ドルを円に変えるタイミングはいつ?外貨預金の預け入れ時期と円安時の損益
ドルを円に変えるタイミングや外貨預金を始める時期は、為替相場の予想からは決められません。
時期を決める材料になるのは、自分の取得レートから分かる損益の分かれ目と、外貨を使う予定です。
円安・円高で損益が動く計算例と、積立や指値注文で時期を分ける方法、円に戻す年と税金の関係がわかります。
- 3行要約
①為替の先行きは予想できないため時期は損益の分かれ目と外貨を使う予定で判断
②預け入れはTTS・円に戻すときはTTBが適用されその差が往復の為替コスト
③時期を分けて買う積立とレートを指定する指値注文は銀行が用意する公式機能
外貨預金のタイミングの考え方
外貨預金を始める時期も、ドルを円に変える時期も、為替相場の先行きを当てにして決めるものではありません。為替相場がこの先どちらへ動くかは予想できないため、取引の前に自分で確認できる材料から時期を決めます。
材料になるのは、自分の損益の分かれ目となるレート、外貨を使う予定と時期、そして買い方の選び方です。下の表に、それぞれ何の数字をどこで確認するかをまとめました。
| 判断材料 | 見る数字 | 確認する場所 |
| 損益の分かれ目 | 自分がドルを買ったときのTTSと、円に戻すときのTTB | 取引明細と、銀行が示す為替レート |
| 外貨を使う予定 | 外貨が必要になる時期と金額、外貨定期預金の満期日 | 自分の予定と預金の明細 |
| 買い方 | 一度に買うか分けて買うか、買うレートを指定するか | 銀行の積立・指値注文の仕様 |
相場の予想に頼らない3つの判断材料
「今が買い時か」を知りたい場合も、答えは相場の見通しではなく上の3つの材料から出します。利息を除けば、取得したTTSより円高のTTBで円に戻すと、円換算の受取額は預け入れた円を下回ります。
この分かれ目を把握していれば、相場がどちらへ動いても、その時点の自分の損益を計算できます。見通しを立てる必要はありません。
外貨を使う予定がある人は、使う時期から逆算して預け入れを始める時期を決められます。予定がなく円に戻す前提なら、時期を1回に絞らず、積立や指値注文で複数の時点に分ける方法があります。
円安ドル高とは
円安ドル高とは、1ドルを手に入れるのに必要な円が増える状態を指します。1ドル=150円から1ドル=160円になると、同じ1ドルに10円多く払うことになるため、これを円安ドル高と呼びます。
日本銀行は円安を、円1単位で交換できる他通貨の単位数が相対的に少ない状態と説明しています。1万円をドルに替える場合、1ドル=100円なら100ドルですが、1ドル=125円では80ドルしか受け取れません。
外貨預金では、円安ドル高になるほど、持っているドルを円に戻したときの円の金額が増えます。反対に、これからドルを買う人にとっては、同じ円で受け取れるドルが少なくなる関係です。
預け入れはTTS・円に戻すときはTTB
外貨預金では、円をドルにする預け入れのときにTTS、ドルを円に戻す引き出しのときにTTBという為替レートが使われます。TTSとTTBは手数料分を含んだレートで、基準となる仲値(TTM)との差が為替コストになります。
下の表は、仲値が1ドル=150円で、片道の為替コストを仮に1円とした計算例です。仕組みを説明するための仮の数値で、特定の銀行の手数料ではありません。
| レートの種類 | 使う場面 | 計算例(仲値150円・片道1円の仮定) |
| TTS | 円をドルにする(預け入れ) | 1ドル=151円 |
| TTM(仲値) | TTSとTTBの基準 | 1ドル=150円 |
| TTB | ドルを円に戻す(引き出し) | 1ドル=149円 |
この仮定では、預け入れた直後に相場が動かないまま円に戻すと、1ドルあたり2円少ない円しか戻りません。為替コストは預け入れと引き出しの両方でかかるので、損益の分かれ目は仲値ではなく、取得したTTSとTTBで考えます。
三菱UFJ銀行も、TTBのほうがTTSより円高に設定されているため、仲値が預入時より一定以上円安にならないと引き出す円が預けた円より少なくなると説明しています。
出典:三菱UFJ銀行『外貨預金の預入時、引出時の相場は?』、『外貨預金で使う為替相場とは』
円安・円高で損益が動く仕組み
外貨預金の損益は、預け入れたときのレートと円に戻すときのレートの差で決まります。ここでは仕組みだけを見るため、為替コストと利息を除いた単純計算で示します。数値はすべて計算例です。
