おまとめローンとは?仕組みと申し込みから完済までの流れ
おまとめローンは、複数の借入を1つにまとめる用途で使われるローンの呼び名です。特定の商品名ではないため、同じ言葉でも中身が変わります。
新しく借りる形をとりますが、その資金は既存の借入の返済に充てます。借金を増やすための手続きではありません。
言葉の定義、系統ごとの見分け方、申し込みから完済後の手続きまでを順にたどります。
- 3行要約
①おまとめローンは商品名ではなく複数の借入を1つにまとめる用途の呼び名
②銀行の専用商品・カードローン・貸金業者の借換え専用ローンの3系統
③完済後は契約が解約となり対象債務の完済を確認できる資料の提出が必要
おまとめローンとは何か
おまとめローンとは、複数の借入を1つにまとめ、返済先を1社に集約するためのローンを指す呼び名です。特定の金融機関の商品名ではありません。
同じ呼び名でも、銀行が出す専用商品と貸金業者が出す借換え専用の商品では、根拠になる法律も資金の使いみちの縛りも変わります。
おまとめローンの定義
オリックス銀行は公式のよくある質問で、おまとめローンを「複数の借り入れを1つにまとめることで、返済負担を軽減しながら完済を目指す返済専用のローン」と定義しています。
この定義で重い言葉は返済専用です。借りた資金の使い道が既存の借入の返済に限られ、契約後に同じ枠から追加で借りる想定を持ちません。
商品名に「おまとめ」と入っていなくても、複数の借入をまとめる用途に使えるローンはあります。言葉の指す範囲が広いので、まず系統を確かめてください。
商品名そのものが変わる場合もあります。オリックス銀行は2024年11月1日に、旧商品名「オリックス銀行カードローン おまとめローン」を「オリックス銀行おまとめローン」へ変更しました。
旧名にはカードローンという語が入っていたため、返済専用の商品だと名前から読み取りにくい状態でした。名前ではなく、追加で借りられるかどうかで系統を見分けてください。
借金が増える手続きではない理由
おまとめローンは新しく借り入れる形をとります。ただし受け取った資金は既存の借入の返済に充てるため、債務の総額そのものは原則として増えません。
借入先が1社増えるのではなく、既存の借入先が減ります。返済日も返済額も1本にまとまり、管理する口座が1つになります。
ただし利息の負担が軽くなるかどうかは契約の内容によります。オリックス銀行も「契約内容によっては、返済総額が減少しない場合もあります」と注記しています。
返済専用という性質
オリックス銀行おまとめローンの商品説明には「極度方式のローンではありません」という但し書きがあります。借り入れは契約時の1回だけで、2回目以降の借り入れはできません。
借入金額は50万円以上500万円以下で、1円単位で決まります。借入利率は年4.5%~14.8%です。
返済が進んでも空いた枠を借り直せないため、カードローンのように残高が行き来しません。完済した時点で契約は解約になります。
出典:オリックス銀行『「おまとめローン」とは何ですか?』、『おまとめローン-商品説明書(借入条件・返済内容)』
おまとめローンの3つの系統
おまとめローンという呼び名の下には、提供元も法律上の枠組みも違う3つの系統が並んでいます。まとめられる相手も、追加で借りられるかどうかも系統ごとに変わります。
| 系統 | 提供元 | 追加借入 | 資金使途 | 代表例 |
| 専用商品型 | 銀行 | できない | 借りかえ・おまとめに限定 | オリックス銀行おまとめローン |
| カードローン活用型 | 銀行 | 限度額の範囲で何度でも | 自由(事業性資金を除く) | オリックス銀行カードローン |
| 借換え専用ローン型 | 貸金業者 | 段階的に残高を減らす返済が要件 | 借換えに限定 | 貸金業者が出す借換え専用ローン |
ここで見るべきなのは商品の優劣ではありません。自分の状況がどの系統に当てはまるかを先に決めると、その後の比較が噛み合います。
系統をまたいで並べると、金利の数字だけが目に入り、追加借入の可否や使途の限定が抜け落ちます。同じ系統の中で比べるほうが判断はぶれません。
