ACマスターカードはブラックでも審査に通る?難しい理由と代わりのカード案

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信用情報に傷がある状態でクレジットカードが必要になり、独自の審査基準として知られる「ACマスターカード」の申し込みを検討するケースは少なくありません。

結論として、いわゆる「ブラックリスト」に載っている状態では、審査を通過することは極めて困難です。

この記事では、独自の審査を持つACマスターカードであってもブラック状態では審査に落ちる理由と、審査なしで持てる可能性が高い代替カードの選択肢を解説します。

3行要約

①信用情報機関に事故記録があるブラック状態では審査に通らない
②審査なしという情報は誤解でありアコムの基準で返済能力が判断される
③ブラックの場合はデポジット型カードや家族カードなどを代替案として検討する

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ACマスターカードのブラック審査基準

ACマスターカードはアコム株式会社が発行するクレジットカードであり、一般的なクレジットカード会社とは異なる独自の審査基準を設けていますが、ブラック状態の方への審査通過は極めて困難です。

これは、クレジットカードのショッピング機能が「割賦販売法」という法律の適用対象となるためです。割賦販売法では、カード会社に対して「支払可能見込額(利用者が無理なく支払える金額)」を調査することが義務付けられています。

過去に金融事故を起こして信用情報に「異動」が記録されている状態では、この支払可能見込額の基準を満たすことができず、結果としてカードの発行(与信枠の付与)が法的な観点からも見送られます。信用情報に不安がある場合の対処法は、後述の「ブラックでも作れる代替カード案」をご確認ください。

ブラック状態(金融事故)の定義とは

クレジットカードの審査における「ブラック(ブラックリストに載っている)」とは、個人の信用情報機関(CICやJICCなど)に「異動」という金融事故情報が登録されている状態を指します。

日本に「ブラックリスト」という名の名簿は存在しませんが、指定信用情報機関に以下のいずれかの記録が残っている間は、原則としてクレジットカードの新規発行や各種ローンの借り入れが制限されます。

主な金融事故と内容情報の登録期間
長期間の延滞・滞納(原則61日または3ヶ月以上)契約継続中および完済から5年間
クレジットカードの強制解約契約終了から5年間
債務整理(任意整理・個人再生)完済から5年間
自己破産手続き開始または免責決定から5〜7年間
代位弁済(保証会社による立て替え)完済から5年間

出典:指定信用情報機関のCIC『CICが保有する信用情報』

上記の表の通り、金融事故を起こした場合はおおむね5年間は異動情報が保持されるため、この期間中はACマスターカードの審査通過も極めて難しくなります。

過去の延滞や強制解約は審査落ちの対象

アコムは審査の際、加盟している「株式会社日本信用情報機構(JICC)」おおび提携する「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」の記録を必ず確認します。

他社のクレジットカード代金やスマートフォンの本体代金(分割払い)、各種ローンの返済で長期延滞を起こし「異動情報」が記録されていると、返済能力が著しく低いと見なされ、審査の段階で自動的にお見送りとなります。

これは過去にアコムの利用歴が一切なくとも、他社でのクレジットカード強制解約や延滞履歴があれば同様の扱いになります。

審査なしで作れるという情報の誤解

インターネット上には「ACマスターカードは審査なし」「ブラックでも作れる」といった一部の口コミや古い情報が散見されますが、これらは完全な誤解です。

アコムの公式サイトでも、自動契約機(むじんくん)を利用した「最短即日発行」が可能である点は記載されていますが、これは審査スピードが早いことを意味するものであり、審査そのものをスキップするわけではありません。

カードローン機能が一体となっているACマスターカードは、総量規制の対象(年収の3分の1を超える貸付けの禁止)にもなるため、申込者の収入や他社からの借入状況、信用情報は厳格にチェックされています。

したがって、「ブラックでも審査に通る特別なクレジットカード」はこの世に存在しないと認識することが重要です。

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特定の事故属性に関する対応策

信用情報に異動が付くブラック状態には、いくつかの種類や事情が存在します。

ここでは代表的な金融事故や属性別に、ACマスターカードの審査でどう扱われるかと、取るべき対応策を簡潔に紹介します。

債務整理や自己破産を行った場合の扱い

過去に「任意整理」「個人再生」「自己破産」などの債務整理手続きを行った場合、信用情報機関にはその事実が5〜7年間登録されます。

この期間中は返済能力がない(支払可能見込額を満たさない)と判断されるため、ACマスターカードの発行はできません。また、アコム自体を債務整理の対象としていた場合、アコム社内にも半永久的に記録が残る「社内ブラック」扱いとなり、信用情報の履歴が消えた後でも審査通過は極めて厳しくなります。

