ビットコインは本当に使い道がない？日本での使い方・現金化まで解説

ビットコインに興味はあるものの、投資以外の使い道が分からず、買うのを迷っている人も少なくないです。ビットコインには通貨としての機能はあるものの、「金融商品」の役割が強いイメージが強いです。

しかし、ビットコインの使い道は多種多様あり、さまざまなシーンで利用できます。

大手店舗での決済はもちろん、クリプトカードの普及により、日常の買い物でビットコインを活用するハードルは大幅に下がりました。

本記事では、ビットコインが「使い道がない」と言われる背景を紐解きつつ、具体的な活用方法や将来の可能性について解説します。

「ビットコインの使い道がない」と言われる理由

ビットコインが「使い道がない」と批判されるのには、明確な理由があります。

特に大きな理由として次の3つが挙げられます。

使える店舗が少ない

ビットコインには本来、個人間で直接価値をやり取りできる決済機能（P2P）が備わっています。

理論上は日本円と同じ感覚で買い物ができるはずですが、現実にはビットコイン払いに対応している店舗は非常に限定的です。

ビットコインは日本円と違って実体がない通貨のため、決済できる端末がないと支払いができません。また、ネットショッピングでも、ビットコインに対応しているECサイトは少ないです。

DMM.comなどが先駆けて導入していますが、コンビニやスーパーといった日常生活に欠かせない場所ではまだ導入されていません。

日本円やPayPayなどの電子マネーに比べると現時点での使い勝手が悪いため、ビットコインの使い道がないと感じる人が多いです。

決済手段として使いづらい

ビットコインを決済手段として利用しにくい最大の要因は、価格変動の激しさです。

ビットコインの価格は日々変動しており、1日で30万円以上動くことも珍しくありません。10万円相当の価値が翌日には20万円や5万円に変動する不安定な資産は、買い手にとっても売り手にとってもリスクとなります。

また、クレジットカードや電子マネーが数秒で決済を完了するのに対し、ビットコインはブロックチェーンの承認作業に時間を要します。

ブロックチェーン技術は、透明性の高い取引ができる反面、承認まで時間がかかるため、気軽な買い物の支払いには不向きな一面があります。

他にも、スケーラビリティ問題による送金詰まりも、決済手段としての普及を妨げる一因です。ビットコインよりも便利な決済手段が多いため、使い道がないと感じる人が多いのが現状です。

投資商品としてのイメージが強い

「億り人」という言葉が流行したように、仮想通貨投資で莫大な富を築いた人々がいるため、投資商品としてのイメージが強くなりました。

事実、ビットコインは登場してから10年ほどで1,000万円以上に価値を上げています。

そのためビットコインは「使うもの」ではなく「資産を増やす手段」と考える人が多くなってしまいました。人によっては決済機能が付いていることを知らず、金と同じような「持っているだけの資産」と考える人も少なくありません。

ビットコインの価格の上昇スピードは速く、投資商品として大きな魅力がある一方、実用的な通貨としての価値は下がりました。

「持っているだけで価値がある」というイメージによって、ビットコインの使い道について考えなくなった人が多いです。

ビットコインの具体的な使い道

ビットコインには通貨としての機能が備わっているものの、積極的に実用していない人が多く「使い道がない」という印象を持たれがちです。

しかし、近年仮想通貨の流通が多くなったことによって、ビットコインの使い道が増えてきました。

具体的なビットコインの使い道として次の手段が挙げられます。

決済・買い物

もともとビットコインには決済機能がついており、日本でもビックカメラが支払い手段として採用しています。

今までは特定のお店でしか決済手段として使えなかったビットコインですが「クリプトカード」の登場によって使える店舗が増えました。

クリプトカードとは、デビットカードと同じ仕組みで、チャージした金額分だけ買い物ができる決済手段です。デビットカードとの大きな違いは、仮想通貨でチャージするため、仮想通貨の新しい使い道として注目されています。

