クレジットカードの海外手数料はどれが安い?|比較表と為替レートの仕組み

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海外でクレジットカードを使うと、国際ブランドの基準レートにカード会社の海外事務手数料が上乗せされます。料率は主に1.60%から3.85%で、10万円の利用なら2,250円の差になります。

2026年10月22日時点で公式で確認した19枚では、JCBカードWとイオンカードセレクトの1.60%が低い水準です。三菱UFJカードのVisa・Mastercardとau PAYカードは、2026年11月に4.50%へ上がります。

カード別の比較表と改定の年表に加え、DCCや海外キャッシングのコストも分かります。

3行要約

①公式で確認できた19枚の海外事務手数料は主に1.60%〜3.85%の幅
②JCBカードWとイオンカードセレクトの1.60%が低い水準
③三菱UFJカードとau PAYカードは2026年11月から4%台に改定

目次

クレジットカードの海外手数料の比較表

クレジットカードの海外手数料は、国際ブランドの基準レートにカード会社の海外事務手数料を足して決まります。2026年10月22日時点で公式サイトを確認できた19枚の料率は、主に1.60%〜3.85%の範囲に分かれています。

同じ10万円を海外で使っても、料率1.60%なら手数料は1,600円、3.85%なら3,850円です。この2,250円の差は、カード会社が決める料率の違いから生まれます。

主要カードの海外事務手数料一覧

各社の公式サイト・会員向けのお知らせ・よくある質問に書かれた料率を一覧にしました。同じカードでも国際ブランドで料率が変わるものは、ブランド別の内訳を並べています。

カード名海外事務手数料(税込)国際ブランド別の内訳改定の予定公式サイト
三井住友カード(NL)3.63%Visa・Mastercardとも3.63%なし三井住友カード(NL)
Oliveフレキシブルペイ3.63%クレジット・デビット・ポイント払いの3モード共通なしOliveフレキシブルペイ
JCBカードW1.60%JCBなしJCBカードW
楽天カード3.63%Visa・Mastercard・JCB・American Express共通なし楽天カード
イオンカードセレクト1.60%イオンマークのカード共通なしイオンカードセレクト
エポスカード3.85%解約・取消の場合も3.85%がかかるなしエポスカード
リクルートカード1.60%〜3.85%Visa・Mastercard 3.85%/JCB 1.60%リクルートカード公式サイトに告知なしリクルートカード
ビューカード スタンダード1.60%〜3.85%Visa・Mastercard 3.85%/JCB 1.60%なしビューカード スタンダード
ライフカード/学生専用ライフカード3.85%Visa・Mastercard・JCB共通なしライフカード
三菱UFJカード2.00%〜3.85%Visa・Mastercard 3.85%/JCB 2.04%/American Express 2.00%2026年11月16日利用分から4.30%〜4.50%三菱UFJカード
PayPayカード3.85%Visa・Mastercard・JCB共通なしPayPayカード
dカード3.85%2025年12月1日の改定後の料率なしdカード
セゾンカードインターナショナル3.85%Visa・Mastercard・JCB・American Express共通なしセゾンカードインターナショナル
アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード3.5%外貨取扱手数料なしアメリカン・エキスプレス・グリーン・カード
ダイナースクラブカード2.00%Mastercardのコンパニオンカードは3.63%なしダイナースクラブカード
JALカード1.60%〜3.63%Visa・Mastercard 3.63%/JCB 1.60%/ダイナース 2.0%なしJALカード
au PAYカード3.85%Visa・Mastercard2026年11月20日処理分から4.50%au PAYカード
Orico Card THE POINT1.60%〜3.85%Mastercard・Visa 3.85%/JCB 1.60%なしOrico Card THE POINT
エムアイカード0.25%〜3.85%Visa 3.85%/American Express 0.25%American Expressは2026年12月10日処理分から3.85%エムアイカード

※記載のスペック情報は2026年10月22日時点の情報です。改定の予定は各社のお知らせに書かれた適用開始日で、利用日ではなく売上データの処理日などで決まる場合があります。