預け入れ後に円安になった場合の円換算額
1ドル=150円のときに150万円で1万ドルを預け入れたとします。その後1ドル=160円の円安になってから円に戻すと、1万ドルは160万円になり、10万円の為替差益が出ます。
1ドル=170円まで円安が進んだ時点で戻せば170万円で、差益は20万円です。円安の幅が1円広がるごとに、1万ドルの円換算額は1万円ずつ増えていきます。
預け入れ後に円高になった場合の円換算額
同じ1万ドルを、1ドル=140円の円高になってから円に戻すと140万円です。預け入れた150万円より10万円少ないため、この時点で円に戻すと為替差損が確定します。
1ドル=130円なら130万円となり、差損は20万円に広がります。円安のときと同じく、1円の円高ごとに1万ドルの円換算額は1万円ずつ減る計算です。
| 円に戻すときのレート | 1万ドルの円換算額 | 預け入れた150万円との差 |
| 1ドル=130円 | 130万円 | 20万円の差損 |
| 1ドル=140円 | 140万円 | 10万円の差損 |
| 1ドル=150円 | 150万円 | 差なし |
| 1ドル=160円 | 160万円 | 10万円の差益 |
| 1ドル=170円 | 170万円 | 20万円の差益 |
※為替コストと利息を除いた単純計算です。実際の取引では、預け入れにTTS、引き出しにTTBが適用されます。
円高で円換算の受取額が預け入れ額を下回ることは、三菱UFJ銀行も外貨預金の注意事項として挙げています。手数料がかかるため、相場が動かなくても受取額が預け入れ額を下回る場合がある点も同じ注意事項に含まれます。
円安の時にドルを買った場合の損益
円安の時期にドルを買うと、取得レートが高くなります。取得レートが高いほど、同じレートで円に戻したときの円の受取額は預け入れた円に比べて少なくなるという関係が、同じ算数から分かります。
下の表は、1万ドルを3つの異なるレートで買い、どれも1ドル=150円で円に戻した計算例です。為替コストと利息は除いています。
| 取得レート | 預け入れた円 | 150円で戻したときの円 | 差 |
| 1ドル=140円 | 140万円 | 150万円 | 10万円の差益 |
| 1ドル=150円 | 150万円 | 150万円 | 差なし |
| 1ドル=160円 | 160万円 | 150万円 | 10万円の差損 |
1ドル=160円で買った場合、160円より円高で戻せば差損になります。140円で買っていれば、同じ150円で戻しても差益が残ります。
どのレートで買うと有利だったかは買った後の相場で決まるため、買う時点では分かりません。自分の取得レートを記録し、それより円高のレートで戻すと差損になると把握しておくことが、この局面の判断材料です。
金利が損益に与える影響の大きさ
外貨預金の利息は、為替の変動と比べてどの程度の大きさなのでしょうか。仮に年2%の金利で1万ドルを1年預けると、税引前の利息は200ドルです。
1ドル=150円で換算すると、200ドルは3万円になります。1万ドルの円換算額は1円の円高で1万円減るため、1年分の利息は3円分の円高で相殺される計算です。
年2%は説明のための仮定の金利で、実在する銀行の金利ではありません。利息を受け取れても、預けている間の為替の動きによっては円換算の損益がマイナスになることがあります。
ドルを円に変えるタイミングの判断材料
ドルを円に変えるタイミングも、相場の先行きではなく自分の数字から決めます。見るのは、自分の取得レート、外貨定期預金の満期日、外貨のまま使う予定、そして円に戻す年です。
目標のレートと金額を先に決める方法
円に戻す前に、自分がドルを買ったときのTTSを確認します。円に戻すときのTTBがそのTTSを上回っていれば、利息を除いても円換算で預け入れた円を下回りません。
複数回に分けて買った場合は、支払った円の総額を受け取ったドルの総額で割ると、平均の取得レートが出ます。この平均の取得レートが、円に戻すときの分かれ目の基準になります。
目標は「TTBが1ドル=何円になったら、何ドル分を円に戻す」という形で先に決めておくと迷いません。目標のレートに届いたら自動で円に戻す仕組みは、後の指値注文の見出しで説明します。
外貨定期の満期日と引き出せる時期
外貨定期預金は、満期日より前に円に戻せるとは限りません。三菱UFJ銀行の外貨定期預金「ホット定期」は、中途解約について「原則として取り扱いいたしません。」としています。