対応銘柄についてはクリプトカードによって変わるため、ビットコインの使い道を増やしたいならビットコイン対応のカードを選びましょう。

クリプトカードでおすすめなのは「Triaカード」

ビットコイン対応のクリプトカード選びで迷っているなら「Triaカード」がおすすめです。

Triaカードは、利用金額に応じてポイントではなく、独自トークンがキャッシュバックされます。キャッシュバックされたトークンは仮想通貨として売買などに利用できるため、クレジットカードに比べてお得に買い物ができます。

また、Triaカードは決済だけでなく仮想通貨の現金化にも対応しているため、チャージしておけばいつでも現金を引き出せます。

ビットコインをはじめ1,000種類以上の仮想通貨に対応しているため、今後仮想通貨投資を始めるなら持っておいて損はありません。

Triaカードの特徴について以下のページで紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

資産の保有先

ビットコインの使い道としてもっともポピュラーなのが、日本円以外の形で資産を保有する「デジタル・ゴールド」としての活用です。

特に経済が不安定になった際の保険として機能し、金（ゴールド）と同様の役割を果たします。

ビットコインは、為替市場とは異なるマーケットで取引されています。そのため、経済が不安定になり通貨の価値が下がる前に、ビットコインに資産を変えておけば資産価値の低下を防ぐことができます。

もちろん、ビットコインの価値が長期的に高まると考えるのなら、今のうちに保有することで相対的に資産の価値を底上げできます。

多くの仮想通貨投資家がポートフォリオの一部をビットコインで固定しているのは、長期的な価値の裏付けを信頼しているからです。大切な資産を守るための手段として、ビットコインは選ばれています。

送金手段

ビットコインの使い道として「資産の送金」があります。

ビットコインで送金手続きをすることで、日本円よりもスピーディーかつ低コストで資産の移動が可能です。例えば、日本円を海外へ送る場合、送金手続きから反映まで数日～数週間の時間がかかります。

また、資産を中継銀行経由で送金するため、手数料も2,000円から3,000円程度がかかります。

一方ビットコインであれば、送金先のアドレスを入力するだけで国境を越えた手続きが完了します。手続きから先方への口座の反映まで1日以内に完了するため、スムーズに資産を送金できます。

さらに仮想通貨市場は24時間365日いつでも取引できるため、曜日を気にせず手続きできます。

銀行を介するより安価かつスピーディーに送金できるため、国際的なビジネスや個人間の資金移動において非常に合理的な手段となります。

投資の元本

保有するビットコインを「寝かせておく」だけでなく、さらなる資産運用の原資として活用する方法も使い道としては有効です。

ビットコインを元本に利用できる具体的な投資は「デリバティブ取引」「スワップ取引」「レンディング」があります。

それぞれの投資の取り組み方について詳しく解説します。

デリバティブ取引

デリバティブ取引とは、資産を証拠金としてレバレッジをかけて大きな金額で取引する投資方法です。

投資の仕組みとしてはFXと同じで、短時間で大きな利益が狙えるのが魅力です。デリバティブ取引では、仮想通貨を証拠金にして取引できる口座も多く、ビットコインを証拠金にして始められます。

デリバティブ取引は、短期的に大きなリターンが期待できる反面、失敗すると大きな損失を抱えるリスクもあります。

ハイリスク・ハイリターンな投資方法のため、始めるなら事前に相場の読み方や市場の動きについて勉強や練習をしてから挑みましょう。

スワップ取引

スワップ取引とは、保有している仮想通貨を別の仮想通貨に交換する取引方法です。

ビットコインもスワップ取引が可能で、ボラティリティが低い銘柄に交換することで価格変動リスクを抑えた運用ができます。特にクリプトカードの利用を考えているなら、ビットコインをステーブルコインにスワップして運用するのがおすすめです。