生活保護受給者や無職への対応

生活保護を受給している方や、現在仕事をしていない無職の方は、クレジットカードの必須条件である「ご本人に安定した収入があること」を満たせません。

生活保護費は国からの支援金であり、クレジットカード会社が求める「事業や給与による安定・継続した返済能力」には該当しないため、ACマスターカードの審査には通りません。カード決済が必要な場合は、審査不要で持てるデビットカードやプリペイドカードへの切り替えが推奨されます。

審査に落ちるブラック以外の主な要因

信用情報機関にブラック(異動情報)の記録がなくても、ACマスターカードの審査に落ちるケースがあります。ここではクレジットカードの発行が見送られる、ブラック以外の代表的な要因を解説します。

現在進行形の他社借入や多重債務

現在、他社の消費者金融やカードローンなどで多額の借り入れがある場合、審査に大きく影響します。

ACマスターカードにはカードローン機能が自動付帯するため、貸金業法が定める「総量規制(借入残高が年収の3分の1を超えてはならない)」の対象となります。
他社での借入総額がすでに年収の3分の1に近い、あるいは複数社(一般的に3〜4社以上)から同時に借り入れている「多重債務」状態にあると、返済能力を超過していると判断され審査落ちの原因となります。

毎月の安定した収入が証明できない

アコムの申し込み条件には「ご本人に安定した収入がある方」と明記されています。これは年収の高さではなく、「毎月継続して一定の収入が入ってくること」を重視しています。

たとえば、月に100万円の手取りがあっても数ヶ月収入がない月がある個人事業主よりも、毎月確実なシフトに入り数万円の一定収入があるアルバイト・パートの方が「安定している」と評価されやすい傾向があります。専業主婦の方など、ご自身の給与収入がゼロの場合は審査基準を満たせません。

短期間での多重申し込み手続き

短期間(主に1〜3ヶ月以内)に複数のクレジットカードやカードローンへ同時に申し込むと、「申し込みブラック」と呼ばれる状態に陥るリスクがあります。

信用情報機関には、申し込みを行った事実そのものが6ヶ月間記録されます。カード会社から「これほど立て続けにお金を必要としているなら、資金繰りに相当切羽詰まっているのでは」と警戒され、返済能力が十分でも審査に見送られる可能性が高まります。

ブラックでも作れる代替カード案

ACマスターカードを含め、通常のクレジットカードの審査に通らないブラック状態でも発行可能なカードが存在します。

ここでは、信用情報に不安がある方でも持てる可能性が高い3つの代替手段とそれぞれの特徴を解説します。

カードの種類主な特徴と仕組み審査・発行の目安
デポジット型クレジットカード事前に預けた保証金(デポジット)の範囲内で利用額が決まる独自の審査基準で過去の延滞等を重視しない傾向
家族カード親や配偶者など「本会員」の信用を基に発行される本会員の信用情報に問題がなければ可能性がある
デビットカード銀行口座の残高から決済時に即座に引き落とされる銀行口座の開設さえできれば審査なし(15歳以上等)

審査不要なデポジット型クレジットカード

デポジット型クレジットカードは、事前に入金した保証金(デポジット)を利用限度額とするクレジットカードです。

利用代金は通常のカードと同様に後払い(口座引き落とし)となりますが、万が一支払いが滞った場合は預けた保証金から充当されるため、カード会社側の貸し倒れリスクが低く抑えられています。そのため、過去の金融事故などを重視しない独自の審査基準をとっており、ブラック状態の方への発行実績も多く存在します。

代表的なカードには「Nexus Card」や「ライフカードデポジット」などがあり、いずれも決済機能やクレヒス(信用履歴)修行としての機能は通常のクレジットカードと同等です。

家族の信用で発行される家族カード

ご家族(配偶者や親など)がすでにクレジットカードを持っている場合、その本会員の信用を基に追加発行される「家族カード」を申し込む方法があります。

家族カードの審査対象はあくまで本会員であるため、追加される家族ご本人の信用情報(過去の延滞履歴やブラック情報)は原則として照会されません。本会員の利用履歴が良好であれば、審査を気にせずクレジットカードを持つことができる有力な選択肢の一つです。引き落としは本会員の口座から行われます。

口座直結で即時決済できるデビットカード

クレジットカードの「後払い」という仕組みにこだわらないのであれば、銀行が発行する「デビットカード」という選択肢があります。

デビットカードは利用時に銀行口座から即座に決済額が引き落とされる仕組みのため、カード会社による立替払いが発生しません(割賦販売法の適用外)。そのため入会時の審査そのものが不要であり、指定の銀行口座を開設できる年齢(多くは15歳から)であれば誰でも持つことができます。VisaやMastercardなどの国際ブランドが付帯したものであれば、通常のクレジットカードと同じようにネットショッピングや対応店舗で利用可能です。