銀行が出す専用商品
銀行がおまとめローンという名前で出している独立した商品です。返済専用のため、契約後に追加で借りる機能を持ちません。
オリックス銀行おまとめローンは、資金使途を申込者本人に対する無担保個人向けローンの借りかえおよびおまとめに限定しています。
担保と保証人は不要で、口座開設もいりません。保証は新生フィナンシャル株式会社が担い、保証料と事務手数料の負担もない設計です。
カードローンをおまとめに使う形
2つ目は、まとめる目的で通常のカードローンを使う形です。商品名にはおまとめと入りませんが、借りた資金で既存の借入を返す動きは同じになります。
オリックス銀行カードローンは限度額の範囲内で何度でも借りられ、使いみちも自由です。まとめたあとに追加で借りられる点が専用商品との分かれ目でしょう。
金利は年1.7%~14.8%、限度額は10万円単位で800万円までという設計です。差が出るのは金利と限度額のほうで、申込条件そのものは2商品でほぼ共通です。
年齢・収入・在住の要件は同じで、専業主婦(主夫)が対象から外れる点も変わりません。専用商品だから条件が緩む、という読み方はできないでしょう。
使いみちが自由な分、まとめた後に借り足せてしまいます。返済計画の前提が崩れやすいところは頭に入れてください。
貸金業者の借換え専用ローン
3つ目は、消費者金融などの貸金業者が貸金業法の枠組みで出す借換え専用の商品です。銀行の商品とは適用される法律が違うのが分岐点です。
日本貸金業協会は、一定の条件を満たすおまとめローンを「顧客に一方的有利となる借換え」として総量規制の例外貸付けに位置づけています。
貸金業者が出す個別商品の中身は、プロミスのおまとめローンの解説記事で扱っています。
同じ銀行に2つの商品が並ぶ例
オリックス銀行は、返済専用のおまとめローンと、追加借入ができるカードローンを別商品として並べています。同じ銀行でも役割が違う2本立てです。
| 比較軸 | オリックス銀行おまとめローン | オリックス銀行カードローン |
| 借入利率 | 年4.5%~14.8% | 年1.7%~14.8% |
| 借入金額 | 50万円以上500万円以下(1円単位) | 800万円まで(10万円単位) |
| 追加借入 | できない(極度方式のローンではない) | 限度額の範囲内で何度でも |
| 資金使途 | 無担保個人向けローンの借りかえ・おまとめ | 自由(事業性資金を除く) |
| 申込条件 | 満20歳以上69歳未満/原則、毎月安定した収入がある(専業主婦(主夫)は除く) | 満20歳以上69歳未満/原則、毎月安定した収入がある(専業主婦(主夫)は除く) |
| 保証会社 | 新生フィナンシャル株式会社 | 株式会社ドコモ・ファイナンスまたは新生フィナンシャル株式会社 ※2026年10月7日から、株式会社ドコモ・ファイナンスに代わりアコム株式会社 |
| 口座開設 | 不要 | 不要 |
カードローンの保証会社は2026年10月7日に変わります。株式会社ドコモ・ファイナンスに代わってアコム株式会社が入り、新生フィナンシャル株式会社とアコム株式会社の2社体制になります。
すでに株式会社ドコモ・ファイナンスの保証で契約している人は、引き続き同社の保証が続きます。全員がアコム株式会社の保証に切り替わるわけではありません。
おまとめローンの保証は新生フィナンシャル株式会社の1社のままで、この改定の対象に入っていません。2商品で保証の体制が分かれているところも押さえてください。
公式のよくある質問は、申し込みの導線も2つに分けています。カードローンの契約が無い場合と、契約中の場合で手順が変わります。
ただし2つを同時に持てるわけではありません。カードローンを契約中の人がおまとめローンを契約すると、そのカードローンは解約となり、過去の取引履歴も確認できなくなります。
専用商品とカードローンのどちらを見るか
系統の違いが分かっても、自分がどちらを見ればよいかは別の問題として残ります。判断は次の3つの軸で切り分けられます。
| 判定軸 | 当てはまる状況 | 見るべき系統 |
