PBR LENDINGの評判は?怪しいと言われる理由とリスクを解説
PBRレンディングは高利率が魅力の暗号資産運用サービスです。
自分が保有する暗号資産をPBRレンディングに貸し出すことで、年利10%~12%のリターンを受け取れます。
ただ、実際に利用するとなると「本当に安全なの?」「評判はいいの?」と不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、PBRレンディングの特徴や仕組みを徹底解説。実際の利用者の口コミ、他のレンディングサービスとの違い、安全性に関するポイントまで紹介します。
- 3行要約
①暗号資産を貸してレギュラー年10%・プレミアム年12%の利息を受け取るサービス
②怪しいと言われる主な理由は金融庁の交換業登録なしと元本の保証なし
③ロック期間中の解約は対象暗号資産の20%相当を控除する場合あり
PBR LENDINGとは
PBR LENDINGは、保有する暗号資産を運営会社に貸し出し、期間に応じた利息を同じ種類の暗号資産で受け取るサービスです。利率はレギュラーレンディングが年10%、プレミアムレンディングが年12%で、6銘柄すべてに同じ利率が適用されます。
※PBR LENDINGは保有する暗号資産を貸し出して利息を受け取る暗号資産レンディングサービスで、銀行預金・元本保証型商品ではありません。
評判を調べると「怪しい」という言葉が並びますが、その多くは高い利率と、金融庁の登録が無いことへの不安です。この記事では、仕組みと条件を公式の約款・FAQ・プレスリリースで確かめた事実だけで整理しました。
※記載の利率・条件は2026年10月22日時点の情報です。
| 項目 | 内容 |
| 運営会社 | Portobello Road株式会社(代表取締役:奈良﨑 匡平) |
| サービスの形 | 暗号資産の消費貸借取引 |
| 取扱銘柄 | BTC・ETH・XRP・ADA・USDT・USDCの6種類 |
| 利率 | レギュラーレンディング 固定年10%/プレミアムレンディング 固定年12%(全銘柄共通・単利) |
| ロック期間 | レギュラー30日間/プレミアム1年間 |
| 貸し出せる金額の目安 | 約1万円相当から |
| 事務手数料 | 無料(送信手数料は利用者の負担) |
| 出庫にかかる日数 | 約款上は7営業日以内(実際は出庫申請の受理から3営業日以内) |
| 登録会員数 | 1万人超(2026年9月7日時点) |
運営会社はPortobello Road株式会社
PBR LENDINGを運営するのはPortobello Road株式会社で、代表取締役は奈良﨑 匡平氏です。2026年9月のプレスリリースでは、本社を東京都台東区としています。
PR TIMESの公式リリースでは「PBR LENDING」(読み:PBRレンディング)と表記しています。検索でカタカナ表記を見かけても、同じサービスを指していると考えてかまいません。
会社概要に載っている資本金は500万円です。資本金の額は事業の規模を測る目安の1つにすぎませんが、貸し出す金額を決めるときの材料として押さえておきましょう。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』、Portobello Road『会社概要』
暗号資産を貸して利息を受け取る仕組み
PBR LENDINGの契約は、暗号資産の消費貸借取引です。利用者が一定期間、暗号資産を運営会社に貸し付け、運営会社は期間が終わると、借りた暗号資産に利息分を上乗せして返します。
利息は円ではなく、貸したものと同じ種類の暗号資産で付きます。1BTCを貸せばBTCで、1,000USDCを貸せばUSDCで増える仕組みです。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
取扱6銘柄と全銘柄共通の利率
貸し出せる暗号資産は、BTC・ETH・XRP・ADA・USDT・USDCの6種類です。公式FAQは、現時点で追加予定の銘柄は無いとしています。
利率は銘柄によって変わりません。XRPでもUSDCでも、レギュラーなら年10%、プレミアムなら年12%です。値動きの大きいBTCやXRPと、米ドルに連動するUSDT・USDCが同じ利率なので、どの銘柄を貸すかは利率ではなく値動きの好みで決めることになります。
| 銘柄 | レギュラー | プレミアム | 送信ネットワーク |
| BTC | 年10% | 年12% | BTC |
| ETH | 年10% | 年12% | ERC20 |
