おまとめローンの審査では何を確認される?|総量規制と必要書類
おまとめローンの審査で確認されるのは、申告した内容が書類と信用情報、そして勤務先への在籍確認で裏づけられるかどうかです。
申し込む前に自分でできることは3つあります。信用情報の開示、借入の棚卸し、そして必要書類の準備です。
総量規制が適用される借入先の線引き、用意する書類の中身、各社が公式に示している在籍確認の方法までまとめました。
- 3行要約
①申込前にできるのは信用情報の開示と借入残高の整理
②銀行のおまとめローンは貸金業法の総量規制の対象外
③オリックス銀行は勤務先への在籍確認を公式に明記
おまとめローン審査の流れと期間
おまとめローンの審査で確認されるのは、申込時に申告した内容が提出書類と信用情報で裏づけられるかどうかです。
オリックス銀行おまとめローンは、申し込みから返済開始までを7つのステップに分けています。審査は同行と保証会社の2者が行い、通過後に勤務先への在籍確認と書類提出が続きます。
順番が分かれば、どの段階で何を求められるかを先回りして準備できるでしょう。まずは公式の「申し込みの流れ」に沿って全体像を押さえてください。
申し込みから契約までの7ステップ
手続きはウェブの申込フォームから始まります。オリックス銀行のカードローンとの同時申し込みはできず、同行のカードローンを契約中なら会員向けサイトからの申し込みになります。
| ステップ | 動く側 | 手続きの内容 |
| Step1 | 申込者 | 申込フォームに必要事項を入力。翌営業日以降に届く案内メールでメールアドレスの受信確認 |
| Step2 | オリックス銀行 | カウンセラーが電話で申込内容の確認と今後の流れを案内(手続きを進められる人のみ) |
| Step3 | オリックス銀行 | 同行と保証会社で所定の審査。結果はメール、受信確認がない場合は書面で通知 |
| Step4 | オリックス銀行 | 勤務先への在籍確認。完了後に指定の連絡先へ本人確認と申込内容確認の電話 |
| Step5 | 申込者 | 案内メールのURLから必要書類をアップロードして提出 |
| Step6 | オリックス銀行 | 借入希望日と振込金額を電話で確認し、登録口座へ振り込み。他社返済後に解約証明書などを提出 |
| Step7 | 申込者 | 返済開始。借入日の翌営業日にローンカードを発行し、自宅へ簡易書留で送付 |
ステップの番号は公式の表記に合わせています。審査そのものはStep3、在籍確認はStep4という並びで、書類の提出を求められるのは在籍確認が終わったあとです。
Step6の振り込みは、申込者の口座に対して行われます。まとめる予定の他社への返済は、振込を確認してから自分で実行する流れになります。
審査結果の連絡方法
審査結果の連絡は2通りに分かれます。Step1の申し込み後に届く案内メールで、メールアドレスの受信確認を済ませたかどうかで経路が変わります。
受信確認まで終えていればメールで結果が届き、済ませていない場合は書面での通知になります。結果を早く知りたいなら、受信確認を先に片づけておくのが得策でしょう。
審査結果の連絡とカウンセラーからの電話は前後する場合があります。電話が先に来ても、手続きの順番が狂っているわけではありません。
申込時に申告する項目
申込フォームで申告するのは、本人の情報と勤務先の情報、そして他社の借入状況です。金融機関には独自の審査基準が設けられており、通過の条件そのものは公表されていません。
ただし手続きの説明から、何を照合されるかは読み取れます。本人確認書類の氏名・住所・生年月日が申込内容と一致していることが、書類提出の段階で求められます。
他社への返済が済んだあとには、解約証明書などの提出を案内されます。まとめる予定の借入先と残高を先に一覧化しておけば、Step6以降の確認がスムーズに進むでしょう。
審査にかかる時間の目安
オリックス銀行おまとめローンの公式サイトには、審査の所要日数の記載がありません。おまとめローン配下の13ページを確認しても、所要時間をうたう表示は見当たりませんでした。
目安が公表されていない以上、他社カードローンの融資スピードを当てはめて考えるのは避けたほうがよいでしょう。
公式の手続きから読み取れるのは、申し込みの翌営業日以降にメールが送られ、そこから審査、在籍確認、書類提出、振込と段階を踏むという流れです。その日のうちに完結する設計にはなっていません。
出典:オリックス銀行『おまとめローン 申し込み手順・流れを確認』
申込前に自分で確認できる3項目
