残したい取引があるなら、切替の前にATMや窓口で記帳を済ませておいてください。切替後に過去分を紙で出し直すことはできません。

通帳を紛失する心配がなくなる点は利点でしょう。ただ、通帳を見ながら家計を管理してきた人にとっては、この1点だけで切り替えを見送る理由になります。

なお、手元のキャッシュカードが即日で止まるわけではありません。新しいOliveフレキシブルペイを使い始めるか、切替後に一定期間が経過するまでは、従来のカードも使えます。

ただしカードの種類によって扱いが変わります。手元のカードがいつまで動くかは、切替の前に自分のカード種別で確認しておいてください。

クレジットモードは別途審査

Oliveアカウントを申し込んだだけでは、クレジットモードは使えません。申込後に三井住友銀行アプリへログインし、そこから審査を開始する手続きが必要です。

一定期間内に審査手続きをしないと、クレジットモードは利用できなくなります。口座だけ先に開いて放置すると、あとから気づいても間に合いません。

審査にかかる日数は、Oliveフレキシブルペイの商品ページにも切替の案内ページにも書かれていません。カード利用の予定がある人は、余裕を持って手続きしてください。

18歳未満はクレジットモードに申し込めず、デビットモードとポイント払いモードだけの利用になります。ゴールド以上のクレジットモードは満20歳以上が対象です。

逆に満18歳以上の人が既存口座からOliveへ切り替える場合は、クレジットモードへの申し込みが必要です。クレジット機能はいらない、という選び方はできません。

申し込んだうえで、普段の支払いモードをデビットモードやポイント払いモードにしておくことは可能です。審査を受けること自体は避けられないと理解してください。

もう1つ、クレジットカード一体型キャッシュカードを持っている人は、先にそれを解約しないとOliveを申し込めません。解約の手続き自体は数分で終わります。

ここに落とし穴があります。一体型キャッシュカードを解約すると、保有中のVポイントが消滅します。解約の前に、残っているポイントを使い切っておいてください。

審査に落ちても発生する年会費

金銭的な打撃がいちばん大きいのがこの項目でしょう。クレジット審査が不承認でも、Olive ゴールド・Olive プラチナプリファード・Olive Infiniteは年会費が発生します。

しかも返金には応じてもらえません。クレジット機能なしと判定された場合でも、選んだランクの年会費は変わりません。

年会費の請求は、入会月の翌々月2日にデビットモードから口座引き落としで行われます。支払いモードをデビット以外にしていても、この引き落としは実行されます。

審査結果に自信がないなら、年会費が永年無料のOlive 一般で申し込むのが安全です。一般ランクなら、クレジットモードが使えなくても金銭的な損失は生じません。

ゴールド以上を狙うなら、年会費を先払いしてから審査結果を待つ構造だと理解しておいてください。不承認だった場合でも、支払った年会費は戻りません。

なお事業で使う口座ではOliveアカウントに申し込めません。屋号付き口座を切り替えようとして弾かれるケースは、この条件が理由でしょう。

引き落とし口座は三井住友銀行に限定

Oliveフレキシブルペイの決済は、Oliveアカウントの契約口座から引き落とされます。クレジットモードは毎月26日、デビットモードは決済と同時の引き落としです。

つまり給与が他行に振り込まれる人は、毎月そこから三井住友銀行へ資金を移す手間が増えます。引き落とし口座を他行に変える選択肢はありません。

この手間は定額自動入金である程度は吸収できます。Oliveの基本特典には定額自動入金の手数料無料が含まれており、他行からの自動入金を無料で設定できます。

ただし自動入金は自分名義の口座間でしか設定できません。配偶者名義の口座から資金を移したい場合は、毎月の振込が必要になるでしょう。

個人あての送金なら、ことら送金という抜け道もあります。1回あたり10万円以下の送金が他行あてを含めて手数料無料になるため、家族間の資金移動はこちらで吸収できます。