| ADA | 年10% | 年12% | ADA |
| XRP | 年10% | 年12% | XRP |
| USDT | 年10% | 年12% | ERC20/TRC20 |
| USDC | 年10% | 年12% | ERC20 |
USDTはERC20とTRC20の2つのネットワークに対応しています。取引所から送るときは、送信元と受け取り側のネットワークを一致させる必要があります。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
入庫から出庫までの流れ
2026年3月のシステム刷新で「貸出準備ウォレット」が導入され、手続きは4段階になりました。入庫しただけでは利息は付きません。貸出の手続きを終えて初めて、利息の計算が始まります。
- 入庫:取引所などから暗号資産を送り、貸出準備ウォレットに入れる
- 貸出:貸出準備ウォレットからプランを選んで貸し出す(送付をともなわないため手数料なし)
- 返還:ロック期間の経過後に返還を申請し、元本と利息が貸出準備ウォレットに戻る
- 出庫:貸出準備ウォレットから、指定した取引所やウォレットへ送り出す
入庫と出庫は実際に暗号資産を送るため、ネットワークの送信手数料がかかります。会員登録や貸出を始める際の事務手数料は無料です。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』、PR TIMES『登録会員数が1万人を突破』
2026年のサービス改定
PBR LENDINGは2026年に入ってから、手続きと条件を段階的に見直しています。古いブログや比較記事を読むときは、どの時点の情報かに注意してください。
| 時期 | 変わった内容 |
| 2026年3月 | Webアプリを全面刷新。貸出状況をリアルタイムで確認できる機能と貸出準備ウォレットを導入 |
| 2026年6月 | 貸出数量の下限を銘柄ごとに約44〜81.4%、出庫数量の下限を約81〜93%引き下げ |
| 2026年8月 | Fireblocksを導入。利用者ごとの専用入庫アドレスと入庫の自動反映を開始 |
| 2026年9月 | 登録会員数が1万人を突破 |
とくに2026年3月より前の情報には、貸出準備ウォレットが無い頃の手順が残っています。入庫の手順や数量の下限は、この記事の内容かマイページの表示を基準にしましょう。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』
PBR LENDINGの利率とプラン
PBR LENDINGのプランは、ロック期間30日間のレギュラーレンディングと、1年間のプレミアムレンディングの2つです。利率はどちらも固定で、単利で計算されます。
レギュラー年10%とプレミアム年12%
| 項目 | レギュラーレンディング | プレミアムレンディング |
| 利率 | 固定 年10% | 固定 年12% |
| ロック期間 | 個別契約の成立日から30日間 | 個別契約の成立日から1年間 |
| ロック期間中の解約 | 原則不可 | 原則不可 |
| 特別な事情で解約した場合 | 対象暗号資産の20%相当を控除する場合あり | 対象暗号資産の20%相当を控除する場合あり |
| ロック期間の経過後 | 数量を指定して返還を申請できる | 満期で返還 |
| 向いている使い方 | まず少額で試す | 1年使う予定の無い暗号資産を貸す |
2つのプランの差は、利率2%とロック期間の長さです。1年間は動かせない代わりに2%上乗せされると考えると、選び分けがしやすくなります。
相場が大きく動いても、プレミアムは満期まで返還を申請できません。値上がりした場面で売りたくなる銘柄なら、レギュラーから始めるのが無理の無い選択でしょう。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
レギュラーとプレミアムの選び方
どちらのプランにするかは、貸す暗号資産をいつ使う予定かで決めるのが基本です。目安を表にまとめました。
| 使う予定 | 合うプラン | 理由 |
| 半年以内に売るかもしれない | レギュラー | 30日ごとに返還を申請でき、ロック期間中の解約手数料を避けやすい |
| 1年以上は売らない | プレミアム | 1年間動かせない代わりに、利率が2%高い |
| 初めてで流れを試したい | レギュラー | 返還と出庫を一度通してから、プレミアムへの移行を選べる |
