トランプコイン(TRUMP)を暗号資産初心者向けに丁寧に解説

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トランプコイン(TRUMP)は、ドナルド・トランプの名を冠した仮想通貨です。米トランプ大統領の公認で発行されています。

2025年1月17日のリリース直後には、わずか2日で価格が400倍近く跳ね上がり、大きな話題を呼びました。

しかしその後は急落し、現在の価格は全盛期から9割減しています。

本記事では、トランプコインの特徴や買い方、将来性、注意点についてわかりやすく解説します。

トランプコイン(TRUMP)とは?

トランプコイン(TRUMP)は、ソラナブロックチェーン上で2025年1月17日に公開された暗号資産です。

トランプコインの総発行枚数は10 億枚で設定されています。公開時に配布されたのは2 億枚のみで、残る約8 億枚(80%)はトランプ氏の関連企業2社が保有すると報じられました。

名称OFFICIAL TRUMP
ティッカーシンボルTRUMP
時価総額ランキング53位
価格$12.12
ローンチ2025年1月17日
発行上限1,000,000,000TRUMP
対応ブロックチェーンSolana
コントラクトアドレス6p6xgHyF7AeE6TZkSmFsko444wqoP15icUSqi2jfGiPN
(SOLSCAN)
取り扱いのある取引所BINANCE、Bybit、Bitget、MEXCなど。
公式公式サイト
公式X
2025年5月8日

トランプ本人との関係性

トランプコイン(TRUMP)は、米国大統領のトランプ公認の暗号資産です。

トランプコインは“名前を借りただけ”のジョークトークンではなく、ドナルド・トランプ本人(と一族)が資本・宣伝の両面で直接関与しています。

  1. トランプ本人からの公式発言と「唯一の公認ミーム」宣言
    →2025年1月17日、トランプ氏は自身のX(旧Twitter)とTruth Socialに「$TRUMP は“唯一の公式トランプミーム”だ」と投稿しリリースをアナウンス。
  2. トランプ関係者がトランプコインを多く持つ
    →総供給10 億枚のうち 80 %(約8 億枚) が CIC Digital LLC + Fight Fight Fight LLC に割当てられました。両社はトランプ関連のグッズやプロモを行う関連会社です。
  3. トランプ一族が金銭的利益を享受している
    →米国ニュースサイトの「CBC」や「Reuiter」によると、トランプ一族の純資産は一連の暗号資産事業で半年で約29億ドル増加 したと推計されています。

話題になっている理由

トランプコインが注目を集めた最大の理由は、「ドナルド・トランプ本人の関与」が公式に明言された初の仮想通貨だったからです。

これまでもトランプをモチーフにしたコインは数多くありましたが、実際のトランプは関与していないものばかりでした。

一国の大統領がトークンを出すなんて前代未聞です。

しかもトークンリリースが大統領就任式の直前だったこともあり、「これは絶対になにかある」と察した多くの人々があれよあれよとトランプコインを買い集めました。

その結果、トランプコインは2日で約400倍もの高騰を果たします。

しかし、問題も起こります。

「これから米国大統領になるという人が、暗号資産でビジネスを展開するのはいかがなものか」という議論が起こり、トランプ氏の暗号資産ビジネスを批判する声と擁護する声が対立。政治ニュースとしても連日報道される流れが生まれました。

暗号資産投資家だけでなく一般人にもトランプコインが知られることになり、話題性がどんどん増していくことになったのです。

トランプコイン(TRUMP)の特徴

トランプコインの特徴を解説します。

  • ミームコインである
  • Solanaブロックチェーンで発行されている
  • ドナルド・トランプの関連会社がトークンの80%を保有
  • トランプ公式グッズの購入に利用可能
  • トークン保有者にエアドロップが行われることがある

ミームコインである

トランプコイン(TRUMP)は、ドナルド・トランプ氏の名前とキャラクター性を前面に打ち出したいわゆる「ミームコイン」に分類されます。

ミームコインとは、インターネット上のネタやジョーク、キャッチーなモチーフをもとに作られた仮想通貨のことです。代表的なミームコインとして「ドージコイン(DOGE)」や「柴犬コイン(SHIB)」などがあります。