申し込みボタンを押す前に、手を動かして確認できることが3つあります。信用情報の開示、借入の棚卸し、必要書類の準備です。
このうち最初の2つは、金融機関が審査で参照する情報を申込者側から先に見ておく作業にあたります。申告内容と実態がずれていないかを、自分の目で照合できます。
ここでは3つの信用情報機関の開示手続きと、借入を整理するための記入表を用意しました。どれも申し込みとは無関係に、単独で実行できる手続きです。
信用情報を開示して確認する
日本の個人信用情報機関は3つあります。それぞれ加盟している会社の業態が違うため、借入先によって登録先が分かれます。
クレジットカードや信販系のローンはCIC、消費者金融はJICC、銀行のローンは全国銀行個人信用情報センターが主な登録先です。複数の業態から借りている場合、1機関だけでは全体像が見えません。
CICで開示できるのは、契約内容や支払状況を示すクレジット情報、申し込みの事実を示す申込情報、審査のために照会された記録を示す利用記録などです。クレジット情報・申込情報・利用記録はそれぞれ各50件までが開示の対象になります。
JICCでは、氏名や生年月日に加えて利用金額、残高、遅延、法的手続きの有無といった情報を確認できます。全国銀行個人信用情報センターは全国銀行協会が設置・運営する機関で、会員である銀行等のローン情報を登録しています。
3機関の開示方法と手数料
3機関はいずれも本人開示の窓口を用意しています。手数料と所要日数は機関ごとに違うので、先に確認しておきましょう。
| 機関 | 方法 | 手数料 | 受け取りまでの目安 | 主な条件 |
| CIC | インターネット | 500円(消費税込み) | 画面上で即時に確認 | 有効なマイナンバーカード/サービス時間8:00~21:45 |
| CIC | 郵送 | 1,500円 | 申し込みから1週間~10日ほど | 開示利用券(コンビニチケット)または定額小為替証書 |
| JICC | スマホアプリ | 700円(税込) | 1~3日程度(土日祝日・年末年始を除く) | 専用アプリのダウンロード/365日利用可能 |
| 全国銀行個人信用情報センター | インターネット | 800円 | 申し込みから3営業日~5営業日ほど | クレジットカード・PayPay・キャリア決済で支払い |
| 全国銀行個人信用情報センター | 郵送 | 2,403円 | 通常1週間から10日ほど | コンビニで本人開示・申告手続利用券を購入して同封 |
3機関すべてを開示しても手数料の合計は数千円に収まります。CICのインターネット開示は画面上で即時に結果を確認できるため、急いでいるならここから着手するとよいでしょう。
なお全国銀行個人信用情報センターは、インターネット開示でも即日の開示はできません。郵送はさらに日数がかかるので、申し込み予定日から逆算して動いてください。
開示報告書のどこを見るか
開示報告書で確認したいのは、まず契約件数と残高です。自分が把握している借入先の数と、報告書に並ぶ契約の数が一致しているかを突き合わせます。
次に入金状況の欄を見ます。毎月の支払い結果が記号で並んでいるので、記憶になかった延滞が残っていないかを時系列で確認できます。
申込情報の欄には、過去に申し込んだ会社と確認日が並びます。短期間に申し込みが集中していないかを、自分の記録として把握しておきましょう。
記号の意味は、各機関が公開している報告書の見方の資料に沿って読み取ってください。ここで注意したいのは、開示報告書が審査結果の理由を示すものではないという点です。
全国銀行個人信用情報センターも、センターでは審査業務を行っておらず、金融機関の審査結果の理由を特定するものではないと明示しています。
借入の棚卸しに使う記入表
信用情報を開示したら、その内容を1枚の表に落とし込みます。おまとめの可否を判断するために必要な項目は5つです。
| 借入先 | 残高 | 借入利率(年) | 毎月の返済額 | 契約年月 |
| (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) |
| (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) |
| (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) | (記入欄) |
| 合計 | (合算) | (加重平均) | (合算) | ― |
この表の合計欄が、次の見出しで扱う総量規制の判定にそのまま使えます。残高の合算と、残高で加重平均した借入利率の2つが要になります。