レギュラーから始めて、手続きに慣れてからプレミアムへ移す方法もあります。移行するとレギュラーの利息がプレミアムの元本に入り、そこから1年間のロック期間が始まる点だけ覚えておきましょう。
利息は単利で返還時にまとめて付与
PBR LENDINGの利息は単利です。受け取った利息が自動で元本に組み込まれることはありません。利息を元本に足して増やしたい場合は、返還後に改めて貸し出す手続きが必要です。
利息が手元に入るのは、レギュラーなら返還を申請して貸出準備ウォレットに戻ったとき、プレミアムなら満期を迎えたときです。貸出中にマイページで見える利息は、その時点までの計算上の額になります。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
レギュラーからプレミアムへの移行
レギュラーで貸している暗号資産は、手続きをすればプレミアムへ移せます。移行するとレギュラーで付いた利息がプレミアムの元本に組み入れられ、そこから1年間のロック期間が始まります。
公式FAQは、この組み入れの時点を利息を取得したときと解しています。移行した年に雑所得が発生する点も、手続きの前に知っておきたいところです。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
貸し出せる金額の目安は約1万円から
2026年6月、PBR LENDINGは銘柄ごとの貸出数量の下限を約44〜81.4%引き下げました。これにより、約1万円相当から貸し出し、約1,000円相当から出庫できるようになっています。
下限の数量は銘柄ごとに決まっていて、円換算の額は相場で動きます。貸し出す直前に、マイページの貸出画面で数量を確かめてから送りましょう。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』
1,000USDCを1年貸した場合の利息
単利の計算は、貸した数量×年利×日数÷365です。1,000USDCを1年間貸した場合の利息は、次のとおりになります。
| プラン | 1年間の利息 | 1日あたりの利息 |
| レギュラー(年10%) | 100USDC | 約0.274USDC |
| プレミアム(年12%) | 120USDC | 約0.329USDC |
数量の例を銘柄別に並べると、次のようになります。利率は全銘柄共通なので、どの銘柄でも1年後に増える割合は同じです。
| 貸す数量 | レギュラー(年10%)で1年 | プレミアム(年12%)で1年 |
| 0.1BTC | 0.01BTC | 0.012BTC |
| 1ETH | 0.1ETH | 0.12ETH |
| 1,000XRP | 100XRP | 120XRP |
| 1,000USDT | 100USDT | 120USDT |
レギュラーはロック期間が30日間なので、1年分の利息を受け取るには返還を申請せずに貸し続ける必要があります。途中で返還を申請すれば、その日までの日数分の利息が付く計算です。
この計算は数量の話で、円の金額を約束するものではありません。1年後に1,120USDCになっていても、そのときのドル円の水準によって円での価値は上にも下にも動きます。
当サイトでは編集部の資金で190USDCを貸し出し、毎月の利息と円換算を記録しています。利息は1日単位の計算どおりに増えた一方、円高の月は数量が増えても円の評価が前月を下回りました。経過はPBR LENDINGの貸出実績を公開している検証記事で確認できます。
\全6銘柄共通・プレミアムなら固定年12%/
PBR LENDINGが怪しいと言われる理由
PBR LENDINGが怪しいと言われる理由は、利率の高さ・金融庁の登録が無いこと・2025年の情報流出・「いつでも解約OK」という表記の4つに集約できます。どれも、公式の資料や金融庁の公表情報で事実を確かめられる論点です。
| 怪しいと言われる論点 | 確認できる事実 | 確認先 |
| 年12%は高すぎる | 事業への出資とファンドを組み合わせた収益構造を公開。将来の利率を保証するものではない | 公式サイト・プレスリリース |
| 金融庁の登録が無い | 暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)に名前は無い | 金融庁 |
| 警告を受けていないか | 無登録業者への警告一覧(国内・海外)に名前は無い | 金融庁 |
| 情報流出があった | 2025年9月に委託先による顧客情報の持ち出しを公表。暗号資産の流出は無かったと説明 | 公式のお知らせ・当サイトの取材記事 |
