NFT投資のメリット・デメリットとは？成功・失敗事例とやり方も紹介

こんにちは！

NFTプロジェクトの主催をつとめつつ、NFTの普及活動に励んでいる元フラワーアーティストの堺 彬(@aki_jpgf)です。本記事では、NFT投資の特徴やメリット・デメリットなどを解説しています。

私自身もNFT投資を実践し、成功したこともあれば失敗した経験もあります。今回は実践しているからこそわかる注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

NFT投資とは？

NFT投資とは非代替性トークンであるNFTを購入し、価格上昇した際に売却することで利益を得る投資法になりますね。

NFTはデジタルデータに固有の価値を付与する技術です。NFTによってデジタルデータが唯一無二のものであることを証明できるため、価値がつきます。

NFTの価格は、市場の需要や供給によって変動するため、将来的に価値が上がるかどうかは不確定です。そのため、NFT投資を始める際には、十分な知識と理解を身につけてから行うようにしましょう。

NFT投資のメリット

NFT投資のメリットをまとめると以下の通りです。

• 高い収益を得られる可能性がある
• NFTを保有しているだけで特典が受けられる
• 世界中の投資家やコレクターと取引できる
• 物理的な保管が不要
• NFTの取引履歴は公開されていて誰でも確認できる

それぞれ詳しく解説します。

高い収益を得られる可能性がある

NFT投資のメリットは、なんといっても高い収益を得られる可能性があることですね。

NFT市場はまだ発展途上であり、初期の投資家やコレクターには将来的な価値上昇の機会が広がっています。市場分析を行うStatistaによると、NFTの売上高は右肩上がりに伸びる見通し。

参考：NFT – Worldwide

早期に購入したNFTは今後価値が上昇する可能性があるんです。

実際に、もともと200円で取引されていたNFTが50万円で取引されるようになった事例もあるほど。価格上昇を起こすかは見極める必要がありますが、選ぶNFTによって大きな利益獲得を目指せるチャンスは十分にありますよ！

NFTを保有しているだけで特典が受けられる

NFTの種類によっては、ただ保有しているだけで様々な特典や権利を受けられる場合があります。例えば、日本の伝統的な魚である錦鯉をモチーフにした「Nishikigoi NFT」が有名ですね。

新潟県にある山古志地域（旧山古志村）は、「電子住民票」の意味合いを兼ね備えたNFTをリリースしました。NFTを持っているだけで限定的なイベントへの参加やコミュニティの意思決定に参加する機会が提供されることがあるんです。

私も実際に投票に参加した経験がありますが、地域復興の取り組みに関われるという貴重な体験を得られています。

世界中の投資家やコレクターと取引できる

NFTの取引はデジタル上で行われるため、地理的な制約を受けずに世界中の人々との取引が可能です。取引の際には仮想通貨を用いることが多いため、世界中の投資家やコレクターと取引できるという点も大きなメリットと言えますね。

実際に、海外のアーティストが出すNFTを購入した経験がある私は、異なる文化や背景を知ることができました。結果、新しい価値観や視点を取り入れることができ、将来的に価格が上がるかどうかの判断がしやすくなったんです。

日本だけでなく世界のNFTが投資対象となるため、視野を広く持ちながらの投資ができますよ。

物理的な保管が不要

NFTはデジタル上で保管・管理されるため、物理的な形で保有する必要がありません。伝統的なアート作品であれば、時間とともに劣化する可能性があります。

しかし、NFTはデジタルデータとしての完全性を保持し続けるため、品質の低下や劣化の心配がないんですね！また、物理的なアイテムを郵送する必要がないため、取引が迅速に行われる点も大きなメリットと言えるでしょう。

NFTの取引履歴は公開されていて誰でも確認できる

NFTはブロックチェーン技術を基盤としており、取引の全ての履歴は公開されています。取引履歴がわかれば、出しているNFTが本物かどうかの判別がしやすくなるため、投資で失敗するリスクを下げられるんです！