借入利率が分からない契約があれば、その会社の会員ページか契約書面で確認しておきましょう。利率が空欄のままだと、まとめたあとの負担が軽くなるかどうかを判断できません。
出典:CIC『情報開示とは』、日本信用情報機構『本人による開示申し込み』、全国銀行協会『本人開示の手続き』
おまとめローンと総量規制の実務
総量規制は、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合に新たな借入れができなくなる仕組みです。おまとめローンを検討する人にとっては、どの借入先が数えられるのかが分かれ目になります。
ここで押さえておきたいのは2点です。借入先が貸金業者か銀行かで適用される法律が違うこと、そして貸金業者からの借入でも例外として認められる型が定められていることです。
貸金業者と銀行で適用される法律が違う
総量規制は貸金業法に置かれた規制です。金融庁は、この規制が適用されるのは貸金業者から個人が借入れを行う場合であり、銀行からの借入れや法人名義での借入れは対象外だと説明しています。
| 借入先 | 根拠となる法律 | 年収の3分の1の総量規制 |
| 貸金業者(消費者金融・信販会社・クレジットカードのキャッシング) | 貸金業法 | 適用される(除外・例外の定めあり) |
| 銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農協等 | 銀行法など | 貸金業法の総量規制は適用されない |
金融庁は、銀行のカードローンも一般の銀行等の借入れと同様に総量規制の対象とはならないとしています。ただしこれは法律の適用範囲の話であって、銀行が審査をしないという意味ではありません。
銀行にも各行の審査があり、保証会社の保証を受けられることが契約の条件になっている商品もあります。オリックス銀行おまとめローンも、新生フィナンシャル株式会社の保証を受けられることを申込条件に挙げています。
「除外」と「例外」の違い
総量規制の話には、似た言葉が2つ出てきます。除外と例外です。
除外は、そもそも残高の計算に入れない貸付けを指します。金融庁は住宅ローンや自動車ローンを総量規制の適用除外として挙げており、これらがあるために残高が年収の3分の1を超えていても総量規制には抵触しないと説明しています。
一方の例外は、残高の計算には入るものの、個人顧客の利益の保護に支障を生じないとして新たな契約が認められる型です。おまとめや借換えは、この例外のほうに位置づけられます。
例外貸付けの2つの型
例外の中身は、貸金業法施行規則に列挙されています。おまとめに直接かかわるのは第10条の23第1項第1号と、同項第1号の2の2つです。
| 型 | 条文 | 条文が定める主な要件(要約) |
| 負担が増えない借換え | 貸金業法施行規則 第10条の23第1項第1号 | 1か月の負担が現在の債務の1か月の負担を上回らない/将来支払う返済金額の合計額が現在の債務のそれを上回らない/新たな物的担保を供させない/保証の条件が保証人に不利にならない |
| 借入残高を段階的に減少させるための借換え | 貸金業法施行規則 第10条の23第1項第1号の2 | 弁済する債務のすべてが貸金業者等に対するもの/貸付けの利率が弁済する債務の利率(複数なら残高で加重平均した利率)を上回らない/定期の返済で残高が段階的に減少する見込み/第1号のイ・ハからヘまでの要件も満たす |
第1号は負担が増えないことを求める型で、第1号の2は貸金業者への債務に限ったうえで利率と残高の推移に条件を置く型です。前の見出しで作った記入表の合計欄は、どちらの判定にもそのまま使えます。
同項第3号には、配偶者と合算した額が2人分の基準額を超えない貸付けという型も置かれています。この型を使うには、契約について配偶者の同意が欠かせません。
条文上の要件を満たすかどうかを判断するのは貸金業者です。申込者側にできるのは、残高と利率と毎月の返済額を正確に把握して申告することにとどまります。
銀行のおまとめローンは総量規制の対象か
銀行が提供するおまとめローンは、貸金業法の総量規制の対象外です。オリックス銀行おまとめローンも銀行の商品にあたるため、この規制で残高を数えられることはありません。
ただし借りられる額に上限がないわけではありません。オリックス銀行おまとめローンの借入金額は50万円以上500万円以下と定められており、オリックス銀行カードローンおよび他金融機関ローンの合計額が限度になります。