| いつでも解約できるのか | ロック期間中は原則として解約できない | 公式FAQ |
年12%の利率の収益源
PBR LENDINGは、年10〜12%の理由を独自の「ハイブリッド出資」と説明しています。データセンター開発などの事業への出資と、国内外のファンドで暗号資産を活用する仕組みを組み合わせた収益構造です。
公式サイトによると、借りた暗号資産の一部は暗号資産のままファンドに回し、一部は円に換えて事業へ出資しています。暗号資産の相場が弱いときは事業の収益で補う、という考え方です。
ただし、出資先の収益は公開された範囲でしか確かめられません。公式サイトのシミュレーションにも、将来の成果を示すものではないという注記が付いています。
公式サイトは、事業への出資は原則1年程度の短期契約に限り、暗号資産が長く固定されないようにしているとしています。出庫に備えて出庫準備金として資産を確保しているという説明もあります。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』、PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
金融庁の暗号資産交換業の登録が無い理由
金融庁の暗号資産交換業者登録一覧(2026年9月30日現在)に、Portobello Road株式会社の名前はありません。登録を受けていない事業者です。
PBR LENDINGは暗号資産の売買を扱わず、利用者から借りて返すだけのサービスです。売買や交換を扱う取引所とは、事業の形が違います。
登録業者ではないため、利用者を守るルールは取引所と同じではありません。貸した暗号資産が預金のように公的な制度で守られることも無く、安全性は運営会社の信用力しだいでしょう。
制度は動いています。2026年7月15日に成立した改正法は、利用者から暗号資産の借入れを行う業務を、暗号資産取引業の対象に加えました(改正金融商品取引法 第2条第8項第25号等)。
PBR LENDINGのようなレンディング専業が新しい制度でどう扱われるかは、2026年10月22日時点で決まっていません。改正の中身と運営会社の見解は、PBR LENDINGのキャンペーン情報まとめで整理しています。
出典:金融庁『暗号資産交換業者登録一覧』、『金融商品取引法及び資金決済に関する法律の一部を改正する法律案 説明資料』
金融庁の警告・処分の有無
金融庁は、無登録で暗号資産交換業を行う者に警告書を出し、その名称を国内・海外に分けて公表しています。2026年10月22日に両方の一覧を確認したところ、Portobello Road株式会社とPBR LENDINGの名前はありませんでした。
同じ暗号資産レンディングでも、IZAKA-YAを運営するIzakaya Limitedは2026年9月1日付で警告を受けています。詐欺かどうかを見分ける材料として、公的な警告の有無は最初に確かめたい項目でしょう。
ただし金融庁は、一覧に載っていない者でも無登録の交換業にあたる行為をしている可能性があると注意しています。一覧に名前が無いことは、安全の証明にはなりません。
出典:金融庁『無登録で暗号資産交換業を行う者の名称等について』
2025年9月の顧客情報流出
当サイトが運営会社に取材した内容によると、Portobello Roadは2025年9月、外部の委託先が顧客情報を持ち出していたことを公表しました。ハッキングではなく委託先による持ち出しで、暗号資産の流出は無かったという説明です。
経緯や再発防止策は、PBR LENDINGの顧客情報流出の背景を取材した記事にまとめています。
「いつでも解約OK」の表記とロック期間
公式サイトには「いつでも解約OK」という見出しがありますが、これはロック期間が終わった後の話で、プレミアムレンディングは対象外です。見出しの下には「最短1ヶ月後から出庫申請ができる」「※プレミアムレンディングを除く」と書かれています。
公式FAQの答えは、レギュラーは個別契約の成立日から30日間、プレミアムは1年間、原則として解約できないというものです。見出しだけを読んで、すぐ引き出せると考えないよう注意してください。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
PBR LENDINGのリスクと注意点
PBR LENDINGを使う前に知っておきたいリスクは、元本の扱い・運営会社の破綻・解約の制限・円での価値の変動・出庫の日数の5つです。どれも約款やFAQに書かれている仕様で、利用者が避けられない前提として読んでおきましょう。