実際に私は取引履歴を閲覧したおかげで、偽物のNFTを買わずに済んだという経験があります。さらに、過去の取引履歴も全て閲覧できるため、適切な価格にてNFTを購入することにも成功しています。

NFT投資のデメリット

メリットだらけのNFT投資ですが、デメリットも存在します。デメリットをまとめると以下の通りです。

• 知識がない人が始めると詐欺にあう可能性が高い
• NFTの価値が暴落することもある
• 売却が難しいNFTも存在する
• 取引の際にはガス代という手数料がかかる
• 税金や法的な問題が複雑

それぞれ詳しく解説します。

知識がない人が始めると詐欺にあう可能性が高い

NFT市場は新興市場であり、多くの新規参入者がいます。しかし、市場の新規性と取引の複雑さから偽のNFTを販売する詐欺師も存在するため注意が必要ですね。

実際に、SNSから送られてきたDMのURLを触ってしまったことで、詐欺のNFTを買ったという方は存在します。特に海外ユーザーに詐欺師が多いため、基本的にDMは無視するのが懸命です。

NFTの価値が暴落することもある

NFTの価値は流動的であり、暴落することもあるので注意が必要です。NFT市場はまだ新しく、短期間での急激な価格上昇が見られることがあります。

しかし、投機的な動きがみられるNFTプロジェクトの場合、価格矯正が起こる可能性も高いです。実際に、供給が需要を上回った結果、価格が暴落した例として「Azuki」が有名です。

AzukiがElementalsという新コレクションを出した結果、前作と似ていることもありコミュニティから予想外の反発を招きました。結果、供給が需要を上回り価格が暴落したのです。

他にも、世界的な経済状況や政策、法的規制の変更といった外部要因によって価値が暴落することもあります。

売却が難しいNFTも存在する

NFTの中でも市場での需要が低い、またはニッチなカテゴリに属するNFTは売却が難しい場合もあります。実際にNFTが売却できるかどうかは、 クリエイターの知名度や作品の人気度に大きく影響されることが多いんです。

一般的に知られていないクリエイターのNFTは市場での需要が低く、ほとんど売れません。実際に私が購入したNFTの中には、需要がなくなり売却できなくなったものが多く存在します。

NFTはトレンドに影響されやすいため、市場がどのように変化しているか常にチェックする必要がありますね。

取引の際にはガス代という手数料がかかる

NFTの取引はブロックチェーン上で行われます。ブロックチェーン上で取引を実行するためには、ネットワーク上での計算や検証作業が必要となるため、「ガス代」という手数料が発生します。

ガス代の価格は曜日や時間帯によって変化し、NFTを売買したり送付をするといった取引の際に発生するんです。購入するNFTが安くても、ガス代のほうが高くなるといった事態が起こることもあるため、取引の際には注意しましょう。

税金や法的な問題が複雑

NFTの取引や保有に関連する税金や法的な問題は、まだ確立されていない側面も多いです。新しい法的な枠組みやガイドラインの整備が行われていますが、ほとんど知られていません。

しかしながら、NFT投資をして利益が出た際にはしっかりと税金を納める必要があります。「NFTはどの資産に該当するか」「税率は何%か」など、事前に把握しなくてはいけない点は大きなハードルに感じるでしょう。

NFT投資の成功・失敗事例

ここでは、実際にNFT投資をした際に成功した事例と失敗した事例を紹介させていただきます。これからNFT投資をする際の参考にしてみてください。

成功事例

2022年12月にリリースされたNFTプロジェクト「LLAC（Live Like A Cat）」を私は購入しました。LLACは「猫のように自由気ままに生きてみよう」をコンセプトとした、日本でも有名なNFTプロジェクトです。

私は優先購入権を持っていたため、1枚200円ほどで3枚のNFTを購入できました。結果、リリース後は価格が大幅に上昇し、1枚50万円でやり取りされることもあったほどです。

価格が下がった際に2枚だけNFTを売却し、結果的に約20万円の利益獲得に成功しました！

失敗事例

有名なNFTプロジェクトとして「CNP（CryptoNinja Partners）」があります。 CNPとは、CryptoNinja に登場する忍者のパートナーを主役にした国内トップの NFT コレクションです。