もう1点、引き落としのタイミングにも癖があります。一部の取引では、設定した支払いモードとは違うモードで支払いになる場合があるので注意してください。

海外での利用も同様です。店舗の処理方法によっては、利用日の引き落としとは別に、為替レートの差額が後日引き落としまたは返金されます。

取消や返品をした場合も、いったん口座から代金が引き落とされてから返金されます。口座残高ぎりぎりで運用していると、この時間差が響くでしょう。

国際ブランドはVisaのみ

Oliveフレキシブルペイの発行ブランドはVisaだけで、Mastercardは選べません。ブランドを選ぶ余地がない点は、申し込み前に押さえておく条件です。

Visaが使えない加盟店では、別のカードか現金が必要になります。海外の一部地域やブランド指定の決済では、Mastercardを併せて持つ意味があります。

ただ、これはOliveに限った話ではありません。三井住友カード(NL)もVisaとMastercardの選択制で、1枚あたり1ブランドという点は変わりません。

両者の違いはOliveと三井住友カード(NL)の比較記事で整理しています。

ランク切替に伴う再審査とポイント失効

Oliveのランク変更は、いったん解約して申し込み直す必要はありません。三井住友銀行アプリからランク切替えの手続きができます。

ただし引き換えに3つの制約が付きます。まず切替を申し込んだ後、手元のカードの決済機能が使えなくなります。新しいカードが届くまでには、切替申込後1〜2週間を見ておいてください。

2つ目は再審査です。ランク切替え後にクレジットモードを使うには、あらためて審査を受ける必要があり、結果によっては利用が制限されます。

3つ目がポイントの扱いです。ランク切替え前にモバイルVカードの連携をしていないと、Vポイントが失効する場合があります。切替の前に連携を済ませてください。

カード番号と有効期限も変わります。切替申込後のキャンセルはできないため、ランクを動かすかどうかは申し込む前に決め切る必要があります。

出典:三井住友カード『Oliveアカウントランクの切替えについて』

コンビニATM無料は3ヵ月目に1枠へ

コンビニATMの手数料無料は、無条件で付く基本特典ではありません。毎月選ぶ4種類の「選べる特典」の1枠であり、Olive Infiniteだけが基本特典として持っています。

選べる枠の数はランクと時期で変わります。Olive 一般とOlive ゴールドは、申込月の3ヵ月目以降は特典を1つしか選べません。

申込当月と翌月は2つまで選べるので、3ヵ月目に入った月から急に取り分が減ったように感じます。特典が減る理由と時期は、この仕様にあります。

一度も特典を選んでいない場合は、コンビニATM手数料無料が自動で選ばれます。ポイント目当ての人は、自分で選び直さないと取り逃がすでしょう。

枠が2つから1つに減るときも、自動で1つが選ばれます。優先順位はコンビニATM手数料無料、ご利用特典、Vポイントアッププログラム、給与・年金受取特典の順です。

つまり放置すると、ポイントが貯まる特典から先に落ちます。3ヵ月目に入る月は、選択状況を必ず自分で確認してください。

特典の選択は、月初3営業日の翌日から月末までの間にアプリで行います。月末時点で選んでいるものが翌月に適用される仕組みで、月内なら何度でも選び直せます。

枠が2つ以上あるランクなら、同じ種類の特典を2つ選ぶこともできます。ただし給与・年金受取特典だけは重複して選べません。

申込当月は前月に特典を選べないため、コンビニATM手数料無料が自動で適用されます。初月から自分でポイント系の特典を取りにいくことはできないと覚えておいてください。

