仮想通貨XDC Network(XDC)とは？特徴や今後の見通し・将来性を徹底解説

暗号資産(仮想通貨)のXDC Network(XDC)は、国際貿易の効率を上げるために開発された通貨です。

シンガポールを拠点とするフィンテック企業、XinFin(シンフィン)ネットワークが発行しています。

本記事では、XDC Network(XDC)の特徴や今後の見通し、将来性を徹底解説します。

ぜひ参考にしてください。

XDC Network(XDC)とは？

XDC Network(XDC)は、2018年にリリースされた暗号資産(仮想通貨)です。

通貨の特徴を以下の表にまとめました。

暗号資産名称	XDC Network
シンボル	XDC
価格(2022年9月現在)	¥3
時価総額(2022年9月現在)	¥46,941,940,643
購入可能な主な取引所	Gate.io,Bitrue,Kucoin,
公式サイト	XinFin XDC Foundation

外国との貿易をするためには、通貨の両替や多くの書類の手続きが必要です。

この手続きの煩雑さを、XinFin(シンフィン)ネットワークはブロックチェーンの技術を使い解決しようとしています。

貿易金融市場は約2,000兆円といわれており、XinFin(シンフィン)ネットワークで使われるXDC Network(XDC)にも注目が集まっています。

XDC Network(XDC)がよくわかる特徴

XDC Network(XDC)の特徴はこちらです。

• 国際貿易を効率化する通貨
• 2種類のブロックチェーンを使い分けている
• 通信速度が速く手数料が安い

以上の3点を解説します。

国際貿易を効率化する通貨

XinFin(シンフィン)ネットワークは、ブロックチェーンの技術とXDC Network(XDC)を使い、国際貿易の手続きの効率を上げようとしています。

国際貿易の際、現在課題となっていることは以下の2点です。

• 書類の手続きに時間がかかる
• 通貨の両替に時間がかかる

貿易をするために必要な書類の数は多いです。

一例を紹介すると

• 船荷証券
• 海上運送状
• ブッキング確認書
• 保証状
• 請求書
• 保険証券

などがあり、合計すると20種類ほどの書類が必要です。

これらの煩雑な手続きをブロックチェーンで管理することで、時間を短縮し不正な手続きを排除しています。

また、国際送金をするには多くの時間と手数料が必要です。

XDC Network(XDC)を使用することで、通貨の両替や送金にかかる手間を省き、少ない手数料で送金できるメリットがあります。

2種類のブロックチェーンを使い分けている

XinFin(シンフィン)ネットワークは、2種類のブロックチェーンを使い分けています。

Bitcoin(BTC)などの多くの通貨は、特定の管理者がいないパブリック型のブロックチェーンを採用しています。

パブリック型のブロックチェーンは、すべてのユーザーが取引記録を確認できることがメリットです。

一方で、情報がすべて公開されていることは、機密情報を扱う企業によってはデメリットでもあります。

そこで、XinFin(シンフィン)ネットワークはパブリック型とプライベート型のブロックチェーンの2種類を採用しています。

それぞれのブロックチェーンの特徴は以下の通りです。

• パブリック型(管理者が存在せず分散的に管理している)
• プライベート型(特定の企業や団体が管理している)

金融機関や機密情報を取り扱う企業は、情報が公開されないプライベート型のブロックチェーンを利用します。

顧客の情報や市場に公開していない商品を、安全に輸送することが可能になりました。

通信速度が速く手数料が安い

XDC Network(XDC)は、コンセンサスアルゴリズムにXDPoS(XinFin Delegated Proof of Stake)を採用しています。

他の通貨と比べて通信速度が速く、手数料が安いという特徴があります。

通信速度と手数料を、Bitcoin(BTC)イーサ(ETH)と比較しました。

通貨	XDC	BTC	ETH
1秒あたりの処理数	約2,000	3～6	12～16
平均手数料	0.00001ドル	15ドル	10ドル
取引完了までの時間	2秒	10～60分	10～20秒
エネルギー消費量	0.0000074TWh _	71.12TWh _	20.61TWh _

通信速度の速さと手数料の安さは、他の通貨と比べても桁違いです。

またエネルギー消費量が少ないことは、地球環境への負担が少なくなるというメリットもあります。

XDC Network(XDC)の今後の見通しと将来性

XDC Network(XDC)は、2021年の2月から大きく価格を上昇させました。

これは、Corda network(コルダネットワーク)との提携を発表したことが、大きな要因です。

Corda network(コルダネットワーク)は、世界で1位のシェアを誇るブロックチェーンプラットフォームです。

独自の身元認証基準がありセキュリティが高いので、企業や政府からも信頼されています。

このCorda network(コルダネットワーク)上で、XDC Network(XDC)を通貨として利用が可能になりました。

また、XDPoS2.0のローンチを控えていることも、大きな注目ポイントです。

2023年開始を予定しており、現在に比べて、セキュリティ機能が強力になります。

XDC Network(XDC)のまとめ

今回は、XDC Network(XDC)の特徴や今後の見通し、将来性を徹底解説しました。

約2,000兆円規模の市場といわれる、貿易金融市場に特化した暗号資産(仮想通貨)です。

コロナウイルスのワクチン接種が進んだことで国際貿易が盛んになり、今後注目を集めることが予想されます。

2022年9月時点では、国内の取引所でXDC Network(XDC)の取り扱いがありません。

購入する場合は、海外の取引所を利用してください。