ルーティングプロトコル「UniswapX」が発表|どう進化・変化するのか?

AMMを搭載したDEXの最大手であるUniswapが、UniswapXを発表しました。UniswapXは、複雑なルーティングをサードパーティのフィラーで構成されるオープンネットワークに外注するプロトコルです。

AMMを搭載したDEXの最大手であるUniswapが、UniswapXを発表しました。

https://twitter.com/Uniswap/status/1680955621343129600

UniswapXは、複雑なルーティングをサードパーティのフィラーで構成されるオープンネットワークに外注するプロトコルです。

ルーティングとは、複数のプール・取引所を通して利用者にとってもっとも有利な価格を引き出すことを指します。

UniswapXのフィラーは、上記のルーティングを実行する主体・総称です。

Uniswapは今後、よりカスタマイズされたプールを実装可能にするアップデート(Uniswap V4)を予定しています。

Uniswap V4の登場に伴って、プールの多様性・複雑性が上がるにつれて、よりルーティングの重要性が高まると考えられており、UniswapXは今後のアップデートに対するソリューションになり得ます。

最良の価格をかんたんに

UniswapXの登場によって期待できるポイントの1つが、UniswapXを利用する利用者が最良の価格をよりかんたんに手に入られるという点です。

ルーティングを代行するフィラーが、利用者の注文に対して競争を行うような設計が行われています。

パーミッションレスな設計となっているため、誰でもフィラーとして参加可能です。

これにより、UniswapXの利用者はよりかんたんに最良の価格にアクセスできます。

複数の取引所が、多種多様な流動性プールを提供する中、Uniswap V4の登場によってより複雑化すると考えられます。

そんな中で、利用者がかんたんにルーティングの恩恵を受けることが可能です。

また、プライベートリレーを通じてフィラーに対して取引の執行を委任・実行することで、MEVに対する耐性を持つ設計になっています。

ガス無しでの取引

UniswapXでは、取引に伴って直接ネイティブトークンによって、ガス代を支払う必要がありません。

UniswapXにおいて利用者は取引(スワップ)を行う際、オフチェーンで署名を行うのみで、取引を行えます。

その後、オンチェーンへの提出や取引の処理はフィラーが行うため、利用者がネイティブトークン(ETHなど)を用意する必要はありません。

フィラーによって提示されるレートにはガス代が織り込まれているため、間接的には支払うことになります。

ただし、フィラーはいくつかの注文をまとめて処理し(バッチ処理)、フィラー間で競争も行うため、全体的なコストは低下します。

また、失敗したトランザクションに対してガス代を支払う必要がなくなったり、取引プロセスがかんたんになるといった恩恵が考えられます。

今後の展開

7月19日時点では、UniswapXはイーサリアムメインネットのみの展開です。

しかし、今後クロスチェーンのUniswapXをローンチする移行を明らかにしており、具体的な設計なども明らかにされています。

クロスチェーンのUniswapXが登場すると、今後数秒程度でチェーン間のスワップが可能になる見込みとなっています。

画像・データ出典:UniswapUniswapX WhitePaper