JPYCの将来性は?どこで使えるのか対応店舗・サービスも紹介

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JPYCは、日本円と1対1で連動する日本円建てステーブルコインです。

ステーブルコインと聞くと「暗号資産の一種?」と思う方もいるかもしれません。しかし、現在のJPYCは資金決済法上の電子決済手段として発行されており、価格上昇を狙う投資商品というより、送金や決済で使うことを想定したデジタルなお金に近い存在です。

この記事では、JPYCの基本的な仕組み、伸びている根拠、実際に使える店舗・サービスを紹介します。あわせて、JPYCを日常決済とつなげる方法として、NudgeカードやHashPortカードとの関係も解説します。

この記事を監修した人

綾野 友人(あやの ともひと)

綾野 友人(あやの ともひと)

大学卒業後、投資系不動産会社に勤務。資産形成や不動産投資の実務に携わりながら経験を積み、独立。賃貸・売買(購入・売却)を行う不動産会社を運営するとともに、現在はファイナンシャルプランナーとして活動中。不動産に強いお金の専門家として、住宅購入・不動産投資・保険の見直しなど、ライフプラン全体を見据えた相談に対応している。

■保有資格

1級ファイナンシャル・プランニング技能士・CFP®(日本FP協会認定)・宅地建物取引士

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JPYCとは?日本円と連動するステーブルコイン

JPYCとは、日本円と1対1で連動することを目指して発行されている日本円建てステーブルコインです。

ビットコインやイーサリアムのような暗号資産は、価格が大きく変動することがあります。一方、JPYCは1JPYC=1円の価値を保つことを前提に設計されているため、価格上昇を狙うよりも、送金・決済・Web3サービスでの利用に向いています。

JPYC EX公式サイトでは、JPYCは資金移動業型の電子決済手段であり、旧来のJPYC Prepaidとは異なるものと説明されています。JPYC Prepaidは自家型前払式支払手段でしたが、現在のJPYCは日本円への償還にも対応しています。

また、JPYC EXは第二種資金移動業者として登録されており、資金移動業に基づく日本円ステーブルコイン第1号と案内されています。

出典:JPYC EX公式サイト

JPYCの将来性が注目される理由

JPYCの将来性が注目されている理由は、単に「日本円のステーブルコインだから」だけではありません。実際に発行額や利用アドレス数が伸び、使える店舗・サービスも増え始めているためです。

累計発行額が21億円を突破している

JPYC株式会社の発表によると、JPYCの累計発行額は2026年4月15日時点で21億円を突破しています。さらに、直近3カ月で約2.6倍のペースで成長しているとされています。

ステーブルコインは、単に発行されるだけでは意味がありません。決済や送金、交換などで実際に使われることで価値が生まれます。その点、JPYCは発行額の拡大に加えて、実需に基づいた利用が広がっている点が注目されています。

出典:JPYC株式会社「シリーズB 2ndクローズ 28億円を追加調達」

保有経験のあるウォレットアドレス数が13.7万を超えている

同発表では、JPYC株式会社に直接アカウントを開設した数は17,000件である一方、実際にJPYCを保有したことがあるウォレットアドレス数は137,000アドレスを突破したとされています。

これは、JPYC EXで直接アカウントを作ったユーザー以外にも、ウォレット間の送金やサービス利用を通じてJPYCが広がっていることを示しています。

つまりJPYCは、発行元のサービス内だけで完結するものではなく、ブロックチェーン上でユーザー間・サービス間に広がる可能性を持っているといえます。

出典:JPYC株式会社「シリーズB 2ndクローズ 28億円を追加調達」

実店舗・ECサイトでの利用先が増えている

JPYCの将来性を考えるうえで重要なのが、「実際にどこで使えるのか」です。

JPYC決済対応店舗・ECサイトを掲載するJPYC-MAP.comでは、2026年4月7日時点で、JPYC決済対応店舗44店舗、JPYC決済対応ECサイト31サイトが掲載されています。

もちろん、PayPayやクレジットカードのように全国どこでも使える状態ではありません。しかし、実店舗・EC・Web3サービスなどで実際に使える場所が出てきている点は、JPYCの社会実装が進み始めている根拠になります。

