分散型取引所Avantisとは?将来性と特徴について徹底解説!【紹介コードも掲載】
2025年9月9日のエアドロップで話題になった分散型取引所Avantisについて、今回その特徴をご紹介します。
「L2の中で取引量上位のBASEのDEX」「レバレッジ500倍」「単一資金プールアーキテクチャ」など、話題を呼ぶ特徴が多くあります。Avantisは既に一部で話題になっているので、改めてAvantisについて紹介します。

BASEJapan
Base Japanは、Baseを中心としたオンチェーンコミュニティとして活動し、BaseとEthereumの教育ワークショップおよびオンボーディング活動を実施しています。主な活動として、月例イベントや勉強会を開催するほか、すべてのBase Japanメンバー向けのコミュニケーションチャンネルを運営しています。
Base Japan positions itself as an onchain community around Base, and conducts educational workshops and onboarding activities for Base and Ethereum. The group primarily holds monthly events and study sessions, as well as communication channels for all Base Japan members.
Avantisとは
Avantisは、イーサリアムのレイヤー2であるBaseネットワーク上に構築された、無期限先物取引に特化した分散型取引所(DEX)です。現物取引は現状できないことになっています。
| 名称 | Avantis(アヴァンティス) |
| 取り扱い資産 | 暗号資産、FX、コモディティ(金や銀等)、株価指数など80以上 |
| 手数料(固定) | 暗号資産:開/閉 各4.5~8bps FX:開 1~5bps / 閉 0 コモディティ:開 6–8 bps / 閉 0 インデックス:開 6 bps / 閉 0 |
| 手数料(ZFP) | Zero-Fee Perpetuals:開閉・借入手数料ゼロ、利益が出た時のみ一部をシェア。 現在は BTC/ETH/SOL ほかでβ提供。 |
| 対応サービス | 無期限先物取引(Perpetuals)/損失リベート(Loss Protection)/ポジティブスリッページ 等。 |
| スマホアプリ | 今のところ非対応。 |
| レバレッジ対応 | 〇(最大1,000倍) |
| 日本語対応 | ✕ |
| 設立年 | 2023年 |
| 公式SNS | X 公式ブログ Discord |
その核心的な使命は、分散型金融(DeFi)と外国為替(FX)や石油といったグローバルなマクロ市場との間のギャップを埋めることにあります。
ユーザーは原資産を直接保有することなく、暗号資産や実世界資産(RWA)を含む80種類以上の多様な合成資産に対して、レバレッジを効かせた取引が可能です。
Avantisは、ブロックチェーン技術が持つ透明性を活用し、従来のデリバティブ取引に伴う高コストや非効率性といった課題の解決を目指しています。
Avantisの紹介コード
当サイトの招待コードを使って登録すると、取引額に応じて最大15%の手数料割引が受けられます。以下のボタンには既に紹介コードを埋め込んでおりますので、よろしければどうぞ。
Avantisの特徴
Avantisは他のDEXと一線を画す、いくつかのユニークで革新的な特徴を持っています。
Universal Leverage Layer

「Universal Leverage Layer」はAvantisの大きな特徴です。
Avantisでは仮想通貨だけではなく、ドル円のFX・石油、金などの商品まで、幅広い取引が可能です。そして他のDEXとの違いは、これら様々な商品に対して、単一のウォレットで取引が可能になっているという点です。
ビットコインであろうと、イーサリアムであろうと、石油であろうと、すべて1つのウォレットで取引が可能になっています。
都度チェーンを切り替える必要がないのは大きなメリットと言えます。これにより資本効率は高まり、大きな流動性が期待されているDEXです。
最大1,000倍のレバレッジ

Avantisは、特定の資産に対して最大1,000倍という非常に高いレバレッジでの取引を提供しており、これは他の取引所と比較しても際立っています。
| 取引所名 | 先物倍率 |
| Binance | 125倍 |
| Bybit | 100倍(条件により200倍) |
| MEXC | 500倍(USDT建ての場合) |
| GMX | 100倍 |
取引商品、銘柄により最大倍率は異なり、BTCやETHなどの有名銘柄は500倍、USDJPYについては1,000倍となっています。その他のミームコインや新興のアルトコインなどは25倍、100倍が多くなっているようです。
Zero-Fee Perpetuals (ZFP)

Avantisは「Zero-Fee Perpetuals(ZFP)」という独自の手数料モデルを採用しています。これは、ポジションを開設する際には手数料がかからず、利益が出た取引からのみ手数料が差し引かれる仕組みです。
つまり、取引をした結果、利益が出た場合にはそこから手数料がかかりますが、損失が出た場合には手数料はかからないというシステムです。
一般的な取引所では取引を開始した時点で手数料がかかりますが、Avantisでは違います。トレーダーに優しいシステムが準備されていますね。
流動性提供者向けリスク階層化

Avantisは流動性提供者(LP)のために、預金を明確な「トランシェ(預け方)」に分離する洗練されたリスク管理モデルを導入しています。これにより、LPは自身のリスク許容度に合わせて投資方法を選択できます。
シニアトランシェ: 低リスクの選択肢で、損失の最大35%を負担し、手数料収入の35%を受け取れます。
ジュニアトランシェ: 高リスク・高リターンの選択肢で、損失の最大65%を負担し、手数料収入の65%を受け取れます。
シニアを選ぶと、損失も少ないけど収入も少ない一方、ジュニアは損失も収入も大きい真逆のトランシェになります。
デュアルオラクルシステム