表の19枚のうち、エムアイカードのAmerican Express(2026年12月9日処理分までは0.25%)を除くと、料率は1.60%〜3.85%の範囲です。デビットカードとプリペイドカードは、「デビット・プリペイドとの手数料の違い」で比べています。

表の各カードの出典は「海外手数料が安いクレジットカード」の各見出しに載せました。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、JCB『海外でJCBカードを利用した場合の換算日・換算レートを教えてほしい。』、ソニー銀行『海外利用時の手数料|Sony Bank WALLET』

国際ブランドで料率が変わるカード

カード会社によっては、同じカードでもVisa・MastercardとJCB・American Expressで料率が分かれます。JCBやAmerican Expressでは、国際ブランド側が定める料率にカード会社の料率を足す会社があるためです。

カード名Visa・MastercardJCBAmerican Express
三菱UFJカード(2026年11月15日利用分まで)3.85%2.04%2.00%
三菱UFJカード(2026年11月16日利用分から)4.50%4.34%4.30%
リクルートカード3.85%1.60%取り扱いなし
ビューカード スタンダード3.85%1.60%取り扱いなし
Orico Card THE POINT3.85%1.60%取り扱いなし

三菱UFJカードの改定後のJCBは、JCBが定める1.60%と三菱UFJニコスの2.74%の合計です。American Expressは、American Expressが定める2.00%と同社の2.30%を合わせた料率になります。

改定前は、JCBを選ぶとVisa・Mastercardより1.81ポイント低い料率でした。改定後の差は、JCBで0.16ポイント、American Expressで0.20ポイントです。

NICOSカードの会員は、2026年11月6日の利用分から新しい料率です。適用開始日より前の利用分でも、売上データの受信日などによって新しい料率になる場合があります。

出典:三菱UFJニコス『外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ』、ビューカード『海外でビューカードを利用した場合の換算レートについて教えてください』、オリコ『外貨でのクレジットカードご利用における海外事務処理費用改定のお知らせ』

10万円使ったときの手数料の差

海外事務手数料は、日本円に換算した金額に料率を掛けて計算します。海外で10万円分を使った場合の手数料を料率ごとに並べると、次のとおりです。

海外事務手数料の料率該当する主なカード10万円あたりの手数料
1.60%JCBカードW、イオンカードセレクト1,600円
2.00%ダイナースクラブカード2,000円
3.5%アメリカン・エキスプレス・グリーン・カード3,500円
3.63%三井住友カード(NL)、楽天カード3,630円
3.85%エポスカード、PayPayカード、dカード3,850円
4.50%2026年11月以降の三菱UFJカード(Visa・Mastercard)、au PAYカード4,500円

年間30万円を海外で使う場合、1.60%なら4,800円、3.85%なら11,550円です。料率の差は利用額に比例して広がるので、渡航の回数が多い人ほど差が大きくなります。

表の金額は為替レートの変動を含まない計算上の値です。実際の請求額は、基準レートで円に換算した金額に手数料を足した額になります。

海外事務手数料の改定年表

2024年から2026年にかけて、多くのカード会社が海外事務手数料を引き上げました。2.20%前後から3.63%〜3.85%への改定が中心です。

適用開始カード改定前改定後
2024年6月20日処理分au PAYカード1.70%3.85%
2024年8月13日請求分三菱UFJカード(Visa・Mastercard)2.20%3.85%
2024年11月1日到着分三井住友カード(NL)、Oliveフレキシブルペイ2.20%3.63%
2024年12月1日利用分ライフカード2.20%3.85%
2024年12月4日処理分セゾンカード(Visa・Mastercard)2.20%3.85%
2024年12月11日処理分オリコ(Mastercard・Visa)2.20%3.85%
2025年3月1日楽天カード2.20%3.63%
2025年3月10日到着分PayPayカード2.20%(JCBは1.60%)3.85%
2025年11月6日処理分エムアイカード(Visa)2.00%3.85%
2025年12月1日到着分dカード2.20%3.85%
2025年12月1日処理分ダイナースクラブカード1.30%2.00%
2026年11月16日利用分三菱UFJカード(Visa・Mastercard)3.85%4.50%
2026年11月20日処理分au PAYカード3.85%4.50%
2026年12月10日処理分エムアイカード(American Express)0.25%3.85%