有名なNFTということもあって、CNPのファンアートが多く作られています。派生プロジェクトとしてNFTを販売していましたが、全てがうまくいったわけではありません。

中には、リリースした大量のNFTが売れ残ってしまったプロジェクトもあり、売却したくてもできない状態となりました。有名プロジェクトのファンアートであっても、将来性があるか価値があるかを見極めることが大切だと知った瞬間でした。

まぁそもそもCNPのVISIONには、「CNPは、投機を目的としたNFTではありません。」とあるので、売買を目的にするのは違っていたのかもしれませんね…。

NFT投資のやり方

NFT投資はNFTをマーケットプレイスにて購入し、時期をみて売却するという流れで始めることが可能です。ここでは、具体的なやり方をまとめます。

マーケットプレイスにてNFTを購入する

NFT投資を始めるならば、まずはNFTを買わなくてはいけません。NFTを買うには、基本的に暗号資産が必要となるため、仮想通貨取引所の口座開設をしておくと良いですね。

ただし、日本円でNFTを購入できるサービスもあるため、投資初心者はまずは日本円で売買するのも良いでしょう。例をまとめると以下の通りです。

• 楽天NFT
• LINE NFT
• HEXA

上記のマーケットプレイスであれば、日本円で決済可能です。海外のNFTマーケットプレイスも知りたい方は別記事を参照してみてください。

もし本格的にNFT投資を始めたい場合は、暗号資産取引所を用意しておきましょう。

BITPOINTという国内取引所は、お得なキャンペーンを多数開催しておりおすすめです。

マーケットプレイスにてNFTを売却する

次に、購入したNFTを売却しましょう。購入した金額よりも高値で売却しないと利益が出ないため、値段の設定には注意が必要です。

NFTが最も売れやすい時期は、NFTプロジェクトがリリースした直後です。リリースした直後はたくさんの方がNFTを購入しようと思うので、高値で売れる傾向にありますよ。

また、NFTプロジェクトの活動が活発的で多くのコレクターに注目され始めた時も有効です。認知度が上がりNFTの価値が認められ始めた際に売却すると、利益獲得が目指せます。

NFT投資のコツ

NFT投資を始める際には、以下のポイントを押さえましょう。

• Discordにて情報収集をする
• 有名プロジェクトのNFTを購入しておく
• NFTに詳しい人の情報発信は見逃さない

それぞれ詳しく解説します。

Discordにて情報収集をする

NFTに関する最新情報は、Discordに掲載されることが多いんです。Discordはゲーマーの間で人気のコミュニケーションツールですが、NFTのコミュニティやプロジェクトの情報交換の場としても使われています。

参加することで、リアルタイムでの最新情報や、他のメンバーとの交流を通じて、市場の動向や注目のNFTについて知ることができますよ！

有名プロジェクトのNFTを購入しておく

CNPといった有名なプロジェクトのNFTは、ブランド力やコミュニティの強さから、価値が安定していることが多いです。なので、初心者としてはまず確立されたプロジェクトのNFTを購入して、市場の動きを学ぶと良いでしょう。

さらに有名プロジェクトに所属していれば、他のプロジェクトから優先購入券（AL）を譲ってくれることも多いんです。NFTを持っているだけで優遇されるので、保有しておいて損はありませんよ。

NFTに詳しい人の情報発信は見逃さない

NFT投資を成功させたいならば、NFTに詳しい人の情報発信は見逃さないようにしましょう。発信を追いかけ続けることで、市場のトレンドや注目すべきNFT、さらには投資のコツなどの貴重な情報が手に入りますよ。

ただ、情報はあくまで参考程度に考えて、自分の判断で行動することが大切ですね。

NFT投資のまとめ

NFT投資は高い収益を得られる可能性があるほか、NFTを保有しているだけで特典が受けられる恩恵もあります。しかし、知識がない人が始めると詐欺にあう可能性もあるため注意が必要です。

常に市場を調査しながら、正しい手順でNFTの売買を行いましょう。