ステーブルコインは、価格変動が法定通貨と連動しているため、ビットコインよりもボラティリティリスクがないのが特徴です。

クリプトカードの中には、ステーブルコインのみ対応しているものもあるため、ビットコインをスワップすれば安心して決済手段として使えます。

なかでもおすすめなのは日本円と連動しているJPYCが利用できる「HashPortカード」と「Nudgeカード」です。日本円で支払っているのと同じ感覚でカード決済ができるため、資金管理に自信がない投資初心者におすすめです。

レンディング

レンディングとは、保有している仮想通貨を貸し付け、利息をもらう運用方法です。

ビットコインでもレンディングが可能で、第三者に貸し付けることはもちろん、仮想通貨取引所でのレンディングもできます。レンディングのメリットは、自身で取引しなくても利息がもらえるため、ローリスクで資産が増やせる点です。

できるだけリスクを抑えた仮想通貨投資をしたいなら、ビットコインを元本にしてレンディングを中心に取り組んでみてはいかがでしょう。

プロジェクトの資金調達

ビットコインは新しいビジネスやプロジェクトの資金を集める手段としても用いられます。

一般的に資金調達は銀行などの金融機関で審査を受けて通らなければいけません。しかし、ビットコインであれば金融機関とは独立した市場のため、審査されることなく資金調達が可能です。

投資家側も、応援したいプロジェクトに対してビットコインで直接資金提供できるメリットがあります。実際に仮想通貨取引所のCoinCheckでは、世界中の投資家から資金を募るサービス「IEO（Initial Exchange Offering）」を提供しています。

人に投資する手段としても、ビットコインという選択肢はあります。

災害先への寄付

ビットコインは、送金のスムーズさを活かして寄付の手段としても非常に優秀です。

実際に、能登半島地震やウクライナ支援などで、ビットコインによる寄付が広く募られました。ビットコインは銀行振込に比べて手数料が極めて低く、即座に相手へ届くため、緊急性の高い支援において大きな力を発揮します。

また、ブロックチェーン技術によって透明性の高い取引ができるため、改ざんや不正な取引が起きる心配もありません。寄付してくれた人や送金額もすべてブロックチェーンに記録されているため、寄付という用途において高い信頼を得ています。

法定通貨の代替

ビットコインは過去に法定通貨の代替通貨として使われた過去があります。

具体的には、エルサルバドルで送金手数料の削減や金融包摂を目的として「ビットコイン法」が施行されました。

新興国の通貨は流通量が少なく価格が不安定で、ビットコインよりもボラティリティリスクが高くなる可能性もあります。

現在は国の政策転換によって除外されていますが、今後ビットコインの信頼性や通貨としての安定性が増せば、再び利用されるかもしれません。

ビットコインを保有・使用するメリット

ビットコインの使い道を理解することで、既存の金融システムにはない独自の仕組みで取引されていることが分かります。

そのため、ビットコインにしかないメリットも数多くあります。

特に次の7つは、ビットコインの使い道を考えるうえで外せないポイントとなるため、ぜひ知っておきましょう。

公正性の高い取引ができる

ビットコインはブロックチェーン技術を採用しており、すべての取引履歴が公開・記録されています。

ブロックチェーン技術とは、ネットワーク参加者全員で取引の監視・承認を行う仕組みです。

銀行や金融機関が介入しない金銭や金融商品の取引については、管理している人や組織によって改ざんが不正が行われるリスクがあります。

しかし、ブロックチェーン技術を用いることで、ネットワーク参加者の承認がないと取引が成立しないため不正ができません。さらに取引履歴はすべてブロックに記録され、改ざんは極めて困難です。

金融市場とは離れていても、不正や改ざんの心配がない取引ができるのが、ビットコインを使うメリットです。

24時間365日手続きができる

ビットコインは、金融市場とは異なる市場で取引されているため、閉場している時間がありません。

例えば土日に日本円の送金手続きをしても銀行がお休みのため、翌月曜日まで反映されません。また、銀行の営業時間は15時までのため、15時以降に手続しても反映されるのは翌日です。