ただし、TRUMPは他のミームコインとは大きく異なっています。

TRUMPは本人(トランプ氏)が公式に関与している点や、トークンの利用用途が明確に設計されている点です。

TRUMPは単なるネタやジョークにとどまらず、政治的支持やマーケティング施策と結びついた“戦略的ミームコイン”とも言えます。

Solanaブロックチェーンで発行されている

トランプコインは、Solana(ソラナ)というブロックチェーン上で発行されています。

Solanaは、Ethereum(イーサリアム)など他の主要なブロックチェーンに比べ、圧倒的な処理速度と低コストが特徴です。簡単に比較してみましょう。

項目Solana(ソラナ)Ethereum(イーサリアム)
処理速度約65,000件/秒約15件/秒(L2で改善)
手数料(ガス代)非常に安い(ほぼ0.01ドル未満)比較的高い(混雑時は数十ドル)
開発年2020年2015年

Solanaネットワークは処理速度と低コストに定評があるためか、トランプコインの発行にも使用されました。

なお、トランプコイン以外にも多くのトークンがSolana上で発行されています。

トランプの関連会社がトークンの80%を保有

TRUMPトークンの総供給量は10億枚です。

そのうち80%(8億枚)をトランプ氏関連の企業2社が保有しているとされています(CIC Digital LLCFight Fight Fight LLC)。

https://gettrumpmemes.com/

このような集中保有は仮想通貨プロジェクトとしては非常に珍しいです。

なぜならプロジェクトの方向性や価格形成に対して、運営側が大きな影響力を持っていることを意味するからです。

一方で、保有トークンにはロックアップ期間(3〜12か月)と段階的なアンロックのルールが設けられており、価格を急激に下げるような売却を避ける仕組みも用意されています。

こうした仕組みは一見すると安心材料にもなりますが、運営のトークン放出タイミングが価格に大きな影響を与える可能性があることには注意が必要です。

【用語解説】ロックアップとアンロック

ロックアップ
ロックアップとは、トークンの売却を一定期間できないようにする制限のこと。プロジェクト関係者が最初から大量売却するのを防ぎ、価格の安定を保つ目的があります。

アンロック
アンロックとは、ロックアップが解除され、一定量のトークンを市場に流通させられるようになること。段階的に放出することで、価格が一気に崩れないように設計されます。

トランプ公式グッズの購入に利用可能

TRUMPトークンは、トランプ氏の公式グッズ販売サイトで決済手段として利用可能です。

例えば、スニーカーや腕時計、香水などが販売されており、それらをTRUMPで購入できます。

そのほかにも旅行サイト「Travala.com」でもTRUMPを使った決済を行えます。

これはミームコインとしては非常に珍しく、実際に「使える」トークンであるという点で注目されています。

トークン保有者にエアドロップが行われることがある

2025年2月、米国の祝日「プレジデンツ・デー」を記念して、TRUMP保有者や公式グッズ購入者に対してエアドロップ(無料配布)キャンペーンが実施されました。

対象となるユーザーは、指定期間内にグッズやNFTを購入した履歴がある人で、登録メールアドレス宛にTRUMPトークン(約50ドル相当)が配布されました。

トランプコイン(TRUMP)の買い方・購入方法

トランプコインは国内取引所には上場していません。

そのため海外取引所で購入するか、自分で仮想通貨ウォレットを準備して分散型取引所で購入する必要があります。

トランプコインを購入する流れは次のとおりです。

  1. 国内取引所を開設する
  2. 海外取引所を開設する
  3. 国内取引所で暗号資産を購入する
  4. 国内取引所から海外取引所に送金する
  5. 海外取引所でTRUMPを購入する

トランプコインの買い方は別記事で詳しく解説しました。

興味がある方はご参照ください。

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トランプコイン(TRUMP)のチャート・価格推移

トランプコインは価格変動が大きい暗号資産です。

2025年1月~5月までのチャートを確認していきましょう。

DEX SCREENER

トランプコインは2025年1月17日に誕生しました。

TRUMPローンチ直後の始値は0.18ドル。トランプ氏本人のXおよびTruth Socialでの公認発表を受けて価格は急騰。1月19日には一時75ドルを記録し時価総額は140億ドルを超えました。