なお特典の選択状況に関わらず、毎月25日と26日はコンビニATM利用手数料220円が無料になります。現金を引き出す日をこの2日に寄せれば、実害は小さくなります。

出典:三井住友銀行『Oliveの選べる特典』

2年以上未利用で口座管理手数料

口座を放置すると手数料がかかります。2年以上一度も入金・振込・払戻し等の取引がない預金口座は、事前の通知を経て未利用口座管理手数料の引き落としが始まります。

金額は税込1,100円です。さらに口座残高がこの金額に届かない場合、残高を手数料の一部として充当したうえで、原則として口座が解約されると考えてください。

サブ口座として開いて使わずに寝かせる、という使い方とは相性がよくありません。特典目当てで開設だけして放置すると、口座そのものが消えます。

回避は難しくありません。2年に1度でも入金や払戻しがあれば対象から外れるので、少額でも動かす習慣を付けておいてください。

手数料の引き落としが始まる前には、事前の通知があります。通知を見落とさない運用にしておけば、残高ごと持っていかれる事態は避けられるでしょう。

なお、これはOliveだけの仕組みではなく、三井住友銀行の預金口座に共通する取り扱いです。Oliveに切り替えたから新しく生まれる手数料ではありません。

既存デビットの解約とカード番号の変更

すでに三井住友銀行のデビットカードを持っている人は、Oliveの申し込みでそのデビットカードが解約されます。2枚を並行して持つことはできません。

問題は番号です。デビットカード番号は引き継がれないため、そのカードを引き落とし先に登録しているサービスは、すべて番号変更の手続きが必要になります。

通信料、サブスクリプション、公共料金など、登録先が多い人ほど作業量が増えます。切替の前に、登録している引き落とし先を書き出しておくと漏れが減るでしょう。

なお店番号と口座番号は変わりません。給与や年金の振込先を変更する必要はなく、番号変更が必要なのはカード番号に紐づく契約だけです。

申込が終われば、Oliveフレキシブルペイのデビットモードが従来のデビットカードの役割を引き継ぎます。機能そのものが消えるわけではありません。

作業として残るのは番号の付け替えだけです。登録先を洗い出す手間をどこまで許容できるかが、切り替えの判断材料になります。

デビットモードでは8%還元にならない

審査が不安ならデビットモードで使えばいい、という逃げ方は還元目的の人には成立しません。対象のコンビニ・飲食店での上乗せ還元は、クレジットモード限定です。

スマホのタッチ決済による+7.5%還元は、デビットモードでは対象外になります。Olive 一般とOlive ゴールドなら上乗せは+1%にとどまり、通常分と合わせても1.5%にしかなりません。

クレジットモードなら、対象店でスマホのタッチ決済かモバイルオーダーを使うと8%還元になります。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。