元本の保証はない
※暗号資産には価格変動リスクがあり、利息分だけ保有数量が増えても日本円換算の価値が下がる可能性があります。元本保証はありません。
公式FAQも、どのような場合でも元本を返すという約束はしていないと明記しています。数量の利息は約款で決まっていても、借りた暗号資産を返せるかどうかは運営会社の状態しだいです。
出典:Portobello Road『よくある質問(リスク)』
運営会社が破綻したときの扱い
運営会社が破綻した場合、約束の利息が払われず、貸した暗号資産が返ってこない可能性があります。破産手続きに進むと、利用者は一般債権者として、総資産÷総負債の割合で配当を受ける立場になります。
取引所のように、顧客の資産を会社の資産と分けて管理する法律上の義務を負う立場ではありません。生活費や近いうちに使う資金を入れる先ではない、と考えておくのが無難です。
出典:Portobello Road『よくある質問(破綻時の扱い)』
ロック期間中の解約は20%控除
ロック期間中でも、特別な事情があれば解約できる場合があります。ただしその場合は、返還する暗号資産から20%相当を解約手数料として差し引かれることがあります(利用契約約款 第11条5項)。
たとえば1,000USDCをプレミアムで貸して途中で解約すると、200USDC相当が差し引かれる計算です。プレミアムの1年分の利息120USDCを上回るため、途中で使う見込みのある暗号資産はレギュラーにとどめておきましょう。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
円で見ると損をすることがある
PBR LENDINGで増えるのは暗号資産の数量で、円の金額ではありません。公式FAQも、価格が下がった時点で円に換えるとかえって損をする可能性があると説明しています。
値動きが小さいUSDCでも、円で見るとドル円の影響を受けます。当サイトの検証では、2か月目に数量が約2.58USDC増えた一方、円高の影響で円の評価は前月より274円下がりました。
数字で見ると分かりやすくなります。1ドル150円のときに1,000USDC(15万円相当)をプレミアムで貸し、1年後に1,120USDCになった場合、円での価値はドル円の水準で次のように変わります。
| 1年後のドル円 | 1,120USDCの円換算 | 貸した時点との差 |
| 1ドル150円 | 168,000円 | +18,000円 |
| 1ドル140円 | 156,800円 | +6,800円 |
| 1ドル133.9円 | 約149,970円 | ほぼ同じ |
| 1ドル130円 | 145,600円 | −4,400円 |
この例では、1ドル約133.9円より円高になると、利息を受け取っても円では元の金額を下回ります。境目は「貸した時点のレート÷1.12」で求められます。
BTCやXRPなら、値動きはさらに大きくなります。利息で増える数量より価格の下落が大きければ、円では元の金額を下回ります。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
出庫にかかる日数
約款上、出庫は申請から7営業日以内と決められています。実際の対応は、出庫申請の受理から3営業日以内に指定のアドレスへ送るとしています。
返還を申請してから取引所で売れるようになるまでには、土日祝を挟むと1週間ほどかかることもあります。相場を見ながらすぐ売りたい暗号資産には向かない仕組みです。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
取引所からの送付制限
金融庁は2026年8月6日、警察庁と連名で取引所の業界団体に詐欺被害の防止策を要請しました。その中に出庫先の事前登録制と、登録後一定期間の出庫制限が含まれています。
PBR LENDINGの入庫用アドレスを初めて送付先に登録した場合も、取引所によってはしばらく送れない可能性があります。
2026年8月から入庫用アドレスは利用者ごとの専用アドレスに変わったため、以前から使っている人も登録し直しが必要です。貸し出したい日から逆算して、送付先の登録は早めに済ませておきましょう。
出典:金融庁『暗号資産を用いた詐欺被害等防止に向けた対策の一層の強化について』、PR TIMES『会員数1万人規模へ拡大する「PBR LENDING」、手入力不要の「入庫自動化」を実現』
PBR LENDINGの評判を左右する事実
PBR LENDINGの評判は、利率と運営の透明性のどちらを重く見るかで分かれます。ここでは、評価の材料になる事実を会員数・情報開示・管理体制の3つに分けて並べました。