オリコはJCBの料率を1.60%のまま据え置きました。改定の多くは利用日ではなく、売上データの到着日や処理日を基準に切り替わります。

出典:セゾンカード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のお知らせ』、au PAY カード『外貨でのショッピング利用時における事務処理手数料改定のお知らせ』、三菱UFJニコス『外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ(2024年2月29日)』

海外手数料の仕組みと計算方法

海外でカードを使ったときの請求額は、国際ブランドが決める基準レートと、カード会社が決める海外事務手数料の2つで決まります。日本で円のまま使う場合には、この2つは関係しません。

基準レートと海外事務手数料の関係

基準レートは、Visa・Mastercard・JCBといった国際ブランドが、外貨を円に換算するときに使うレートです。ここに、カード会社が海外取引の事務処理費用として定めた料率が加わります。

三井住友カードは海外事務処理手数料を「外貨によるカード決済が行われた際、海外取引に関する事務処理費用として弊社が設定する手数料」と説明しています。手数料がかかるのは外貨で決済した取引という点を押さえておきましょう。

カード会社によって呼び方は違い、「事務処理経費」「外貨取扱手数料」「事務処理費用」などの名称が使われています。中身はどれも、外貨の利用分に上乗せされる手数料です。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

海外手数料の計算式

手数料の計算式は「外貨の利用額×基準レート×海外事務手数料の料率」です。三井住友カードは、100ドルを1ドル150円で換算した例を次のように示しています。

  • 改定前:100ドル×150円×2.20%=330円、請求額15,330円
  • 改定後:100ドル×150円×3.63%=544円、請求額15,544円

同じ100ドル・1ドル150円の条件で、アメリカン・エキスプレスは外貨取扱手数料3.5%で525円、請求額15,525円という例を出しています。料率が0.13ポイント違うだけで、100ドルあたり約19円の差が出ます。

計算の起点は外貨の金額ではなく、円に換算した後の金額です。15,000円に料率を掛けると覚えておくと、明細の金額を自分で確かめられます。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、アメリカン・エキスプレス『外貨取扱手数料』

換算日がずれると請求額が変わる理由

円への換算は、カードを使った日のレートでは行われません。JCBは、海外の加盟店への支払い処理を行った日を換算日とし、通常は利用日から約3〜10日後になると案内しています。

エポスカードは、売上データがVisaの決済センターに到着した時点の為替レートで換算します。利用日から換算日までの間に円安が進めば請求額は増え、円高が進めば減ります。

出典:JCB『海外でJCBカードを利用した場合の換算日・換算レートを教えてほしい。』、エポスカード『海外でカードを利用した場合、手数料はかかりますか?』

国内で払っても海外扱いになる決済

日本にいても、海外の事業者が運営するサービスで外貨の決済になれば、海外事務手数料の対象です。三井住友カードは「日本語表記のインターネットサイトや通信販売などであっても、外貨でのお取引となる場合があります」と注意を出しています。

画面が日本語でも、請求の通貨が外貨なら手数料がかかります。エポスカードで国内のサイトでも海外扱いになる事例は、エポスカードの海外事務手数料の解説記事にまとめています。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』

クレジットカードの為替レート比較

カード同士の為替レートを比べるときは、国際ブランドの基準レートと、カード会社の料率を分けて見るのが近道です。同じブランドのカードなら、基準レートの部分は共通になります。

国際ブランドごとの基準レートの公表先

三菱UFJカードは、基準レートは国際ブランドごとに異なり、Visa・Mastercard・JCBは公式サイト上で確認できると説明しています。American Expressは基準レートを公表していません。