還元率を理由にOliveを選ぶなら、クレジットモードが使えることが前提条件になります。デビットモードで妥協した時点で、期待した水準には届きません。

Vポイントアッププログラムの上乗せは、デビットモードでの利用も対象です。対象外なのは、スマホのタッチ決済による+7.5%の部分だけだと整理してください。

ポイント払いモードの還元率は、ランクを問わず0.5%です。貯めたVポイントで支払う使い方では、上乗せの対象になりません。

出典:三井住友銀行『OliveのVポイント還元率』

SMBCポイントパックとの同時保有不可

同一支店において、SMBCポイントパックとOliveを同時に保有することはできません。どちらの優遇が自分に合うかを選ぶ関係になります。

契約中のSMBCポイントパック・ポイントプラスは、Oliveの申し込みをもって解約となります。切り替えると、旧サービスの優遇条件には戻れません。

もう1点、発行されるキャッシュカードは磁気ストライプでの取引に対応しません。ICに未対応のATMや、磁気を使う一部の受付端末では使えないという制約が残ります。

カード券面には店番号・口座番号・カード番号のいずれも印字されません。番号の確認は三井住友銀行アプリから行います。

申込時にチェックを入れれば、店番号と口座番号を券面に表示させることもできます。希望するなら申込の段階で指定しておいてください。

もう1点、旧字体などの登録できない字体が氏名や住所に含まれる場合、申込内容と異なる登録になることがあります。表記にこだわりがある人は事前に確認が必要でしょう。

出典:三井住友銀行『Oliveアカウントへの切替』

デメリットが実害になる人の条件

11個すべてが全員に刺さるわけではありません。自分の使い方に当てはまるものが1つでもあるかを、タイプ別に3分で判定してください。

タイプ刺さるデメリット判定
紙通帳で家計を管理している紙通帳の廃止切り替えない方が無難
給与も引き落としも他行がメイン引き落とし口座の限定自動入金を設定できるなら可
現金の出し入れが多いコンビニATM無料の縮小25日・26日に寄せれば可
クレジット審査に不安がある年会費の発生/還元の取りこぼし一般ランクなら可
Mastercardが必要な場面があるVisaのみの発行他社カードとの併用で可
口座を開いて放置しがち未利用口座管理手数料年1回でも動かせば可
既存デビットの引き落としが多いデビット番号の変更登録先の洗い出しが前提

判定が「切り替えない方が無難」になるのは紙通帳だけです。残りの6タイプは、条件を満たせば実害を消せます。

逆に言えば、紙通帳にこだわりがなく、一般ランクで申し込み、口座を動かし続ける人にとって、Oliveのデメリットはほぼ残りません。

判定を分けているのは、カードの性能ではなく生活動線です。現金をどこで下ろすか、給与がどの銀行に入るか、通帳を見る習慣があるかで結論が入れ替わります。

複数のタイプに当てはまる人は、切り替えを急がない方が無難でしょう。Oliveは期限付きの手続きではないため、生活動線が変わってから申し込んでも遅くありません。

判定が1つも当てはまらなかった人は、失うものがほぼない状態です。あとはどのランクで申し込むかだけを決めれば足ります。

オリーブにしたくない場合の選択肢

窓口やアプリで切り替えを勧められても、断って構いません。Oliveは申込制のサービスで、申し込まない限り今の口座契約はそのまま続きます。

切り替えなくても使える既存口座

SMBCポイントパックやポイントプラスが解約されるのは、Oliveを申し込んだときです。申し込まなければ、これらの契約は解約されません。

紙通帳もそのまま使えます。キャッシュカードも従来のものが有効で、口座の使い方は何も変わらないでしょう。

Oliveに切り替えないと口座が使えなくなる、という仕様はありません。切り替えは選択肢の1つであって、義務ではない点を押さえてください。

切替を断った場合の扱い

断っても、既存の口座に不利益は生じません。従来どおり各種手数料の体系が適用され、コンビニATMの無料回数も従来の条件のままです。

変わるのは、受け取れたはずの優遇を受け取らないという1点だけです。他行あて振込手数料の無料枠や、給与・年金受取特典の200ポイントは付きません。

すでに三井住友カードを持っている人は、そのカードとOliveを併用できます。現在持っている三井住友カードがOliveフレキシブルペイに切り替わるわけではありません。

切り替えを断ったうえで、あとから気が変わったら申し込めます。期限付きの一方通行ではないため、判断を急ぐ必要はないでしょう。

ただし逆方向には制約があります。Oliveを申し込んだ時点でSMBCポイントパックは解約となり、紙通帳も止まるため、断る判断は切り替える前にしか下せません。

迷っているうちは申し込まない、という選択に実害がない構造です。切り替えを勧められた場で即答する必要はないと考えてください。

オリーブを使わずに還元を取る方法

口座は今のままで、カードだけ高還元にする方法もあります。三井住友カード(NL)を別に持てば、対象のコンビニ・飲食店で7%還元を受けられます。

スマホのタッチ決済かモバイルオーダーが条件という点はOliveと同じで、還元率の差は1%です。引き落とし口座は他行を指定できます。

ただし銀行側の優遇は付きません。振込手数料の無料枠、定額自動入金・自動送金の手数料無料、選べる特典はOliveアカウントの契約者だけが対象です。

どちらが得かは、決済額と銀行手数料の使用頻度で分かれます。判断材料はOliveと三井住友カード(NL)の比較記事にまとめています。

出典:三井住友銀行『Oliveアカウントへの切替』

ランク別に変わる年会費リスク

Oliveのデメリットの重さは、選ぶランクで大きく変わります。審査に落ちたときの負担が発生するのは、年会費が有料のランクだけだからです。

ランク年会費(税込)審査に落ちた場合向く人
Olive 一般永年無料負担なしまず試したい人
Olive ゴールド5,500円年会費だけ発生年間100万円以上使う人
Olive プラチナプリファード33,000円年会費だけ発生決済額が大きい人
Olive Infinite99,000円年会費だけ発生資産運用まで集約する人