その後、トランプコインの価格は急落します。

TRUMPの価格が下落した主な理由は2つ。

  • トランプ政権で仮想通貨に関する政策発表が無かった
  • 同時期に、メラニア・トランプ夫人が独自のミームコイン「$MELANIA」をローンチして冷めた

当時、暗号資産界隈をウォッチしていましたが、MELANIAのリリースが市場に冷水をぶっかけたような雰囲気になっていました。

「トランプコインで上手くいったから、相乗りして稼いでやろう感」が見え見えで、あんたたちの金稼ぎのために投資してやる筋合いはないという空気感がありました。

これ以後、TRUMPの価格も急速に下落して、リリース直後の価格から10分の1程度に落ち込みました。

TRUMP保有者にエアドロップをしたり、ディナーに招待したりといった特典が出ると価格は動意付くものの誕生直後のような熱狂感はあまりないのが現状です。

トランプコイン(TRUMP)の将来性

トランプコインは米大統領のドナルド・トランプの影響を強く受けます。

ドナルド・トランプの動向に影響を受ける

トランプコインは、ドナルド・トランプ氏本人のSNSや政策発言が価格を大きく左右します。

2025年4月24日に「ディナー招待」の告知がTRUMP公式サイトとXアカウントに掲載されると、価格は一時14.32ドルまで58%急騰しました。

TRUMPは、トランプ氏の一言や公式イベント発表によって即座に売買圧力を生みます。

誕生当初ほどの爆発的な急騰は期待できませんが、トランプ氏の動向によって影響は強く受ける暗号資産と言えるでしょう。

ロックアップ解除後の価格は要チェック

TRUMPはロックアップ期間が設定されていますが、徐々に開放されていきます。

https://gettrumpmemes.com/

すべてのロックアップが解除されるのは、2028年1月17日の予定になっています。

一般的に、ロックアップ解除後は価格が下落することが多いです。トークンの売買が行えるようになったことで、売り抜けて利益を手にしようとするためです。

TRUMPの場合は、ドナルド・トランプの関連企業がトークンを保有していることから値動きが異なる可能性はあります。注視しておくとよいでしょう。

トランプコインで億り人になる可能性はある?

トランプコインは上場時に数百倍の上昇を果たしました。

今後トランプコインで億り人になる可能性があるかは別記事で検討しました。よろしければ参照ください。

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トランプコイン(TRUMP)の注意点・リスク

TRUMPという暗号資産は複数存在する

Coinmarketcapや分散型取引所で”TRUMP”と検索してみると、複数の暗号資産が表示されます。

この内、トランプ大統領公認なのは「OFFICIAL TRUMP(TRUMP)」のみです。

暗号資産は誰でも自由に発行できてしまうため、公式以外のTRUMPも沢山存在します。

もしトランプコインを購入する場合は、購入するものをよく確認するようにしましょう

トランプ関連企業が大半のTRUMPを保有している

TRUMPはドナルド・トランプの関連企業が80%を保有しており、段階的なロック解除スケジュールに応じて市場に流通する予定です。

もし仮にトランプ陣営が大量のTRUMPを一気に売却すると、価格が一気に下落することが想定されます。

つまりTRUMPの価格は、トランプ陣営によって操作される可能性があるということです。

もちろんそのようなことは無いと信じたいですが、そのような可能性があることは頭に入れておいたほうが良いでしょう。

トランプコイン(TRUMP)のまとめ

トランプコインは米ドナルド・トランプ大統領公認のミームコインです。

トランプ大統領の公式オフィシャルグッズが購入できるほか、沢山保有することでエアドロップが貰えたり、ディナーに招待してもらえたりといった特典が付いてきます。

TRUMPはリリース直後に高騰していましたが、それ以後の価格は落ち着きを取り戻しました。

ドナルド・トランプの発言や動向が価格に影響を及ぼします。

国内取引所ではTRUMPを購入できないため、もし購入を検討している方は「トランプコインの買い方」の記事を参照ください。

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