JCBはよくある質問のページから、最新の基準レートを確認できるページへ案内しています。実際に適用された換算日と換算レートは、会員向けサービス「MyJCB」か「カードご利用代金明細書」で確認できます。

出典:三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』、JCB『海外でJCBカードを利用した場合の換算日・換算レートを教えてほしい。』

明細で換算レートを確かめる方法

dカードは、各国際ブランドが適用した円換算レートに当社所定の割合をプラスしたレートで換算すると説明しています。三菱UFJニコスも、適用レートに事務処理コストを加算したレートで円に換算します。

確かめるときは、明細の換算レートを基準レートで割ってください。1.0385に近ければ3.85%、1.0363に近ければ3.63%が上乗せされていると分かります。

出典:dカード『海外で利用した際の換算レート・手数料について教えてください。』、三菱UFJニコス『海外で利用したときの換算レートを教えてほしい。』

カード選びで差がつくのは料率

基準レートは国際ブランドが決めるため、同じブランドのカードを選ぶ限り、カード会社による違いは出ません。カード会社ごとに差がつくのは、上乗せされる料率の部分です。

VisaとMastercardのどちらを選ぶかで迷う場合は、VisaとMastercardの違いの解説記事で使える地域や特徴を比べています。

海外手数料が安いクレジットカード

ここからは、比較表に載せた19枚を料率の帯ごとに紹介します。料率の低いJCB系・イオン系から順に並べています。

料率1.60%〜2.00%のカード

JCBカードWは、JCBが定める基準レートに1.6%を加えた換算レートで円に換算します。年会費は永年無料で、18〜39歳が申し込めるカードです。

イオンカードセレクトなどイオンマークのカードは、国際ブランドの決済センターで事務処理が行われた時点の交換レートに、1.60%を加えて請求します。

ダイナースクラブカードは、2025年12月1日の売上データ処理分から2.00%です。ただし、Mastercardで発行されるコンパニオンカードは3.63%と別の料率になります。

出典:JCB『海外でJCBカードを利用した場合の換算日・換算レートを教えてほしい。』、イオンカード『海外でカードを利用したときの為替レートを教えてください。』、ダイナースクラブ『外貨でのショッピング利用金額の換算レートに加算する料率の改定について』

アメックスとJALカードの料率

アメリカン・エキスプレス・グリーン・カードの外貨取扱手数料は3.5%です。アメリカン・エキスプレスは円換算を利用日ではなく処理日に行うと案内しています。

JALカードは、提携するカード会社で換算方法が変わります。JAL・JCBカードなどはJCBの基準レートに1.60%(非課税)、JALダイナースカードは2.0%(非課税)を加えた換算レートです。

JAL・Visaカード、JAL・Mastercardは三菱UFJニコスが定めた事務手数料を加算し、料率は3.63%(税込)です。

出典:アメリカン・エキスプレス『外貨取扱手数料』、JALカード『海外でのご利用について(ご請求について)』、三菱UFJニコス『海外で利用したときの換算レートを教えてほしい。』

料率3.63%のカード

三井住友カード(NL)は、Visa・Mastercardとも海外事務処理手数料が3.63%です。2024年11月1日以降に三井住友カードへ到着した売上から、この料率が適用されています。

Oliveフレキシブルペイは、クレジットモード・デビットモード・ポイント払いモードの3つとも3.63%です。改定前はモードごとに2.20%・3.05%・4.07%と分かれていました。

楽天カードは、Visa・Mastercard・JCB・American Expressの4ブランドとも3.63%です。2025年3月1日から、それまでの2.20%から引き上げられました。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、『外貨でのご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、楽天カード『海外決済の適用レート・手数料の確認』

エポスカード・ライフカード・ビューカードの料率

エポスカードは、Visaが指定する為替レートに事務処理費として3.85%を加え、解約や取消の場合でも3.85%がかかります。海外での使い方はエポスカードの海外事務手数料と使い方の記事で扱っています。