出典:JPYC-MAP.com

JPYCはどこで使える?対応店舗・サービスを紹介

ここからは、JPYCを実際に使える店舗やサービスを紹介します。

JPYC決済に対応する店舗・サービスは今後変わる可能性があるため、利用前には公式サイトやJPYC-MAP.comで最新情報を確認しましょう。

千房 千日前本店・千房 有楽町ビックカメラ支店

お好み焼専門店の千房では、2026年4月7日から一部店舗でステーブルコイン決済を開始しました。

対象店舗は、千房 千日前本店と千房 有楽町ビックカメラ支店です。Web3ウォレット「HashPort Wallet」を用意すると、JPYCを使った支払いができます。利用者の決済手数料は無料です。

有名飲食店でJPYC決済が使えるようになった事例として、記事内では特に紹介しやすい店舗です。

JPYCで買い物ができるECショップ

「JPYCで買い物ができるECショップ」は、JPYC決済に対応したECモールです。

食品や日用品などを扱う店舗があり、JPYCを使ってオンライン上で買い物ができます。利用できる商品や店舗は、公式サイトで確認してください。

comilio

comilioは、漫画が読めて応援もできるプラットフォームです。

JPYC決済に対応しており、漫画やデジタルコンテンツの購入・応援にJPYCを使えます。利用方法や対応状況は、公式サイトで確認してください。

PRTimesより引用

Web3商店街

Web3商店街は、Web3関連の商品やサービスを扱うマーケットです。

JPYC決済に対応しており、対象商品をJPYCで購入できます。取り扱い商品や決済方法は、公式サイトで確認してください。

The Boost Coffee

The Boost Coffeeは、スペシャルティコーヒーを扱うECショップです。

JPYCで買い物ができるECショップ内で商品を購入できます。コーヒー豆や関連商品の取り扱い状況は、商品ページで確認してください。

外貨両替kaeloo

外貨両替kaelooは、外貨両替サービスです。

JPYC-MAP.comでは、HashPort Wallet for Biz導入店として確認できます。JPYC決済の利用可否や利用方法は、公式サイトで確認してください。

https://kaeloo.jp/jpyc-payment/より引用

KryptoKyoto

KryptoKyotoは、京都府京都市にあるバーです。

JPYC決済に対応する飲食店のひとつです。店舗情報、営業時間、決済方法は公式サイトで確認してください。

リユテクトレード

リユテクトレードは、不用品の宅配買取サービスです。

JPYC-MAP.comでは、買取代金を口座振込またはVプリカギフトで受け取れるほか、JPYCに試験対応中であることを確認できます。最新の対応状況は、公式サイトで確認してください。

JPYCが使える店舗・サービス一覧

JPYCは、実店舗・ECサイト・Web3関連サービスなどで利用できます。

ただし、対応店舗やサービスは今後変更される可能性があります。実際に利用する前には、各店舗・サービスの公式サイトやJPYC-MAP.comで最新の対応状況を確認しましょう。

店舗・サービス名ジャンル特徴URL
千房 千日前本店飲食店大阪の有名お好み焼専門店。JPYC決済対応店舗として紹介しやすい代表例。公式サイト
千房 有楽町ビックカメラ支店飲食店東京でJPYC決済を試せる飲食店の例として紹介できる。公式サイト
JPYCで買い物ができるECショップECJPYC決済対応のECモール。JPYCをオンラインショッピングで使える例。公式サイト
comilio漫画・デジタルコンテンツ漫画やクリエイター支援と相性がよいWebサービス。公式サイト
Web3商店街EC・マーケットWeb3系の商品・サービスを扱うマーケットとして紹介できる。公式サイト
The Boost Coffeeコーヒー・物販JPYCで日常的な商品を購入できる例として使いやすい。商品ページ
外貨両替kaeloo外貨両替物販や飲食以外のサービス領域でJPYCが使える例。公式サイト
KryptoKyotoバーWeb3文脈と相性のよい実店舗として紹介しやすい。公式サイト
リユテクトレード買取サービスJPYCを「支払う」だけでなく「受け取る」文脈でも紹介できる。公式サイト