| 返済中に追加で借りる必要があるか | 必要になる見込みがある | カードローン活用型 |
| 資金使途の限定を受け入れられるか | 借りかえとおまとめ以外に使いたい | カードローン活用型 |
| 同じ金融機関のカードローンを契約中か | 契約中で、返済に専念したい | 専用商品型(契約後にカードローンは解約) |
1つ目の軸は、返済の途中で追加の借り入れが必要になるかどうかです。必要ならカードローン活用型、不要なら専用商品型を見ます。
2つ目は、資金使途の限定を受け入れられるかどうかになります。専用商品は借りかえとおまとめ以外の用途に使えません。
3つ目は、同じ金融機関のカードローンを契約中かどうかです。契約中でも申し込む導線は用意されていますが、契約状態によっては申し込みできない場合があります。
どの商品が有利かという比較には、この段階では踏み込みません。系統を決めてから商品を並べる順番が、遠回りに見えて堅い進め方です。
出典:オリックス銀行『おまとめローン(借り入れを一本化)』、『規定改定のお知らせ(保証態勢の再構築に伴う対応・当社の大和証券グループ入り・顔認証取引サービスリリース・約定返済額の変更)』、日本貸金業協会『総量規制が適用されない場合について』
おまとめローンの仕組み
仕組みそのものは単純で、新しい借入で古い借入を返し、返済先を1社に置き換えるという入れ替えです。増えるのは契約の数ではなく、減るのが返済先の数になります。
仕組みの全体像
3社から借りている人がおまとめローンを契約すると、3社への返済が終わり、新しい1社への返済だけが残ります。残高が消えるわけではありません。
債務の総額は引き継がれ、返済の窓口だけが差し替わります。ここを取り違えると、返済が軽くなったという感覚だけが先行してしまいます。
返済先が1社になっても、元の借入先との契約が自動で消えるわけではありません。返済と解約の手続きは利用者が自分で進めます。
お金がどこからどこへ動くか
資金の流れは3段階に分かれます。オリックス銀行おまとめローンの場合、資金は申込者本人の口座へ入ります。
- 審査と契約が終わり、事前に登録した本人名義の口座へ資金が振り込まれる
- 振り込まれた資金で、対象になっている既存の借入を返済して完済する
- 完済したことが確認できる資料を提出し、以降は新しい1社にだけ返済する
オリックス銀行カードローンに残高がある状態で借りかえる場合は例外です。その残高は差引計算の方法で処理されます。
返済先が1社になると変わること
返済日がばらけている状態では、月に何度も引き落としがあり、どの口座にいくら残すかの判断が毎回発生します。
まとめたあとは返済が月1回になります。オリックス銀行おまとめローンの返済日は、毎月10日と月末日のどちらかから選ぶ形です。
返済方法は口座引落、提携ATMからの入金、指定口座への振込から選べます。提携ATMの利用手数料は0円で、全国100,000台以上が対象になります。
引き落とし日が1つにそろうと、口座にいくら残すかの判断も月1回で済みます。複数の口座をまたいだ資金移動の手間は減るでしょう。
返済方式と返済回数
オリックス銀行おまとめローンの返済方式は、完済まで返済額が変わらない元利定額返済方式です。返済回数は120回以内で、貸出期間は10年以内に収まります。
毎月の返済額は月々6,000円からで、借入残高と返済回数をもとに決まります。金額は利用者と相談したうえで確定する運用です。
まとまった金額を繰り上げて返す随時返済もできます。ただし随時返済をしても毎月の返済額は変わらず、短くなるのは返済期間のほうになります。
金利が下がるかどうかの扱い
まとめた結果として金利が下がるかどうかは、商品と審査の結果で決まります。返済総額が減少しない場合もあるという注記は、オリックス銀行の公式ページにも置かれています。
なお、おまとめローンには無利息期間特約が適用されません。カードローンの無利息サービスと同じ感覚で考えないでください。
出典:オリックス銀行『おまとめローン-商品説明書(借入条件・返済内容)』、『おまとめローン(借り入れを一本化)』
まとめローン・借り換えとの違い