ブラック履歴の確認と回復に向けた手順

ブラック状態がいつまで続くのか、正確な状況を把握するためには、ご自身の信用情報を確認することが第一歩となります。

ここでは、信用情報機関での開示請求を行い、事故情報が消えるまでの間に取るべき対策を解説します。

信用情報機関で開示請求を行う

ご自分の信用情報に「異動」が記録されているか、またはいつ消えるのかを確認するには、情報の保有元である指定信用情報機関(CIC、JICCなど)に情報開示請求を行う必要があります。

以下の手順で、スマートフォンやパソコンからオンラインで確認が可能です。

  1. CICの公式サイトにアクセス: スマートフォンまたはPCから情報開示サービスへ進み、利用規約に同意します。
  2. 受付番号の取得: CIC指定の電話番号に発信し、自動音声案内にて受付番号を取得します(電話をかけた電話番号が照会対象となります)。
  3. パスワード等の入力: WEBサイトに戻り、取得した受付番号や氏名、生年月日などを入力します。
  4. 開示報告書のダウンロード: 手数料(500円・クレジットカードや一部のキャリア決済等のみ対応)を支払い、PDF形式の開示報告書をダウンロードして内容を確認します。

報告書内の「返済状況」欄に「異動」の文字があればブラック状態であることが確定し、「完了日(または予定日)」から5年間が保存期間の目安となります。

事故情報が消えるまでの期間中に行う対策

情報の登録期間(おおむね5年間)が経過して異動情報が消えても、そのままではクレジットカードの審査に通りにくいことがあります。

異動情報が消えると、信用情報機関には利用記録や借入履歴が一切ない「スーパーホワイト」と呼ばれる状態になります。30代ちかくでスーパーホワイトの場合、カード会社からは逆に「過去に金融事故を起こして一定期間カードが持てなかったのではないか」と警戒される原因となります。
そのため、デポジット型クレジットカードやスマートフォン本体の分割払いなどを契約し、毎月遅滞なく支払いを続けることで良好なクレジットヒストリー(クレヒス)を積み上げていくことが重要です。

acマスターカードとよくある質問

ACマスターカードのブラック審査に関連して、よく寄せられる疑問とその回答をまとめました。

社内ブラックだとアコムは一切使えない?

過去にアコム自身での借り入れを延滞したり、債務整理の対象としたことのある場合は「社内ブラック」としてアコムの自社データベースに記録されます。

信用情報機関とは異なり、社内データは半永久的に保存されるのが通例です。そのため、CICなどの異動情報が5年で消えた後でも、アコムやその保証会社が関わるローン・クレジットカードの審査には、二度と通らなくなる可能性が非常に高い点に注意が必要です。

スーパーホワイトはブラックより審査に不利?

クレジットカードやローンの利用履歴が一切ない「スーパーホワイト」は、信用情報に傷のある「ブラック」よりは審査に通る確率があります。

しかし、前述の通り年齢を重ねてからのスーパーホワイトは審査で不利に働くことがあります。過去に金融事故がない本当のスーパーホワイトであっても、カード会社からは支払い実績による信用がないため、限度額が低く設定されたり、審査水準によっては見送られることも考えられます。

一度審査に落ちたあとに再申し込みできる期間は?

クレジットカードの申し込み情報は、審査の合否にかかわらず6ヶ月間は信用情報機関に保存されます。

そのため、ACマスターカードの審査に一度落ちてしまった場合、すぐに再申し込みをしても「すでに他社で否決された情報」として弾かれる可能性が高いです。

再申し込みを行う場合は、最低でも前回から6ヶ月以上の期間を空け、その間に収入の安定や他社借入の減少など、属性の改善を図ってから臨むことが推奨されます。

これはACマスターカードに限らず、どのクレジットカードでも同じルールです。同時期に何度も申請すると信用情報に傷がつきます。

まとめ

ACマスターカードは独自の基準で判断を行うカードですが、いわゆるブラック状態(信用情報に異動がある状態)の方へ無審査で発行されることはありません。

本記事で解説した主なポイントは以下の通りです。

  • 金融事故の重み: 債務整理や長期延滞などによるブラック情報があると、割賦販売法の観点から審査通過は極めて困難です。審査なしで発行されるという情報は誤りです。
  • 代替手段の検討: つかえない期間中は、デポジット型クレジットカード、家族カード、デビットカードといった独自の審査や審査が不要な機能への切り替えをご検討ください。
  • 回復へのプロセス: CIC等で自身の情報を開示して現状を正確に把握し、事故情報が消えた後は、少額の買い物を遅れずに支払い続けることで信用(ヒストリー)を再構築していく必要があります。

ブラック中は新たな申し込みを手当たり次第に行う「多重申し込み」を避け、自身の信用状態がクリアになるまでは代替カードを活用して堅実に過ごすことが重要です。

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