Bitgetから出金する方法・手順を解説【画像付き】
この記事では、Bitgetの出金方法・手順について解説しています。
Bitgetでは、複数の仮想通貨の出金に対応していますが、法定通貨での出金はできません。
仮想通貨での出金にさまざまな疑問を感じている方も少なくないでしょう。
この記事では、そんなBitgetの出金方を画像付きで解説しています。
この記事のポイント
- Bitgetの出金には二段階認証やKYCなどの準備が必要
- 出金する仮想通貨によって手数料や時間が異なる
- 基本的にXRPやL2経由での送金がおすすめ
- トラベルルールには注意
Bitgetから出金するまでの流れ
Bitgetで出金するまでの流れを以下から解説していきます。
- 二段階認証の有無
- KYCを済ませる
- ウォレットや取引所へ送金
大まかな出金までの流れを押さえていきましょう。
二段階認証の有無
Bitgetでは、出金を行う前にセキュリティ対策として二段階認証(2FA)を設定することが推奨されています。
このシステムは、アカウントのセキュリティを強化し、不正アクセスや詐欺から保護するための重要な機能です。
Bitgetでは、Google AuthenticatorやSMS・メールなどによる、複数の二段階認証に対応しています。
自分の好みや利便性に応じて、これらの方法を選択可能です。
二段階認証は、アカウントの「セキュリティ設定」セクションから簡単に設定できます。
仮想通貨は盗難などの被害に合うと、取り返すのはほとんど不可能です。
少し面倒に感じられるかもしれませんが、できるだけ複数の設定を行うのがおすすめです。
KYCを済ませる
Bitgetで安全かつ円滑に出金を行うためには、KYC(Know Your Customer)プロセスの完了を済ませておくのがおすすめです。
KYCとは、ユーザーの本人確認プロセスのことで、不正行為の防止と規制遵守のために重要な手続きです。
KYCが無くとも出金自体は可能ですが、以下のような制限が設定されています。
ユーザーの種類 | 制限内容 |
KYC認証未完了のユーザー | 1日当たり: 5万ドル相当の資産 1ヶ月当たり: 10万ドル相当の資産 |
KYC認証完了のユーザー (VIP以外) | 1日の出金限度額: 300万ドル |
KYC認証完了のユーザー (VIP 1) | 1日の出金限度額: 600万ドル |
KYC認証完了のユーザー (VIP 2) | 1日の出金限度額: 800万ドル |
KYC認証完了のユーザー (VIP 3) | 1日の出金限度額: 1,000万ドル |
KYC認証完了のユーザー (VIP 4) | 1日の出金限度額: 1,200万ドル |
KYC認証完了のユーザー (VIP 5) | 1日の出金限度額: 1,500万ドル |
現在、Bitgetは新規のユーザーに関しては、KYCが完了済みでないとほとんどの機能にアクセスできません。
今後も、この流れは強くなっていく可能性もあるので、出金を機会に済ませておくのがおすすめです。
ウォレットや取引所へ送金
最後に、個人のウォレットや取引所などに送金していきます。
Bitgetの出金画面から送金先のアドレスを指定し、送金する暗号資産と金額を入力するだけ完了します。
しかし、この際には、送金先のアドレスが正しいことを確認することが極めて重要です。
誤ったアドレスへの送金は取り消し不可能であり、資産を失う原因となるため、慎重な確認が必要です。
Bitgetから出金するための準備
Bitgetから出金するための準備について、以下から解説していきます。
- セキュリティ周りの設定
- アカウントの振り分け
- 出金先のアドレスの確認
- トラベルルール周りの確認
- 出金する通貨へのスワップ
スムーズに出金するためのポイントを、押さえていきます。
セキュリティ周りの設定
Bitgetでは、前述した2段階認証以外にもいくつか、セキュリティ周りの機能が提供されています。
一例は、以下のとおりです。
- 出金ホワイトリスト
- 資金コード
- フィッシング防止コード
- 出金キャンセル
上記の中でも、出金ホワイトリストと出金キャンセルは、オンになっていることを確認するのがおすすめです。
出金ホワイトリストでは、ホワイトリストに登録されているアドレスにのみ出金が可能です。