つまり、まとめる対象の借入がなければその分だけ枠も存在しません。残高の合算額を先に出しておくべき理由は、ここにもあります。
出典:金融庁『貸金業法Q&A』、e-Gov法令検索『貸金業法施行規則』
おまとめローンの必要書類
おまとめローンの申し込みで用意するのは、本人確認書類と所得証明書類の2種類です。オリックス銀行おまとめローンでは、Step4の在籍確認が終わったあとに案内メールが届き、そのURLからアップロードして提出します。
提出のタイミングが審査の後半に来るぶん、書類の不備は手続き全体を止めます。先に手元をそろえておけば、案内が届いた日のうちに提出を終えられるでしょう。
本人確認書類として使えるもの
オリックス銀行おまとめローンが求めるのは、申込人本人の氏名・住所・生年月日の3項目が確認できる書類です。いずれも有効期限内、または現在有効なものに限られます。
| 書類 | 提出する面と注意点 |
| 運転免許証 | 表面は提出が求められる。変更事項(住所変更等)の記載があれば表面・裏面の両方。有効期限・公安委員会名称・公安印まで確認できる状態で |
| マイナンバーカード | 表面のみ。マイナンバーが記載された裏面は提出しない |
| 各種健康保険等の資格確認書 | 氏名・住所・生年月日が記載されているすべての券面。社会保険の資格確認書は表面・裏面の両方(裏面に現住所の記入があるものに限る) |
| パスポート | 顔写真のページと所持人記入欄のページ。2020年2月4日以降に申請されたパスポートは所持人記入欄がないため本人確認書類として使えない |
| 在留カード・特別永住者証明書 | 顔写真のあるものに限る。氏名・住所・生年月日が記載されているすべての券面を表面・裏面とも |
手元の書類がどれに当たるかは、申し込み前に確かめておきましょう。2020年2月4日以降に申請したパスポートは本人確認書類にならないため、パスポートしか持っていない人は別の書類を用意する必要があります。
所得証明書類が必要になる金額の線引き
オリックス銀行おまとめローンでは、原則として利用限度額が50万円超の場合に所得証明書類の提出が求められます。審査の結果、利用限度額が50万円以下でも提出を求められる場合があります。
借入金額の下限が50万円である以上、ほとんどの申し込みで所得証明書類の提出が視野に入ります。源泉徴収票などを早めに探しておくと安心です。
個人事業主や会社経営者は、源泉徴収票以外の書類を提出します。e-Taxを利用している場合は、追加で受信通知が必要になることがあります。
貸金業者から借りる場合の基準は、これとは別に法令で決まっています。金融庁は、1社から50万円を超えて借りるとき、または他社の借入と合わせて100万円を超えて借りるときに年収を証明する書類の提出が必要になると説明しています。
書類でつまずきやすいポイント
最初のつまずきどころは、申込入力と書類の記載のずれです。引っ越しや結婚のあとに書類を更新していないと、氏名や住所が食い違います。
2つめは資格確認書の書き直しです。住所を変更した場合は二重線で消して正しい現住所を記入する扱いですが、修正テープや修正液を使ったものは受け付けてもらえません。
3つめは提出後の扱いです。提出した書類は返却されないため、手元に残しておきたいものは先にコピーを取っておきましょう。
いずれも審査の可否とは別の話で、手続きが止まるかどうかの問題です。書類は在籍確認のあとに案内されるので、その間に準備を済ませておけば待ち時間を短くできます。
出典:オリックス銀行『おまとめローン 申込時に必要な書類』、金融庁『貸金業法Q&A』
おまとめローン審査の在籍確認
在籍確認は、申告した勤務先に本人が在籍しているかを金融機関が確かめる手続きです。方法は会社ごとに違い、公式サイトでの書きぶりもそろっていません。
ここでは各社が公式に示している内容だけを並べます。他社のまとめ記事ではなく、それぞれの公式ページに書かれていることを根拠にしてください。
オリックス銀行が公式に示す方法
オリックス銀行おまとめローンは、申し込みの流れのStep4で勤務先へ在籍確認を行うと明示しています。在籍確認が完了したあと、指定の連絡先に本人確認と申込内容確認の電話がかかる流れです。
つまりこの商品では、勤務先への在籍確認があることが公式に分かっています。電話がかかる前提で、申告する勤務先の情報を正確に入力しておきましょう。
会社名や部署名、電話番号を誤って入力すると、確認が取れずに手続きが止まります。代表番号と直通番号のどちらを書くべきか迷う場合は、自分につながる番号を選んでおくと確認が早く済みます。