検索では「まとめローン」「借り換え」「一本化」が入り混じります。指すものが同じ語と、条件が違う語が混在している状態です。
| 言葉 | 意味 | 対象になる借入先 | 追加借入 |
| おまとめローン | 複数の借入を1つにまとめる用途の呼び名 | 複数社 | 商品による |
| まとめローン | おまとめローンと同じものを指す表記ゆれ | 複数社 | 商品による |
| 借り換え | 借入を別の借入先へ移し替えること | 1社でも成り立つ | 商品による |
| 一本化 | 返済先を1つに集約した状態を指す言葉 | 複数社 | 状態を指す言葉のため対象外 |
| 借換え専用ローン | 貸金業者が出す借り換え用の商品 | 貸金業者からの借入 | 段階的に残高を減らす返済が要件 |
まとめローンとおまとめローンは同じか
この2つは表記ゆれで、指しているものは同じです。金融機関ごとに商品名の付け方が違うため、検索する人の側でも語が割れます。
オリックス銀行の公式のよくある質問にも「まとめローンの対象となる使途は?」という設問が並びます。同じ商品を、社内でも両方の言い方で呼んでいるわけです。
検索するときも、どちらの語でも同じ商品にたどり着きます。表記の違いで別の商品を探し直す必要はないでしょう。
借り換えとの違い
言葉として分けるなら、1社から1社へ移すのが借り換えで、複数社を1社へ集約するのがおまとめです。借り換えは1社だけでも成り立ちます。
ところが商品の側では、この2つが1つの枠で売られています。オリックス銀行おまとめローンの資金使途は「借りかえおよびおまとめ」と両方が並記されています。
言葉としては別物でも、申し込む商品としては同じ窓口になります。借り換えのつもりでも、まとめる前提の条件がそのままかかると考えてください。
一本化という言葉の位置づけ
一本化は商品の名前ではなく、返済先が1つに集約された状態を指す言葉です。オリックス銀行も公式ページで「おまとめローン(借り入れを一本化)」と併記しています。
一本化が結果で、おまとめローンがその手段にあたります。一本化できる商品を探している、と読み替えると検索の軸がぶれません。
通常のカードローンとの違い
通常のカードローンは、限度額の範囲で繰り返し借りられる商品です。返済して空いた枠は、また借り入れに使えます。
おまとめローンは返済専用で、枠が空いても借り直せません。残高が一方向にしか動かないところが構造上の違いです。
出典:オリックス銀行『おまとめローン(借り入れを一本化)』、『カードローン』
総量規制の例外貸付けという位置づけ
おまとめローンの説明では、たいてい総量規制という言葉が出てきます。この規制がかかるのは貸金業者からの借入で、銀行の貸付は対象外です。
総量規制とおまとめローンの関係
総量規制は、貸金業者からの借入残高を年収の3分の1までに抑える仕組みです。複数の貸金業者から借りている場合は、合計額で判定されます。
ここに例外が置かれています。日本貸金業協会は、一定の条件を満たすおまとめローンを「顧客に一方的有利となる借換え」として例外貸付けに位置づけました。
例外貸付けに当たると、年収の3分の1を超えて利用できる場合があります。ただし借入額は残高に算入されるため、その後の借り入れには影響が残ります。
例外として扱われるための条件
日本貸金業協会は、例外貸付けに当たる借換えの条件を概要として次のように示しています。金利も月々の負担も、借換えの前より重くならないことが軸になります。
- 借換えの対象は貸金業者からの借入債務で、銀行や親族・知人からの借入債務は対象外
- 借換え後の金利が、借換え前の金利を上回らない
- 約定に基づく返済により、段階的に残高を減らしていく返済方法である
- 1か月の負担額が、借換え前の負担額を上回らない
- 担保・保証に係る条件が、借換え前より厳しくならない
条件を満たすかどうかの判断は、申し込んだ貸金業者が行います。例外貸付けという枠があること自体は、借り入れの結果を約束するものではありません。
除外貸付けと例外貸付けの違い
総量規制がかからない契約には、除外貸付けと例外貸付けの2種類があります。おまとめローンが関係するのは後者の例外貸付けのほうです。