つまり、間違えたアドレスなどを入力したときの対策になります。
出金キャンセルは1分以内であれば、出金を取り消せる機能です。
上記では、出金操作後ミスに気付いたときの対処法になります。
全てのセキュリティをオンにすると出金までのハードルが高くなるので、必要に応じていくつか設定していくのがおすすめです。
アカウントの振り分け
Bitgetには、取引ごとにアカウントがあります。
特に、多くの方が先物と現物に仮想通貨を置いているはずです。
しかし、Bitgetでは現物にある仮想通貨のみ出金できます。
そのため、出金したい仮想通貨を予め現物のアカウントに集めておきましょう。
出金先のアドレスの確認
出金アドレスも予めチェックしておきましょう。
取引所やウォレットなど、どの出金対象であってもアドレスは必要です。
また、仮想通貨の種類によってはアドレスに加えてメモなど、他の情報が必要になるケースもあります。
上記が正確に入力されていないと、出金が成功しないので注意しましょう。
トラベルルール周りの確認
トラベルルールに関する確認は、Bitgetからの出金プロセスにおいて重要な要素です。
トラベルルールとは、各国内取引所が準拠しているマネロンやテロ資金供与を防止するための規制です。
トラベルルールの対応状況は、取引所によって大きく異なっており、参加している枠組みによって送金の可否が異なります。
上記に加えて、海外取引所との送受信に関しては、仮想通貨の種類を限定していることもあり、必ずチェックが必要です。
また、国内取引所の中には海外取引所との送金を全面的に停止しているケースもあります。
必要に応じて、一度MetaMaskなどの個人のウォレットを経由するといった工夫を行っていきましょう。
出金する通貨へのスワップ
出金する仮想通貨によって、反映時間・手数料・最低出金額などが異なってきます。
特定の仮想通貨で出金したい場合は、予めスワップを済ませておきましょう。
基本的に、どの通貨もボラティリティが大きいです。
そのため、すぐに注文を通すと不利なレートになることもあり、少し時間に余裕を持ってスワップしておくのがおすすめです。
Bitgetから出金する手順を解説【画像付き】
Bitgetから出金する手順を、以下から解説していきます。
- アセットのアイコンへ
- 「出金」へ
- アドレスとネットワークの入力
Bitgetから実際に出金を行っていきましょう。
アセットのアイコンへ
まずは、プロフィールの横にあるウォレットのようなアセットのマークをクリックしてください。
アイコンをクリックできたら、出金や入金周りの操作が可能な画面が出現します。
スマホの場合でも、画面の右下にある同じアイコンの「資産」をクリックしてください。
そこから「出金」をタップ or クリックしてください。
英語表記であれば「Withdrawal」と表記されているものが、出金です。
アドレスとネットワークの入力
出金画面が表示されたら、まず出金する仮想通貨とネットワークを設定してください。
そして、アドレス・金額などを入力してください。
上記の手順が完了したら、各自設定している二段階認証を含むセキュリティ周りの入力を行うと、出金が実行されます。
Bitgetから出金できないときのチェックポイント
Bitgetで、出金できないときのチェックポイントを以下から解説します。
- 時間の経過
- アドレスとネットワークの確認
- トラベルルールや取引所サイドの確認
出金周りで困ったときに、チェックしたい点に触れていきます。
時間の経過
まず、前提として一定時間が経過するまで待っておくというのがおすすめです。
Bitgetは、出金が完了するまでの目安は30分から1時間程度であるとしていますが、遅延の可能性についても言及しています。
というのも、仮想通貨の送金は主に以下のような流れで、送金が完了します。
- Bitgetサイドの処理
- オンチェーンでの処理
- 受け取りウォレットや取引所での処理
特に上記の中でも、オンチェーンでの処理については、タイミングによってかなり左右されます。
送金や処理性能に強みを持っている仮想通貨であれば、オンチェーンにおける処理は数秒で完了することもあります。
アドレスとネットワークの確認
アドレスとネットワークの確認ついても、確認するのがおすすめです。