各社が公式に示す在籍確認の方法
他の金融機関がどう書いているかも見ておきましょう。表にまとめたのは、各社の公式ページに書かれている内容だけです。
| 会社・商品 | 公式ページに書かれている在籍確認の扱い | 公式ページ |
| オリックス銀行おまとめローン | 申し込みの流れのStep4で勤務先へ在籍確認を行うと明示。完了後に指定の連絡先へ本人確認と申込内容確認の電話 | 申し込みの流れ |
| みずほ銀行カードローン | みずほ銀行、オリコまたはアイフルより申込内容の確認のため、本人や勤務先へ電話をする場合があると注記 | 商品ページ |
| 三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」 | 勤務先の確認や申込内容の確認のために、自宅および勤務先へ連絡する場合があるとFAQで説明 | よくあるご質問 |
| アイフル | 勤務先への在籍確認の電話は99.1%なしと表示。調査期間は2025年1月1日から2月28日、対象はWEBもしくは無人店舗で申し込んで契約した人 | 公式サイト |
| レイク | 勤務先への電話確認は行わず、在籍確認は申告内容や書類をもとに実施すると明示 | はじめての方へ |
並べてみると、書きぶりが3種類に分かれます。行うと明示する会社、場合があると留保する会社、電話以外の方法をとると示す会社です。
同じ「おまとめ」という言葉でも、商品ごとに扱いは変わります。申し込む商品の公式ページを読み、そこに書かれている方法を前提に準備してください。
なお、ここに挙げていない会社について在籍確認がないと判断するのは早計です。公式ページに記載が見当たらない場合は、その会社の窓口で確認するのが確実でしょう。
電話連絡の内容と準備
在籍確認の電話で確かめられるのは、申告した勤務先に本人が在籍しているという事実です。借入の内容が勤務先に伝えられるわけではありません。
準備としてできるのは3つあります。勤務先情報を申告どおり正確に入力すること、自分が電話に出やすい時間帯を把握しておくこと、取り次ぎの体制を確認しておくことです。
部署が分かれている会社では、代表番号にかかった電話が本人まで届かないこともあります。直通番号がある場合は、そちらを申告しておくと確認が短時間で終わります。
本人確認と申込内容確認の電話は、在籍確認が終わったあとに指定の連絡先へかかります。オリックス銀行おまとめローンは、この2つの電話を別の段階として説明しています。
出典:オリックス銀行『おまとめローン 申し込み手順・流れを確認』
おまとめローンの限度額と年収
おまとめローンの限度額は商品ごとに違い、上限の数字だけを見ても実際に借りられる額は決まりません。条件とセットで読む必要があります。
年収についても、公式に数値の要件が書かれている商品ばかりではありません。オリックス銀行おまとめローンの申込条件に、年収いくら以上という数値の定めは置かれていません。
限度額の上限は商品ごとに違う
オリックス銀行は、おまとめローンとカードローンという別々の商品を持っています。名前が似ているぶん取り違えやすいので、数字を並べて確認しておきましょう。
| 商品 | 借入金額・利用限度額 | 借入利率(年) | 追加の借り入れ | 公式ページ |
| オリックス銀行おまとめローン | 50万円以上500万円以下(1円単位)。オリックス銀行カードローンおよび他金融機関ローンの合計額を限度 | 年4.5%~14.8% | できない(極度方式のローンではない返済専用ローン) | おまとめローン |
| オリックス銀行カードローン(別商品) | 最高800万円 | 年1.7%~14.8% | できる | カードローン |
おまとめローン側の上限は500万円ですが、これは無条件の枠ではありません。オリックス銀行カードローンおよび他金融機関ローンの合計額が限度になるため、実際に借りられるのはまとめる対象の残高を合算した範囲にとどまります。
下限が50万円である点も見落とされがちです。まとめたい残高の合計が50万円に届かない場合、この商品の対象からは外れます。
金利の水準そのものは、別の記事で扱う論点です。ここでは商品の性格が違うことと、数字を取り違えないことだけ押さえておいてください。
公式に年収の数値要件が書かれているか
オリックス銀行おまとめローンの申込条件は4つです。申込時の年齢が満20歳以上69歳未満であること、原則として毎月安定した収入があること(専業主婦(主夫)の方は除く)、日本国内に在住していること、新生フィナンシャル株式会社の保証が受けられることの4点です。