一方でビットコインは、24時間365日いつでも取引できます。

深夜や連休だっても取引ができるため、緊急に送金が必要な時でもスムーズに資金の移動が可能です。日本円に比べて利便性が高いのがビットコインの大きなメリットです。

換金の手間がかからない

ビットコインは世界共通で利用できる仮想通貨のため、使う場所によって換金する必要はありません。

例えば、日本円10万円をアメリカで使う場合、まず日本円を米ドルに交換しなければいけません。法定通貨の換金には手間もかかりますし、手数料だって発生します。

しかし、ビットコインであれば日本で購入した10万円分を換金手続きをせず海外で利用できます。

換金の手間が必要ないため、当然手数料も発生しないため、保有している資産が目減りすることもありません。

特に海外に家族がいたり海外に単身赴任している人は、資産の送金手段の1つとしてビットコインをおすすめします。

保有しているだけで価値が上がる

ビットコインのメリットは、保有しているだけで資産としての価値が上がる点です。

ビットコインは日本円と違って、発行上限が2,100万枚と決まっており、希少性が担保されています。市場に出回る枚数が制限されれば、1枚当たりの価値は上がる一方で、よほどのことがない限り下がりません。

ビットコインの価格は日々変動していますが、長期的にみると右肩上がりで推移しています。

資産の保有先としてビットコインが選ばれるのも、発行枚数が決まっており価値が上がり続ける背景があるからです。

不安定な経済時に資産を担保できる

ビットコインは資産の預け先として利用している人が多いです。

例えば世界的に経済が不景気になり、日本円や米ドルの価値が下がると、相対的にビットコインの価値が上がります。

また、資産を日本円など法定通貨以外に変換しておくことで、資産を守ることができます。日本円や米ドルは、景気だけでなく紛争や自然災害などの地政学リスクが発生しても価値が下がることがあります。

金や不動産と同じように、資産を日本円以外の形にしておくための手段として、ビットコインはおすすめです。

仮想通貨の中でもっとも認知度が高い

ビットコインは世界で最初に誕生した仮想通貨であり、時価総額も常に1位を維持しています。

仮想通貨市場は為替市場に比べて取引量が少ないため、どの銘柄も価格変動が大きくハイリスク・ハイリターンな取引になりやすいです。

その中でもビットコインは、知名度が高く参入者も多いため、仮想通貨の中でも変動が安定している銘柄です。また、ビットコインの知名度は非常に高く、今後も参加者が増える可能性は十分考えられます。

市場参加者が増えれば価格変動が安定するため、ビットコインのボラティリティリスクも抑えられます。ボラティリティリスクが抑えられれば、より安定して投資ができるため、取引リスクを抑えた仮想通貨投資ができます。

さまざまな運用で資産を増やせる

ビットコインは単なる売買だけでなく、多様な運用方法が選べる点もメリットです。

ビットコインは、資産として保有するだけでなく元本としても活用できるため、資産運用や投資の幅を広げられます。例えば保有するビットコインを貸し出して利益を得る「レンディング」は、売買取引に比べて低リスクな投資方法です。