参考:JPYC-MAP.com

JPYCを使う前に準備するもの

JPYCを使うには、利用するサービスに応じてウォレットやJPYC EXのアカウントが必要になります。

JPYC EXのアカウント

JPYCを発行・償還する場合は、JPYC EXの利用が必要です。

JPYC EXでは、アカウント開設、本人確認、ウォレットアドレス登録、発行予約・銀行振込入金、JPYC発行という流れでJPYCを発行できます。JPYC EXの発行・償還サービスは3,000円から利用できます。

対応ウォレット

JPYCを実際に送受信したり、店舗で支払ったりするには、対応ウォレットが必要です。

JPYC EX公式サイトでは、推奨ウォレットとしてHashPort Walletが案内されています。また、千房のステーブルコイン決済でも、Hash Port Walletを準備することでJPYC支払いが可能と案内されています。

ガス代に使う暗号資産

JPYCはブロックチェーン上で送受信するため、送金時にガス代が発生する場合があります。

JPYC EX公式サイトでは、JPYC EXはEthereum、Polygon、Avalancheの各ネットワークに対応していると案内されています。利用するチェーンによって必要なガス代や操作方法が異なるため、初心者はまず利用するサービス側の案内に沿って進めるのがおすすめです。

なお、JPYCそのものを買うために暗号資産取引所が必須というわけではありません。JPYC EXでは銀行振込による発行が可能です。ただし、ウォレットでJPYCを送受信したり、Web3サービスで使ったりする場合は、ガス代用の暗号資産が必要になるケースがあります。

JPYCを日常決済で使うならNudgeカードも選択肢

JPYCを使える店舗やECサイトは増えていますが、現時点ではPayPayやクレジットカードのように、どこでも使える決済手段とはいえません。

そのため、JPYCを日常の支払いとつなげたい場合は、JPYC決済対応店舗だけでなく、JPYCに対応したカードサービスにも注目するとよいでしょう。

たとえば、Nudgeが提供するHashPortカードでは、利用金額の0.3%分のJPYCがプレゼントされます。JPYCの受け取りには、ナッジアプリ内からHashPort Walletのウォレットアドレス登録が必要です。

また、NudgeカードのJPYC返済は、対象者に順次案内される招待制のサービスです。全員が利用できるわけではないので注意してください。

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JPYCを日常決済でも活用したい方へ

JPYCを直接使える店舗やECサイトは少しずつ増えていますが、現時点では使える場所が限られています。

一方で、NudgeカードやHashPortカードのように、JPYC還元やステーブルコイン返済に対応したカードを使えば、普段のカード決済とJPYCをつなげやすくなります。

出典:Nudge HashPortカード公式ページ
出典:Nudge公式ヘルプ「JPYC返済について」

JPYCの注意点

JPYCは将来性が期待される一方で、利用前に注意しておきたい点もあります。

使える場所はまだ限られている

JPYC決済に対応する店舗やECサイトは増えていますが、現時点では全国どこでも使える決済手段ではありません。

飲食店やECサイト、Web3関連サービスなど対応先は出てきているものの、日常の支払いをすべてJPYCで済ませるのはまだ難しいでしょう。

ウォレットやガス代の理解が必要

JPYCはブロックチェーン上で利用するため、ウォレット、チェーン、ガス代といった基本的な知識が必要になる場面があります。

特に、誤ったチェーンに送ってしまう、対応していないウォレットに送ってしまう、といったミスには注意が必要です。初めて使う場合は、少額から試すのが安心です。

対応サービスの変更に注意する

JPYCに対応する店舗・サービスは今後増える可能性がありますが、一方で対応状況が変わる可能性もあります。

実際に利用する前には、店舗・サービスの公式サイトやJPYC-MAP.comで最新情報を確認しましょう。

JPYCに関するよくある質問

JPYCは暗号資産ですか?