一般ランクを選べば、11個のデメリットのうち「審査落ちの年会費」は消えます。年会費が永年無料なので、クレジットモードが使えなくても金銭的な負担はありません。

ゴールドは年間100万円以上の利用で、翌年以降の年会費が永年無料になります。この条件を達成できる見込みがあるかどうかが分岐点でしょう。

集計の対象になるのは、デビットモードとクレジットモードでの利用分だけです。どの支払いモードで決済するかで、達成のペースも変わるでしょう。

達成の現実味はOliveゴールドの100万円修行の記事、ランクごとの特典差は一般・ゴールド・プラチナの比較記事で扱っています。

プラチナプリファードは年会費が33,000円と重く、元が取れる決済額は限られます。損益の分岐はプラチナプリファードの損益分岐点の記事で計算しています。

出典:三井住友銀行『Oliveフレキシブルペイ ゴールド』

従来の三井住友銀行口座との違い

切り替えで何が変わり、何が変わらないのかを項目ごとに並べます。デメリットだけを見ていると、失うものと得るものの比率を見誤ります。

項目これまでの口座Olive
通帳紙通帳またはWEB通帳WEB通帳のみ
キャッシュカード従来のカード新しいカードが届く
他行あて振込(SMBCダイレクト)有料月3回まで無料
他行からの自動入金利用不可手数料無料で利用可能
他行あての自動送金有料無料
対象のコンビニATM無料回数0〜3回0〜13回
給与・年金受取特典特典なし200ポイント
Vポイントアッププログラム対象外対象
店番号・口座番号変わらない

変わらないものの中でいちばん大きいのが店番号・口座番号です。給与や年金の振込先を変更する手続きは発生しません。

残高照会や振込といったアプリの基本機能も従来どおりです。新たに増えるのは、毎月の特典選択と支払いモードの切り替えという操作でしょう。

失うのは紙通帳と既存のデビットカード、そしてSMBCポイントパックの3つです。得るのは手数料の無料枠と、カード側の還元という構図になります。

ATMまわりの条件も整理しておきましょう。当行本支店ATMと三菱UFJ銀行の店舗外ATMは、24時間いつでも時間外手数料が無料になります。

一方、無料回数が特典枠に左右されるコンビニATMは、イーネットATM・ローソン銀行ATM・セブン銀行ATMの3つが対象です。この3つ以外のコンビニATMは対象外です。

表の「0〜13回」は、上限がOlive Infiniteの数字だと押さえてください。Olive プラチナプリファードは月2回まで、一般とゴールドは選べる特典で確保した枠の数だけです。

つまり現金の引き出しを銀行のATMで済ませられる人なら、コンビニATMの枠が1つに減っても痛みはほとんどありません。生活圏に支店があるかどうかで評価が割れます。

もう1つ、Oliveフレキシブルペイには手持ちの三井住友カードを支払いモードとして追加する機能もあります。追加分のポイントは、追加したカードのサービスが適用されます。

出典:三井住友銀行『Oliveアカウントへの切替』

デメリットと引き換えに得られるもの

11個の制約を飲む価値があるかは、見返りの大きさ次第です。金額に換算しやすい3つの柱で確認してください。

見返りはカード側の還元と、銀行側の手数料優遇の2階建てになっています。片方だけを見て判断すると、切り替えの損得を読み違えます。

対象のコンビニ・飲食店で8%還元

クレジットモードを使い、対象のコンビニ・飲食店でスマホのタッチ決済かモバイルオーダーで支払うと、利用金額200円につき8%のVポイントが還元されます。

内訳はOlive 一般とOlive ゴールドで、通常分の0.5%に対象店での上乗せ7.5%を足した数字です。カード現物のタッチ決済、iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外なので気をつけてください。