登録会員数は1年で約1.5倍
PBR LENDINGの登録会員数は、2026年9月7日に1万人を突破しました。この1年間で約1.5倍に増えたと、運営会社は発表しています。
2026年3月から7月にかけては、代表が登壇するオンライン説明会を計15回開きました。収益の仕組みや想定されるリスクを説明し、参加できなかった人向けにアーカイブ動画も公開しています。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』
3か月ごとのレポートで状況を開示
公式サイトによると、PBR LENDINGは3か月ごとのレポートと四半期ごとの詳細レポートで、市場環境の変化やリスク要因を含む状況を開示しています。レポートは会員向けに提供されています。
一方で、出資先の事業の細かな数字は、取引先との関係ですべてが公開されているわけではありません。開示の範囲をどう評価するかが、評判の分かれ目の1つです。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
Fireblocks導入と管理体制
2026年8月19日、PBR LENDINGは暗号資産の管理基盤「Fireblocks」を導入しました。利用者ごとの専用入庫アドレスを発行し、入庫の手入力を不要にしたほか、送信操作の権限と承認の手順をシステムで管理しています。
公式サイトは、借りた暗号資産の大半をコールドウォレットで保管し、出庫は複数人で確認する体制だとしています。ただし運営会社自身も、導入によってリスクがなくなるわけではないと、保証を否定する注記を付けています。
出典:PR TIMES『会員数1万人規模へ拡大する「PBR LENDING」、手入力不要の「入庫自動化」を実現』、PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
公式の情報発信と相談窓口
PBR LENDINGは、公式サイトのほかにX・Instagram・YouTubeの公式アカウントで情報を発信しています。評判を確かめるなら、まず公式のお知らせと説明会の動画を見るのが近道です。
1,000万円以上の貸出を考えている人には、専任スタッフが利用方法から相続・税務まで相談に応じる窓口があります。まとまった額を貸す前に、条件を直接確かめられます。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』、Portobello Road『PBR LENDING』
評価が下がりやすい論点
評価を下げる材料は、金融庁の登録が無いこと、元本の保証が無いこと、ロック期間中に引き出しにくいことの3つです。いずれも仕組みそのものに由来するため、今後も変わりにくい論点といえます。詳しくは上の「怪しいと言われる理由」と「リスクと注意点」で解説しました。
PBR LENDINGと他の貸出先の比較
暗号資産の貸出先は、PBR LENDINGのような専業のサービスと、国内取引所の貸暗号資産サービスに分かれます。専業は利率が高く、取引所は登録業者が相手という違いがあります。
| 名称 | 年率の上限 | 種別 | 対象銘柄数 | ロック期間 | 途中解約 | 利息の自動組み入れ | 募集時期 | サービス開始 | 運営会社 |
| PBR LENDING | 12%(プレミアム・初日から固定) | 専業 | 6 | 30日/1年 | 原則不可 | なし(単利) | 常時 | 2026年に3周年 | Portobello Road株式会社 |
| ビットレンディング | 10%(USDT・USDC。利率は月次で見直し) | 専業 | 6 | 30日 | 30日経過後に返還可(途中解約手数料なし) | — | — | — | 株式会社J-CAM |
| GMOコイン | 10%(貸暗号資産ベーシック・銘柄とコースによる) | 取引所 | 19 | 1か月/3か月 | 可(受取予定の貸借料の10%) | なし(元本のみ自動で再貸出) | 銘柄とコースごとに募集 | — | GMOコイン株式会社 |
※「—」は公式サイトで記載を確認できなかった項目です。
PBR LENDINGの強みは、全銘柄共通の固定利率が初日から付く点です。取引所の貸暗号資産は登録業者が相手になる代わりに、銘柄とコースごとに利率が決まり、募集のあるコースにしか申し込めません。