インターネットバンキングでは、一部の商品・期間に限り中途解約ができます。外貨定期預金で預ける場合は、円に戻したい時期と満期日が合っているかを預け入れの前に確認してください。
満期日に円へ戻すレートを先に決める方法として、同行には外貨定期預金の為替予約があります。預入期間中に満期日のレートを予約し、受け取る円の金額を確定できる仕組みです。
ただし締結した為替予約は変更も取消もできず、予約した外貨定期預金は中途解約できません。予約したレートより満期時に円安になっても、その分の為替差益は受け取れない点に注意が必要です。
出典:三菱UFJ銀行『外貨定期預金「ホット定期」』、『外貨預金の為替予約』
円に戻さず外貨のまま使う方法
海外旅行や留学などで外貨を使う予定があるなら、円に戻さずに外貨で持ち続ける選択もあります。外貨のまま持ち続ける限り、円に戻すときのTTBは適用されません。
三菱UFJ銀行では、外貨預金口座から外貨現金で引き出せますが、手数料がかかります。即日の外貨現金の入出金はできず、手続きには2度の来店が必要です。
出典:三菱UFJ銀行『外貨預金口座に外貨現金で入金(出金)する場合は、手数料がかかるかを知りたい。』
円に戻した年で決まる確定申告の年
国税庁の質疑応答事例は、外貨建取引の円換算額を「その外貨建取引を行った時における外国為替の売買相場により換算した金額」とし、各年分の所得を計算するとしています。
そのため、どの年に円へ戻すかで、為替差益を計算する年が変わります。同じ事例では、同一の外貨のまま別の金融機関へ預け替えた場合について、為替差益を認識する必要はないという回答です。
給与を1か所から受け、その全部が源泉徴収の対象になる人は、給与所得と退職所得以外の所得の合計が20万円を超えると確定申告が必要です。給与の年間収入金額が2,000万円を超える人も確定申告の対象になります。
出典:国税庁『外貨建預貯金の預入及び払出に係る為替差損益の取扱い』、『給与所得者で確定申告が必要な人』
時間分散で預け入れる積立の仕組み
ドルを買う時期を1回に決められないときは、預け入れを複数の時点に分ける積立という方法があります。毎回同じ円の金額で買うと、円高のときは多くのドルを、円安のときは少ないドルを買うことになります。
積立で取得レートがならされる計算例
毎月3万円ずつ、4か月にわたってドルを買った計算例です。為替コストを除き、各月のレートで3万円をドルに替えています。
| 購入月 | その月のレート | 3万円で買えたドル |
| 1か月目 | 1ドル=140円 | 214.29ドル |
| 2か月目 | 1ドル=150円 | 200.00ドル |
| 3か月目 | 1ドル=160円 | 187.50ドル |
| 4か月目 | 1ドル=150円 | 200.00ドル |
| 合計 | 支払った円は12万円 | 801.79ドル |
4か月で12万円を払い、801.79ドルを受け取ったことになります。平均の取得レートは12万円÷801.79ドルで約149.67円となり、4つのレートを単純に平均した150円より低くなります。
三菱UFJ銀行はこの方法を「ドル=コスト平均法」と説明しつつ、「お預入後の為替変動リスクを低減するものではありません」と注記しています。取得レートがならされても、買った後の円高で差損が出ることは変わりません。
出典:三菱UFJ銀行『外貨つみたて(外貨貯蓄預金「継続預入プラン」)』
一括と分割の取得レートの違い
積立が一括より多くのドルを買えるかどうかは、買う期間の相場の動き方で決まります。12万円を1か月目にまとめて買う場合と、毎月3万円ずつ4か月で買う場合を、相場の向きを変えて比べました。
| 相場の動き(1〜4か月目) | 一括(1か月目に12万円) | 積立(毎月3万円×4か月) |
| 円安が続く(140円→150円→160円→170円) | 857.14ドル | 778.26ドル |
| 円高が続く(170円→160円→150円→140円) | 705.88ドル | 778.26ドル |
表の値で比べると、円安が続いた場合は一括のほうが78.88ドル多く買えました。円高が続いた場合は、反対に積立のほうが72.38ドル多くなります。
どちらが多く買えるかは相場の向きで入れ替わり、積立がいつも有利になるわけではありません。積立の性質は、買う時期を1回に絞らずに済むことにあります。
銀行の外貨積立の機能例