価格の完全性を保証するため、AvantisはPyth NetworkとChainlinkという2つの価格オラクルを採用しています。
両オラクル間の価格乖離が5%を超えた場合、取引は自動的にキャンセルされるセキュリティメカニズムが組み込まれています。これにより、適正価格での取引が可能になっています。
用語解説 -オラクルとは-▼
「オラクル」は、投資商品の金額を正確に取得して、Avantisに伝える役割を持つシステムのようなものです。
これが1つしかなければ、万が一エラーを起こしてしまえば大問題です。実際には100万円の投資商品が「3万円です」となっていれば、Avantis側はもちろん売却した側も大損害となります。
そのため、2つのオラクルを設置し、両者の言い値に差が5%以上生じたら取引がキャンセルされる仕組みを採用しています。これにより安全な取引が可能になっています。
分散型キーパーネットワーク
成行注文、指値注文、清算といったプラットフォーム上のすべての注文は、「キーパーボット」と呼ばれる分散型ネットワークによって管理・実行されます。
Avantis上で機能する多くのシステムはAvantis上には存在せず、ネットワーク上の様々な場所に分散して設置されています。万が一Avantisがハッキングされた時に備えてのリスク管理です。
Avantisの将来性

Avantisは、単なる取引アプリケーションに留まらず、長期的な成長を見据えた野心的なビジョンとロードマップを掲げています。
dAppからDeFiの基盤レイヤーへの進
Avantisの長期的なビジョンは、単なるdApp(分散型アプリケーション)から、DeFiエコシステム全体の基盤となる「レイヤー」へと進化することです。
ロードマップから見る独自のL2構想

Avantisは具体的な将来計画として、以下のような野心的なロードマップを公開しています。既に達成されたものも多く、2025年9月以降のロードマップをご紹介します。
2025年第2四半期
SPY / NASDAQインデックスを開始
2025年後半以降
・Avantis USDC の資本効率を高めるための構成可能なLP統合 (Spectra、Pendle、マネーマーケット)。
・分散型マーケットメイキング金庫(RWA および暗号通貨用)。
・現実世界の資産: 100 以上の現実世界の資産 (株式を含む) をオンチェーンで提供。
・Avantis v2: クロスマージン(RWA および暗号資産用)を備えた専用L2、資本効率は10倍以上。
・現実世界の出来事:スポーツ、予測市場などにAvantisを活用可能に。
「ワールドカップで勝つのはどこの国」か、なども投資対象になるということでしょうか。
だとしたらそれはブックメーカーと同義であり、日本国内では違法とされています。とはいえ、Avantisは特定の管理団体がないDEXであり、判断基準が非常に難しい部分です。
しかし、日本国内で同様の行為が禁止されている以上、確実な判断が出るまで手を出さないようにしてください。
参考:警察庁『オンラインカジノを利用した賭博は犯罪です!』
強力な支援体制と信頼性
Avantisは、CEOのHarsehaj Singh氏とCOOのRaymond Dong氏によって設立されました。
両氏はPantera CapitalやMcKinsey(マッキンゼー)といった企業で経験を積んだ、伝統的金融と暗号資産分野の強力なバックグラウンドを持っています。
プロジェクトはこれまでに2回の資金調達ラウンドで合計1,200万ドルを調達しており、主要な支援者には暗号市産業界で最大の投資会社Pantera Capital、Paypal創業者であるPeter Thiel氏のFounders Fund、同じく暗号資産業界で有名な投資会社のGalaxy Digital、Base Ecosystem Fundなどが名を連ねています。
分かる人には分かる、業界の有名人・有名企業に投資されていることが明らかになっています。
既に投資している人物を見るのは投資においては重要です。Avantis利用の参考にしてください。
AVNTトークンによるエコシステム強化

ネイティブトークンであるAVNTは、プロトコルのエコシステムにおいて中心的な役割を果たします。AVNT保有者は、手数料体系の変更や新規資産の上場などに関する提案・投票を行うガバナンスに参加できます。
また、トークンをプロトコルの「セキュリティモジュール」にステーキングすることで、プラットフォームの安全性を高めるためのバックストップとして機能させ、見返りとして手数料の一部や報酬を受け取ることが可能です。
さらに、AVNTを保有またはステーキングすることで、取引手数料の割引(最大40%)などの直接的なメリットも得られます。
トークンについてはこちらの記事で詳細に記載しているので、併せてご覧ください。
Avantisのトークノミクス
AvantisプロトコルのネイティブユーティリティおよびガバナンストークンはAVNTです。AVNTの総供給量および最大供給量は10億トークンに固定されています。
トークンの配分は、オンチェーンインセンティブ(保有者への還元)に28.6%、初期支援者に26.6%、開発チームとアドバイザーに13.3%、エアドロップに12.5%などが割り当てられています。
初期支援者やチームに割り当てられたトークンには、12ヶ月のロックアップ期間(クリフ)が設けられており、その後、段階的に権利が確定していくとされています。
まとめ
Avantisは、Coinbaseが支援するBaseネットワーク上で、DeFiと伝統的なマクロ市場の融合を目指す革新的な分散型無期限先物取引所です。その特徴は、「Universal Leverage Layer」という資本効率の高い独自のアーキテクチャ、最大1000倍のハイレバレッジ、トレーダーに優しい手数料モデル、そしてLP向けの洗練されたリスク管理機能にあります。
Pantera Capitalなどの著名な投資家からの強力な支援を受け、オンチェーン株式の導入や独自のL2ブロックチェーン開発といった野心的なロードマップを掲げており、DeFiの基盤レイヤーへと進化する大きな将来性を秘めたプロジェクトと言えるでしょう。