ライフカードは2024年12月1日の利用分から、Visa・Mastercard・JCBとも3.85%です。カードの特徴はライフカードの特徴の記事にまとめています。

ビューカードはVisa・Mastercardが3.85%、JCBが1.60%です。ブランド選びの詳細はビューカードの海外事務手数料の記事を参照してください。

出典:エポスカード『海外でカードを利用した場合、手数料はかかりますか?』、ライフカード『海外ショッピングに関わる事務処理手数料の改定について』、ビューカード『海外でビューカードを利用した場合の換算レートについて教えてください』

リクルートカードの料率

リクルートカードは国際ブランドで発行会社が分かれ、Mastercard・Visaは三菱UFJニコス、JCBはジェーシービーが発行しています。料率もVisa・Mastercardが3.85%、JCBが1.60%と違います。

三菱UFJニコスの2026年11月の改定は、同社とフランチャイジー各社の発行カードが対象で、一部のカードは対象外です。リクルートカードの公式サイトには、2026年10月22日時点で料率改定の告知が出ていません。

ブランド別の手数料と海外キャッシングは、リクルートカードの海外での手数料の記事を参照してください。

出典:リクルートカード『カードの機能』、三菱UFJニコス『海外で利用したときの換算レートを教えてほしい。』、『外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ』

PayPayカード・dカード・セゾンカードの料率

PayPayカードは、2025年3月10日以降の売上到着分からVisa・Mastercard・JCBとも3.85%です。改定前はJCBだけ1.60%でしたが、3ブランドの料率がそろいました。

dカードは、2025年12月1日に2.20%から3.85%へ改定しました。

セゾンカードインターナショナルなどセゾンカードの発行カードは、Visa・Mastercard・JCB・American Expressとも3.85%です。

JCBはJCBが定める1.6%と同社の2.25%、American Expressは同ブランドが定める0.25%と同社の3.60%の合計です。

出典:PayPayカード『海外取引事務処理手数料の改定について』、dカード『「海外でのご利用に伴う事務処理手数料」改定のお知らせ』、セゾンカード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のお知らせ』

au PAYカード・オリコ・エムアイカードの料率

au PAYカードのVisa・Mastercardは現在3.85%で、2026年11月20日以降に処理された売上から4.50%に上がります。au PAYゴールドカードも同じ改定の対象です。

オリコが発行するカードは、Mastercard・Visaが3.85%、JCBが1.60%です。Orico Card THE POINTもこの料率が適用されます。

エムアイカードのVisaは、2025年11月6日以降の処理分から3.85%です。American Expressは改定前0.25%で、2026年12月10日以降の処理分から3.85%になります。

出典:au PAY カード『各種手数料の改定に関するご案内』、オリコ『外貨でのクレジットカードご利用における海外事務処理費用改定のお知らせ』、エムアイカード『アメリカン・エキスプレスブランドカードによる外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理経費の改定について』

海外利用分が戻る学生向けカード

学生専用ライフカードは海外事務手数料が3.85%ですが、海外の利用総額の4%をキャッシュバックする学生向けの特典があります。事前のエントリーが必要で、対象は在学期間中に限られます。

手数料との差し引きや対象の条件は、学生専用ライフカードの評判の記事で解説しています。

出典:ライフカード『学生専用ライフカード』

DCCで円払いを選んだときのコスト

海外の店頭やネット決済では、日本円で払うか現地通貨で払うかを聞かれる場合があります。日本円を選ぶ仕組みはDCCと呼ばれ、為替レートにコストが上乗せされる例が多いと三菱UFJカードは説明しています。

DCCの仕組みと上乗せされるレート

DCCで日本円を選ぶと、その場で円の金額が確定します。一方で、為替レートに上乗せされたコストが含まれるケースが多く、通常のカード会社の換算レートより割高になる傾向があります。