除外貸付けは住宅ローンや自動車ローンなどで、借入額が借入残高に算入されません。例外貸付けは残高に算入されるため、その後の借り入れに影響が残るという差があります。
銀行のおまとめローンは総量規制の対象か
金融庁は貸金業法Q&Aで「総量規制は、貸金業者からの借入れを対象としており、銀行の貸付けは貸金業法の規制(総量規制)の対象外です」と示しています。
銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫は貸金業者に当たりません。銀行のおまとめローンは、貸金業法の総量規制の枠組みでは判断されないという整理です。
対象外という言葉は、いくらでも借りられるという意味ではありません。銀行は銀行で返済能力の審査を行い、その結果で金額と金利が決まります。
出典:日本貸金業協会『総量規制が適用されない場合について』、金融庁『貸金業法Q&A』
対象になる借入とならない借入
どの借入をまとめられるかは商品ごとに決まっています。手元の借入がすべて対象になるとは限らないため、申し込む前に範囲を確かめてください。
| 区分 | オリックス銀行おまとめローンでの扱い |
| 銀行・信用金庫・信用組合のローン | 対象 |
| 労働金庫・農業協同組合のローン | 対象 |
| 信販会社・カード会社・消費者金融会社のローン | 対象 |
| クレジットカードのリボルビング払い利用分 | 対象 |
| 事業性資金 | 対象外 |
| 株式会社ドコモ・ファイナンスの個人向け無担保ローン | 対象外 |
まとめられる借入の範囲
オリックス銀行おまとめローンの対象は、金融機関のローンに限られます。銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、信販会社、カード会社、消費者金融会社などが並びます。
見落としやすいのがクレジットカードのリボルビング払い利用分で、こちらも対象に入ります。毎月の支払いがリボで膨らんでいる人にとっては、まとめる対象が1つ増える形です。
リボ払いの残高は、毎月の支払額が一定に見える分だけ総額をつかみにくくなります。まとめる対象に入れるなら、カード会社ごとの残高を先に洗い出しておいてください。
対象にならない借入
事業性資金は対象から外れます。個人向けの商品なので、事業のための借入は別の枠組みで扱われます。
加えてオリックス銀行は、株式会社ドコモ・ファイナンスの個人向け無担保ローンを借りかえの対象外と明記しています。自分の借入先が個別に除かれていないかは、商品説明書で確かめてください。
商品によって対象範囲が違う理由
範囲が割れるのは、系統ごとに拠って立つルールが違うからです。銀行の専用商品は自社の商品設計で対象を定めます。
一方、貸金業者の借換え専用ローンが例外貸付けとして扱われる場合、対象は貸金業者からの借入債務に限られ、銀行からの借入や親族・知人からの借入は対象に入りません。
同じ「おまとめ」でも、まとめられる相手が系統で変わります。手元の借入先の顔ぶれから、どの系統を見るかを逆算するほうが早いでしょう。
銀行の借入とカードのリボ払いが混ざっている場合、銀行の専用商品なら両方が対象に入ります。借入先の種類が多い人ほど、対象範囲の広さが判断材料になります。
出典:オリックス銀行『おまとめローン-商品説明書(借入条件・返済内容)』、日本貸金業協会『総量規制が適用されない場合について』
申し込みから完済までの流れ
手続きは6段階に分かれます。契約して終わりではなく、完済したことを報告するところまでが一連の流れです。
STEP1 現在の借入状況を書き出す
借入先、残高、金利、毎月の返済額を1枚に書き出します。ここが埋まっていないと、まとめる対象も必要な金額も決められません。
借入残高の合計は、そのまま申込金額の目安になります。オリックス銀行おまとめローンの場合、借入金額は50万円以上500万円以下という範囲に収まる必要があります。
STEP2 商品を選んで申し込む
系統を決めたら、申込条件を満たしているかを確認します。オリックス銀行おまとめローンの条件は次の4つです。