他にも、ビットコインを証拠金にしてレバレッジをかけて仮想通貨取引をする「デリバディブ取引」も可能です。

今後もビットコインを元本にした投資手法が増える可能性があるため、積極的な資産運用を考えているなら、ぜひ保有してみてはいかがでしょう。

ビットコインを保有・使用するデメリット

ビットコインの保有や使用に対してさまざまメリットがありますが、デメリットもあります。

ビットコイン特有のリスクや欠点も正しく理解しておくことで、無理のないビットコイン投資ができるため、ぜひ知っておきましょう。

特に知っておくべきデメリットとして次の3つがあります。

価格変動リスクが高い

ビットコインの価格変動は、他の仮想通貨に比べれば安定していますが、為替取引や株式投資に比べたらまだリスクは高いです。

例えば米ドルと日本円の1日の変動価格は1円以下に抑えられる時も珍しくありません。

しかし、ビットコインは1日で10万円以上動くことの方が多く、場合によっては50万円以上乱高下することだってあります。

価格変動リスクが大きいと、ほんの数分で価格が変動するため、価値が安定しません。

価値が不安定だと支払う瞬間のレートによって実質的なコストが変わってしまうため、常に最新の価格を確認する注意が求められます。

上位互換の仮想通貨が登場している

ビットコインには決済機能が備わっていますが、技術の進歩によって決済機能がついている仮想通貨が多数登場しました。

中にはビットコインよりも決済スピードが速く、安価な手数料で取引できる仮想通貨もあります。

ビットコインは、現在さまざまなプロジェクト開発をしており、他の仮想通貨との差別化を図っています。プロジェクト開発が進めば、機能面からもビットコインが選べる可能性は高くなります。

ただ、今後仮想通貨決済が一般化していく中で、ビットコインが「決済手段」として選ばれなくなる可能性も否定できません。

紛失・盗難のリスクがある

ビットコインは金融機関を介さずに管理できる反面、すべてが自己責任の世界です。

万が一、送金先のアドレスを間違えて手続きを完了させた場合、誤送金したビットコインを取り戻すことは不可能です。また、秘密鍵の管理を怠り盗難に遭った場合も補償はありません。

銀行などであれば、万が一破綻してもペイオフ制度などによって、ある程度の資産は補償されます。

しかしビットコインは中央集権型の管理ではないため、各自で管理しなければいけません。利便性の裏にある高いリスクを意識し、厳重なセキュリティ管理を行う必要があります。

ビットコインの将来性について

ビットコインの将来性については、専門家の間でもポジティブな意見が多く見られます。

2025年12月29日現在、ビットコインの価格は1,400万円弱まで上がっていますが、今後も価格は上がると予想されています。専門家や投資家がビットコインの価格が上がると予想する根拠としては、発行上限が決まっている点が大きいです。

ビットコインの需要が高まっても、市場に出回る数が制限されれば価値が高まり、より高値で取引されやすくなります。

またビットコインは、2024年にアメリカの証券取引委員会から現物ETFが承認されました。

証券取引委員会の承認によって、アメリカでは証券会社からビットコインが買えるようになり、機関投資家の参入が可能です。

機関投資家が参入すれば大きな金額がビットコイン市場に流入するため、より価値が高まると予想されています。他にも仮想通貨に関する法整備が整い始めたことによって、より安全な取引環境が構築されています。

規制や法整備などによって2035年には1ビットコインあたり140万ドル（約2億円）に到達するという予測もあります。*様々な予測があるので、そのうち一つです。

デジタル経済の基盤として、今後もビットコインの存在感は増していくでしょう。

投資経験別に見たビットコインのおすすめ使い道

ビットコインは、自分のスキルや知識量に合わせて、適切な活用方法を選ぶことが大切です。

ここでは投資や仮想通貨取引の経験別におすすめのビットコインの使い道を紹介します。ご自身の投資歴や投資に対する考え方をもとにして、以下で紹介している使い道を参考にしてください。

初心者は「決済」と「保有」のみ

仮想通貨に慣れていない初心者は、まず長期保有や少額決済から始めましょう。

例えば貯金の一部をビットコインとして保有するだけでも、5年後や10年後には大きな資産になっている可能性があります。ビットコインを買うまとまったお金がないのなら、毎月コツコツ購入する「積立投資」も可能です。

