仮想通貨におけるIDOとは？ICO・IDOとの違いや特徴を紹介

仮想通貨を利用した新たな資金調達の1つで注目されている仕組みが、IDO(InitialDEXOffering)です。

そんな、IDO(InitialDEXOffering)の特徴や、今後の将来性について解説します。

仮想通貨のIDO (InitialDEXOffering)とは？

従来の資金調達方法であるICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)と異なり、IDO (InitialDEXOffering)はDEXと呼ばれる分散型の取引所を介して資金調達を行います。

DEXは分散型金融であるDeFiの仕組みを活用することで、24時間匿名のユーザー同士で直接融資や送金といったシステムを利用することが可能な取引所の1つです。

さらに、DEXでは銀行や証券会社といった中央集権的な仕組みを利用せずに、スマートコントラクトによる自動の取引がおこなわれます。

そのため、DEXでは中央集権の仕組みを採用した銀行や証券会社より、利用コストを大幅にカットすることができるようになりました。

IDO (InitialDEXOffering)では、DEXのシステムを介して資金調達をおこなうことで、様々なメリットを受けることができる資金調達方法で注目が集まっています。

ICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)との違い

IDO (InitialDEXOffering)がおこなわれる以前は、ICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)といった資金調達方法がメインに行われていました。

ですが、ICO(InitialCoinOffering)ではプロジェクトの審査がない仕様上、悪質な運営者の参加といった投資家に不利な条件が問題となります。

次に注目されたIEO(InitialExchangeOffering)では、取引所を介してトークンを発行する仕組みを採用することで信頼度の高い取引をおこなえるようになりました。

ですが、IEO(InitialExchangeOffering)では、取引所の口座開設やトークンの購入といった条件をクリアする必要があります。

そのため、取引口座を開設していないユーザーから資金を調達することができず、出資者が一部に限られてしまう点がデメリットです。

IEO(InitialExchangeOffering)はCEXと呼ばれる中央集権型の取引所を介す都合上、サイバー攻撃や盗難といった課題を抱えていることもデメリットでした。

従来の資金調達の方法で抱えていた問題点を解決したことにより、IDO(InitialDEXOffering)は、新たな資金調達方法として注目が集まっています。

IDO(InitialDEXOffering)のメリット

IDO(InitialDEXOffering)が注目されている理由で気になるポイントは、ICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)と比較して優れているメリットではないでしょうか。

そこでIDO(InitialDEXOffering)が、注目が集まっている理由や概要についても紹介します。

上場に必要な手数料が少ない

IDO (InitialDEXOffering)はスマートコントラクトを活用した自動化により、中間マージンを削ることが可能になりました。

そのため、トークン(仮想通貨)を上場させるための手数料が安価に済ませることができ、DEXを通じて世界中から資金調達をおこなうことができます。

また、取引所への登録が必須なIEO(InitialExchangeOffering)と異なり、投資家自身も身元を明かさずにプロジェクトへ参加することが可能です。

IEO(InitialExchangeOffering)では参加することができない投資家にもリーチすることができるIDO (InitialDEXOffering)では、世界中の広い層から資金を調達することができます。

ブロックチェーンの仕組みを活用し、透明性と信頼性の高い取引がおこなえることで利便性の高いプロジェクト参加方法としてIDO (InitialDEXOffering)が注目されています。

審査により安全性の高い取引が行える

IDO(InitialDEXOffering)をおこなうためには、ICO(InitialCoinOffering)で問題となる悪質な運営者の参加を防ぐためにDEXの審査通過が必要です。

そのため、投資家は信頼度の高いプロジェクトへの出資が可能で、安全性の高い取引をおこなうことができるようになりました。

また、DEXはウォレットを通じた取引というシステムを採用している都合上、ユーザー資金を保有しないためハッキングなどのサイバー攻撃にも強い点もメリットです。

ただし、日本国内ではDeFiに関する法整備が追いついていないため、自身のウォレット管理やDEXの利用は自己責任が求められる点に注意が必要でしょう。

すぐにトークンが利用可能

IDO(InitialDEXOffering)は、ICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)と異なりトークンの取引がすぐにおこなえる点もメリットの1つです。

そのため、投資家が上場を待たず、すぐに取引を開始して利益を得ることが可能な点もIDO(InitialDEXOffering)が注目されている理由となります。

ただし、トークンの取引がすぐに可能な都合上からスワップが直ぐに始まるため、上場したばかりの安価な価格でトークンを購入できる投資家は一部だけに限られるという点に注意しましょう。

IDO(InitialDEXOffering)の今後の見通し

IDO(InitialDEXOffering)は、従来のICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)が抱えた問題点を数多く解決した資金調達方法です。

そのため、今後はIDO(InitialDEXOffering)を利用した資金調達が、主流となる可能性が高くなることが予想されます。

ですが、一部の投資家による大量トークンの売買が影響する価格の不安定さや、整っていない法整備といった課題が残っていることも実情です。

今後IDO(InitialDEXOffering)は抱えた問題点を解決することで、さらなるテクノロジーの発展に貢献する可能性を秘めた仕組みの1つでしょう。

仮想通貨におけるIDO (InitialDEXOffering)の概要まとめ

IDO(InitialDEXOffering)の詳細や、ICO(InitialCoinOffering)やIEO(InitialExchangeOffering)の違いについて紹介していきました。

今後プロジェクトの資金調達方法で注目されているIDO(InitialDEXOffering)の概要を理解した上で、今後の仮想通貨投資の検討をしてみましょう。