GMOコインは金融庁に登録された暗号資産交換業者です。貸暗号資産ベーシックの年率は0.05〜10%で、銘柄と貸出期間のコースによって変わります。PBR LENDINGのように全銘柄が同じ利率になる仕組みではありません。
ビットレンディングは、貸出から30日が過ぎれば途中解約の手数料なしで返還を請求できます。利率は銘柄ごとに月次で見直される方式です。各社の利率や条件をまとめて比べたい場合は、暗号資産レンディングの金利一覧と比較を参考にしてください。
選び分けの目安は、利率を取るか、相手先の安心感を取るかです。登録業者が相手であることを重視するなら取引所、固定の利率とすぐ貸し出せることを重視するならPBR LENDINGのような専業が候補になります。両方に分けて貸す方法もあります。
出典:ビットレンディング『BitLending』、GMOコイン『貸暗号資産』、金融庁『暗号資産交換業者登録一覧』
PBR LENDINGの始め方
PBR LENDINGは、会員登録・本人確認・入庫・貸出の4ステップで始められます。暗号資産を持っていない場合は、先に国内の取引所で購入しておく必要があります。
- 公式サイトの「無料ではじめる」を押し、案内にしたがって必要な情報を入力する
- 本人確認書類を提出し、本人確認の完了後にメールで届くログインURLからログインする
- マイページに表示される専用入庫アドレスを、取引所の送付先に登録する
- 取引所から暗号資産を送り、貸出準備ウォレットへの反映を確認する
- 貸出ボタンからプランを選び、貸し出す数量を指定する
2026年8月のFireblocks導入で、入庫のたびにトランザクションIDや数量を手入力する申請は不要になりました。ブロックチェーンの承認後、入庫は自動で貸出準備ウォレットに反映されます。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』、PR TIMES『手入力不要の「入庫自動化」を実現』
貸し出す前のチェックリスト
手続きでつまずきやすい点を、送る前に確かめる順番で並べました。
- マイページの専用入庫アドレスを、取引所の送付先に登録したか(登録後しばらく送れない取引所がある)
- 送る銘柄のネットワークが、送信元と受け取り側で一致しているか(USDTはERC20かTRC20)
- 送る数量が、銘柄ごとの貸出数量の下限を上回っているか
- レギュラーかプレミアムか、ロック期間が終わる日をメモしたか
- 入庫が貸出準備ウォレットに反映された後、貸出の手続きまで済ませたか
送付元の取引所
PBR LENDINGには売買の機能が無いため、暗号資産は金融庁に登録された国内の取引所で日本円から買って送ります。コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレードなど、貸したい銘柄を扱う取引所であれば送付元にできます。
取引所ごとに、送付の手数料と送れる下限の数量が違います。USDTを送るなら、取引所側のネットワークがERC20かTRC20かも確かめておきましょう。以前は一部の取引所から送ると必要だった送付完了画面の提出も、現在は不要です。
出典:PR TIMES『暗号資産レンディングサービス「PBR LENDING」、登録会員数が1万人を突破』
\約1万円相当から貸し出せる/
PBR LENDINGが向いている人
PBR LENDINGに向いているかどうかは、貸す暗号資産をどれだけの期間動かさずにいられるかでほぼ決まります。
向いている人
- 売る予定の無いBTCやETHを長く持ち続けるつもりの人
- 暗号資産の数量を増やすことを目的にしていて、円での値動きを受け入れられる人
- 取引所の貸暗号資産の募集時期を待たずに、いつでも貸し出したい人
- 手元の暗号資産の一部だけを分けて貸し出せる人
向いていない人
- 近いうちに使う予定のある資金や生活費を入れたい人
- 相場の動きを見て、すぐに売買したい人
- 金融庁の登録業者や公的な保護の対象でないと不安な人
- 円での元本割れを避けたい人
迷う場合は、レギュラーで少額から始め、返還と出庫の流れを一度通してみるのがおすすめです。1か月後に問題なく手元へ戻せることを確かめてから、金額やプランを見直せます。
PBR LENDINGのよくある質問
PBR LENDINGは危ない?
金融庁の警告を受けた記録は無い一方、暗号資産交換業の登録は無く、元本保証はありません。運営会社が破綻した場合は、一般債権者として配当を受ける立場です。
2026年7月成立の改正法で扱いが変わる可能性もあります。危ないかどうかは、これらの前提を受け入れられるかで判断してください。
PBR LENDINGの運営会社は?
