Ordinalsにゲームが登場|リカーシブインスクリプションで容量拡張が可能に

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ビットコイン上にNFTやFTを発行できるプロトコルであるOrdinalsで、リカーシブインスクリプション(recursive inscriptions)というインスクリプションが可能になりました。

リカーシブインスクリプションによって、これまで仕様上、制限されていた4MBの容量が拡張され、既に簡単なゲームなどが実装されています。

Ordinalsの概要とこれまでの制限

Ordinalsは、ビットコインのサトシという最小単位に対して、何らかのデータを添付できるプロトコルになっています。

添付できるデータは、画像・動画・テキストなどバリエーションが豊富です。

Ordinalsにおいて、サトシにデータを添付・書き込むプロセスをインスクリプションと言い、Ordinalsにおける主要な機能の1つです。

ただし、データの容量には「4MBまで」という制限がありました。

運用から数ヶ月程度のプロジェクトですが、既にビットコインをベースにしたNFTや、FT(BRC-20)などが実装され、さまざまな活用方法が模索されています。

Ordinalsの詳細はコチラ

リカーシブインスクリプションの概要

今回実装されたリカーシブインスクリプションは、主に容量拡張と手数料の低下に焦点を当てたものです。

具体的には、これまでインスクリプションは単一的なものであり、他のインスクリプションを参照するといったことが不可能でした。

一方で、リカーシブインスクリプションでは簡単な構文を用いるだけで、参照が可能になります。

リカーシブインスクリプションを利用し、他のインスクリプションを参照できるようになったことで、容量拡張・手数料の低下などの影響が、開発者などから指摘されています。

アップデートの影響とゲーム

具体的に、今回のアップデートが及ぼす影響と可能性について、開発者・コミュニティで挙げられているものからかんたんに解説しています。

リカーシブインスクリプションは、他のインスクリプションに対する参照を可能にするため、複数のインスクリプションを組み合わせてより大きなデータを扱うコストや制限を拡張可能です。

例えば、数千から数万のNFTコレクションの画像データを1つずつインスクリプションする場合、非常に大きなコストが発生します。

上記のようなケースにおいてリカーシブインスクリプションでは、予め登録したいデータの特徴・性質をインスクリプションします。

次に、既にインスクリプションされた特徴・性質を元に、画像をレンダリングするプログラムによって作成された画像をインスクリプションすることが可能です。

リカーシブインスクリプションによって、既にいくつか実装例が見られます。

例えば、オンチェーンで実装したシンプルなゲームなどが登場している状況です。

今後、シンプルなゲームのみならず、より容量の大きい3Dゲームなども実装できる可能性が指摘されています。

直近ではイーサリアム To ビットコインの間接的なブリッジを提供するソリューションも発表されており、Ordinalsの周辺エコシステムに対して注目が集まっています。