Olive プラチナプリファードとOlive Infiniteは内訳が変わり、通常分1%に上乗せ7%を足して同じ8%になります。合計の水準はランクによらず8%だと押さえてください。

スマホに登録して使うことが条件なので、プラスチックカードを財布から出す使い方では0.5%のままです。ここを取り違えると期待値が大きくずれます。

他行あて振込手数料が月3回まで無料

Oliveアカウントの契約口座を出金口座にすると、SMBCダイレクトでの他行あて振込手数料が月3回まで無料になります。Olive Infiniteは月10回までです。

基本特典なので、特典を選ぶ操作をしなくても適用されます。当行本支店ATMと三菱UFJ銀行の店舗外ATMの時間外手数料も無料です。

定額自動入金と定額自動送金の手数料も無料になります。家賃の送金や他行からの資金移動を毎月行う人ほど、この枠の価値は大きいでしょう。

毎月選べる特典の4種類

選べる特典は4種類で、毎月アプリから選び直せます。ランクが一般とゴールドなら、3ヵ月目以降はこの中から1つだけを選ぶ形です。

特典内容条件
給与・年金受取特典200ポイント選択した月に給与または年金の受取実績がある
対象のコンビニATM手数料無料1回無料選択した翌月のコンビニATM利用
Vポイントアッププログラム還元率+1%選択した月の利用分が対象
ご利用特典100ポイント選択月末時点の残高が10,000円以上

給与・年金受取特典を毎月取り続ければ、年間で2,400ポイントになります。銀行口座としての利用が中心の人は、ここを固定するのが合理的でしょう。

カード決済が多い人は、Vポイントアッププログラムを選んで還元率を上げる方が有利です。どちらを選ぶかで、年間の取り分が変わります。

貯めたVポイントの有効期限は1年間です。貯める・使う・交換するのいずれかを行うたびに1年間延長されるため、動かし続けていれば失効しません。

ご利用特典は、選択した月末時点の残高が10,000円以上あることが条件です。対象は円預金と外貨預金だけで、投資信託などの残高は含まれません。

給与・年金受取特典の判定条件は細かく決まっています。WEB通帳の明細の冒頭に「給料振込」または「年金」と表示される入金が、原則としての対象です。

その表示がなくても救済があります。当月または前月に定額自動入金による1件あたり3万円以上の入金があれば、給与受取の実績として扱われます。

2ヵ月連続で1度に3万円以上の振込を受けた場合も、2ヵ月目は実績ありと判定されます。ことら送金による入金や投資信託の分配金は、この判定に含まれません。

つまり自分名義の他行口座から毎月3万円以上を自動入金するだけで、この特典は取り続けられます。引き落とし口座の制約を逆手に取った使い方でしょう。

SBI証券のクレカ積立にも対応しています。毎月100円から積み立てられ、NISA制度も使えるため、投資の入口として使う選択肢もあります。

出典:三井住友銀行『Oliveの選べる特典』

切り替え前に確認する5項目

ここまでのデメリットを、申し込む前に潰しておくためのチェックリストです。順番に確認すれば、切替後に慌てる場面はほぼなくなります。

  1. 紙の記帳が必要な取引がないか確認し、必要なら切替前に記帳を済ませる
  2. 既存のデビットカードを引き落とし先にしている契約を全部書き出す
  3. 申し込むランクを決める。審査に不安があるなら年会費が永年無料の一般にする
  4. 給与が他行に入る場合、定額自動入金で資金を移す設計にしておく
  5. 申込後に三井住友銀行アプリからクレジットモードの審査手続きを開始する