外貨積立は、銀行によって買う頻度や金額の下限、レートの条件が違います。3行の公式サイトで確認できた仕様は次のとおりです。
| 銀行 | サービス名 | 買う頻度 | 金額 | レートの条件 |
| 三菱UFJ銀行 | 外貨つみたて(外貨貯蓄預金「継続預入プラン」) | 毎月 | 1万円以上500万円以下(Eco通知を利用し、インターネットバンキングで申し込む場合は1,000円から) | 相場動向にかかわらず毎月一定金額を自動で預け入れ |
| ソニー銀行 | 積立購入 | 毎日・毎週・毎月(毎月は3日まで指定可) | 500円から | 購入上限レートを設定できる |
| ドコモSMTBネット銀行 | 外貨積立 | 毎日・毎週・毎月 | 500円から | 購入上限レートを設定できる |
購入上限レートは、設定したレートより円安のときに買い付けを見送る条件です。ソニー銀行は積立日の午前8時30分時点の基準レートに基準為替コストを加えたTTSで判定し、上限を超えた日の積立は成立しません。
三菱UFJ銀行の外貨つみたての取扱通貨は、米ドル・ユーロ・英ポンド・豪ドル・NZドル・スイスフランの6通貨です。ソニー銀行の外貨預金の金利は、ソニー銀行の金利の解説記事で扱っています。
出典:三菱UFJ銀行『外貨つみたて(外貨貯蓄預金「継続預入プラン」)』、ソニー銀行『外貨預金の積立購入』、ドコモSMTBネット銀行『外貨積立』
積立でも為替コストは購入ごとにかかる点
積立で買うドルにも、購入のたびにTTSが適用されます。回数を分けても為替コストがなくなるわけではなく、買った金額に応じてかかります。
三菱UFJ銀行では、インターネットバンキングでの外貨つみたての自動振替取引はリアルタイムレートの対象外で、為替手数料は窓口と同じになります。積立を始める前に、どのレートと手数料が適用されるかを確かめてください。
レートを指定して売買する指値注文
指値注文は、「このレートになったら買う」「このレートになったら売る」という注文を前もって出しておく方法です。相場を見続けなくても、指定したレートに届けば原則として取引が成立します。
指値注文の仕組み
ソニー銀行の指値は、現在のTTSより安く買いたいとき、現在のTTBより高く売りたいときに使います。取扱う12通貨の対円で使え、日本円なら1,000円以上から申し込めます。
有効期限は申込日から90日まで1時間おきに指定でき、指定しなければ申込当日の午後11時59分までです。到達の判定には、基準レート(TTM)に標準の為替コストを加味したレートが使われます。
三菱UFJ銀行の取引レート予約は、外貨普通預金の預け入れと引き出しに限ったサービスで、インターネットバンキングだけで使えます。対象は米ドルなど9通貨で、予約できる金額は1万円相当額以上です。
予約できるレートは基準レートから±10銭〜±5円99銭の範囲です。有効期限は予約日当日から30日までで、1口座あたり5明細まで予約でき、条件に届く前ならインターネットバンキングで取り消せます。
予約の手順は、インターネットバンキングにログインして外貨預金トップページの口座一覧から【取引レート予約】を選び、「入金予約(円→外貨)」か「出金予約(外貨→円)」を選んで、予約条件を入力する流れです。
ドコモSMTBネット銀行の外貨普通預金でも、リアルタイム注文のほかに指値注文と複合指値注文(IFD・OCO)を使えます。
出典:ソニー銀行『指値でのお取引』、三菱UFJ銀行『外貨預金の取引レート予約サービス』、ドコモSMTBネット銀行『外貨普通預金』
逆指値で円高時の損失を区切る方法
逆指値は、現在のTTBより安くなったら売るというように、不利な方向へ動いたときに取引する注文です。ソニー銀行では、今のレートより円高で売る指値を指定すると、自動的に逆指値として扱われます。
利益を確定する売りと損失を区切る売りを同時に出したい場合は、OCOを使います。2つの注文の一方が成立すると、もう一方は自動でキャンセルされる仕組みです。
ソニー銀行のIFDは、購入の指値が成立したら売却の指値を自動で発注する注文で、「ご購入後のご売却」の組み合わせだけが使えます。購入が成立しても売却の指値に届かないまま有効期間が過ぎると、売却の申込は失効します。
取引停止時間が明けた後は、再開後に最初に提示されるレートで指値の到達が判定されます。ソニー銀行は、逆指値注文が当初の指値より不利なレートで約定することがあると注意を促しています。