- 申込時の年齢が満20歳以上69歳未満
- 原則、毎月安定した収入がある
- 日本国内に在住(外国籍の場合は永住者または特別永住者)
- 新生フィナンシャル株式会社の保証を受けられる
申し込みフォームの入力はウェブで完結します。すでにオリックス銀行カードローンを契約している場合は、専用サイト「メンバーズナビ」の申し込みボタンから進む形になります。
申し込みのあとは、オリックス銀行のカウンセラーから電話で申込内容の確認と今後の流れの案内が入ります。ウェブだけで手続きが終わるわけではありません。
電話で相談したい人向けに、専門のカウンセラーが返済や手続きの相談を受ける窓口も置かれています。申し込み前の段階でも利用できます。
STEP3 必要書類を出す
提出する書類は4種類に分かれます。本人確認書類と所得証明書類だけで終わらないところが、おまとめローンの特徴です。
| 書類 | 内容(オリックス銀行おまとめローンの例) |
| 本人確認書類 | 運転免許証または運転経歴証明書、各種健康保険等の資格確認書、マイナンバーカード(表面のみ)、パスポート、在留カードまたは特別永住者証明書 |
| 所得証明書類 | 源泉徴収票、住民税決定通知書または課税証明書、納税証明書(その2)、確定申告書など |
| 報告資料 | 対象債務にかかる契約を解約または完済したことが確認できる資料 |
| 預金口座振替依頼書 | 口座引き落としで返済する場合に提出 |
本人確認書類には落とし穴があります。2020年2月4日以降に申請されたパスポートは「所持人記入欄(住所記載)」のページが無いため、本人確認書類として使えません。
運転免許証や資格確認書も、現住所が裏面にある場合は両面のコピーが必要です。書類の詳細な一覧と取得方法は、金融機関ごとに違いが出ます。
所得証明書類は、勤務先から受け取るものと役所で取得するものに分かれます。取り寄せに数日かかる書類もあるため、申し込みと並行して動くほうが早いでしょう。
STEP4 審査を受けて契約する
書類がそろうと審査に進みます。審査の結果によって、借入金額と借入利率が決まる流れです。
オリックス銀行おまとめローンは、契約すると新しいローンカードが発行されます。カードローンからの借りかえの場合も、あらためて発行される扱いになります。
STEP5 既存の借入を完済する
資金が振り込まれたら、対象になっている借入を返済します。ここで手を止めると、借入先が減らないまま契約だけが1本増えます。
完済したあとには報告が控えています。オリックス銀行は対象債務にかかる契約を解約または完済したことが確認できる資料の提出を求めています。
提出の方法は契約先が別途指定します。まとめる作業は、この報告まで終えて初めて完了する段取りです。
STEP6 返済を続けて完済する
元利定額返済方式なので、毎月の返済額は完済まで変わりません。返済日は毎月10日と月末日のどちらかから選びます。
そして完済すると契約は解約になります。借りた枠がそのまま残るカードローンとは、終わり方が違うところです。
解約したあとに資金が必要になった場合は、別のローンへ新規で申し込む流れになります。同じ契約を再び使うことはできません。
申し込みから借り入れまでどのくらいか
オリックス銀行おまとめローンの公式ページには、借り入れまでの日数は示されていません。審査の状況と書類がそろうタイミングで変わるためです。
目安の日数を前提に予定を組むより、先に書類を集めておくほうが手戻りは少ないでしょう。所得証明書類は取り寄せに時間がかかる場合があります。
出典:オリックス銀行『おまとめローン-商品説明書(借入条件・返済内容)』、『おまとめローン-申し込み手順・流れを確認』
おまとめローンのよくある質問
おまとめローンとは何のこと?
複数の借入を1つにまとめ、返済先を1社に集約するためのローンの呼び名です。商品名ではないため、銀行と貸金業者では中身が変わります。
まとめローンと呼び方が違うだけ?
表記ゆれで、指しているものは同じです。金融機関によって商品名の付け方が違うだけと考えてください。
借り換えとどう違う?