外国籍の場合は、永住者または特別永住者であることが条件に加わります。この4つの中に、年収いくら以上という数値の要件はありません。
そのため「年収◯◯万円が目安」といった数字を持ち出して自己判断するのは、公式の根拠がない話になります。書かれているのは収入の安定性であって、金額の下限ではありません。
収入条件の括弧書きは、申し込みの流れのページに置かれています。商品トップの申込条件欄には出てこないため、厳しいほうの記載を前提に考えてください。
まとめられる借入の範囲
資金の使いみちは、申込者本人に対する無担保個人向けローンの借りかえおよびおまとめと定められています。対象は銀行・信用金庫・信用組合・労働金庫・農業協同組合・信販会社・カード会社・消費者金融会社等のローンで、事業性資金は除かれます。
クレジットカードのリボルビング払いの利用分も対象に含まれます。一方で、株式会社ドコモ・ファイナンスの個人向け無担保ローンは借りかえの対象外です。
返済は元利定額返済方式で、完済まで返済額が変わりません。返済回数は最大120回まで、借り入れ期間は最長10年、返済額は月々6,000円からで、実際の金額は相談のうえ決まります。
複数の借入のうち一部だけをまとめることもできます。全部をまとめなければならない商品ではないと、公式のよくある質問で明示されています。
オリックス銀行おまとめローンの概要
ここまで例に挙げてきたオリックス銀行おまとめローンの条件を、1か所にまとめます。数字は公式ページの記載に沿ったものです。
スペック表
| 項目 | 内容 |
| 商品名 | オリックス銀行おまとめローン |
| 借入利率(年) | 年4.5%~14.8% |
| 借入金額 | 50万円以上500万円以下(1円単位)。オリックス銀行カードローンおよび他金融機関ローンの合計額を限度 |
| 契約期間 | 貸出期間最長10年(原則月額返済120回以内で完済となる約定返済金額を設定) |
| 返済回数 | 最大120回まで |
| 返済額 | 月々6,000円から(相談のうえ決定) |
| 返済方式 | 元利定額返済方式 |
| 返済方法 | 口座引落・ATM返済・振込返済から選択(提携ATM手数料0円) |
| 追加の借り入れ | できない(極度方式のローンではない) |
| 担保・保証人 | 不要 |
| 保証料・手数料 | 不要 |
| 口座開設 | 不要 |
| 保証会社 | 新生フィナンシャル株式会社 |
| 遅延損害金 | 借入残高に対し借入利率+年2.1% |
担保・保証人・保証料・手数料・口座開設がいずれも不要で、申し込みから利用までがウェブで完結する設計です。借り入れは契約時の1回のみで、2回目以降の再借り入れはできません。
同行のカードローンとの併用もできません。返済専用のローンという位置づけが、この2点に表れています。
こんな人に向く商品
向いているのは、複数の借入を1本にまとめて返済回数を長めに設定し、毎月の負担を平準化したい人です。返済が月1回になるため、期日と金額の管理も単純になります。
返済方法を口座引落・ATM返済・振込返済から選べる点も、生活の組み立てに合わせやすい要素でしょう。ATM返済を選んでも提携ATMの利用手数料はかかりません。
逆に、まとめたあとも追加で借りる前提でいる人には合いません。契約時の1回で借り入れが終わる商品なので、別の枠が必要なら設計から見直すことになります。
なお、返済期間を延ばせば毎月の負担は下がる一方、契約内容によっては返済総額が減らない場合があると公式も注記しています。回数を決める前に総額を試算しておきましょう。
申し込みの窓口
新規の申し込みはウェブから行います。オリックス銀行のカードローンを契約中の人は、会員向けサイトの「おまとめローン申し込み」から進む形です。
申し込み前の相談窓口も用意されています。おまとめローンデスクの受付時間は9時から18時までで、土日祝および12月31日から1月3日は休みです。
商品の詳細と申し込みは公式サイトで確認できます。オリックス銀行おまとめローンの公式サイトはこちらから、商品説明書と返済シミュレーションにたどり着けます。
会社の属性についても触れておきましょう。オリックス銀行株式会社は2026年8月に大和証券グループである株式会社大和ネクスト銀行の傘下に入りました。
同社は、オリックス株式会社との間に現在は資本関係がないと公式サイトに掲示しています。商号は一定期間そのまま使う予定だとも添えられています。
おまとめローン審査のよくある質問
おまとめローンはいくらまでまとめられる?