前提として、アドレスが間違えている場合は、ほとんど取り返すのは不可能です。
選択しているネットワークについても、注視してください。
同じ仮想通貨でも、送金先として選択できるネットワークは多数あります。
例えば、正しいアドレス・ネットワークに送金している場合でも、個人のウォレットで選択しているネットワークが異なる場合は、ウォレットに表示されません。
MetaMaskなどのウォレットは、基本的に複数のネットワークをすぐに選択でき、切り替えられるのが特徴です。
上記の仕様から、かなり起こりがちなトラブルです。
トラベルルールや取引所サイドの確認
国内取引所は、コンプライアンスやセキュリティに高い水準を設定します。
そのため、海外取引所経由の送金や金額が高いものなどについては、国内取引所サイドで別途チェックが入ることがあります。
上記の点から、反映が遅れることが多いです。
また、前述したトラベルルールの関係でも反映が遅れることがあります。
もしも、Bitgetサイドやオンチェーンでの処理が完了している上で、国内取引所で処理が完了しない場合は、各国内取引所に問い合わせてみましょう。
Bitgetの出金手数料の一覧
以下は、Bitgetの主要通貨の出金手数料の一覧です。
通貨 | 出金手数料 | 最低出金額 |
BTC | 0.00055 | 0.001 |
ETH | 0.002 | 0.0098 |
BCH | 0.001 | 0.1 |
ETC | 0.008 | 0.5 |
XRP | 0.1 | 22 |
BNB | 0.0005 | 0.01 |
一概には言えませんが、基本的に出金手数料が高い通貨は、送金が完了するまでの遅いです。
Bitgetで出金するのにおすすめの暗号資産
国内取引所で法定通貨に換金したいだけの場合は、国内取引所で扱っていることが多く、送金も早いXRPを利用するのがおすすめです。
その上で、各取引所で法定通貨にスワップしていきましょう。
また、広く普及しているETHを利用したいといった場合は、L2(ARB・OPなど)経由での出金がおすすめです。
仮にL2に資金を入れたい場合であっても、オンチェーンでブリッジするよりも取引所経由の方が安いです。
イーサリアムのガス代は高騰傾向にあり、L1からL2にブリッジするだけで十数ドルがかかることもあります。
ただし、国内取引所にL2経由で送金する場合は、対応状況が異なっているので必ず確認が必要です。
Bitgetの出金に関するよくある質問
これから、Bitgetの出金にありがちな質問を以下から回答していきます。
- トラベルルールへの対処法は?
- 法定通貨での出金は?
- 仮想通貨によって出金時間が異なるのはなぜ?
よくある疑問を解決していきましょう。
トラベルルールへの対処法は?
利用する国内取引所によって大きく異なります。
仮にBitgetからの送金に対応している場合は、Bitgetから送金しても問題ありません。
各国内取引所が何らかのアナウンスをしているはずなので、必ず確認してください。
心配な場合は、MetaMask・Keplrなど個人のウォレットを一度経由させましょう。
基本的に、個人のウォレットからの送金であれば、多くの取引所が受け入れています。
いずれにせよ、初めて国内取引所に送金する場合は、予め問い合わせておくのがおすすめです。
法定通貨での出金は?
Bitgetでは、法定通貨での出金を受け付けていません。
海外居住者向けに法定通貨での入出金に対応しているものの、国内向けではありません。
一度、仮想通貨に換金するのは不便ですが、仮想通貨経由での移動が必要です。
仮想通貨によって出金時間が異なるのはなぜ?
仮想通貨によって出金時間が異なる理由はいくつかありますが、主に処理性能と混雑具合によって左右されます。
ブロックチェーンによって、セキュリティの確保方法や分散性への比重が異なっています。
一概には言えませんが、一般的な傾向では分散性やセキュリティを重視すると処理性能は下がることが多いです。
上記に加えて、ビットコインやイーサリアムなどの人気通貨は、ブロックチェーンに常時大量のトランザクションが通ります。
タイミングによってはブロックチェーンが非常に混雑することもあり、送金時間が大きく変動します。
画像・データ出典:Bitget