仮想通貨Bitcoin Cash(BCH)とは？特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説

国内の取引所でも取り扱いの多いビットコインキャッシュ（BCH）。ビットコイン(BTC)と名前が似ていることからわかるように、ビットコインから派生した仮想通貨です。

派生の際にビットコインの不利な点が改善されており、ビットコインキャッシュならではの特徴となっています。

Bitcoin Cash(BCH)とは？

Bitcoin Cash(BCH)の概要です。

ティッカーシンボル	BCH/BCC
承認アルゴリズム	PoW
時価総額	3,143億円（2022年9月2日現在）
時価総額ランキング	29位（2022年8月31日現在）
最大供給量	21,000,000 BCH
発行	2017年8月
ホワイトペーパー	https://bitcoincash.org/bitcoin.pdf

Bitcoin Cash(BCH)は2017年8月にビットコインからフォーク（分岐）してできた仮想通貨です。ビットコインの抱えるスケーラビリティ問題を解決し、決済手段としての利便性向上を目指して誕生しました。

Bitcoin Cash(BCH)の特徴

Bitcoin Cash(BCH)の特徴を3つ紹介します。

決済に特化

Bitcoin Cash(BCH)は送金処理にかかる時間を短縮することで、決済での利便性を向上させました。

分岐元のビットコインも決済の用途を想定していました。しかしビットコインでは取引量の増加に伴い処理が遅延する「スケーラビリティ問題」が発生し、利便性を損なっていました。

Bitcoin Cash(BCH)ではビットコインよりも処理ブロックの容量を大きくすることでこの問題を解決し、決済に使いやすい仮想通貨となっています。

取り引きの透明性が高い

Bitcoin Cash(BCH)では全ての取引をオンチェーン（ブロックチェーンの本体）上で処理しているため、取り引き情報を確認しやすく、また透明性も高く保つことができます。

イーサリアム(ETH)などでは処理速度を上げるため、取引の情報をいったんオフチェーン（ブロックチェーンの本体から離れたところ）で計算してから結果のみをブロックチェーンに記録しています。

この方式で計算すると処理は早くなりますが、計算の途中過程がブロックチェーン上に残らないため、透明性がどうしても劣ります。

これに対し、Bitcoin Cash(BCH)は計算の全ての情報をオンチェーンに記録しているため、処理の記録を確認することが容易です。

送金手数料や取引速度が安定している

Bitcoin Cash(BCH)などマイニングによって取引を承認する仮想通貨では、承認処理速度に対して取引量が多すぎると取引遅延やそれに伴う手数料の高騰が発生します。

これを防ぐために行われるのが、マイニング難易度の調整です。

難易度調整をビットコインは2週間に1度の頻度で行いますが、Bitcoin Cash(BCH)では10分に１度行っています。そのため処理の遅延などユーザーへの影響が少なく抑えられます。

Bitcoin Cash(BCH)のチャート・価格動向

以下はBitcoin Cash(BCH)の2017年以降の価格チャートです。

2017年末から2018年1月は仮想通貨バブルの時期にあたり、市場全体の盛り上がりに合わせてBitcoin Cash(BCH)も急騰しました。

2021年6月にも値上がりしていますが、2018年の最高値の更新には至っていません。現在は15,000円前後で推移しています。

Bitcoin Cash(BCH)の今後の見通し・予想

2024年ごろにBitcoin Cash(BCH)は半減期を迎えます。

半減期の前後は価格の変動が激しく、過去にも数週間で急騰したこともあるため注意が必要です。

Bitcoin Cash(BCH)の買い方

今回は、グローバル取引所FTXの日本国内取引所である「FTX Japan」での購入方法を紹介します。

（1）口座開設

スマートフォンアプリからでもパソコンからでも申し込みはできますが、スマートフォンからのほうが簡単です。

iPhone https://apps.apple.com/jp/app/id1095564685

Android https://play.google.com/store/apps/details?id=com.blockfolio.blockfolio&hl=ja&gl=US

右上の歯車マークをタップして「登録」を選択します。

プラットフォームの選択という画面が出てきます。「FTX JP」を選択してください。

メールアドレスを登録します。GoogleアカウントやAppleアカウントでも登録可能です。

登録が完了したら設定メニューが開きます。「アカウントの制限」をタップしてください。

売買と入出金に鍵がついています。この状態では入金や取引ができないので、本人確認が必要です。

画面下の「有効にする」をタップしてください。

本人確認情報の登録画面が開きました。画面に従って必要な情報を入力してください。

入力が完了したら、口座開設審査が行われます。審査完了までしばらく待ちましょう。

（2）入金

アプリの「ウォレット」を開いて、「資金を入金」ボタンをタップします。

「電信送金」をタップします。

振込先の情報が表示されるので、ATMやネットバンキングなどから入金してください。

（3）購入

「投資」メニューからBitcoin Cashを選択します。

チャート画面下部の「購入」ボタンをタップします。

買いたい数量を入力し、「スライドして送信」を操作します。

Bitcoin Cash(BCH)を取り扱っている国内外取引所は？

Bitcoin Cash(BCH)を取り扱っている国内外の取引所を紹介します。

国内取引所

国内のほとんどの取引所でBitcoin Cash(BCH)は取り扱われています。

• DMM Bitcoin
• BitTrade
• コインチェック
• ビットポイント
• bitFlyer
• ビットバンク
• GMOコイン
• BTCBOX
• Zaif
• SBI VCトレード
• 楽天ウォレット
• ディーカレット
• LINE BITMAX
• FXcoin
• OK Coin
• Kraken
• CoinBest
• CoinTrade
• Coinbase

海外取引所

国外取引所は日本人の利用が制限されている場合もあります。サービスの提供状況を確認して利用してください。

• バイビット（Bybit）
• ゲートアイオー（Gate.io）
• クーコイン（KuCoin）　など

Bitcoin Cash(BCH)はやばい？将来性について

Bitcoin Cash(BCH)の将来性について、ユースケースと取引高の面から解説します。

ユースケース

2022年4月には米映画館チェーンのAMCシアターが、翌5月には伊ファッションブランド「GUCCI」が、それぞれ仮想通貨での決済受け入れを発表しました。

決済の利便性に主眼を置いたBitcoin Cash(BCH)の活用の場面が広がりそうです。

取引高

Bitcoin Cash(BCH)の時価総額順位は決して高いわけではありません。しかし取り扱い取引所は国内外とも非常に多く、すぐに価値が暴落するリスクは低いといえるでしょう。

Bitcoin Cash(BCH)のQ＆A

Bitcoin Cash(BCH)のよくある疑問に回答します。

Q1　BCCとBCHは別物？

Bitcoin Cash(BCH)の表記として、国内取引所ではビットバンクが「BCC」表記となっていますが違いはなく、同じBitcoin Cash(BCH)のことを示しています。

Q2　ビットコインキャッシュとビットキャッシュは別物？

別物です。Bitcoin Cash(BCH)はビットコインから派生した仮想通貨ですが、ビットキャッシュはインターネット決済サービスです。

Q3　ビットコインキャッシュが使えるお店は？

国外ではBitcoin Cash(BCH)を含む複数の仮想通貨決済に対応した店舗が増えているようです。

日本国内では個人店が導入していますが、数は多くありません。