現在のJPYCは、資金移動業型の電子決済手段として発行されています。

ビットコインやイーサリアムのように価格変動による利益を狙う暗号資産というより、日本円と1対1で連動することを目指した決済・送金向けのステーブルコインです。

ブロックチェーンを使っているシステム上は暗号資産と同じですが、法的な扱いが全く異なります。国に認められたれっきとした電子決済手段のステーブルコインです。

JPYCはどこで買えますか?

JPYCは、JPYC EXで発行できます。

JPYC EXでは、アカウント開設や本人確認を行ったうえで、銀行振込によりJPYCを発行できます。発行・償還の最低利用額は3,000円です。

出典:JPYC EX公式サイト

JPYCはどこで使えますか?

JPYCは、JPYC決済に対応した実店舗やECサイトで利用できます。

たとえば、千房 千日前本店、千房 有楽町ビックカメラ支店、JPYCで買い物ができるECショップ、comilio、Web3商店街、The Boost Coffeeなどが対応サービスとして挙げられます。

ただし、対応状況は変わる可能性があるため、利用前には各店舗・サービスの公式サイトやJPYC-MAP.comを確認しましょう。

参考:JPYC-MAP.com

JPYCを使うにはウォレットが必要ですか?

JPYCを店舗やWeb3サービスで使う場合、対応ウォレットが必要になることがあります。

たとえば、千房のステーブルコイン決済では、Hash Port Walletを用意することでJPYC支払いが可能と案内されています。利用するサービスによって必要なウォレットは異なるため、事前に確認しておきましょう。

JPYCは投資対象として将来性がありますか?

JPYCは、日本円と1対1で連動することを目指すステーブルコインです。

そのため、価格上昇による利益を狙う投資対象というより、送金・決済・Web3サービスでの利用拡大に将来性を見るサービスといえます。

JPYCの将来性を判断する際は、発行額や対応店舗数、提携サービス、規制対応、実際の利用シーンが増えているかを確認することが大切です。

JPYCを使うときに手数料はかかりますか?

JPYC EXでは、JPYCの発行・償還手数料は無料と案内されています。

ただし、銀行振込時の振込手数料や、ブロックチェーン上で送金する際のガス代などは利用者負担です。

出典:JPYC EX公式サイト

JPYCとNudgeカードにはどんな関係がありますか?

NudgeカードやHashPortカードは、JPYCと関連するカードサービスとして注目されています。

HashPortカードでは、利用額に応じてJPYCがプレゼントされる仕組みがあります。また、Nudgeカードでは対象者向けにJPYC返済も案内されています。

JPYCを日常決済とつなげたい方は、JPYC対応店舗だけでなく、NudgeカードやHashPortカードもあわせて確認しておくとよいでしょう。

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まとめ:JPYCはまだ発展途上だが使える場所は増えている

JPYCは、日本円と1対1で連動する日本円建てステーブルコインです。現在は資金移動業型の電子決済手段として発行され、送金や決済、Web3サービスでの利用が想定されています。

累計発行額は21億円を突破し、JPYCを保有したことがあるウォレットアドレス数も137,000アドレスを超えています。さらに、JPYC-MAP.comでは実店舗やECサイトの対応先が掲載されており、千房のような有名飲食店でもJPYC決済の導入が始まっています。

ただし、JPYCはまだどこでも使える決済手段ではありません。使える店舗やサービスは限られており、ウォレットやガス代の理解も必要です。

JPYCを日常の支払いとつなげたい場合は、JPYC決済対応店舗だけでなく、JPYC還元やステーブルコイン返済に対応したNudgeカード・HashPortカードも選択肢になります。

JPYCはまだ発展途上のサービスですが、実店舗・EC・カード決済との接点が増えているため、今後の広がりに注目したい日本円ステーブルコインといえるでしょう。

※JPYC決済への対応状況は変更される可能性があります。実際に利用する際は、各店舗・サービスの公式サイトやJPYC-MAP.comで最新情報をご確認ください。
※JPYCの送受信には、利用するブロックチェーンに応じたガス代が発生する場合があります。発行・償還手数料とは別に、銀行振込手数料やネットワーク手数料が必要になる点に注意してください。
※JPYCは日本円と1対1で連動することを目指すステーブルコインであり、価格上昇による利益を狙う投資商品ではありません。