商品ごとに上限が決まっています。オリックス銀行おまとめローンの借入金額は50万円以上500万円以下で、オリックス銀行カードローンおよび他金融機関ローンの合計額が限度です。
おまとめローンの審査には何日かかる?
オリックス銀行おまとめローンの公式サイトに所要日数の記載はありません。申し込みの翌営業日以降にメールが送られ、そこから審査、在籍確認、書類提出、振込と段階を踏む流れです。
在籍確認の方法は電話だけ?
会社によって異なります。オリックス銀行おまとめローンは勤務先へ在籍確認を行うと公式に明示しており、レイクは勤務先への電話確認を行わず申告内容や書類をもとに実施すると示しています。
所得証明書類はいくらから必要?
オリックス銀行おまとめローンでは、原則として利用限度額が50万円超の場合に提出が求められます。審査の結果、50万円以下でも提出をお願いする場合があるとされています。
銀行のおまとめローンも総量規制の対象?
対象外です。金融庁は、総量規制が適用されるのは貸金業者から個人が借入れを行う場合で、銀行からの借入れは対象外だと説明しています。
おまとめローンで追加の借り入れはできる?
オリックス銀行おまとめローンではできません。極度方式のローンではなく、借り入れは契約時の1回のみで2回目以降の再借り入れはできない返済専用ローンです。
申込前に自分の信用情報は確認できる?
できます。CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの3機関がそれぞれ本人開示の窓口を用意しており、手数料はCICのインターネット開示が500円、JICCのスマホアプリが700円、全国銀行個人信用情報センターのインターネット開示が800円です。
他社借入の件数は正確に申告する必要がある?
あります。金融機関は指定信用情報機関に登録された情報を照会できるため、申告と実態がずれれば確認の手間が増えます。開示報告書で件数と残高を先に突き合わせておきましょう。
専業主婦(主夫)でも申し込める?
申込条件から除かれています。オリックス銀行おまとめローンは、原則として毎月安定した収入があることという条件に「専業主婦(主夫)の方は除く」という括弧書きが付いています。
クレジットカードのリボ残高もまとめられる?
対象に含まれます。オリックス銀行おまとめローンは、クレジットカードのリボルビング払いの利用分も対象になると公式に示しています。ただし株式会社ドコモ・ファイナンスの個人向け無担保ローンは対象外です。
出典:オリックス銀行『おまとめローン(借り入れを一本化)』、金融庁『貸金業法Q&A』
まとめ
おまとめローンの審査で確認されるのは、申告した内容が書類と信用情報、そして勤務先への在籍確認で裏づけられるかどうかです。申し込む前にできる準備は3つあります。
1つめは信用情報の開示です。CIC・JICC・全国銀行個人信用情報センターの3機関に本人開示を申し込めば、契約件数と残高、入金状況を自分の目で確認できるでしょう。
2つめは借入の棚卸しでしょう。借入先・残高・借入利率・毎月の返済額・契約年月を1枚の表に落とし込むと、総量規制の例外に当たるかどうかの判定材料がそろいます。
3つめは必要書類の準備でしょう。本人確認書類は氏名・住所・生年月日の3項目が一致しているかを事前に確かめ、所得証明書類も早めに探しておくと手続きが止まりません。
総量規制は借入先が貸金業者か銀行かで扱いが変わります。銀行のおまとめローンは貸金業法の総量規制の対象外ですが、各行の審査と保証会社の保証という条件は残ります。
在籍確認についても、公式ページの書きぶりは会社ごとに違います。オリックス銀行おまとめローンは勤務先へ在籍確認を行うと明示しているので、申告する勤務先の情報を正確に入力してから申し込んでください。