三菱UFJカードは、迷う場合は原則として現地通貨を選ぶよう案内しています。円の金額がその場で分かることと、総額が安いことは別の話だと考えてください。

出典:三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

DCCの選択画面が出る場面

選択を求められるのは、海外の店舗の決済端末と、オンラインの決済画面です。三菱UFJカードは、支払い時に「日本円に換算しますか」「現地通貨で支払いますか」と尋ねられる場合があると説明しています。

海外のネット通販で円表示の金額が出たときも、同じ確認が必要でしょう。決済通貨を現地通貨のままにして進めると、カード会社の換算レートで計算されます。

デビットカードで海外ATMを使う場面の通貨選択は、デビットカードの海外手数料を比較した記事を参照してください。

円建てで決済された後の扱い

各社が定める海外事務手数料は、外貨で決済した取引にかかる手数料です。DCCで日本円を選んだ場合のコストは、カード会社の手数料ではなく、店頭側で示されたレートに含まれます。

そのため、帰国後の明細では手数料の行が見えなくても、購入時の円の金額にコストが入っている場合があります。レシートの通貨と金額を明細と照らし合わせておきましょう。

出典:三井住友カード『外貨でのショッピングご利用に伴う海外事務処理手数料改定のご案内』、三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

海外キャッシングの利息と手数料

海外のATMで現地通貨を引き出す海外キャッシングは、ショッピングと手数料の構造が違います。下の表のカードでは、海外事務手数料がかからない代わりに、ATM利用料と利息がかかります。

海外キャッシングの利息とATM利用料

海外キャッシングに海外事務手数料がかかるかどうかを、各社の公式の案内でまとめました。

カード名海外キャッシングの海外事務手数料公式の案内
三井住友カード(NL)かからない海外キャッシュサービスについては海外事務処理手数料がかからない
エポスカードかからない海外ATMでのキャッシングは海外事務処理費が発生しない
ライフカードかからないキャッシングの場合、事務処理手数料はかからない
オリコ発行のカードかからない海外キャッシュサービスは海外事務処理手数料がかからない
PayPayカード対象外海外取引事務処理手数料はキャッシングサービスが対象外

楽天カードの海外キャッシングは、ATM手数料と利息がかかります。ATM手数料は借入金額が1万円以下で110円、1万円超で220円で、融資利率は実質年率18.0%です。

三井住友カードの海外キャッシュサービスの利率などの条件は、三井住友カード公式サイトにてご確認ください。

出典:楽天カード『海外キャッシング』、エポスカード『海外でカードを利用した場合、手数料はかかりますか?』、オリコ『外貨でのクレジットカードご利用における海外事務処理費用改定のお知らせ』

日割りで増える利息の計算例

楽天カードは、海外キャッシングの返済方式を1回払いとし、利息は利用日の翌日から返済日までを日割りで計算します。返済日までの日数が長いほど利息は増えます。

  1. 借りた金額に実質年率を掛ける(10万円×18.0%=18,000円)
  2. 365日で割って1日あたりの利息を出す(18,000円÷365日=約49円)
  3. 借りていた日数を掛ける(30日なら約1,479円)

JCBの海外キャッシング1回払いも、利用日の翌日から支払い日までの日数で手数料を計算します。エポスカードで返済を早める操作の手順は、エポスカードの海外での使い方の記事にまとめています。

出典:楽天カード『海外キャッシング』、JCB『海外キャッシング1回払い(海外キャッシングサービス)』

空港の両替との比べ方

JCBは、海外ATMで現地通貨を引き出す場合、両替手数料より海外キャッシングの手数料の方が安くなる場合もあると案内しています。三菱UFJカードも、両替所では為替レートに2〜4%程度のコストが含まれるケースがあると説明しています。

比べるときは、両替のレートに含まれるコストと、ATM利用料・日割りの利息の合計を並べてください。短期間で返済できるなら、利息の負担は小さく抑えられます。

出典:JCB『海外キャッシング1回払い(海外キャッシングサービス)』、三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