注文の有効期限と約定しない場合
指値注文は、有効期限までに指定したレートへ届かなければ取引が成立しません。期限の上限は、ソニー銀行の指値が90日、三菱UFJ銀行の取引レート予約が30日です。
三菱UFJ銀行の取引レート予約は、レートに届いても円普通預金の残高不足などで引き落とせない場合は不成立になります。条件到達時のレートによっては、予約した金額と実際の取引金額が異なることや、不利なレートで取引されることもあります。
取引前に確認する為替コストと保護の範囲
預け入れる時期や円に戻す時期を決めたら、実際に適用されるレートと、預金がどこまで保護されるかを取引の前に確認します。同じ銀行でも取引方法と時間帯で使われるレートが違う場合があるためです。
窓口の相場とネットのリアルタイムレート
同じ銀行でも、窓口とインターネットバンキングでは適用されるレートが違う場合があります。三菱UFJ銀行のインターネットバンキングでは、外国為替市場の実勢相場を反映して刻一刻と変動するリアルタイムレートが使われます。
同行は、このレートが窓口・ATM・テレフォンバンキングで使う相場と異なる場合があり、ネットのほうが有利にならない場合もあるとしています。外貨定期預金を円に戻す取引は、ネットでも平日10時頃の公表相場発表後から受け付けます。
土日・夜間の取引レートの扱い
為替市場の取引がない週末は、ネットでも取引できない時間帯があります。三菱UFJ銀行の円から外貨への預け入れは、土曜日6時から月曜日7時20分まで停止します(サマータイム期間は土曜日5時から月曜日6時20分まで)。
平日19時から24時に受け付けた預け入れもリアルタイムレートで円が引き落とされますが、外貨口座への入金は翌営業日の8時頃です。取引レート予約も、土曜日6時から月曜日7時までは条件判定を停止します。
判定が止まっている間に相場が動くと、再開時のレートは予約したレートと離れていることがあります。ソニー銀行も取引停止時間中はレートを更新せず、停止時間が終わって最初に提示するレートで指値の判定を再開します。
出典:三菱UFJ銀行『外貨預金のリアルタイムレート取引』、『外貨預金の取引レート予約サービス』、ソニー銀行『指値でのお取引』
預金保険で保護されない点
三菱UFJ銀行は、外貨預金の注意事項の冒頭で「外貨預金は預金保険制度の対象ではありません。」と示しています。預け入れる時期に関係なく、外貨預金は預金保険で保護される預金に入りません。
預金保険機構は外貨預金を「預金保険の対象外の預金等」に分類しています。金融機関が破綻した場合、外貨預金は破綻した金融機関の財産の状況に応じて支払われ、一部カットされることがあります。
出典:三菱UFJ銀行『外貨預金の手数料』、預金保険機構『保護の範囲』
外貨預金のタイミングのよくある質問
外貨預金は今やるべき?
為替相場の先行きは予想できないため、今が有利かどうかは預け入れる時点では判断できません。判断に使うのは、自分の損益の分かれ目、外貨を使う予定、買い方の3つです。
一度に預ける金額を決めかねているなら、積立や指値注文で預け入れる時期を分ける方法があります。
円高になるまで待つべき?
待っても円高になる保証はなく、待つかどうかの判断は相場の予想の問題に戻ってしまいます。待つ代わりに、買いたいレートで指値注文を出しておく方法があり、レートに届かなければ取引は成立しません。
時期を分けたい場合は、購入上限レートを設定した積立も選択肢になるでしょう。
1日のうちでレートが変わる時間帯は?
三菱UFJ銀行のインターネットバンキングのリアルタイムレートは、取引できる時間帯であれば刻一刻と変わります。1日のうち決まった時刻にだけ変わる仕組みではありません。
一方でソニー銀行の積立購入は、購入日の午前8時30分時点の基準レートをもとにしたTTSで買い付けます。どの時刻のレートが使われるかは、取引の種類ごとに違います。
まとめ
外貨預金のタイミングは、為替相場の予想ではなく、自分の損益の分かれ目と外貨を使う予定から決めます。利息を除けば、取得したTTSより円高のTTBで円に戻すと、円換算の受取額は預け入れた円を下回ります。
時期を1回に絞れないときは、積立で預け入れを分けるか、指値注文や取引レート予約で買いたいレート・売りたいレートを先に出しておく方法があります。
円に戻すときはTTBが適用され、戻した年の所得として為替差益を計算します。外貨預金は預金保険の対象外なので、預け入れる前にこの点も確認してください。