最後の項目を忘れる人がいちばん多いはずです。一定期間内に審査手続きをしないと、クレジットモードそのものが使えなくなります。

2番目の項目も見落としやすいところです。デビットカード番号は引き継がれないため、洗い出しを飛ばすと切替後に決済エラーが連続します。

3番目のランク選びは、あとから変えられます。ただしランク切替えにはカード番号の変更と再審査が伴うので、最初から使う予定のランクで申し込む方が手戻りは少ないでしょう。

4番目の自動入金は、Oliveの基本特典なので手数料はかかりません。給与口座が他行のままでも、毎月の資金移動を自動化しておけば運用の負担は増えません。

切替の操作そのものはOliveへの口座切替手順の記事で扱っています。手続きの画面遷移はそちらを参照してください。

Oliveの解約とダウングレード

切り替えたあとで合わないと分かった場合、解約もランク変更もできます。ただし戻せる範囲には条件があります。

口座を残してOliveだけやめる場合

Oliveアカウントの解約は、口座を残すか口座ごと解約するかで手続きが分かれます。口座を残す場合は三井住友銀行アプリから解約を申し込みます。

完了までは通常1〜2週間程度で、混雑時は約1ヵ月ほどかかります。手続きが終わるとメールで通知が届くので、着信を確認してください。

注意したいのは、クレジットのみの解約が受け付けられない点です。単体のキャッシュカードに戻したいときも、Oliveアカウントごと解約する必要があります。

口座ごと解約する場合

口座そのものを閉じるときは、銀行の口座解約の手続きに沿って進めます。Oliveの解約とは導線が別なので、どちらを望むのかを先に決めてください。

口座を閉じると、当然ながら店番号と口座番号も失われます。給与や年金の振込先にしている口座なら、閉じる前に振込先の変更を済ませておく必要があります。

解約前に確認する引き落とし設定

解約で困るのは、引き落とし先に設定したままのサービスです。カード番号に紐づく契約を放置すると、決済が通らなくなります。

ランクを下げたいだけなら、解約ではなくランク切替えを使ってください。ただしランク切替えでもカード番号と有効期限は変わります。

ランク切替えの制約は本記事の前半で扱ったとおりで、再審査とVポイントの失効という2点が付いて回ります。どちらを選ぶかは慎重に決めてください。

意図せず解約される経路もあります。郵送したカードが宛所不明で返戻された場合、返戻から約3ヵ月後にOliveフレキシブルペイが解約またはカード破棄になります。

転送届を出していたり、転居後に郵便局へ転居届を出し忘れていたりすると、この対象に入ります。申し込む前に、登録住所が最新かどうかを確認しておいてください。

出典:三井住友銀行『【Olive】Oliveアカウントの解約方法を知りたい』

よくある質問

Oliveに切り替えないとどうなるか

何も起きません。既存の口座契約は継続し、紙通帳もキャッシュカードもそのまま使えます。Oliveは申込制で、切り替えないことによる不利益はありません。

SMBCポイントパックが解約されるのは、Oliveを申し込んだ時点です。申し込まない限り、今の優遇条件が続きます。

年会費はいくらかかるか

Olive 一般は永年無料、Olive ゴールドは5,500円、Olive プラチナプリファードは33,000円、Olive Infiniteは99,000円です。いずれも税込の金額になります。