デビット・プリペイドとの手数料の違い

海外で使えるカードは、クレジットカードだけではありません。デビットカードとプリペイドカードも、海外の利用分に手数料がかかります。

クレジット・デビット・プリペイドの比較表

種類本記事で確認した例海外事務手数料支払いのタイミング
クレジットカード本記事の19枚主に1.60%〜3.85%後日まとめて請求
デビットカードSony Bank WALLET1.79%(対象外貨の外貨口座の残高から払う場合はなし)利用と同時に口座から引き落とし
デビットカードOliveフレキシブルペイ(デビットモード)3.63%利用と同時に口座から引き落とし
プリペイドカードバンドルカード日本円以外の支払いで4.5%チャージ残高から支払い
プリペイドカードIDAREランクに応じて無料〜3.0%チャージ残高から支払い

三菱UFJカードは、デビットカードは支払いと同時に口座やチャージ残高から引き落とされ、残高の範囲内でしか使えないと説明しています。後から想定外の請求が届かない一方、ホテルなどのデポジットに対応しないカードもあります。

出典:ソニー銀行『海外利用時の手数料|Sony Bank WALLET』、バンドルカード『海外事務手数料について教えて。』、IDARE『IDAREランクとは?残高に応じて特典が変わる仕組みを解説』

銀行のデビットカードの料率

Sony Bank WALLETは、外貨口座を開設していない場合、Visaの指定レートで円換算した金額に事務処理経費1.79%を加えて引き落とします。

銀行ごとのデビットカードの料率はデビットカードの海外手数料の比較記事、外貨口座との連動はソニーバンクウォレットの海外手数料の記事で扱っています。

出典:ソニー銀行『海外利用時の手数料|Sony Bank WALLET』

プリペイドカードの海外手数料

バンドルカードは、日本円で払う一部の海外加盟店でも3.0%の海外事務手数料がかかります。円で払っても手数料が発生する加盟店がある点は、クレジットカードと異なる仕組みです。

海外での使い方はバンドルカードの海外利用の記事、前月の平均残高で決まるランクの条件はIDAREの海外利用の記事にまとめています。

出典:バンドルカード『海外事務手数料について教えて。』、IDARE『IDAREランクとは?残高に応じて特典が変わる仕組みを解説』

海外手数料を抑える使い方

料率の低いカードを選ぶほかにも、還元率との差し引きやブランドの組み合わせで、海外での負担は変わります。

基本還元率で手数料を取り返せる範囲

海外で10万円を使った場合の手数料と、基本還元率で付くポイントを並べました。キャンペーンの上乗せは含めず、基本還元率を海外の利用分にもそのまま当てはめた計算値です。

カード名海外事務手数料(10万円)基本還元率で付くポイント差し引きの負担
リクルートカード(JCB)1.60%(1,600円)1.2%(1,200円分)400円
JCBカードW1.60%(1,600円)1.0%(1,000円分)600円
楽天カード3.63%(3,630円)100円につき1ポイント(1,000円分)2,630円
リクルートカード(Visa・Mastercard)3.85%(3,850円)1.2%(1,200円分)2,650円

※1ポイント1円相当として計算しています。ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。※記載のスペック情報は2026年10月22日時点の情報です。

表の4枚では、基本還元率だけで海外事務手数料を上回るカードはありません。料率が低いJCBブランドのカードほど、差し引きの負担は小さくなります。

出典:リクルートカード『カードの機能』、JCB『JCB カード W』、楽天カード『クレジットカードのお申し込み』

2枚目は別の国際ブランドで持つ

三菱UFJカードは、通信障害や国際ブランドの違いで使えない場面に備え、国際ブランドの異なるカードを複数枚用意しておくことを勧めています。

料率の面では、JCBの1.60%のカードと、使える店の多いVisa・Mastercardのカードを組み合わせる方法があります。JCBが使える店はJCB、使えない店はVisa・Mastercardと使い分けると、料率の低い方で払う回数を増やせます。