運営会社はPortobello Road株式会社で、代表取締役は奈良﨑 匡平氏です。2026年9月時点の本社は東京都台東区です。
PBR LENDINGのやり方は?
会員登録と本人確認を済ませ、取引所から専用入庫アドレスへ暗号資産を送り、貸出ボタンからプランを選びます。入庫しただけでは利息が付かない点に注意してください。手順は上の「始め方」で解説しています。
ステーキングとレンディングはどちらがよい?
ステーキングはブロックチェーンの仕組みに参加して報酬を得る方法で、レンディングは事業者に貸して利息を受け取る方法です。報酬の出どころと、相手先のリスクが違います。違いは暗号資産レンディングとステーキングの違いで比べています。
PBR LENDINGはいくらから貸せる?
2026年6月の引き下げで、約1万円相当から貸し出せるようになりました。下限の数量は銘柄ごとに決まっているため、マイページの貸出画面で確認してください。
PBR LENDINGは途中で解約できる?
ロック期間中は原則として解約できません。特別な事情がある場合は解約できることがありますが、対象暗号資産の20%相当が差し引かれる場合があります。ロック期間の経過後なら、レギュラーは数量を指定して返還を申請できます。
PBR LENDINGでXRPは貸せる?
XRPは貸し出せる6銘柄の1つで、レギュラー年10%・プレミアム年12%が適用されます。送るときはXRPのネットワークを選び、マイページに表示される宛先の情報を取引所側に正しく入力してください。
PBR LENDINGの出庫にかかる日数は?
約款上は出庫の申請から7営業日以内で、実際は申請の受理から3営業日以内に送るとしています。土日祝を挟むとそのぶん遅くなるため、使う日から逆算して返還と出庫を申請しましょう。
PBR LENDINGのログイン先は?
マイページはapp.pbr-lending.comのログイン画面から入ります。運営会社のサイトが表示できないときも、マイページは別のアドレスで動いています。似た名前のサイトに認証情報を入力しないよう、アドレスを確かめてから入力してください。
PBR LENDINGのキャンペーンや招待特典は?
開催中のキャンペーンと招待特典の内容は、PBR LENDINGのキャンペーン情報まとめで毎月更新しています。キャンペーンの利率は対象の銘柄・プラン・期間が限られるため、条件を確かめてから申し込みましょう。
PBR LENDINGの確定申告は必要?
公式FAQは、利息を取得したときの価値を雑所得として確定申告する必要があるとしています。計算の方法や申告が必要になる条件は、暗号資産レンディングの税金の解説で確認してください。
利息を取得したときについて、公式FAQはレギュラーの返還で利息が付いたとき、プレミアムへ移行して利息が元本に組み入れられたとき、プレミアムが満期を迎えたときの3つと解しています。貸出中に計算上の利息が増えている段階では、まだ取得していない扱いです。
出典:PBR LENDING『暗号資産を貸し出すだけで増えるレンディングサービス』
まとめ
PBR LENDINGは、暗号資産を貸してレギュラー年10%・プレミアム年12%の利息を数量で受け取るサービスです。怪しいと言われる理由は、金融庁の交換業の登録が無いこと、元本の保証が無いこと、ロック期間中に引き出しにくいことに集約されます。
金融庁の警告一覧に名前は無く、約款・FAQ・レポートで仕組みも公開されています。判断の分かれ目は、運営会社の信用力にかかるリスクと、円での値動きを受け入れられるかどうかです。
※利率・対象通貨・特典内容は変更される場合があるため、参加前に公式サイトで最新情報をご確認ください。
売る予定の無いBTCやUSDCがあるなら、1年後には数量で12%増えた状態を目指せます。まずはレギュラーで少額を貸し、1か月後に返還と出庫まで試してみてください。
申し込みはPBR LENDING公式サイトから、実際の利息の増え方は当サイトの貸出実績の記事で確かめられます。