ゴールドは年間100万円以上の利用で、翌年以降の年会費が永年無料になります。クレジット審査が不承認でも年会費は発生します。

切り替えで口座番号は変わるか

変わりません。店番号と口座番号は今までのまま引き継がれ、給与や年金の振込先を変更する必要もありません。変わるのはカード番号の方です。

新しいカードには店番号・口座番号・カード番号のいずれも印字されないため、番号の確認は三井住友銀行アプリから行います。券面を見て口座番号を控える運用はできません。

家族カードは作れるか

作れます。家族カードの年会費は永年無料で、Oliveフレキシブルペイの入会後に付帯できます。ただし家族カードはクレジットモードのみの利用です。

申し込めるのはクレジットモードが使える人に限られます。審査が不承認だった場合、家族カードも作れないという関係になります。

ETCカードは作れるか

作れます。年会費は550円ですが、初年度は無料です。1年に1回以上ETCの利用請求があれば、次年度の年会費も無料になります。

ETCカードもクレジットモードの利用が前提です。デビットモードだけで使うつもりなら、ETCカードは付けられません。

キャッシング枠はどうなるか

クレジットモードは申込後にアプリから審査を受ける仕組みなので、借入に関わる条件も審査の結果で決まります。審査の前に金額を確定させることはできません。

Oliveフレキシブルペイの契約者向けには、マネーアシストという借入サービスも用意されています。条件は三井住友カードの案内で確認してください。

借入の機能を使う予定がないなら、普段の支払いモードをデビットモードやポイント払いモードにしておく運用も選べます。モードの切り替えは三井住友銀行アプリから行います。

海外旅行保険は付くか

Olive 一般には海外旅行傷害保険が付帯し、補償の上限は2,000万円です。入会後に選べる無料保険で、別の補償プランへ変更することもできます。

ただし補償を受けるには、事前に旅費等をクレジットモードまたはデビットモードで決済しておく必要があります。ポイント払いモードでの決済は対象外です。

不正利用については、紛失・盗難の届け出日から60日前までの損害が補償されます。保険の内容はランクによって違うので、申し込む前に確認してください。

旅行保険を使う予定がないなら、入会後に別のプランへ切り替えるのも手でしょう。補償の組み替えができる点は、Olive側の柔軟さにあたります。

審査にかかる期間

Oliveフレキシブルペイの商品ページと切替の案内ページには、クレジットモードの審査日数の記載がありません。何営業日で結果が届くかは、これらのページからは読み取れないと考えてください。

ランク切替えの場合は、新しいカードが切替申込後1〜2週間で届きます。審査の結果は、希望に添えない場合にメールで通知されます。

還元率は改悪されたか

Olive 一般とOlive ゴールドのクレジットモードは通常還元率0.5%で、対象店での上乗せは7.5%です。合計8%という水準は変わっていません。

ただし対象になる決済手段はスマホのタッチ決済とモバイルオーダーに限られます。ここを満たさない使い方をすると、体感としては目減りします。

ポイントの計算単位も押さえておきましょう。付与は毎月の支払い金額の合計200円につき1ポイントで、1回の決済ごとに端数を切り捨てる方式ではありません。

出典:三井住友銀行『Oliveフレキシブルペイ』

まとめ

三井住友銀行のオリーブのデメリットは11個ありますが、全員に等しく効くわけではありません。紙通帳で家計を管理している人だけは、切り替えを見送る判断に合理性があります。

金銭的な損失が出るのは、ゴールド以上で申し込んでクレジット審査に通らなかった場合だけです。年会費が永年無料の一般ランクを選べば、この負担は消えます。

他行がメインの人は、定額自動入金を設定できるかどうかで判断が割れます。資金移動を自動化できるなら、振込手数料の無料枠と相殺して余りが出るでしょう。

切り替えたくない場合は、断っても口座に不利益はありません。カード側の還元だけが欲しいなら、三井住友カード(NL)を別に持つ方法も残っています。

切り替えると決めたら、作業は3つに絞られます。記帳の締め、デビット番号を登録している契約の洗い出し、そして申込後のクレジットモードの審査手続きです。

この3つを事前に片付けておけば、切替後に慌てる場面はほとんど残りません。あとは毎月の特典を選び直す習慣を付けるだけでしょう。

Oliveは一度決めたら戻せない制度ではなく、解約もランク変更もできます。ただしどちらもカード番号が変わるため、動かす回数は少ないほど手間が減ります。

おすすめ取引所!
  • 想定年利10%以上の仮想通貨運用
  • 各種手数料が無料
  • 500円から仮想通貨を買える
  • SBIグループの運営で安心感◎
SBI VCトレードの評判・口コミ
【公式】SBI VCトレード