保有したビットコインは、クリプトカードを持つことで気軽に買い物で利用できます。

クリプトカードを使う際は、利用金額分をビットコインからステーブルコインに交換しておくのがおすすめです。

ステーブルコインであれば法定通貨と価値が連動しているため、ボラティリティリスクを考えることなく気軽に利用できます。投資に自信がないなら、リスクの低さで使い道を考えましょう。

中級者は「投資の元本」として活用

ビットコインの使い道について勉強や経験がついてきたら、保有しているビットコインを「働かせる」段階に進みましょう。

ビットコインを投資の元本としての主な使い道としては「レンディング」と「デリバティブ取引」です。

レンディングであれば、自身で相場の分析や経済の行く末を予測しなくても利息として資産を増やしていけるからです。

デリバティブ取引は、短期的に大きな利益が狙える一方、大きな損失を被るリスクもあります。

デリバティブ取引にチャレンジするなら、デモ口座や最小単位から始めるなど、失敗しても大きな損失にならない範囲で始めましょう。

上級者は「保有の仕方」を工夫しての分散投資

ビットコインを使った投資の経験や知識がついてきたら、ビットコインを軸にしたポートフォリオを最適化してみましょう。

ポートフォリオとは、複数の金融資産を組み合わせる投資手法です。

ビットコインのみの保有だと、ボラティリティによって大きく資産が減ってしまうリスクがあります。

しかし他の銘柄を購入することで、ビットコインの資産が減った分を他の銘柄の資産増で補うことができます。

購入する銘柄や購入金額は、投資に使える資金と、許容できるリスクによって変わってきます。

最適なポートフォリオを組むには、仮想通貨投資における高い知識や経験が求められるため、しっかり勉強してから始めましょう。

ビットコインの使い道を考えるうえでの注意点

最後にビットコインの使い道を考える時の注意点を紹介します。

特に次の3つは、ビットコインを保有・使用するうえで避けては通れないため、ぜひ知っておきましょう。

現金化すると課税対象になる可能性がある

ビットコインを売却して得た利益や、ビットコインで買い物をして利益が確定した場合は「雑所得」として扱われます。具体的には年間で20万円以上の利益が出た場合は課税対象になるため確定申告が必要です。

例えば10万円で購入したビットコインをすべて売却して40万円になった場合、課税対象は30万円となります。

確定申告を怠ると、脱税となって追徴課税や重加算税を支払わないといけません。

保有しているビットコインを売却する際は、事前に購入時の価格の確認や専門家に相談するなどしてから行動しましょう。

最初は少額のビットコイン保有から始める

ビットコインの価格変動は初心者が想像する以上に激しいです。

いきなり全財産を投じるような使い方は避け、まずは失っても生活に支障がない少額からスタートしてください。具体的な手段としては、時間をかけて少しずつ買い足していく「ドルコスト平均法」などがあります。

ビットコイン投資は、資産が減るリスクがあるため、リスクを抑えることを最優先にした行動をとってください。

使い道が思い浮かばないなら無理して使う必要はない

ビットコインについて使い道を模索している人がいますが、無理に使う必要はどこにもありません。

ビットコインは保有しているだけで価値が変動します。

長期的な視点で見るとビットコインの価値は上がる可能性の方が高いため、保有するだけでも十分価値のある行動です。

現在使い道がないと考えるなら、将来ビットコインの使い時が出てくるまで、大切に保有しましょう。

まとめ｜自分に合ったビットコインの使い道で資産を増やそう

ここまでビットコインの使い道について紹介しました。

ビットコインはもはや「使い道がない」怪しいコインではなく、多彩な活用ができる次世代の資産へと変貌しました。

現在でもクリプトカードによる決済、海外送金、資産防衛などがありますし、今後も使い道の幅は増える可能性は十分にあります。

2026年以降も、ビットコインの価値と実用性はさらに高まっていくと予想されます。

まずは少額から購入し、日常の買い物でクリプトカードを使ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。

自分の経験値に合わせた最適な使い道を見つけることが、資産を賢く増やす第一歩となります。