出典:三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

海外旅行の前に確認すること

出発前に確かめておきたいのは、利用枠の残り、暗証番号、海外での利用制限の3点です。暗証番号は海外ATMのキャッシングで必要で、楽天カードは複数回間違えると、キャッシングの利用を最大1日停止する場合があるとしています。

PayPayカードには「あんしん利用制限」があり、設定と解除は会員メニューから手続きできます。海外で使う予定があるなら、出発前に設定を見直してください。

海外旅行保険の補償額や付帯条件は、学生の留学向けは学生の海外旅行・留学向けカードの記事など、各カードの解説記事で扱っています。

出典:楽天カード『海外キャッシング』、PayPayカード『海外でのご利用について』

海外手数料のよくある質問

海外手数料が無料のカードはある?

今回確認した19枚のクレジットカードに、海外事務手数料が無料のカードはありませんでした。無料にできるのは、IDAREのプラチナランクなど一部のプリペイドカードです。

Sony Bank WALLETも、対象外貨の外貨口座の残高から払うショッピングには、事務処理経費がかかりません。外貨を買うときに、ソニー銀行の為替コストがかかります。

出典:IDARE『IDAREランクとは?残高に応じて特典が変わる仕組みを解説』、ソニー銀行『海外利用時の手数料|Sony Bank WALLET』

海外事務手数料は値上げされた?

値上げされています。2024年から2025年にかけて、2.20%前後から3.63%〜3.85%への改定が相次ぎ、2026年11月には4.50%に上がるカードもあります。

カードごとの適用開始日は、比較表の下の「海外事務手数料の改定年表」で一覧にしています。

海外のネット通販も海外手数料の対象?

対象です。三菱UFJニコスは「日本語表記のインターネットサイトや通信販売等であっても外貨によるショッピングとなる場合がございます」としています。

請求の通貨が外貨なら、実店舗と同じように海外事務手数料が加わります。購入前に、決済画面の通貨表示を確認しておきましょう。

出典:三菱UFJニコス『外貨でのショッピングご利用代金を円貨へ換算するための事務処理手数料改定のお知らせ』

海外利用分はいつ請求される?

海外の利用分は、売上データがカード会社に届いて円に換算された後に請求されます。JCBの場合、換算日は利用日から約3〜10日後が通常です。

JCBの海外キャッシングでは、利用データの到着が遅れると、支払い日が締切日の翌々月になる場合もあります。帰国後しばらくは明細を見ておくと安全でしょう。

出典:JCB『海外でJCBカードを利用した場合の換算日・換算レートを教えてほしい。』、『海外キャッシング1回払い(海外キャッシングサービス)』

渡航前にカード会社へ連絡は必要?

三菱UFJカードは、事前の渡航連絡は必須ではないとしています。ただし、普段と異なる場所での利用は、不正利用と判断されて制限がかかる場合があります。

心配な場合は、出発の1週間前から前日までを目安に、使う予定のカードの会社へ連絡するよう案内しています。

出典:三菱UFJカード『クレジットカードの海外手数料はいくら?計算方法やカード選びのポイントを解説』

まとめ

2026年10月22日時点で確認した19枚の海外事務手数料は、主に1.60%〜3.85%の範囲でした。JCBカードWとイオンカードセレクトの1.60%が低く、3.63%と3.85%のカードが多数を占めます。

選ぶときは、料率、国際ブランドごとの違い、改定の予定の3点を確認してください。三菱UFJカードのVisa・Mastercardとau PAYカードは2026年11月に4.50%へ上がり、店頭で円を選ぶDCCも割高になりがちです。

海外で10万円使うと、料率1.60%なら手数料は1,600円で、3.85%のカードより2,250円少なく済みます。JCBカードWの基本還元率1.0%を当てはめれば、差し引きの負担は600円まで下がるでしょう。

海外での買い物を1.60%の料率で払うなら、JCBカードWの公式サイトで申込条件を確認できます。デビットカードと比べたい人はデビットカードの海外手数料の比較、留学で使う学生は学生の海外旅行・留学向けカードも参考にしてください。

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