1社から1社へ移すのが借り換えで、複数社を1社へ集約するのがおまとめです。ただし商品としては、両方を1つの資金使途でカバーしている例があります。
銀行と消費者金融でおまとめローンは違う?
適用される法律が違います。消費者金融などの貸金業者は貸金業法の総量規制がかかり、銀行の貸付は総量規制の対象外という整理です。
おまとめローンは総量規制の対象外?
銀行の商品なら貸金業法の総量規制はかかりません。貸金業者の商品は、一定の条件を満たすと例外貸付けとして扱われる仕組みです。
おまとめローン中に追加で借りられる?
返済専用の商品では借りられません。オリックス銀行おまとめローンは借り入れが契約時の1回だけで、2回目以降の借り入れができない設計です。
おまとめローンはいくらまで借りられる?
商品ごとに上限が決まっています。オリックス銀行おまとめローンは50万円以上500万円以下という範囲で、1円単位の設定です。
その中で実際の金額は、まとめる対象の借入残高と審査の結果で決まります。希望額がそのまま通るわけではありません。
多めに借りて生活費に回せる?
資金使途が限定されているため、生活費に回す使い方はできません。オリックス銀行おまとめローンの使いみちは、無担保個人向けローンの借りかえとおまとめに限られます。
元の借入は全部まとめないといけない?
全部をまとめる必要はありません。オリックス銀行は公式のよくある質問で、複数の借り入れのうち一部だけをまとめることもできると答えています。
Webだけで申し込める?
申し込みフォームの入力と必要書類の提出はウェブで進められます。口座開設もいりません。
ただし手続きの途中で、オリックス銀行のカウンセラーから電話連絡が入ります。申込内容の確認と、借入希望日や振込金額の確認を電話で行う段取りです。
ウェブだけで最後まで完了するわけではありません。返済プランを先に詰めたい場合は、申し込み前でもカウンセラーの窓口を使えます。
同じ銀行のカードローンを使っていても申し込める?
オリックス銀行は、カードローンを契約中の人向けの申込導線を別に用意しています。ただし契約状態などによっては、申し込みできない場合があります。
契約できた場合、それまでのカードローンは解約になります。2つの商品を同時に持ち続ける形にはなりません。
担保や保証人は必要?
オリックス銀行おまとめローンでは担保も保証人も不要です。代わりに新生フィナンシャル株式会社の保証を受けられることが契約の条件になります。
返済が遅れるとどうなる?
遅延損害金が発生します。オリックス銀行おまとめローンの場合、借入残高に対して借入利率に年2.1%を上乗せした率で計算される決まりです。
口座を開設する必要はある?
オリックス銀行おまとめローンは口座開設が不要です。返済の口座引き落としは利用者が指定した口座から行われますが、一部利用できない金融機関もあります。
借入残高の合計が少ない場合は?
商品ごとに借入金額の下限が決まっています。オリックス銀行おまとめローンは50万円以上という下限があるため、合計残高がそこに届かない場合は対象になりません。
上限だけを見て判断すると、この下限を読み飛ばしてしまいます。申し込む前に、上限と下限の両方を商品説明書で確かめてください。
出典:オリックス銀行『おまとめローン(借り入れを一本化)』、『どうやって申し込めばいいですか?』
まとめ
おまとめローンは商品名ではなく、複数の借入を1つにまとめる用途につけられた呼び名です。銀行の専用商品、カードローンを使う形、貸金業者の借換え専用ローンという3系統が並んでいます。
系統が決まると、追加で借りられるか、何をまとめられるか、どの法律で判断されるかが自動的に決まります。比較の前に、自分がどの系統の話をしているかを確定させてください。
手続きは契約で終わりません。既存の借入を完済し、その事実を確認できる資料を出して、はじめてまとめる作業が完了します。
返済専用の商品を選んだ場合、返済が進んでも枠は空きません。完済すれば契約が解約になり、そこで取引が終わるという道筋です。
商品ごとの条件は改定される場合があります。申し込む前にオリックス銀行おまとめローンの公式サイトなどで最新の内容を確かめてください。




